連続性が欠如したシークエンス、台詞が正に成瀬の映画を女性化する。余情としてのナレーション。「めし」にも通ずる口紅のモチーフはここにも。階段のセット、単にあおるワークは例外的だ。
いやー松岡茉優主観が物語中に徐々に浸透していくことの心地よさとギアが入るタイミング、こんな気持ちのいい映画ない
ジーナローランズがある種、こわれていく発端として描かれている同僚たちを呼びキレ出すシーン痺れまくるよ
盲目的に観てしまう映画なのは否定できなくて、でも決して懐古主義的なものでもなくて、映画を通しての至極個人的な邂逅ってやっぱり美しい。もう僕たちは出会ったしまったんだ。
検閲の先の検閲に引っかかるって本物の作品の証拠なのか、ただのやっかみなのかわからないけどどっちにしても。山谷初男の悲哀、全然異常じゃないよ。