松原慶太さんの映画レビュー・感想・評価

松原慶太

松原慶太

★3が水準作、★3.5以上は傑作、★4つ以上は名作です。はぐれ中年アートディレクター旅情篇。個人映画ブログ http://eigani.blog.jp

映画(440)
ドラマ(4)

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

3.2

タナダ監督の作品を見るのは4本目ですが、そのなかではまあまあかなと思いました。

まずメインとなっている田畑智子と永山絢斗の話(アニメコスプレ好きの主婦と高校生の不倫)が、女性目線の願望というか妄想と
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心中天網島(1969年製作の映画)

4.1

いやあ、いいもん見させてもらいましたわ。近松門左衛門の心中ものを、篠田正浩監督がモノクロで撮りきった傑作。これぞATGならではの尖ったアート作品です。

舞台美術は粟津潔(たぶんタイトルバックのタイポ
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.5

ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ、3人の監督によるオムニバス。

ミシェル・ゴンドリーは、加瀬亮が自主映画監督役を演じていることもあり、前半かなり自主映画臭さがあり、これハズレか
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僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)

3.3

バブルの徒花のような映画。東南アジアの某国に渡った日本のビジネスマンが、クーデター騒ぎに巻き込まれ右往左往するコメディ。

邦画には珍しいきわどいテーマ。バブル期だからこそ、こういう難しい題材を茶化す
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さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)

3.3

主人公はレコード会社を首になった音楽プロデューサー。著名なカメラマンだが余命わずかな父親と、その看護婦をのせて、世界で唯一コダクロームフィルムを現像しているカンザス州のカメラ屋まで旅するロードムービー>>続きを読む

ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!(2005年製作の映画)

4.2

アードマンスタジオ「ウォレスとグルミット」。ウォレスは天才発明家だが実生活ではドジばかりしている男。女性に惚れっぽい。愛犬のグルミットは勇敢でいつもウォレスのピンチを救う、という設定。このシリーズはく>>続きを読む

スモール・タウン・クライム -回り道の正義-(2017年製作の映画)

3.8

アメリカの田舎町が舞台の私立探偵もの。アル中が原因でクビになった元警官が、偶然、娼婦たちの連続殺人に巻き込まれていく話。

地味っちゃ地味ですが、非常に俺好みの佳作。

主人公、ジョン・ホークスのダメ
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道士下山(2015年製作の映画)

2.2

チェン・カイコー、巨匠でしょうに、なんでまたこんな珍作が出来上がってしまったのか...。

チャン・チェン登場するまでの1時間はなんだったのかと。カンフー映画と思いきや、ドタバタお笑い要素あり、エロ要
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カンフー・パンダ2(2011年製作の映画)

4.0

連休はカンフーパンダの1〜3を見ました。いずれもエンターテインメントとしてのクオリティが高いのはもちろん、カンフー映画の伝統を感じさせるアクション、さらに武術のスピリッツが分かりやすくアニメとして消化>>続きを読む

サイコキネシス 念力(2017年製作の映画)

3.2

とつぜん超能力に目覚めたダメ親父が、ヤクザの地上げにあっている娘の唐揚げ屋のために戦う、ハートフルコメディ。

ハリウッドとは違うアジア映画のリアリティの中で、超能力を描こうとすると、こういうストーリ
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岸和田少年愚連隊(1996年製作の映画)

3.5

初めて見た。滑舌のわるい関西ノリになかなか付いていけなかったが、ジワジワと面白くなってくる。

70年代の大阪の不良の群像劇。登場人物も多く、ストーリーらしいストーリーはないが、全体として当時の大阪の
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ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男(2016年製作の映画)

3.7

舞台はミッドセンチュリーのNY。主人公ウォルターは建築家として成功しつつも、ミステリー作家に転身しようと、殺人の新聞記事を収集している。

妻は美人だがヒステリックな性格で、性格が合わないウォルターと
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.7

見始めてすぐ「あれ、これ普通の邦画とぜんぜん違うぞ?」と思ったら、監督は黒沢清だった。

前半は、すごく緻密に作られたサスペンス。とりわけ怖いものは何も写っていない筈なのに、画面から目をそらしたくなる
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ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ(2009年製作の映画)

3.8

少年期のジョン・レノンを描いた作品。とくに育ての親ミミ伯母さんと、実の母ジュリアとの関係が軸になっている。

もうすこしドキュメンタリータッチな内容かと思っていたら、ふつうに青春音楽ムービーとしてよく
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.2

いや〜〜。掛け値なしの名作ですね。この邦題でなんとなくホンワカした感動ヒューマンストーリーを想像し、敬遠していたことを後悔しました。

原題は「To Kill a Mockingbird(モッキングバ
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わらの犬(1971年製作の映画)

3.3

イギリスの田舎に越してきたアメリカ人数学者夫妻。夫(ダスティン・ホフマン)は気が弱い学者タイプ。妻はムダに色っぽく、元彼に色目を使われたりして、序盤から不穏な空気が漂う。

主人公は温厚な性格ゆえ、粗
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

3.9

これは非常に上質なスウェーデンのスリラーですね。物語の骨幹はスリラーなんだけど、受ける印象としては、思春期特有のはかない感情が描かれたファンタジーといったほうが近い。

北欧的ということがどういうこと
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アウトサイダー(2018年製作の映画)

3.5

刑務所でヤクザの男(浅野忠信)と知り合ったアメリカ人(ジャレット・レト)が、昭和三十年、大阪の裏社会で生き抜いていく話。Netflixオリジナルの中ではかなりの良作。

導入がいまいちだったのでアレレ
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必ず捕まえる(2017年製作の映画)

3.4

序盤からしてちょっと変わったコメディ調でなんの映画かと思った。

強欲な大家と認知症の元刑事。ふたりの老人が連続殺人事件を追う、変化球気味のバディムービー。

キャラクター設定はかなりな変化球だけど、
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ミュート(2018年製作の映画)

2.5

舞台は近未来のベルリン。幼少期の事故によって声を失った主人公が、失踪した恋人のゆくえを捜す話。

ブレードランナーにオマージュされた世界観、みたいな売り文句に釣られて鑑賞したのですが、たしかにいくつか
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強奪のトライアングル(2007年製作の映画)

2.6

三人の中年の飲み仲間がバーで話している。ワケありで金が必要だがどうしようかと。仲間のひとりはヤクザから銀行強盗の運転手を頼まれ断れずにいる。しかし犯罪はマズイよと三人は相談している。

たまたまバーに
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

2.4

「39」とは刑法39条(精神障害者の罪を減ずることを趣旨とした条文)のこと。

ある若夫婦が殺害される。逮捕された男(堤真一)には、精神鑑定の必要があるということで、精神科医(杉浦直樹)とその助手(鈴
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映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて(2010年製作の映画)

3.0

これもまた、香港の景色が見たくて鑑賞。フランス人監督が撮った、香港ヤクザ映画で知られるジョニー・トー監督のドキュメンタリー。

正直言うと、ジョニー・トー作品をろくすっぽ見たことがなかったんですが、時
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新・極道の妻たち 覚悟しいや(1993年製作の映画)

2.3

なにか香港の風景が見たいなと検索したところ、極妻6作目のこれがヒット。出所後の岩下志麻が、傷心旅行先の香港で運命的な出逢いをする...みたいな話らしい。

極妻初めてだったが、Vシネ感漂う、雑なストー
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オーシャンズ13(2007年製作の映画)

3.1

僕は「オーシャンズ11」が大好きなので、とうぜん「12」も「13」も何回かづつ見た、筈なのであるが、この映画見始めてまったく記憶にない。

序盤は例によってめちゃめちゃスマートでかっこいい。「おかしい
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ラスト・べガス(2013年製作の映画)

2.9

ブルックリン育ちの爺様4人組が、仲間の結婚を機に再集結。ラスベガスで独身最後(人生最期?)のはちゃめちゃなバカンスを過ごす。軽い気持ちで観れる、よくもわるくも手堅い一本。

話は逸れるが、ハリウッド映
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

4.0

レゴのムービーシリーズの中でも、数あるバットマンの諸作の中でも、トップレベルのできばえで、いやはや、恐れ入りました。

まず映像表現ですが、レゴムービーをご覧になったかたならご存知のように、まるでレゴ
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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

3.2

「シンゴジラ」よりは正攻法で、ゴジラの新作を作るという課題に向き合っている。とにかく映像表現はすごい。「BLAME!(ブラム)」系統のCG(フルCGだが顔だけアニメ的な造形)で、技術的な可能性を感じた>>続きを読む

ポルカ・キング(2017年製作の映画)

3.9

ポーランド移民のヤン・レヴァン(ジャック・ブラック)はポルカ歌手。アメリカで夢を掴むためバンドを率いてドサ回りをしている。

やがて彼はグラミー賞にノミネートされるまでになるのだが、同時に巨額の投資詐
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カエル少年失踪殺人事件(2011年製作の映画)

4.0

数年ぶり2度目の鑑賞。韓国の三大未解決事件のひとつ「カエル少年事件」をあつかったもの。

1991年、韓国の田舎町、大邱の小学生5人組が「臥竜山にカエルを捕まえに行く」と家を出たきり失踪。事件が忘れ去
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三国志英傑伝 関羽(2011年製作の映画)

2.7

三国志演義の比較的最初のほう、曹操に囚われていた関羽が、劉備と合流するためひたすら敵陣突破する「関羽千里行」というエピソードがありまして、それを映画化したもの。

関羽をドニー・イェン、曹操をチアン・
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デビルマン(2004年製作の映画)

2.2

「Devilman Crybaby」を観るまえの予習として、この名高き作品を初鑑賞。

で、期待値が極限まで下がっていたためでしょうか。意外と悪くない、悪くないというか、糞作は糞作ですが、ちゃんと原作
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呪怨2(2003年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

シャブで捕まる前の、のりPが主演。演技はいまいち。お化け屋敷的なビックリ度も前作の方が上。結末にロジカルな納得度がない。

大ネタは「ローズマリーの赤ちゃん」からの引用だと思いますが、その後の蛇足が長
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呪怨(2002年製作の映画)

3.7

清水崇監督の「呪怨」シリーズもいろいろあって、どういう順番で見ればいいのか分かりませんが、とりあえず劇場版のこれから挑戦。いちばん可愛かったころの奥菜恵が主役。伊東美咲は脇役なので勿体ない。

短いオ
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

4.0

いやー楽しい楽しい。Netflixオリジナルとしては最高レベルの1本。

東側某国独裁者の裁判に証人喚問された、元殺し屋。彼をオランダのハーグ国際裁判所まで護送するために呼ばれたボディーガードは、おた
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

2.5

サイモン・ペッグ+モンティパイソン+ロビン・ウィリアムスと、この組み合わせで面白くならない筈はないのだが、まるでケミストリー起きていなかった。なんとも焦点の定まらない中途半端なコメディになっている。>>続きを読む

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