カスさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

カス

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バーフライ(1987年製作の映画)

3.0

アンチアンチアンチヒーローというか
なににも勝てないロッキーみたいな

甘い汗(1964年製作の映画)

4.0

丁寧に人間を描いていき間間にくすりと笑える部分を盛り込んでいく。
日本映画が力を持っていた時代の素晴らしい脚本術と思えた。
しっかりとして振り落ちがありラストシーンの映画が立ち上がる瞬間は見事だった。
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

4.0

ないようであるような物語。
男ならば誰しもが心の中にある傷をえぐる物語。
風景はゆらぎそれと同様人間の感情もゆらいでいく。

潮騒(1975年製作の映画)

2.0

三島の死ぬほど堅苦しい文章を丁寧に紐解いて日本映画文法にぶち込んでいる感じ。

伊豆の踊子(1974年製作の映画)

2.0

The日本映画っていう感じ。
川端康成のとにかく暗い原作をよくここまでコメディにできるなとも思う。

ソナチネ(1984年製作の映画)

3.0

個人が社会を作るのか社会が個人をつくるのか。
少女は社会によって作られているのか。
彼女たち2人の漠然とした憂鬱。
他者の自分たちへの興味のなさ。
憂鬱をどこへ発散すれば良いのか。
ストライキに負けて
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恐怖分子(1986年製作の映画)

5.0

久しぶりに卒シナの参考に鑑賞。
物語は完璧に頭に入ってる中みたのでカットの素晴らしさやショットの伏線回収の素晴らしさに感動。
そして銃声が響く中洗濯物をやめないおばあさんをうつすことにより台湾の現状を
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ズートピア(2016年製作の映画)

-

人間の倫理観の限界値を最大に高めて作ってみましたというような作品だ。
まずこの世界の肉食動物がなにをたべて生活をしているのかが描かれていないのはおかしな話だ。
もしもこの動物たちの社会の中での食糧とさ
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バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

3.0

次元の問題を取り扱っている。
群衆の力とは愚かなものであるとも語っている。

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

-

アイデンティティのあり方の問題でもあるのかと思ったけど正直そんなこと考える必要もない。

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

1.0

出てくる人みんな裏切り者ってただ物語が裏返り続けるだけだよね。

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

もうほとんど義務のようにみてしまった。
バーフバリ教徒になってしまった自分がいる。
これはかなり危険だ。
依存性が高い映画だ。
もうどんな困難が訪れようとバーフバリだからなんとかしてくれるという思考が
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

とりあえずとっても面白いのでビール片手に爆笑してみてください。
最高なので。

タイタニック(1997年製作の映画)

3.0

決定的なレールの上をここまで綺麗に走られては感動するほかない。
けれどいつも思う。
あの板には2人のれるのではないかと。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.0

脚本がすごい!って騒がれてる意味がわかった。
たしかに脚本がすごい。
脚本というより企画力というのか。
3つの看板によりズレ出す小さな街。
元々存在していた罪とは別の次元で話が進んで行く。
けどラスト
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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

5.0

あぁ、傑作映画を観た。
カメラがとにかくすごい。
長回しの引き絵からドンとよったカットバック。
誰しもが声を荒げ踊り狂っている。
ガリーヤ、彼女を超える少女は金輪際誕生しないであろう。
人間が天使にな
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怪猫トルコ風呂(1975年製作の映画)

3.0

カルト映画を見た!
突っ込みどころは死ぬほどあるけれどそんなこと忘れてしまうおもしろさがあった。

花咲くころ(2013年製作の映画)

4.0

久しぶりにやられましたね。
物語が溢れるこの世界ではなにか鍵になりそうな物体が現れた時この物体がどう物語に絡むのかとかんがえてしまう。
しかし人生は決して物語ではない。
全てのことが物語のように進むこ
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苦い銭(2016年製作の映画)

2.0

圧倒的リアリズムと言われてもそれはドキュメントなので当たり前。
個と社会がなにか繋がって行かず「キャットストリートにパチモンが並ぶまで」という感じ。
とにかくカメラが気になる。
あの労働者達がごちゃ混
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羊の木(2018年製作の映画)

-

こいつが犯人だからフリを作ろうってフルスイングしてる感じ。
殺人犯を探すミステリーならネタバレが早いし6人とも殺人犯である必要がない。
それか木村文乃も殺人犯にするべき。
船着場でじじいを轢き殺すシー
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(1968年製作の映画)

4.0

脚本力がすごい。
言葉にしたいのだけれどし難い作品。

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

2.0

端的に言えば苦手だな。
グロテスクなものに対する抵抗が強くない。
けどこの時代にこれを作る凄さと60年代70年代足立正生や松本俊夫がなぜ影響されるのかということはわかる。
シュールレアリスムが映画にも
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砂漠のシモン(1965年製作の映画)

2.0

時代錯誤な人物や物を出すのはここから始まったのか。
オリヴェイラも似たようなものを作ってはいるが何かしっくりこない。
これは信仰の問題なのかそれとも好みか。

皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

何よりの恐怖は停滞すること。
それは映画的にもそう言える。
永遠にひとつの場所で続けられる撮影は劇中の中と同じような効果をもたらす筈だ。
ラース・フォン・トリアーのドッグヴィルの撮影現場はスタッフ役者
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ビリディアナ(1960年製作の映画)

4.0

豊かな心に神は宿らない貧しい心にこそ神が宿る。
これはキリスト教信者がよく言う言葉だ。
君のようなブルジョワで無駄な(彼らが言う)知識を持っている人間には神が入りこ隙間がないと。
だがどうだブニュエル
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blue(2001年製作の映画)

5.0

断続的なシーンつなぎ。
個人へアプローチしすぎないキャメラ。
閉ざされた女子校という空間のなかで立ち上がるエモーション。
なぜか禁止された同性愛を打ち破る海辺でのキスシーンは神の目線ではなく道が彼女た
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惑星ソラリス(1972年製作の映画)

4.0

ゴダールは個が選択する死の瞬間に永遠を見つけた。
しかしタルコルフスキーは死さえも超越する海のなかに停滞する流動性に永遠を見出した。

サン・ソレイユ(1982年製作の映画)

3.0

物質はやがて消滅し文化も歴史となる。
残り続けるものは言葉なのかもしれない。
言葉を撮る事とはなにか。
ゴダールは車、女、銃という徹底的アクションにより文字を映画と両立させる。
タルコフスキーやアラヴ
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

見ることは容易だが読むことは難しい。
様々な知識がなければ読み取れない。
しかし読み取ったそれを文書に仕立て上げるとそれはもうゴダールの言葉から離れて行く。
詩、小説、映画、絵画、社会、哲学。
言葉の
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魔の刻(とき)(1985年製作の映画)

-

近親相姦ものはとても苦手だ。
好みを捨てればこの作品はすごい。
関係性といいセリフ回しも素晴らしい。
私感じないわよと言うセリフにどきりとしてしまう。

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.0

好きな女はいつもこうだ不機嫌で掴み所がなく決して自分のものにはならない。
全く最低である。
ゴダールは女について徹底的に考えている。
そして女の本質的問題は女が女であるところという答えに辿り着いている
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