けいすけさんの映画レビュー・感想・評価

けいすけ

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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.0

久石譲の「Summer」はこの映画のために作られた。
それだけでポイント爆上がりなのに北野武監督・主演となれば興味しかない。
結論、映画としてはあまりに抑揚が無く、ロードムービーとしても退屈な部類だが
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オールド(2021年製作の映画)

2.2

キャストに起きた衝撃的な事実を勿体ぶるあまりカメラワークが奇妙奇天烈で序盤の物語や人物相関が非常にわかりづらくなってしまっている。

そして、肝となる謎を一同が理解するまでが早過ぎて超ご都合。
ビーチ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

いい意味で壮大な原作ネタ化映画。
恐ろしい程に初見殺しなハイスピード展開と無理矢理ご都合主義な進行で疑問を抱く暇を与えないスタイル。
それもそのはず、昭和特撮の設定なんてどれもぶっ飛びすぎて柳田理科雄
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.8

投資をやるようになって興味が湧いたので鑑賞。

マイケルバーリ含む2008年事変で一躍ブレイクしたショート勢の話で、Bloombergなんか読んでるとピンとくる実在の金融タレント達と銀行が続々と実名で
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

5.0

初めて観た時はこの作品の意味がわからない程子供では無かったけど、全く面白いと思わなかった。
でも不思議なことに面白いと思わないこの映画を年に何回も観て今まで来た。

少年期の懐古的な云々はもう言われ尽
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

3.7

鵜呑みにしてはいけない気もするけど、淡々と日々伝えられる北朝鮮の内状に関するニュースの裏にこんな辛い物語が沢山あるのだろうと思うと本当に胸が苦しくなる。

そんな作品。

めっちゃポリゴンなCGアニメ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

どんな性格してるかで意見が真っ二つに割れそうな作品。
そして間違いなく名作。

恋人とのパワーバランスが上手くいってる事なんてきっと稀で、こんな関係性に陥っているカップルは世の中に五万と居るのでしょう
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mellow(2020年製作の映画)

3.6

今泉作品が止まらない。

繋がってはいるんだけどオムニバスな構成。
ジェンダーやオープンマリッジ?的多様性を取り入れながらも結局、田中圭が好きな人達の群像劇。
「鬼モテ花屋さん」の一言で要約できてしま
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.7

「全編ワンカットはじめてのおつかいin1917」
ワンカット物の中でも舞台のスケールがやたらデカく「撮影めちゃくちゃ大変だっただろうな〜」が常に付き纏う。
ストーリーがシンプルであるが故にドキュメンタ
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

2.9

ナチゾンビという散々擦られに擦られたネタのこれまた擦られた超王道展開。
結構金かかってて、WW2だけど主人公黒人ってこと以外の目新しさ無し。
ゲームのシナリオで映画作りました感。
つまらなくはないんだ
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あの頃。(2021年製作の映画)

4.0

どうやら今泉作品がツボなんだってことに気付いてしまった。

この人は本当に役者の使い方が上手い。
仲野大賀の人間らしい役がハマりにハマっていて今見るとキッツ〜いコミュニティの面々も微笑ましく、少し羨ま
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

美しい狂気。
洋ホラーなのにジャンプスケアが皆無で演出とBGMだけでめちゃくちゃ不気味。
ストーリー自体はグループ山荘モノの北欧verなんだけど、美しい色使いと景色や北欧オブジェ、終始白昼で進行する奇
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300 スリーハンドレッド 帝国の進撃(2014年製作の映画)

2.9

急に三部作構想に切り替えてきたようなストーリー構成。調べたら3作目の脚本がボツになったようです。
前作よりアクションが大味になり、闘志とストイックさも数割減。
欲に従順な主人公。きっとレオニダスあの世
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.2

PVやトレーラーを長尺で見せられてるような映画。
ストーリー進行は紙芝居の様で背景に関する描写や舞台の説明が皆無で奥行きが全くない。
史実というよりは伝説におけるファンタジーをそのまま採用していて、言
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アウトサイダー(2018年製作の映画)

1.6

ラストサムライとアウトレイジを足したら面白いんじゃね?っていう安易さが滲み出てしまっている。エンコ詰めシーン、ウインナーか!

主演のジャレッドを筆頭に今1番最高の演技をする役者達を揃えてこれだけ面白
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.7

宇宙って漠然とフワフワでスイスイなイメージだったけど摩擦がないってどれだけ怖いか、宇宙飛行士の船外活動がどれだけ危険かがすごくよくわかる映画。

これを観て以降、ロシア宇宙開発聡明期のスプートニクに乗
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

これは本当に初見殺し。
時系列も飛び飛び、ラストも娘の件も1回観ただけではピンと来ず。
かと言って何回も観れば理解できるかというとそんな訳でもなく

「時間=4次元をスライスして3次元で理解するための
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ミスト(2007年製作の映画)

5.0

もう何度も観ている映画。
キングとダラボンの最強タッグ。
勿論クリーチャーはめちゃくちゃ怖いんだけど、1番の見所は閉鎖空間で起きる狂気の人間ドラマ。
ダラボンは心理描写が本当に巧い。

そして最低で最
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

・NASAセキリュティ&作戦ガバガバ問題

・総じてブラックホール舐めすぎ問題

・訓練された筈の乗組員ほぼ自己中問題

あたりは気になったけど、それでもノーラン映画は本当に楽しい。
地球で振って宇宙
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

面白い!
自然災害よりスキャンダルな今のネット・SNS社会の風刺満載。
女性大統領にアジア人女性NASA長官等々、違和感のある配置で最近のポリコレに対する皮肉も効いている。

ディープインパクトやアル
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武器人間(2013年製作の映画)

3.0

B級もB級。
科学考証はこれっぽっちも無く、くっつけて電気流してステキなサイボーグ兵の完成的な世界観。
WW2時代のPOVなのにバリバリのカラー映像だったりとツッコミ所満載ですが、ゲーム的なデザインセ
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ライフ(2017年製作の映画)

2.9

役者の顔ぶれ、演技、セットは文句無しに良かった。
ただ設定とクリーチャーデザインは微塵もワクワクせず。

96%が二酸化炭素の火星で湿潤かつ好気性のミドリムシそっくりの微生物が休眠状態で生息していて、
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

誰にでもフラットな男っていつもモテるんだよなぁ…


地味なプロットかと思いきやとんでもなく愉快痛快な主人公最強映画です。
下北沢が舞台になっている事でそれをあまり強く感じさせない作りが素晴らしい。
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.3

曲ばっかりやたら聞くけど観てなかった映画をようやく観ました。

超有名な「メリークリスマス!ミスターローレンス!」の為のフリに2時間かけた映画。

それぞれ本業が俳優じゃない坂本龍一、ビートたけし、デ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

「逆行」がもたらす結果が直感でピンと来ないが故に状況を飲み込みきれないままストーリーは猛スピードで進んでいき終始ポカーンでした。

頭が悪いと言われればそうなんですが、何回か見返して、泣く泣く解説を見
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.0

カニバルさん達登場までこんなに引っ張るのが勿体無い。
せっかくの食人スプラッタ物、もう少しジャングルで鬼ごっこさせたり臓物パート分散できたんじゃないかな?
とは思うけど、そこは予算の問題な気もする。
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

1.4

これがゲームの設定ならそこそこ面白くはなったかもしれないが、SFホラーとしては大味。
シマーの中が何でもあり過ぎて疑心暗鬼ネタもパッとせず、灯台での展開も某ゲームかってくらいご都合主義。

綺麗で神秘
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

3.2

高校生のカーストあるあるをこれでもか!と映像化したら俳優達が鬼のように出世してしまった罪な映画。

学年にいたな〜何故かカリスマ扱いな奴…

小動物か!ってくらいモフモフの化粧小物たち…

自称イケて
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

5.0

西部劇に黒人。

あれ?
なんだかすごい違和感。

それもそのはず西部劇で描かれる時代背景では黒人は奴隷真っ盛り。
リンカーンが大統領になるまで自由の国と奴隷制度のダブルスタンダードから目を背け続けた
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.0

この自粛期間にブレイキングバッドを一気見してそのままこの映画を観た。

ドラマは最高の展開で失速する前に有終の美を飾った印象だがこの映画は蛇足感が否めない。

ジェシーのその後は気になっていたけど、淡
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

2.0

キングのドリームキャッチャーでもやりたかったのか、自分の過去の作品盛り合わせてセルフパロディをやる手法。

全てが中途半端で寒くて最低でした。
北九州連続殺人という最高の素材を使っておいて最低の料理し
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

2.0

騙されてはいけない。
違う!
何もかも違う!

遊星からの物体Xにつながるストーリーではあるけれど、本当にオリジナルをリスペクトしていればこうはならないはず。
テラテラCGとMIBシリーズみたいなラス
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プロメテウス(2012年製作の映画)

4.0

エイリアンシリーズの前日譚ですが、内容としてはなかなか無理矢理辻褄を合わせにいっている部分も多く、万人に称賛されるものではないと思います。

しかし、そんなことどうでも良くなるくらい近年で1番宇宙SF
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

2.8

意味不明の一言に尽きる。
白黒画面に特殊?メイクと謎カットの連続でいかにも何かすごいことをやっていそうだけど役者が台詞を話し始めると途端に安っぽくて笑えてきてしまう。

「大抵のことでは驚かないってば
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

言わずと知れたポストアポカリプトの金字塔シリーズであり、以後この作品を真似しただけの不自然なフェミニズム映画が量産されるきっかけになってしまった罪深い作品。

内容やストーリーは過去作に比べても非常に
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

今作といい翌年のマトリックスなど、テイストは違えどいつもの世界が誰かに作られたものであるという発想の映画が注目されたのがまさにこの世紀末の頃でした。

内容自体はいかにもキューブリックが好みそうな題材
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