カステラちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カステラちゃん

カステラちゃん

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ホワイトナイツ/白夜(1985年製作の映画)

3.5

何故に跳躍しているのに、ポーズが変わらないの⁈ニコライのダンスに釘付けになる。自分は踊りを追求したいのに、国家がそれを悪用しようと図る。未来少年コナンのレプカ似のKGB。アメリカ人亡命タップダンサーは>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

ナチス親衛隊大尉コッホは元料理人で、テヘランで店を開く夢を持ち続けていた。銃殺を逃れる為、咄嗟に自分はペルシア人だと嘘をついたユダヤ人の若者ジルとの、側から見ると奇妙で滑稽にもみえるペルシア語のレッス>>続きを読む

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.8

入間みちおが怒る。坂間千鶴が怒る。服部隆之の劇伴が感情を盛り上げる。この二人のキャラクターの作り上げが完璧で、大好きなシリーズ。
日本版「ダーク・ウォーターズ」の展開を思わせたが、この尺で解決は無理。
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

賢者vs愚者。アイルランドの離島で、賢者を慕う愚者は相手に突如見放される。言ってもわからない相手には、過激な態度で示してもまだ伝わらないいらつき。イニシェリン島民が対岸の火事と思っている本土の内戦にも>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

まあまあかわいくて、頭が良くて、エロいヒロイン30歳。人生の岐路に立ちっぱなし。12章も話が続くの⁈私ゃやれやれと思ったよ。
煮詰まった状況で人に今の感情を聞かれると、必ずといってもよいほど「分からな
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

4.3

赤と緑と白にドラゴンのウェールズの国旗が、美しい谷間の町にラストはためく。「詩人と歌い手と伝説の人の国」とはなんと素晴らしい国歌であろうか。さすがに歌がガンガン出てくる。そして馬!私は馬を見ているだけ>>続きを読む

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.6

バッサバッサと撮りためたシーンを斬っては繋げていく新人映画監督ジーン・フィニ。"映像研"に似た熱さ。「映画は90分」と己の哲学を彼に伝授する少女の様な敏腕プロデューサー・ポンポさん。彼等は日本製アニメ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

最後、息止めて観ませんでした⁈私止めちゃったよ。TVアニメしか知らないスラダン初心者の私がお勧め致します。試合ひとつ、ゴールひとつで人は成長出来るものなんだ。
湘北の5人の中で、桜木花道はバケモンだか
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.2

ヒロインの肉声も心の声も、初めのうちは観客には伝えられず、我々はひたすらケイコの姿や目を追う。感音性難聴の彼女は、東京の小さなジムのプロボクサー。無音の中、痛いのは嫌だから怖いからと、ガードも甘く相手>>続きを読む

燃えよデブゴン(1980年製作の映画)

3.3

ブルース・リー没後50年。彼を神と崇める田舎の青年ロンが、香港で騒ぎを起こしつつ憎めないキャラだなっていう話を、サモ・ハンが監督主演で製作。縦に長い敷地を二軒で屋台にしている不思議。食事のシーンが多い>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.3

炭鉱しかないアメリカの小さな町。男は皆、危険と隣り合わせの石炭掘りになる他道は無いという現実。高校生のホーマー・ヒッカムは、事もあろうに仲間四人で"手作りロケット"に夢を見出した。資金がない中あの手こ>>続きを読む

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.6

ハリウッドのお馴染み映画のロゴが、オープニングに次から次へと現れてオシャレだわーかわいいわーと思っている内に、いつの間にやら眠気の波にさらわれた。ジョディ・フォスターの早口ナレーション、テンポアップで>>続きを読む

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.4

「生きてるだけじゃだめなんだ、山本さんの様に生きるんだ」と松坂桃李に言わしめた山本幡男さんは、"希望"や、"生き続けて"、"今の瞬間を愛おしむ"事を周りの人々に身をもって伝えてきた。全くもって理不尽な>>続きを読む

Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

4.3

「志木那島に遊びに来て下さい」と吉岡秀隆。劇場はいっぱいで、皆親戚か馴染み客かっていう位温かい雰囲気だった。
へき地医療のスーパーDr.コトー先生(島民の願望)と、島の期待を一心に背負って東京に出た原
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アデライン、100年目の恋(2015年製作の映画)

3.7

サンフランシスコ・ゴールデンゲートブリッジが何度も映し出される。あれが建築中の頃から生きているアデライン。眩いばかりの美しさと聡明さを持つ彼女は、愛から逃げる孤独な人生を送っていた。だが、二人の男性と>>続きを読む

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

4.0

例え話で、"体に電流が走る"等とは言うけれど、ルイス・ウェインは、電流が世界を動かすなんて事を本気で考えていた。故に晩年の疾患は予想し得るもので、妹マリーの発症も心潰れそう。アンドレア・ライズボローの>>続きを読む

奈落のマイホーム(2020年製作の映画)

3.7

超人も、爪を隠した鷹もおらず、ソウルの新築欠陥マンションが陥没して、どうやって助かるの⁈施工会社も管理会社も姿を見せず、"ああ、シンクホールね"で、市民が状況把握出来る異常事態の韓国。しかし、それを風>>続きを読む

ラッシュアワー(1998年製作の映画)

3.6

ロス市警クリス・タッカーの軽快さと、香港警察ジャッキー・チェンの真面目振りが対照的。香港領事の娘が誘拐され、はみ出し者とよそ者がタッグを組んだ。ジャッキーの強くて、コミカルかつ優しいアクションが好まし>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

3.5

完璧な母:大地真央は、娘:戸田恵梨香のいびつな愛情にどうして死の間際迄気づけなかったのだろうか。"祖母の真実"という振り返りがあったとしたら、又違う見方が出来るのかもしれない。父方祖母:高畑淳子の振り>>続きを読む

浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

これは恩師役の大久保さんの映画だ。あんな風に、サラッと人に優しくしたり、助けられる人間になれたらいいな。震災後に家族が壊れて毎日"死にそうな顔をしていた"女子高生高畑充希が、初対面の劇場主に食ってかか>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

"舞台"上で、多分視聴者からの万来の拍手を浴びているであろう、トゥルーマンのお辞儀。トゥルーマン・ショーの幕を下ろすシーンが好きだ。ジム・キャリー絶頂期。
24時間365日休む事なく、彼の生活は全米に
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

伊藤沙莉ちゃん始め、声をアテている皆様は素晴らしい。しっかりロードムービーで勝手に涙が流れる。ネコがへしゃげると、こちらもああ〜。カオナシがフッとよぎる。
だがどうしてか新海監督とは私は相性がよろしく
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ある男(2022年製作の映画)

4.2

「イケメン弁護士」と揶揄された城戸は、拘置所のアクリル板の向こうにいる詐欺師に更に叩きのめされる。彼の出自が「顔で分かる」と言うのだ。(仮)谷口大祐さんの壮絶な過去を追いながら、同時に自らに貼り付く">>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.3

戦地から戻らない夫の死が知らされる。ロンドンの掛け持ち家政婦エイダは、失意の中でクリスチャン・ディオールのドレスに運命的に出会った。すったもんだの末、遂にParisにドレスを買いに行く。もちろんすった>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

両腕をクロスし、私もスクリーンに呟いた、「ワカンダフォーエバー」と。チャドウィックがもういない事に、シュリ王女と共に涙した。これ程までに観客の想いと作品がリンクした事があろうか。
一国家を背負う責任は
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.7

オリエント急行?、容疑者X?と思って見たらば、更に二重三重にひねったラスト。皆に愛され、期待を背負った歌手志望の少女が行方不明になり、その白骨遺体が見つかった事から話は動く。永遠のカッコいい男=福山演>>続きを読む

僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.5

ワンコちゃんのファンタジー。やっぱりベイリーが死ぬ時は、我が家の猫たちが逝く時を思い出す。生まれ変わらなくてもいいじゃないと思う私には、そもそもスタートラインには立てないか。母を客観視する幼いCJと幼>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

鳩が窓ガラスにバン!指の鳩が机にバン!タイムループの気づきのサイン。
スキルをループの間に磨いていきゃいいじゃんと思うのは罪なのですか⁈元の時間に戻ってもちゃんとやっていけるように、ループの原因解明の
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

4.3

己の犯罪を、最早自力で止める事が出来なくなっていた看護師チャーリー。捜査の取り調べでの"I can't"の連呼は、病的で依存症を患っているようにも見えた。エディ・レッドメインがこちらの想定する目の動き>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

思わず買ったパンフの文字がびっくりする程細かい。ストーリーやキャラ、アクションやダンスにVS英国とインド映画の魅力がぎゅうぎゅうに詰め込まれている表れよ。決して、観て損は無い!
無敵の二人が兄弟同様の
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.6

8歳の少女達が、時空を超えて森の中のそれぞれのおうちに入って行く。幼児体型を残したアンバランスなよちよち歩き。秋のフランスのひんやりとした空気が漂う。雰囲気が絵画的で気づくと瞼が閉じていた。
ネリーの
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阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

3.6

胸キュンしたけりゃ有川浩!
軍ヲタ君と野草女子ちゃんの初々しいカップル編そのもの。「どうしてあなた(キミ)は…。」この台詞の余韻を楽しむ。
スカッとする台詞はもっとお得意。宮本信子先生に相武紗季。芦田
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スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

4.3

痺れるわ〜!アーナンド・クマール。
彼は、インドの変革は教育からと、郵便局員の父が語った熱い想いを次の世代に伝える道を選んだ。自らの挫折を糧に、貧困であっても道を諦めず、才能ある子どもたちのインド工科
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.3

自室に飾ってある熊谷守一の絵葉書の世界が、そのまんま投影されていた。月も蟻もくまんばちも。「そこにいたの」と小石や新芽に話しかける94歳モリの世界。三角帽子に二本の杖をついて、庭のどこかに今日もいる。>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.2

パンパンパーンと誰もいない体育館に照明が点き、ラストは消されていく。静かに始まり、温かい涙と共に余韻をたっぷりはらんで幕は閉じる。高校内音楽コンクールの出場者をバイクで送迎する役にあたった彼が、彼女に>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

3.6

悪い意味で昭和の男=成瀬は、やり過ぎ捜査とパワハラ投書で、本人びっくりの警察音楽隊に異動となった。捜査中のアポ電強盗にも首を突っ込み、演奏も投げ出し、「何やってんだオレ!」と己の情けなさにひどく落ち込>>続きを読む