O深読み過ぎるくんさんの映画レビュー・感想・評価

O深読み過ぎるくん

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18歳、浪人生(泣)。バカなりに勝手読みした挙句、それっぽい言葉で褒めちぎります。
作品を深読みというよりは、自分の感動を突き詰めて語っているだけでしょう。

映画(136)
ドラマ(0)

影の列車(1997年製作の映画)

5.0

ちょっとこれは凄すぎないか。。。1度ではとても消化できず、続けざまに2度鑑賞してしまった。前半のくだりはリュミエールを手放しに賞賛してるんかなー、とか思いつつ観ていたが、それどころではなくなる後半の>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.8

自宅浪人していると色々と誘惑が凄く、自分はそれらに打ち勝つべく奮闘せねばならないのですが、短いからいいだろうみたいな理由であっさりと観てしまった。
感想としては、簡潔だが確実に要点を捉えている。と
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エレニの旅(2004年製作の映画)

5.0

3/9 勢い余って2日連続で鑑賞。

歴史の悲劇を背負った人間の悲痛な慟哭。新たな時代にもなお深い深い爪痕を残してゆく20世紀の絶望。
静かに、淡々と、繊細に映像を紡いでゆく。だがその影には歴史の
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仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)

5.0

何度鑑賞してもその内奥に深淵なる表現動機を秘めたような何やらただならぬ雰囲気を作品全体通して感じてしまう。
2人の女がどちらからともなく我が身を重ね鏡像関係を結び、自己と他者を隔てる境界線が互いの
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出発(1967年製作の映画)

4.9

2回目の鑑賞。どういうわけか、僕があの場面もこの場面も克明に記憶しているというのも意にかけぬ程の鮮やかさを見せてくれた。
桜の花なんてものはくどいほど咲き乱れてはその花弁をしばしば邪魔になるほどま
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話の話(1979年製作の映画)

5.0

とてつもない。全身が震えた。
タルコフスキー的描出手法によって抽出される印象・感覚、記憶のイマージュの反復。大意解釈に関する言及は控えよう。
「記憶」は、五感を経た情報の単なる絶対的記録などではな
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キツネとウサギ(1973年製作の映画)

4.7

ミニマルな画づくりがとても心地よい。それでいて表現が非常に豊かで華やかであるのは監督の感性によるところが大きいだろう。「霧の中のハリネズミ」ではやや気になった音楽の使い方は今作では見事なまでに作品に>>続きを読む

霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

5.0

動物とそれを取り囲む自然の描写が非常に丁寧で、これはもう本当にビックリするレベル。その独特の質感やチープな動きからは、ノルシュテインの非常に温かくユーモアに満ち溢れた眼差しをしっかりと感じ取る事が出>>続きを読む

25日・最初の日(1968年製作の映画)

4.8

改めて見返すと引っかかる部分がありすぎるな。
「赤」が非常に印象的である。

アオサギとツル(1974年製作の映画)

4.7

変な意地張るせいで結ばれないアオサギとツルの悲恋模様のジェラシー臭やら謎のエロチシズムとかが見ていて恥ずかしくなってしまうのだが、「画」の美しさという時点でどうしても惹き込まれてしまう。雑草ばかりが>>続きを読む

ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.9

これ、フレスコ画のアレな感じが苦手!っていう人が見ると、見る目変わるのでは。フレスコ画に関して無知すぎてどこがどの作品の引用なのかさっぱり分からなかったが、魅力を最大限に引き出していると言い切ってい>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

5.0

ゴダールとアンナ・カリーナの極めて個人的な映画である。この映画が「観念としてのアンナ・カリーナ」を描写しているのは誰の目にも明らかだ。ゴダールは「私のアンナ」を抽象化・一般化して芸術へと昇華させるた>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.9

静と動が織り成す至高の芸術。
女が微笑みを投げかけ、瞬きをしたその瞬間をもって、クリス・マルケルは風に揺れる艶やかな髪とともに、いまだかつてない程の映画讃歌をここに捧げる。

偉大なるアンバーソン家の人々(1942年製作の映画)

4.9

その後の映画史全体を変えた先駆者ウェルズは単に歴史に埋没する事を許さない。後出の数知れぬ作家に模倣され続けてもなお、ウェルズのウェルズ性は孤高であり、至高。

ベニスに死す(1971年製作の映画)

5.0

何度見てもやはり涙が止まらない。魂が激しく共鳴する大傑作。
初老の作曲家アッシェンバッハは、その堅実さの故に、人間的で俗的な実生活と神聖なる芸術とは決して相容れないという二元論的な観念に囚われてい
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ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

キャメラによる事物とそのビジョンの恣意的でありながら正確な記録。彼自身の目と耳と心とによって再組織された「音」がもたらす奥行きと展望....絵画的映像美でも詩的詩情でもなく、感傷的な音楽でもなければ>>続きを読む

西鶴一代女(1952年製作の映画)

4.8

目が覚めるような映像美。溝口は、虐げられる女性を冷たく過酷な世界に容赦なく突き放すが、心だけはぴったりと寄り添っている。ワンカットの映像が孕んでいるのは、徹底した時代考証が生み出す古き良き日本の文化>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

4.8

前回見た時に体調が優れず途中から爆睡したので、改めて鑑賞。何故か、最初から全く覚えてなかった。
色が非常に鮮やか、瑞々しい。発色がいい感じというか、それぞれの色が互いに主張し過ぎず、邪魔してしまう
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

5.0

闇こそが真実であり、それを照らす光など、所詮、その場を取り繕うだけの偽善の嘘である。闇は嘘をつかないが、光は一人の人間の世界を偽りの真実で覆い隠す。この映画の中で、彼らの人生を最悪の悲劇へと導いてし>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

5.0

はあ~、小津さん天才すぎ....小津安二郎のクローンつくれwマジで

雨月物語(1953年製作の映画)

5.0

至高の逸品。やはり溝口の映画は美しかった。
引きの画の美しさについてはもはや言う事すら無いのだが、随所に溝口らの工夫というか遊び心的なものも感じ取った。画と画の繋ぎ方に関しても新鮮なものがあったし
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山椒大夫(1954年製作の映画)

5.0

泣ける。本当に、全く言葉が出ない。ただひたすら美しい。
力強く、繊細に、そして残酷に、描く。
美しく、醜く、描く。
ああ.......。なんと盲目的であるか.....。
こんな涙は初めて流し
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去年マリエンバートで(1960年製作の映画)

5.0

徹底的な非現実に圧倒されてしまった。確かに存在していながら、おおよそこの世のものとは思えない映像の断片。なくてはならないあらゆる連続性を断絶し無秩序の混沌の中に放り出しながらもなお完璧な構図、完璧な>>続きを読む

自動ソーセージ屋(1895年製作の映画)

4.5

「ラ・シオタ駅~」とは打って変わって、舞台的。構図とか、配置とか、主に見せ方において。

赤ん坊の食事(1895年製作の映画)

5.0

「映画」は光と影の織物。フィルムに刻み込まれた明暗の、時に律動的な、時に偶然的な戯れ。両者は切っても切り離せないコインの裏表の関係として存在し、映画の内側の世界を形作るあらゆる根源となる。
「映画
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壁の破壊(1895年製作の映画)

4.9

リュミエール兄弟の成し遂げた偉業は映画に関わる全ての人々に永遠に評価され続けるべきだと思った。フィルムの可能性をまじまじと見せつけられる。
ああ、映画よ........

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

4.9

何というダイナミズムであろうか、空間を奥から手前へと列車がまさに突っ切ってくる瞬間のこの悦び....

かくして映画ははじまった。

恐怖分子(1986年製作の映画)

5.0

完全に舐めてた、マジでやばい。鳥肌が立つような大傑作。
他の方々のレビューが非常に秀逸で、特別何を書けばいいのか分からないのですが、断片を継ぎ合せたり、入れ替えたり、重ね合わせたりして表象を浮かび
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若者のすべて(1960年製作の映画)

4.9

凄まじいクローズアップ。全てのショットに死角がない....
愛すべき涙だ。

家族の肖像(1974年製作の映画)

4.8

俺がこの映画を見てしみじみと心に深く感じるのはまだ数十年先の話。

夏の嵐(1954年製作の映画)

5.0

重厚なプロット、豪華絢爛たる画には完璧という言葉が似合う。戦争の力に絡みとられ、徐々に鳴り始める不協和音。最終局面において爆発する男女の肉肉しい愛憎劇に痺れる。
古典的傑作。文句のつけようがない。

炎628(1985年製作の映画)

4.8

恐らくはカラー映画における映像表現の1つの到達点。陰惨で憎々しく生々しい、目を背けたくなるような「色」だった。とにかく「濁」の密度が異常に濃い。凄まじい強度、スクリーンをぶち破り現実世界にまで迫って>>続きを読む

サンライズ(1927年製作の映画)

5.0

史上最高傑作。

他の映画が相対的にゴミに見える。90年経って未だに映像表現の極地。これこそ映画における表現主義の世界。スクリーンを飛び越えて真に迫る。
映画は音を手に入れ色も手に入れ、そしてそ
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