さんずいの沙さんの映画レビュー・感想・評価

さんずいの沙

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異端の鳥(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

保護者と住む場所を喪った少年の流浪譚。

主人公の少年がユダヤ人という前情報から、戦時下特有の暴力に塗れた画面を想像していたが、実際にはもっと普遍的な暴力(大人から子どもへの、主人から使用人への、男か
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老人Z(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

1991年に発表されたとても先見の明がある作品。老老介護に代表されるように、在宅での介護能力が著しく減少している現代日本。この作品のように介護にテクノロジーを用いることが出来るなら、介護する側としては>>続きを読む

フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

分類し難い作品。
コメディにしては妙に切ないストーリーだし、脱獄ものとして見るのもしっくりこない。脱獄のシーンはかなりあっさりしていてスリルが足りないからだ。(個人的にさっさと脱獄→あっさり逮捕の繰り
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.0

眠りに落ちる寸前、雑踏のなかの会話を耳が拾っているかのような感覚だった。登場人物の声はとこどころ不明瞭で、作中の時系列もバラバラなため、話の流れを掴むのは容易ではない。そして描写される中学生の世界のな>>続きを読む

超高速!参勤交代 リターンズ(2016年製作の映画)

3.0

前作は観ていないが、参勤交代の道中よりも藩にもどってからのアクションがメインで、やや肩透かしをくらった。

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ロードレースを扱った作品という前情報のみで観たが、人間ドラマとしても面白く観れた。難点は45分という短さのなかでやや説明不足な点があった。

主人公・ペペはチームの絶対的なエースではなく、アシストの
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.0

怖さよりも怒りがさきにくるホラー映画も珍しい…母娘二人が幸せに暮らしてほしかった。

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

オシャレな音楽とユーモアが散りばめられた心地よい映画。やはりコンビものはいい。

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

前半25分、変化の少ない画面にやや退屈したため、映画の本筋と関係ないところに目がいっていた。実際の製作年よりも古い映像に感じられるなあとか、モーガン・フリーマンの笑顔はほっとするなあとか。

エドワー
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

4.2

それぞれのバレンタインデーがどのような形で締めくくられるかを予想しつつ、ラストまで楽しめた。また、日本と比較し、愛と性について世代を問わず話し合える土壌が見えたのも興味深い。
群像劇は登場人物たちが意
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.0

20世紀、イギリス国家存亡の危機とも言える第二次世界大戦下を統治したジョージ6世を主役に据えた作品。
王族の生活や戦争下での王の苦悩ではなく、吃音の治療を通しての友情を扱っている点が面白い。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

腹の底に響く重低音なBGMと全てを覆い隠す一面の雪。
後半は殺人に次ぐ殺人で血みどろの画面。登場人物から登場人物へのヘイトが止まらない。
終始不穏な空気が漂う今作は、密室ミステリーを期待させる触れ込み
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