マクマーフィさんの映画レビュー・感想・評価

マクマーフィ

マクマーフィ

ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

4.5

上半期作品でいちばん笑った。各シークエンスで登場人物たちの会話が淡々と綴られていくが、ケン・ローチやダルデンヌ兄弟のような真面目なリアリズムとは違い、とても奇妙な感覚が残る。トニ・エルドマンの初登場の>>続きを読む

ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.3

北欧の変態監督たちは本当に素晴らしい。彼らは常に魂の在り方やアニミズムを作品の中に入れ込む。それが作品をピュアで危ないものにするのだ。ノルウェー出身のアンドレ・ウーヴレダル監督作「トロール・ハンター」>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

素晴らしいプロットで、回想シーンを積み重ね主人公リーの壊れた心や兄、甥との心の繋がりをあぶり出す。
ミディアムショットを多用した静謐なカメラワーク、編集も見事。
エドワードホッパーの絵のようなニューイ
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.0

発表作が賞を取りまくるアスガー・ファルハデイ最新作。
家族や他人同士の軋轢の中、人間の醜さをあぶり出すというテーマは今回も同じ。
会話劇なのに役者は部屋を動き回り、不穏な心理描写のシーンが続く。カット
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

1.5

韓国映画界の鬼才ポン・ジュノの新作だけに期待したが、あまりに純粋なお噺すぎて退屈だった。子ども向けを意識したとしてもいかがだろうか。
プロット、シークエンス設定が甘過ぎる。
唯一、主役の少女が素晴らし
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淵に立つ(2016年製作の映画)

2.5

絶望を淡々と描く映画作家は多い。ミヒャエル・ハネケやキム・ギドク。テーマはなんであれ、それをどう映像化し、観客の心に刺さる個性的な作品に仕上げるのが映画監督の仕事だ。残念ながらベタ明かりの食事シーンや>>続きを読む

ウォー・マシーン:戦争は話術だ!(2017年製作の映画)

2.0

plan B製作だけに期待したが残念。
実在のマクリスタル将軍をモチーフとしているもののディテールにリアリティがないし、ストーリーもイマイチ。米軍の脱力感の描き方はジャーヘッドに近い。
兵士を主人公に
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.2

不器用でピュアな若者を演じる池松壮亮がいい。シリアスなシーンでのとぼけた演技に何度も笑った。石井裕也監督の演出も東京で鬱屈して生きる男女の心理を浮き彫りにする。ただ、ノンライトで撮影された夜のシーンが>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

1.5

破滅はあるけど美学がなかった。ピカレスクな成り上がり映画の王道ゆえ思いっきり撮れるのに、ルックやショット、カメラワークが非常に残念。ノワールと可笑しみを狙ったが、韓国映画「悪いやつら」の足元にも及ばな>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

現実に静かに現れるUFOの映像美がすばらしい。言語やコミニュケーションというよりも母性が映画の大きなテーマになっている。
また夢と現実か交差するサスペンスがヴィルヌーブの過去作「複製された男」に似てい
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.3

ハイキーの色調とアップを多用した手持ちのカメラワークで少年の孤独、マイアミゲットーの静謐な危険さを表現。
夜の浜辺、波の音、マリワナの煙、劇伴〜映画という時間が流れる。
マハーシャラ アリをはじめ演
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

3.3

キャラクターで見せるスペースオペラ。特にヨンドゥ良かった。演じるマイケル・ルーカーも素晴らしい。彼の残虐な悪役ばかり観てきたので余計ぐっときた。ロケット、グルートとの脱出劇がハイライトだった。

フリー・ファイヤー(2016年製作の映画)

2.5

期待した分だけがっかり。ワンシチュエーションの集団撃ち合いというコンセプト、70年代のルック、ブリ―・ラーソンをはじめとしたキャスティング、結末のプロットなどは素晴らしいのに、肝心の演出に力不足を感じ>>続きを読む

ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

2.3

ポールグリーングラスの演出、アクションは相変わず素晴らしいが、ストーリーがね。正直、ボーンさんには飽きました。アリシアヴィキンデルはよかった。

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