松原慶太さんの映画レビュー・感想・評価

松原慶太

松原慶太

★3が水準作、★3.5以上は傑作、★4つ以上は名作です。はぐれ中年アートディレクター旅情篇。個人映画ブログ http://eigani.blog.jp

映画(480)
ドラマ(4)

ザ・ポスタリスト ~伝説の絵師~(2016年製作の映画)

3.7

70年代から80年代にかけて香港黄金時代の映画業界を席巻し、ブルース・リーやMr.Booなどのポスターを手がけ、そのご姿を消していた伝説のポスター画家、ユエン・タイユン氏の足跡を追ったドキュメンタリー>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

4.1

老人ホームで暮らすゼブ(クリストファー・プラマー)は、かつてアウシュビッツに収容されていた過去を持つが、いまでは認知症を患い、じぶんの妻が亡くなったことすら覚えていない。

その彼が、親友マックスから
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ベイルート(2018年製作の映画)

3.9

中東が舞台のめちゃめちゃ面白いポリティカル・サスペンス。かつて大失態をやらかして挫折し、いまはアル中親父になっている元エリート大使館職員(ジョン・ハム)が、人質奪還の交渉人として再びベイルートに呼ばれ>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.0

1970年代のロサンゼルスを舞台に、ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングが活躍する、私立探偵もの。これで面白くならない筈はないのだが。

プロットは古きよきハードボイルドものの王道をなぞっている。ポ
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ハイジャック・ゲーム(2017年製作の映画)

1.8

ハイジャックされた機内に、偶然ひとりの女性FBI捜査官が乗り合わせており...という話。いままで見たハイジャックものの中でも最低の部類に属する。

テイク・ミー(2017年製作の映画)

4.0

自作自演の誘拐ビジネスを手がける男が主人公のクライム・コメディ。コーエン兄弟を思わせる乾いた笑いに満ちている。小品だが僕的に100点に近い。

監督も務める主演のパット・ヒーリーとテイラー・シリング(
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ストレンジャー(1946年製作の映画)

2.6

オーソン・ウェルズ自身 が、アメリカの田舎町に隠れ住むナチの残党を演じている。彼を追う戦犯委員ウィルソンとの攻防を描くサスペンス。とくに冒頭は光と影をつかったフィルムノワールっぽい映像がおもしろい。>>続きを読む

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.6

ほんとデルトロ監督は、SFとかファンタジーとかホラーとか、一歩間違えばキワモノにしかならない題材を、一級の映画作品に昇華することに長けてるよね。

この作品でも、いっぽうで内戦下のスペインの過酷な現実
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メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版(1997年製作の映画)

3.5

たった150万円くらいの予算でこれを作った、監督とスタッフの情熱に驚かされる。とくに(デジタルリマスタによってよみがえった)映像表現はすばらしい。エドワード・ヤンの「恐怖分子」を想起させるセンス。>>続きを読む

GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

前作同様、アニメ的な線の細いキャラクター造形(声優っぽい演技が好きではないので英語吹き替えで鑑賞)。ハードSF寄りの設定・ストーリー。CGによる迫力のある映像。

レジェンダリーピクチャーズ版ゴジラ>
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.3

80年代アメリカの田舎町を舞台にした思春期ホラームービー。スクールカーストのはみ出しものたちが、田舎町の深層に巣食う「ソレ」に立ち向かう。

たんじゅんなホラー映画ではなく、半分は「スタンド・バイ・ミ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.3

どうやって描いたのか分からないくらい映像は美しい。雨の表現も独創的。

あの新宿が、あの新宿御苑が、かつてなくキラキラ過ぎるほどキラキラに描かれている!

いちおう青春映画なんだろうけど、ザラザラした
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ある天文学者の恋文(2015年製作の映画)

2.6

亡くなった恋人(老大学教授)から、主人公のエイミーのもとに、つぎつぎと手紙やビデオレターが届く。過去(死者)との対話、みたいなテーマ。

なぜエイミーの行動を先読みするかのように、つぎつぎと連絡が届く
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バトルシップ(2012年製作の映画)

2.8

アメリカ海軍とその同盟国が、ハワイ沖で演習中に異星人と遭遇してしまい、そのままドンパチ始めてしまうという話。
意外と楽しめた。脚本しっかりしてるせいだろうか。

SF的な設定とその描写(異星人の船とか
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僕らの先にある道(2018年製作の映画)

4.0

中国語圏映画でまたひとつ傑作が生まれました。地方から北京に出てきた男女の、出会いと別れ。過去と現在。主演はチョウ・ドンユイ(岩崎恭子似)。Netflixオリジナルとしては最高レベルの作品じゃないでしょ>>続きを読む

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.6

フランソワ・オゾンらしい上質なサスペンス。主人公はあまりパッとしないリセの国語教師ジェルマン。近ごろはロクな生徒がいないと愚痴をこぼしている。あるとき作文に非凡な才を示す生徒クロードを発見。かれに文学>>続きを読む

パリの恋人(1957年製作の映画)

4.0

オードリー・ヘップバーンとフレッド・アステア主演のラブコメ調ミュージカル。音楽はガーシュウィン。なにもかもが洒落ている。黄金期ハリウッドのいいところがギュッと詰まっている。

フレッド・アステアはNY
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最‘狂’絶叫計画(2003年製作の映画)

3.0

このシリーズ、「最終絶叫計画 (Scary Movie)」とか「最'新'絶叫計画 (Scary Movie2)」とか、紛らわしい邦題がついているが、この作品は3作目にあたる。大ネタのひとつが和製ホラー>>続きを読む

台北の朝、僕は恋をする(2009年製作の映画)

2.8

お洒落なラブストーリーかと思っていたら、コメディっぽい話だった。台北の空気感がここちよい。

恋人にパリに旅立たれた冴えない主人公の男が、本屋でフランス語の入門書を立ち読みしているうちに、書店のキュー
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GF*BF(2012年製作の映画)

3.9

台湾No.1美人女優グイ・ルンメイ主演。台湾の80年代〜現在までの社会を背景として、男2人と女の友情と恋愛を描いた青春映画。

恋愛映画でもあり、同性愛映画でもあり、台湾の社会を描いた映画でもある。「
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超能力者(2010年製作の映画)

2.3

詰まらん映画を見てしまった。映像は綺麗なんだけど、イケメン俳優2人を主役にした以上の意味があまり感じられない映画。

能力者同士のバトルを描いているのだが、派手なアクションもCGもなし。ただ睨み合って
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ノウイング(2009年製作の映画)

2.5

たしかにシャマランっぽい。前半、SFサスペンスホラーという感じでめちゃくちゃ盛り上がり、途中からアレッ?ってなるところも含め。笑

ラストはもう勘弁してください。笑

ジャッキー・チェンの醒拳(1983年製作の映画)

1.8

あまりにも途中のストーリーわけ分からない(脚本が存在しているのか疑わしいレベル)と思ったら、この映画、過去作のフィルムとかNGシーンをつなぎ合わせて作ったものらしい。

しかもジャッキー・チェンが契約
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

2.6

広告業界内幕もの。代理店の新人、妻夫木聡がむりやりサンタモニカ広告祭(カンヌ広告祭のパロディ)の審査員をやらされる話。

前半は広告業界をブラックに描いていて(まんざら誇張でもない)笑わせる。豊川悦司
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

初クローネンバーグ。たしかに名作。かんたんにいうと超能力者バトルを描いているんですが、X-MEN的な爽快さはまったくなく(笑)地味〜なサスペンスホラーです。カルト映画ではあるんだけど、思ったより脚本も>>続きを読む

長ぐつをはいたネコ(2011年製作の映画)

2.7

英語の勉強がてら見ました。よくできてはいるが、まあ大人が見てとりたてて面白いものとは言えないかな。

かなりストーリーをアレンジしている。ジャックと豆の木とか、ハンプティダンプティとか、いろんな要素が
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

第二次大戦ドイツ軍侵攻時、フランスの沿岸地帯ダンケルクからの撤退作戦に翻弄された人々を、群像劇で描いた作品。

フィルム調の画作りが美しい。主人公もいなければ、とりたてたストーリー性もない。目の前に起
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

2.5

綾瀬はるかが出ているだけで点が甘くなるのですが、これはちょっとなあ。よくありがちな、ゆるゆる邦画という感じ。

タイムトラベルもののよさもあまり感じられず、戦国時代と現代っ子の対比もイマイチ。堤真一は
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ロボジー(2011年製作の映画)

3.1

白物家電しか作れない弱小メーカー「木村電器」の駄目社員3人組。社長命令でロボット博に出展することになる。しかし急場凌ぎででっち上げたロボットは当然動くはずもく、「中の人」をオーディションで選ぶことに.>>続きを読む

燃えよデブゴン4/ピックポケット!(1981年製作の映画)

3.0

子どものころは「デブゴンシリーズなんて下っらねえな〜」なんて思っていたんだけど、その後サモ・ハンがいかにカンフー映画界においてレジェンド的な存在か(ブルース・リーとの共演から始まり、ジャッキー・チェン>>続きを読む

少林寺木人拳(1977年製作の映画)

3.5

「後年のジャッキー・チェン作品はカンフー映画ではなく、バスター・キートンの流れをくむアクションコメディだ」という評価があり、僕もそれはその通りだと思っている。

勉強熱心なジャッキーがハリウッド流の作
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3人のアンヌ(2012年製作の映画)

3.0

いつものホン・サンス節。韓国の田舎の浜辺を舞台に、イザベル・ユペールが3役を演じるオムニバス様の作品。

例によって超低予算でどうでもいい話をだらだらしてるだけなのだが、見始めると止めらない。

ドラ
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ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.5

ブルース・リーの死後に公開された遺作。

「燃えよドラゴン」完成後、すでにブルース・リーは死んでいました。そのため、全編ほぼ8割くらいを別の役者が演じており、このスタント(ボディダブル)のクオリティが
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

白石監督は「凶悪」しか見ておらず、予備知識なしで鑑賞したが予想を越えていた。

美人だが、薄幸でイケメンをみるとすぐに寝てしまうだらしのない女(蒼井優)と、下品でデリカシーがない建設労働者の同居人(阿
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ドラゴン危機一発(1971年製作の映画)

2.8

これブルース・リーの主演第1作だけど、映画としての出来はかなりトホホな内容。ちゃんと通して見るの初めてかもしれない。

70年代リアルタイムの記憶だと、日本ではブルースリーの初期作は当初すべてお蔵入り
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.8

タイトル・シークェンスが最高にカッコいい。それ以外は「ロック・ストック〜」と似た構造の話。初期タランティーノをイギリスふうに泥臭くした感じ。オフビートコメディよりのクライムアクション。

ベネチオデル
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