宮崎駿監督による「周囲の人/会社/環境への壮大な私信」であり「ご褒美タイムのような心象スケッチ集」であり「はっきりと人を選ぶアート作品」だと思いました。
これを実現できちゃうことが本当にすごい。個人的>>続きを読む
とても面白い。
表情や仕草の、セリフにはなっていないところの表現もすごく良かった。
いやあ良かった。とにかく粋。格好良い人しか出てこない。
各方面への愛情、熱量もすごく感じた。細かい作り込みにもグッとくる。
師匠に捧げる物語といったところでしょうか。もう一回観たい。
僕の思う「開いちゃっている」人物を取り上げた映画。
素との境界線がわからないような演技は重厚。
こういうものを観賞するのは、往々にして、なかなかしんどい。
重なる部分を見出して、感情移入するには、どう>>続きを読む
やっぱり好きですサリンジャー。
孤独で神経質で内向的な天才。
そんな人生には惹き込まれるものがあります。
アメリカの高校生たちのありふれた日常が、突如あっけなく終わった。
余計な味付けのない、淡々とした描き方はリアリティを加速させる。
それがまた、どうしようもなく物悲しい。
監督初作品。この時点で既に完成されていることがよくわかります。
荒削りな演出すら、冷たくてハードな内容と妙にマッチしていて唯一無二の面白さがあります。
説明は少なく、まばゆい美しさがただそこにある。
なによりタイトルが良い。
これだけ長い時間をかけて、ひとりの人の心を曝け出した作品とは、そう多くは出会えないだろうと思います。
鑑賞側も登場人物も「エヴァンゲリオン」という概念から解放していく様は、なんというか、痛快で、寂し>>続きを読む
ゴジラは「もののあはれ」を体現した存在だと思う。
高度経済成長期の日本・昭和生まれ。平成に死す。そんなノスタルジーに愛とリスペクトを込めつつ、まるで特撮映画の再構築を見ているかのようでした。
これ>>続きを読む
正直、期待していなかったけど、やられました。
痛々しいほど面白かったな。
身に覚えがあることばっかり。ぐっさり。
京王線沿線の各駅とか、多摩川とか、当時のカルチャーとか、あの感じとか。そこまでは良い>>続きを読む
これは本当にすごい。衝撃。
約7分間。セリフはない。
残酷で美しくて不安で優しくて切ない。
短いからこそ、凝縮された表現の濃度に圧倒される。
メッセージと、それに対してのゆらぎ。
人(作り手)の感>>続きを読む
生まれ育った環境から染み付いた“匂い”は隠せない。
映画からは直接感じ取ることのできない「嗅覚」から強烈なメッセージ。
面白いけど、別に気分は良くない。
品のある映画。
決してやりすぎず、かといって控えめなわけでもなく。とても面白かった。
とても繊細で優しい映画。
トランスジェンダーについて、ユーモアもありつつ、丁寧に描かれていました。
見終わってから改めてタイトルを見て、少しドキッとしつつ、あったかい余韻に包まれました。
良かった。熱狂と虚無。
過剰なまでの豪華絢爛さと、あのうつろな緑の光の振れ幅。その振れ幅が大きいほど、虚しさはより際立つ。
自由奔放なフラッパーや好景気に沸いた1920年代のアメリカのビジュアルに>>続きを読む
暴力の乱れ打ちと、コミカルな演出(カット割り・絵の見せ方・音楽の入れ方)の振れ幅が印象的。
説明的なセリフはなく、文脈で語る。
下関・北九州の風景がばっちりハマる。
松田翔太がとにかくカッコいい。>>続きを読む
独特な人間の真髄の描き方。
監督らしいユニークな演出・芯に迫る部分はあるものの、単純にかなりグロいので、万人にはオススメしません。