けんさんの映画レビュー・感想・評価

けん

けん

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

タイトルや映画のメインビジュアルが、よくあるキャストだけ取って代えたようなくだらない恋愛映画のようだけど、内容はそれに対してのカウンターのようなものだった。正統派を装ったパンクな映画。

都合の良いも
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

過去と未来は表裏一体
記憶はいつまでも切り離せない
未来を生きるのは過去の自分かも

ナレーションの入れ方とかカットの仕方が面白い

まるで隠居した老人だ

笑ふ男/笑う男(1928年製作の映画)

4.5

セリフだけの映像が後から流れるの新鮮だなー。
それもあってセリフがすごく簡略化されてて無駄がない感じが良かった。
絵本を読んでるみたい

ずっと笑っているから、目だけでその時の感情を表してる感じもすご
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.7

一瞬だけ暗殺者が本物の姿になるみたいなところかっこよかった。

1のアナキンは好きだったけど、2のアナキンはムカつく。全然同情出来ない

知識と知恵の違い

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.7

あみこになんの変化も起きないのが残酷だけど、きっとそれが現実。こういう系の映画って無駄に変化を加えたがるけど、それがなかったのは見応えあった。でも、無理して100分ぐらいにまとめた感じがある。違和感の>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2回目の葬式良かった。死を実感させる良いシーンだと思った。
ハリーの最後にすごくデスノートを感じた。

今見るとそこまで目新しさはないかな、でもこの時代にやってたことを今の映画とかも影響受けてそうなの
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暗くなるまで待って(1967年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

脚本がすごく綺麗
電気を消すところとか、ブラインドのところとか細かい仕掛けがたくさんある。しかもすごく丁寧。印象的なシーンも結構あって見応えあった。

もう一回ちゃんと観たい

帰るまでに部屋も私も磨
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

うーんすごく微妙
会話劇はつまらなくはないけど、特別面白いわけでもない。秀でた展開もないのに、それっぽい雰囲気だけはある。中途半端

こういう映画の評価が高いの悔しいなー

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.8

若い頃の衝動的な雰囲気を閉じ込めていたタイムカプセルを大人になって開いたような映画。

確かにどうしても欲しかったけれど諦めたものって気づいたら忘れがち。そう考えると、今どうしても欲しいっていう気持ち
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下衆の愛(2015年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

映像に日常的な匂いがありつつも、すごく強烈で印象に残る感じ。
どのシーンもすごく画になってた。

性欲と映画への欲が交錯する感じもすごく良かった。性欲と同じように本能的に映画へ執着してる感じがすごくリ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

同じ毎日、でも幸せ、だから幸せ
同じ毎日の中の少しの変化、同じだから気づける美しさ、同じでいられるって幸せ
毎日同じものを食べるとして、その動機が「それでいい」じゃなくて、「それだからいい」になるのが
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生きててごめんなさい(2023年製作の映画)

3.5

全く好みじゃなかった。映画内で自己啓発本を下に見るようなシーンが随所にあって、そういうのが下らないと思うのは自分も同じだけど、この映画がやってることは自己啓発本と同じじゃん。装いだけそれっぽくて中身は>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.6

超常現象が起きているにも関わらず、段々それに慣れてきて、それを利用して何かをみんな始めだす感じ、タイムリープが起きた時に実際はこうなりそうみたいな、非現実の中の現実みたいな状況がすごく面白い。
非日常
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生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.7

上手くいきそうで上手くいかない、そんな期待と不安で振り回されるのはもちろん辛い
でも、そこに人生の醍醐味が詰まってると思う。
行き辛さに振り回された後に、一瞬の共感があれば、まだ死ぬわけにはいかないっ
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

細かい演出とか人の動きにものすごく魅了される映画、言葉にならないをシーンで表現していて感動する。本心とか人それぞれの状態をあまり語らないけれど、表情とか動きとかからでそれが垣間見えるのがすごく良い>>続きを読む

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

5.0

人間の意識はどこから来てるのか。自分の意識が確実に自身のものであると証明することはできないし、何が起点となって意識が発生してるかも分からない。でも、その意識を信じ続けて生きる人間。それを客観的に見たら>>続きを読む

夜を走る(2021年製作の映画)

5.0

何もない毎日、何かが起こっても何もないように振る舞う。周りの動きに合わせる、何もないことを証明するかのように。
一貫して「何もない」を表現してる。でもこの映画は、その部分を何かを起こしながら説明してい
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教誨師(2018年製作の映画)

4.0

相手を下に見る人ほど、相手の持つ罪を解決させようとする。だが、本当に必要なのは罪の解決ではなく、寄り添うこと。寄り添うというのは、理解ではなく知るということ。

世の中の偽善は、助ける人が助けられる人
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アナライズ・ミー(1999年製作の映画)

3.8

人は見掛けによらないっていうのをシュールに表現した映画

コメディっぽさもあるし、友情ものっぽい感じもある。いろんなジャンルを摘んで持ってきた感じは好きじゃなかった。

医者に銃を突きつけながらのセラ
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.9

歳を取るということに特に焦点の当てた映画、おじいちゃんおばあちゃんになってからようやく理解できそうな気持ちや思いを多くの人にほんの少しだけ教えてくれるような映画

パイのシーンが良かった。
最後の食事
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.8

未知なものを受け入れれば、自分の世界が広がる。
自分には理解できない考えとか意見を持つ人と関わることが、自身の成長に繋がるかもね。
成長なんて大袈裟か、自分と違う人といる方がきっと楽しいと思う。ただそ
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.9

主人公の恋愛を、主人公視点で観るのと客観的に観るのでギャップがある感じが面白かった。リアルな恋愛映画

飛び出す映像と3Dメガネを持っていない人

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

4.1

使えるもの全部使って、全力で作った映画って感じでいい
不自然なCGだからこその世界観だなー
森の月の雰囲気とか各キャラの動きめっちゃ好み
イウォークかわいい

真実は多面的なもの

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.9

それぞれが持つ感覚を説明するための言葉。
でも、言葉はその感覚を完全に説明することはできなくて、そのもどかしさだったり面白さを明確な見応えを作りながら映し出している映画だったなと思った。

なんの説明
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.5

若い人の雰囲気とか考え方とかそういうものに対して、それを肯定も否定もせず、客観的に見つめるっていう感じがすごく良かった。
主人公の生い立ちや過去に深く踏み込まず、ライブカメラのようにただ現在地を映し出
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あみこ(2017年製作の映画)

4.0

魂の会話がしたいっていいね

主人公のように魂の会話ができた相手のことを異常なほどに期待してしまうのって、マイノリティ特有のもので、大衆側には理解出来ないだろうな

マイノリティにとって、本心を話し合
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.7

恋愛映画にしては話のテンポが早い
でもそれが良かった
記憶を辿ってるみたいで、この映画にはピッタリだったと思う

最後のファミマのシーンは酷い

記憶の中で生きる

花とアリス(2004年製作の映画)

4.2

好きな人を記憶喪失だと思わせるってすごくいい設定

嘘と現実の狭間でずっとふらふらしているけれど、却ってそれがノスタルジーな側面を強くしてるなって感じだった

思い出って結局主観
自分の中で重要なこと
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イゴールの約束(1996年製作の映画)

3.9

どう転んだって綺麗には終われない映画

生きていく中で限られた選択肢しか持つことのできない人々が、どうその運命に抗うのか淡々と映し出されてる。すごく冷えきった感じもしたけれど、なにも隠さず真実を曝け出
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666号室(1982年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カメラを向けられ、自分たちの言葉を録音されているという状況の中で、映画監督がどんな言動をとるのかをただ観察するような形式で見せられるけれど、それがすごく面白い

テレビを点けるか消すか、立ちながら話す
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リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

傷を負った、とてつもない映画

狭いコミュニティでは何かが大きくなりすぎたり、小さくなりすぎたりする。

公立の中学校なんてまさにそんな感じ
ただ同じ地域に住んでいただけの子供たちが、同じ場所に集めら
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ヘアー(1979年製作の映画)

4.1

パンチの効いたラスト

自分の主張は行動と見合っているのか

それを思わせるためのヒッピーとミュージカルなのかと考えると、すごい映画だなと感じた

ラストがすごく呆気ないのも個人的にはしっくりきた
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

うまく説明ができない未知のものとか場所には、自分自身を変えるきっかけがあったりなかったり

物事を正確に伝えることは勿論大切だけど、正確に伝わらないからこそ生まれるものもある

見つめ直すには立ち位置
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.8

世界観の作り込みすごい
こういうのって実写でやると世界観に入り込みにくいやつとか多いけど、この映画はその抵抗全くない

自分の欲しいものを得るために誰にでも嘘をついて、騙したりするのは、それぐらい自分
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