カステラちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

カステラちゃん

カステラちゃん

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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

子どもの頃の愛読書が「ビロードのうさぎ」という感性豊かな大統領候補のお相手は、幼馴染のひげもじゃジャーナリスト。彼が、自分の欠点を認めていく下りに、よっしゃ!やっとわかったかーっ。
スピーチライターと
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ジェーン・エア(2011年製作の映画)

3.8

原作が好きでたまらないと語っていた友人が、闘病の末に亡くなり、彼女を理解したく鑑賞。ジェーン・エアの選択に後悔すべき点はない。彼女はそう言っていたな。
館のイングリッシュガーデンに、荒涼とした原野、質
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銀河鉄道999(1979年製作の映画)

3.8

カッコいい野沢雅子、麗しい池田昌子、久々にお声を聴けた冨山敬、ラスト「さらば、少年の日よ」と締め括る城達也。カットしないで下さってありがとうBS12。
毒親プロメシュームのデザインが凄い。果てしない時
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この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.8

ホロコースト後、生き延びたユダヤ人に政府があてがったアパート(キネ旬より)は、スモーキーブルーの印象で、現代ならオシャレと言えそう。家族を奪われ感情の波を立てずに生きてきたアルド。擬似父子のまま?心の>>続きを読む

オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.6

また出た、ヴァンサン・カッセル。怪盗キッドかーい!アル・パチーノを容赦なく叩き潰したれという気にさせられる。メキシコにて闘争中オーシャンズメンバー。字幕画面デカデカ。ブラピの神がかりなカッコよさと系統>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

ほぼ閉ざされた環境で、あんな風に見つめたり、見られたりし合うなんて、感情がどう変わっていくのか考えると怖いなぁ。
ロウソクや暖炉の火に揺れる影。たわいないトランプ遊び。無骨な浜辺。柔らかい光の入る応接
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オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.6

種明かしの展開がオシャレ映像。
マット・デイモンが未だ発展途上なキャラなのが微笑ましい。"大"泥棒男爵ヴァンサン・カッセルのキュートで軽やかな身のこなし。ブスったれたジュリア。歳を気にするジョージ・ク
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.6

かの国の外交も、あんな風にサラッと濃いキャラの大統領に本音が言えたらな。
記憶喪失の最低首相に、一から政治を指南するのは、山口崇。昭和の二枚目俳優さん。公民の授業だ。
薄い顔立ちの中井貴一が堂々と主役
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ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画(2019年製作の映画)

4.6

踊る、踊る、と見せかけての‥、インド映画。火星探査プロジェクトの如く、節約してなんとかダンスシーンを増やして下さい。
アクシャイ・クマールのプレゼン力高い!管制スタッフのメインメンバーが、彩り豊かなサ
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.6

舞台裏を知った上でないと感想を述べちゃいかんのだろうか。そんな空気ない?ストップモーションアニメは。ヒュー様のモーションキャプチャーかと見まごう程のクオリティの高さ。しかし、私の求めているものとは違う>>続きを読む

恋するモンテカルロ(2011年製作の映画)

3.5

世界の皆さんの憧れの地パリ、からのモンテカルロ。リゾートだろうけど、どこだったっけなレベル。モナコだったか。
セレブとは贅沢とはこれかぁと溜息モノだったが、ラストは皆収まるところにちゃんと収まった。自
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ピア まちをつなぐもの(2019年製作の映画)

3.6

同じ医師でも医療や患者に対する考え方でこうも違うのか。細田善彦扮する坊ちゃん先生は、高飛車で相手の気持ち等推し量ることもせず、どうなることかと思ったが、変われば変わるものだ。タメのケアマネの姐さんの勇>>続きを読む

100日間のシンプルライフ(2018年製作の映画)

4.3

買うことが幸せならば、今は不幸せ?
確かに一理ある。良かった、私ゃ幸せだわ。
いい大人の裸一貫に始まりそして終わる。
彼らの住む倉庫の様なビルは、無機質ながらも人やモノが往来して不思議と味わいが生まれ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.4

デイリリーは一日花で、花持ちはよろしくない。一生をかけて育てる気持ちに寄り添えなかった。90歳になる迄、家族を振り返らなかった爺様が運転ミスをしないかとハラハラした自分がバカみたい。サスペンスものじゃ>>続きを読む

ゆうやけ子どもクラブ!(2019年製作の映画)

3.7

放課後デイに通い続ける事で、支援が必要な子ども達の心の中で何かが変わっていく。人との関わりや折り合いの付け方を体感していくのだ、ゆっくりと。
生活や遊びの積み重ねにこれ程まで付き合っていける指導員の質
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.7

あったかいお風呂で「極楽、極楽」と呟く感覚と似ている。余は満足じゃ〜。校長が何故ミュージカルに惹かれてしまうかを歌い上げ、その気持ちわかるわかる。涙ポロリポロリ。一曲毎にサイレント拍手。
嫌われ役のメ
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ナンシー(2018年製作の映画)

4.1

ミステリーだとガチガチに思って観ていたので、いつナンシーが攻撃的になるんじゃないかと思ってはらはらしていたが、最後まで繊細で気弱、孤独な女性だった。今の世の中、似たような人は多いのでは。
ぐりぐり目玉
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ブリット=マリーの幸せなひとりだち(2019年製作の映画)

4.6

本格的なおばあちゃん手前のお年頃、ブリット・マリーは、重曹愛の専業主婦。北欧キッチンに色めき立つ我々か弱いおばちゃんの為の映画だと、私は思う。
ハンドバッグを下げてサッカーグラウンドに立つコーチなぞ、
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ケアニン こころに咲く花(2020年製作の映画)

3.9

これは夢物語?実際特養でなされた事のあるイベントなのか?多くのしがらみとリスク回避しながら、利用者さん達に、人生最高の幸せをお裾分け出来る最高の企画ではないか。気概のあるスタッフ、堅くて柔軟なチーム力>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.6

オープニングシーンが、スキッとしていて、名作の予感がする。幸せを掴む為と称して自らが作り出した囲いに囚われるホリー。わかるようなわからないような。
何より主役は名無しの猫ちゃん。オードリーには目もくれ
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

5.0

なんでルパンのジャケットが緑なんだよっ、おかしいでしょ、監督!と、公開時は疑問を抱いたが、今となっては、大胆な配色センスに脱帽。
とにかく話の作り方が上手い、最高。大野雄二の洒落た音楽。緩急付け所。徹
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パリの恋人(1957年製作の映画)

3.4

アメリカ人の"パリさえ行けば"感もりもり。三人のパリ謳歌ダンスやら、ピンクピンクと編集社内で歌って踊って、グリニッジビレッジの本屋の店内めちゃくちゃにしているマギー編集長がお気に入り。
オードリーはそ
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罪の声(2020年製作の映画)

4.3

グリコ森永事件報道を体感した世代として、何かを得たい気分で鑑賞。30年経って時効にならないと話せない事ばかりか。悔しいし、哀しくなるストーリーだった。
"あの時の声"の生島聡一郎に扮した宇野祥平。圧倒
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がんばれ!ベアーズ(1976年製作の映画)

3.6

星3.6で決して高くない自己評価なのに、ウォルター・マッソーの、猫背と人生こぼれ気味の情けなさそうな表情が脳裏に焼き付いているのは何故かしら。
ただ勝つためだけに野球をしているのではない子ども達。周囲
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

劇場で音を視た。感じた。これって素晴らしい体験じゃない?
作品が多すぎて、いい事言い過ぎて、覚えきれない。バーブラ・ストライサンドを始めとして、女性の功績も大きい。同じ女性として誇りに思います!

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.3

シャイア・ラブーフは、今回これ程までに己と父と過去を見つめ直した作品に参加する事によって、少しは救われたのだろうか。ジェームズのように、自身の根っこがぐらついていると、人生に自信が持てないのか。生きて>>続きを読む

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

4.4

ドキュメンタリー「インディペンデントリビング」からの、今度はフランスでの当事者支援を巡る実話ベース作品を観賞。
力強い中年男性二人の原動力はなんなのだろう。ボタンを見ると押したくなる気持ちを、どうにも
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

推しは、エミリー・ブラントの濃いキャラ、スタンリー・トウィッチの滑らかな動き、無理難題に立ち向かうアン・ハサウェイ。そして、全身からGを感じるメリル・ストリープ!
ただお話は「セッション」を思わせて好
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.4

ニノを囲んで新しい「浅田家」がそこにある。政志が、表現者として自分だけのカラーを見出す迄の足掻き様。ファインダーを覗く瞳は赤く滲み、涙が溢れる迄の緊張感といったらない。素晴らしい役者揃いの中、やっぱり>>続きを読む

インディペンデントリビング(2019年製作の映画)

4.3

関西弁のリズムやニュアンスに、皮膚感覚でおそろしいまでものパワーを感じる。 
自立生活センター内のガサガサ具合は、"スタイリッシュ"等とは対岸の、泥臭くも熱い思いの人々の体温が寄り集まって醸し出すもの
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

私如きレベルでは、はなから作品を理解しようなどとは考えず、"見たまま感じたまま"コースでの観賞。所々記憶無し。
拷問を受けるジョン・デヴィット・ワシントンの血走った眼、ケネス・ブラナーから暴行されるエ
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

アドルフ・ヒトラーを利用しようなどと、まさか本人とは思いも寄らなかったとはいえ、小者のテレビマン・ザヴァツキには到底手に負えっこない。彼はバケモノ級の人物。今度はYouTubeまで使って、ヒタヒタと大>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.6

さすが英文学教授、死を目前にして含蓄のある話を語って下さる。死を「身近な友」として考えると、生き方は変わるのだろうな。研究室から見える秋の風景が美しい。
破天荒な行いを続けていても、そのうち"敵"は本
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ファブリックの女王(2015年製作の映画)

3.4

フィンランド=マリメッコ、のイメージで、ウキウキ気分で選んだが、期待は裏切られた。エネルギッシュな創業者アルミは、成功と孤独が常にセットになった人生を送っていたのではないか。
アルミ本人と似ていない女
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ケアニン あなたでよかった(2017年製作の映画)

4.0

家族に「新米に何ができる」と言われた時点で、既に心はボキッと折れるもの。重大なミスを犯し、辞めてもおかしくない状況だったのに、よくぞ"おーもりけーさん"は踏ん張れた。
小規模多機能の大変さも伝わってき
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カレンダー・ガールズ(2003年製作の映画)

4.1

ヘレン・ミレンを中心に、あっちやらこっちやらで活躍の、同世代以上の女優陣が、ヌードカレンダーのモデルになっちゃった。笑ったり泣いたりの実話。
田舎の骨のある女性達。意外にも応援する側の旦那さん達。日本
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