KentFさんの映画レビュー・感想・評価

KentF

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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

3.6

ふと、空を見上げなければよかったのに。

そのまま、足元を見ていてくれれば。

天国の日々 4K(1978年製作の映画)

3.7

絵画。
シンプルなストーリーであるのに、であるからこその、優雅な映像体験。

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.0

続編ということを知らずに、続編から見ると、展開が早くて意外に楽しめるが、やはり途中から展開(特に感情移入)がついていけなくなる。
偶然と勘違いで、得難い映画体験。

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

2.0

異なるが故に、虐げられる者。
愚弄し堕落し、真摯な心を蔑む衆。

壁が消えたように思えるのは、
人気者の彼女が心を許したから?

偽善と欺瞞のワンダーランド。
(取り巻きは太っちょ。悪い奴は細目。)

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

手が届きそうな、
目の前に至るまでに、
長く長く、回り道をして、
色々なものにぶつかり、
どの世界も真剣で、
ふざけていて、
繋がって、
離れて、
混沌
生。

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

京都の山間。不思議な謎解きが始まり、でもそれにとどまらない。協力して、歪みあって、分かり合って、人間模様やロマンスにまで拡がっていく。
どんどん大きな弧を描きながら、空に解放されていくような螺旋階段を
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.6

これは、単にあの大震災を主題とした作品ではないと思う。監督が、これまで天災を題材としてきていたとしても。

要らないとじゃま扱いされたもの。「好き」に翻弄され、人の心の消えた寂しい場所。

私たちは、
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.2

この人が黒幕かな、と思考を誘導されつつ、ストーリーに結局引き込まれる点を含めて、大衆にウケるポイントを要所でしっかり押さえたヒット作。

ルックバック(2024年製作の映画)

4.2

それぞれが、描くのが得意で好きで、もっとうまくなりたくて、認められたくて。ひたむきな想い。
馴れ合いではなく、それぞれ独立した二人。その間のわずかな隙間から風がそっと吹いて、優しく繋いでいく。その繋が
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.0

男性ばかりのFBI候補生の中で群を抜く強靭さと明晰さを備えたクラリスが、その内部から揺さぶられていく。この巨人には敵わない。異様な畏怖。悍ましい犯罪を犯した狂気のはずなのに。
視覚的な怖さと同等、ある
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.5

シビアな現実を尻目に、取り繕おうとする大統領の上部だけの様子。現実社会に対するなんという皮肉。
この現実味を帯びるフィクションをなぜジャーナリストの目線で、描こうとしたのか気になっていた。敵、味方、ヒ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

パーフェクトって何
完全無欠とはちがう
喜怒哀楽
そして死
規則正しい生活
乱れることもある
満足することともちがう
好きなこと
ささやかな幸せ

日々の繰り返し
飽きない

社会を支え、支えられてい
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

やはりこの二つの国は似てる。“お上”の文化。他の国だったら舞台を移すことはできなかったのでは。