2049さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

 潰れかけの古びたコインランドリーを経営する夫婦。厳しい生活、優しいがぼんくらな夫、旧時代の家父長制的な傲慢さで家族に接する父、反抗的でクィアの娘、税務局による監査…ミシェル・ヨー演じるエブリンは普通>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

 石塚真一によるマンガを原作としたアニメーション映画。ジャズについてはからっきし知識がなく、原作も未読だが、『岳』で素晴らしいドラマを描いた石塚氏の作品ということで映画館へ足を運んだ。

 天才かつ努
>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.9

 デイミアン・チャゼル監督による長編4作目となるドラマ作品。前3作でも圧倒的な才能で度肝を抜いた監督であり、『ラ・ラ・ランド』では映画館の椅子から立ち上がれなくなるほどの衝撃を受けた自分としては大いに>>続きを読む

G.I.ジョー バック2リベンジ(2013年製作の映画)

2.5

 前作同様、大味で凡庸なアクション映画。フレッシュなアクション描写もなく見所が無い。

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.8

アレキサンダー・スカルスガルド主演、『ウィッチ』の鬼才ロバート・エガース監督による壮大な復讐譚。

 『ウィッチ』が素晴らしい傑作だったのでおおいに期待して本作を鑑賞。
 冒頭から陰惨で暗い画の連続
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.2

 『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督によるドラマ。

 1923年、アイルランドのイニシェリン島に暮らすパードリックは、親友のコルムから「お前が嫌いになった」と告げられる。混乱するパー
>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.8

 『パラサイト』のパク・ソダムが単独初主演を飾ったアクション映画。

 楽しいカーチェイスシーンから始まり韓国映画らしいバイオレンスを交えながらテンポよく展開するストーリーは観客を飽きさせず力強く引っ
>>続きを読む

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)

3.5

 マッツ・ミケルセン主演のアクション映画。

 引退した殺し屋を、年金を払いたくない元雇用主が殺そうとするという何ともケチな動機から始まる。そもそもこのプロット自体が破綻している気がするが…

 マッ
>>続きを読む

プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.6

 ジョセフ・ゴードン・レヴィット主演、デヴィッド・コープ監督によるアクションスリラー。

 NYでメッセンジャーとして自転車を駆り街中を駆け回るワイリーは、知人からある封筒の配達を頼まれたことからトラ
>>続きを読む

Infiesto/インフィエスト(2023年製作の映画)

2.0

 コロナ禍のスペイン。ロックダウンされた都市で連続誘拐事件が発生し2人の刑事が犯人逮捕、誘拐された人物救出のため奔走する。

 コロナにより断然された人との関わりや一変した生活、そのタイミングで引き起
>>続きを読む

ビー・デビル(2010年製作の映画)

3.7

 バイオレンス映画を撮らせたら最早世界トップと言っても過言ではない韓国の2010年の作品。

 チェイサーでも悲惨な役どころだったソ・ヨンヒが孤島で虐げられる女性を演じる。
 R-18作品だが、期待す
>>続きを読む

この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

3.3

 この素晴らしい世界に祝福を!第2期の後、カズマ達が紅魔の里を訪れるエピソード。

 いつものこのすばテンション。このすばのファンにとっては楽しい作品だが初見の方がド派手なファンタジーアクションとかを
>>続きを読む

南洋ホテル(1994年製作の映画)

3.5

 『景山民夫のダブルファンタジー』として、『サイケデリック航空』と共に放送された短編アニメーション。

 後半雑な終わり方をするのが残念だが、やはり本作も面白い。

サイケデリック航空(1994年製作の映画)

4.0

 景山民夫監督による短編。これぞアニメーションという演出だらけでめちゃくちゃ面白い。
 彼も生きていたら素晴らしい作品を生み出したんだろうなと思うと残念でならない。

黄龍の村(2021年製作の映画)

3.0

 陽キャの4人が終始ウザすぎて前半は苦行でしかない。あの4人は実際にああいう人間なんだろうなとしか思えない自然さで、そのせいでより不快度が強い。

 正直ストーリーもあってないようなものなので後半のア
>>続きを読む

べー。(2016年製作の映画)

1.0

 これもひたすら不快。
 
 俳優に何か赤い液体を飲ませ(赤ワインか何かだろうか)、実際に嘔吐させるというシーンがあり驚いた。実際に吐かせる意味が全く分からない。そんな訳のわからんリアリティいらんわ。

Dawn(2020年製作の映画)

-

 背景は油絵のようなタッチで1枚1枚丁寧に描かれており、その背景の中を少年と少女だけが彷徨い歩く。
 背景が動かなくても最低限のアニメーションと音で物語が紡げるのは面白い。

わたしのトーチカ(2021年製作の映画)

3.0

 いから社会に馴染めなくても、息が出来なくても、自分のトーチカを持っているならそれでいいじゃないか、と思ったが孤独に耐えられない人間の方が多いのかもしれない。
 

About you(2021年製作の映画)

-

 セリフ無しの短編アニメーション。4分程度しかなくタイトルから込められたらメッセージを想像すくらいしかできない。

クロース: 孤独のボディーガード(2019年製作の映画)

1.5

 ノオミ・ラパス主演のサスペンスアクション。

 資産家の娘の護衛として雇われたその日に護衛対象が命を狙われるという不運極まりないボディガードをノオミ・ラパスが演じる。
 本作でもノオミ・ラパスは体を
>>続きを読む

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)

1.0

 『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督作品。

 狂った殺人鬼と狂ったヤンキー達が無差別に人を殺しまくるという楽しい映画。

 途中までは楽しく観ていたが、後半突然現実の3.11をネタにするシークエ
>>続きを読む

きっと見つける(2023年製作の映画)

3.4

 アジソン病を既往に持ち1月に一度投薬しないと命に関わる愛犬がアパラチアン・トレイルで行方不明に。投薬のタイムリミットは後20日。
 パウルス・タットゥンギの小説を映画化したドラマ。

 主人公は大学
>>続きを読む

モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

3.0

 アメリカのザ・ニューヨーカー誌に掲載された記事をルッソ兄弟プロデュースにより映画化した実録戦争映画。
 監督は主に脚本家としてキャリアを築いてきたマシュー・マイケル・カーナハン。

 家族をISに殺
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

 遅ればせながらベイビーわるきゅーれ鑑賞。
可愛い!!伊澤彩織さんが可愛すぎる!!
そしてちゃんとフレッシュなアクションある!絶賛されるのも頷ける良作。
 
 ECQBをベースにしたスピード感満載のア
>>続きを読む

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

2.5

 『ベイビーわるきゅーれ』の阪元裕吾監督によるチープなアクションコメディ。殺し屋にカメラが密着しドキュメンタリーとして映像化しました、とい体の作品。


 主演は阪元監督作品常連の伊能昌幸。
 手持ち
>>続きを読む

JUNG_E ジョンイ(2022年製作の映画)

2.0

 「釜山行き」のヨン・サンホ監督、Netflixオリジナル作品。
 アクションは頑張っているがストーリーが凡庸すぎる。子育ての負担が親に集中する問題を指摘する意図があるのかもしれないが、それでも上手く
>>続きを読む

ヒッチハイカーKAI:手斧のヒーロー、その光と影(2023年製作の映画)

3.5

 メディアとSNSによってヒーローに祭り上げられた危うい男。
 確かに魅力的に見えるしルックスも良く、彼の中にある正義感、倫理観も人を惹きつける。
 ただ自分の中にある正義を貫くためには暴力も厭わない
>>続きを読む

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(2006年製作の映画)

4.3

 『攻殻機動隊 S.A.C』シリーズ3作目、初の長編となる作品。攻殻機動隊は押井守の1作目から毎度非常に難解なテーマを扱っている。
 本作はその中では分かりやすい身近なテーマで放送から15年以上経って
>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

2.8

 阪元裕吾監督によるアクション映画。ストーリー自体に新鮮味はないが、邦画アクションとしての面白さはある。

 本作の白眉はやはり伊澤彩織さんのアクションで、彼女が画面に映るだけでワクワクする。
 肝心
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

 映画化が発表された時は心底訝しんだが、井上雄彦自身が監督しているということもあり映画館に足を運んだ。

 因みに本作の原作マンガは15年程前に読んでいるが内容はあまり覚えておらず。それでもバガボンド
>>続きを読む

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.6

 ジェームズ・キャメロン監督によるSF超大作の続編。

 映像は凄まじく、本物と見紛うほどのリアリティを感じる。ただストーリーには目を見張るような展開はなく凡庸。192分という長尺は正直かなり苦痛で後
>>続きを読む