Kazuさんの映画レビュー・感想・評価

Kazu

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青春ジャック止められるか、俺たちを2(2024年製作の映画)

4.2

若松孝二監督がオーナーだった名古屋のミニシアター•シネマスコーレの支配人の木全順治氏。そこに通っていた若松組で本作の井上監督。コロナ禍で苦境にさらされたミニシアター自体の黎明期にフォーカスを当て、昭和>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

4.1

自分の死にまだ心残りがある人物の溜まり場のファンタジー。それぞれの心残りを、共有して、見届けていく、ほっこりする作品でした。
森七菜ちゃんの設定が例外だったが、ラストの展開は自分はありかなと思った。
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.5

アメリカの知人に薦められて。タランティーノのキル・ビルの世界観に影響を与えたらしい。原作と三池崇史監督の演出のグロさのレベルが半端ない。倒錯したエログロの極限。カロリー高過ぎて、最後まで観るのがきつか>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.8

恋愛は人それぞれ。男女の友情はあるのかないのか。三浦透子さん演じる主人公がゆったりと少しずつ自己受容していく過程が良いです。伊藤万理華ちゃんの演技も上手いと思う。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

サクッと観れるタイムルールプもの。意外とラストの展開が感動した。マキタスポーツ演じる上司のマンガが面白い。

苦役列車(2012年製作の映画)

3.6

知人に西村賢太氏の作品を薦められてまずは映画から。主人公の北町貫多が、日雇い労働をしながら、酒や風俗にお金を使ってしまい、アパートの家賃を滞納して追い出されを繰り返す日々。野暮で友達はほぼゼロ。恋愛は>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.2

ラストレター以来の岩井俊二監督作品。3時間は長いかなと思ったけど、ラストにかけてエピックが見事に完成。109シネマズプレミアム新宿の音響で聴いたアイナジエントさんの歌声も素晴らしかった。広瀬すず演じる>>続きを読む

アルピニスト(2021年製作の映画)

4.0

カナダ人登山家、ロッククライマーのマーク・アンドレ・ルクレールの最盛期の数年間を追ったドキュメンタリー。アイス、ロック、雪の混ざった難攻不落のパタゴニアTorre Eggerの史上初の冬季単独登頂など>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

丸ゴンさんとスピードワゴン小沢さんの対談に触発されて。シリーズ一作目。
血で血を洗う広島ヤクザの抗争。男性ホルモン補給におすすめ笑
菅原文太、松方弘樹、梅宮辰夫など大物俳優の若い頃のギラギラした目がい
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

歌舞伎タワーの109シネマズプレミアム新宿のスクリーン6 (ScreenX、3面ワイドビュー)で初めて鑑賞。圧巻のアクションを大迫力の映像と音で堪能できた。終盤のダイブと列車の中や上を舞台にした決闘シ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿監督のおそらくは最後になるかもしれないジブリ作品。前作「風立ちぬ」はDVDで観たので、新作を映画館で観られたのが嬉しかった。
ストーリーは、タイトルほどシリアスではなく、主人公の少年の冒険活劇フ
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

久しぶりの是枝監督作品。これまでよりやや複雑な作品と思った。

事実は一つのはずなのに、子供と大人、それぞれの嘘や本音や思い込みが合わさって、それぞれの世界の見え方が構築されていく。淡々としたトーンだ
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トリとロキタ(2022年製作の映画)

4.0

アフリカからのベルギーへの移民で(姉弟を装う)ロキタとトリの日常を描く。2人は保護施設に通いつつ、姉のロキタは母国への仕送りや違法移民の仲介業者への支払いのためにグレーな仕事にも手を出す。大変な中でも>>続きを読む

世界は僕らに気づかない(2022年製作の映画)

4.0

正月休みに自分の地元の群馬を舞台に描かれていることを知り鑑賞。フィリピン人ハーフ、ゲイという日本のマイノリティの高校生を描く。母親との関係性、知らない父親、パートナーとその家族、表にはあまり見えないが>>続きを読む

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.9

サクッと観れると思ったけど、結構出来たヒューマンドラマ。見返りを求めない好意は、複雑。見返りを求めいないようでいて、求めているのか。しかし、ブレない好意ではある。Friend in need is f>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

生まれながらに聴覚障害を持つケイコが、ボクシングに取り組み、悩み、突き抜けていく姿を描いた作品。自分の生きがいのようになったボクシングを、聴覚障害で指導する困難さがありつつ、プロになるまで支えてくれた>>続きを読む

ELLEGARDEN : Lost & Found(2022年製作の映画)

4.2

大学時代に1番好きだったバンドELLEGARDEN。2008年に活動休止してからも、ずっと聴いてきた。アルバムDon’t Trust Anyone But Usの一曲目のMy Favorite Son>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.3

妻に浮気されても怒りの感情が起きないことに悩む冷めた男を稲垣吾郎主演で描く。自分も壁を作ったりしてしまうので、これ俺のことだと思う場面が結構あった。
今泉監督作品では、好きという感情や浮気は通底するテ
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

4.0

ダメ男4人(1人はゲイ)と関係のある女性4人のストーリー。元彼との別れを踏まえ、今の男といるのだが、似たパターンで我慢の限界を迎えそうになるが、どうするか。
途中展開が強引なところもあるが、基本は恋愛
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この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

3.9

長岡花火に込められた戦争の空襲、地震の被災者への追悼の地元の方々の思いを描いた映画。大林監督の丹念な取材にもとづいた内容で、ドキュメンタリー的な内容を映画に昇華させている。3年ぶりに今年長岡の花火が復>>続きを読む

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)

4.1

製作奥山和由、監督深作欣二、主演ショーケン、荻野目慶子の名作。カーアクション、爆破、銃撃、勢いがすごい。さすが深作欣二。予算もかかってそう!バスのカーチェイス、警察のパトカー並んでる上を走っちゃう場面>>続きを読む

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)

3.5

ソダバーグ監督のサスペンスアクション。コロナ禍の世界観で、音声分析エンジニアの自閉的な主人公が正義をつらぬき、犯人を追い詰める。ゾーイ・クラヴィッツはアクションのキレがある。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

4.2

飛行機で鑑賞。Giri/HajiのNetflixドラマに出演していたウィル・シャープが素晴らしかったので、彼の監督作品をチェック。(私と同じ学年の)35歳でこんな作品撮れるなんて、なんという才能。>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.7

サクッと観られるアクション・コメディ。ニコラスケイジのダサい父親役は思ったより良かった。娘役のLilly Mo Sheenが美人です。

OLD DAYS(2019年製作の映画)

4.3

埼玉の元暴走族の3人が久しぶりに集まって不器用ながら友情を確かめ合うストーリー。

コロナ禍の前に作られた作品だけど、疎遠になった旧友をふらっと訪ねる。地元に帰って自分の原点を見つめ直す。オンラインで
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

急に甥っ子を預かることになった男性と甥っ子とのやりとりを描く。甥っ子とのやりとりの中で、9歳くらいの子供の直感、感性のするどさに何度もはっとさせられているところは、自分の年齢的にとても共感する。

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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.9

久しぶりの飛行機の上での映画。ちょうど観たかった映画『MINAMATA-ミナマタ-』を鑑賞。
有名な「入浴する智子と母」の写真を撮った写真家、ユージン・スミスとツマのアイリーンを中心に描く。
ジョニー
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アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

4.0

大好きなRichard Linklater監督の最新作。初めてのNetflix配信。アポロ計画の前後のヒューストン郊外の時代の雰囲気を、子供目線のユーモアな視点と豊かな音楽で彩られている。
その頃のア
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

4.3

HIV陽性、余命30日と診断され、本当に効くAIDS治療薬を求め、実業として他の患者にも売っていく。この作品は、余命を全力で延ばし、人間らしい人生を送るためにあがく米国中西部テキサスのカウボーイの姿を>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.9

冷戦時代のリアルなスパイ像を描いた作品。カンバーバッチの迫真の演技が良かった。英国側だけでなく、ソ連側の内通者およびその家族もしっかり描き、退屈な脚本をうまく避けていた。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.9

ハロプロのオタク仲間の青春群像ストーリー。自分が中学のときの時代で本当に「あの頃」の話だった。これも演じてしまう松坂桃李の役の幅の広さがすごい。中田青渚さんもやっぱりいいね。

今泉力哉監督がなぜ一時
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

ダメ男を好きになって、いわゆる都合のいい女になって、それでも好きで。あまり救えない話だけど、本作でも群像劇の中での感情の動きが面白い。あと岸井ゆきのさんの恋愛依存だけどメンヘラではないさっぱりした感じ>>続きを読む

サッドティー(2013年製作の映画)

4.2

今泉力哉監督にすっかりハマってしまって、少し昔の作品を。「好き」って気持ちをこんなに考えさせられる作品とは。群像劇の全員を最後会わせちゃって、この複数の関係の感情の何重の重なり合い、すごいぞ。「街の上>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.2

今泉力哉監督の作品をみたくて鑑賞。下北沢の古着屋の主人公と4人の女性との微妙なやりとり。ゆったりとしたストーリーから最後の展開がめちゃ面白かった。下北沢の街の雰囲気もすごく出てた。
4人の中では、中田
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.1

日常にふと懐かしいモノや音楽や場所に久しぶりに偶然出くわして、昔の感情がよみがえっててくる。楽しい、愛おしい、悲しい、もどかしい感情。結実しなかった運命。
とても空気感が伝わってくる映画でした。伊藤沙
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OSLO / オスロ(2021年製作の映画)

3.9

イスラエルとパレスチナの中東和平問題に一時の決着をつけた1993年のオスロ合意。その秘密裏の交渉過程を描くドラマ。
あれから30年近くたって、暫定的な合意はかなり反故にされたが、ある程度の小康状態をも
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