わかさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

札束と温泉(2023年製作の映画)

3.6

とある温泉旅館を舞台に、大金を巡る女子高生と取り立て人によるドタバタワンカット風コメディ。

シンプルにお金の取り合いだけかと思ったら、別の要因も重なってアンジャッシュのコントみたいなズレが生まれてそ
>>続きを読む

断捨離パラダイス(2022年製作の映画)

4.0

ひょんなことからピアニストを辞め、清掃業者で働くことになった律稀と、一癖も二癖もあるゴミ屋敷の住人たちを描いたオムニバスムービー。

目眩がするくらい忠実なゴミ屋敷の映像と、ノーモーションで唐突に汚物
>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.9

前作までのおさらいもあるし、これだけ観ても十分なんじゃないかという気がした。
長さも90分ちょっとなので、それも丁度いい。

前編で抑えに抑えて散々焦らされたものが一気に解放されてる感じで、内容の大半
>>続きを読む

山猫は眠らない6 裏切りの銃撃(2016年製作の映画)

3.8

再びベケット息子が主人公。
スナイパーとは、その真髄をイチから学び直す本作。
いついかなる時、いかなる相手であっても躊躇わずに引き金を引けるかどうかが自分や仲間の生死の分かれ目になる。

という修行を
>>続きを読む

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)

3.5

クリストファー・ロビンが100エーカーの森を離れてから、食糧難に直面したプーたちは生きるために野生化する。。

まず思ったのは、野生化したのに下はちゃんと履いてるんだってとこ。

ジェイソンをプーに置
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.2

通路挟んで隣に座ってたお姉さんが終始爆笑してて、途中からは自宅かってくらい小声でツッコミいれてたのがとにかく印象に残った。本当に楽しそうだった。。

ただ、そうなるのも分からなくもないくらい、笑える作
>>続きを読む

君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.9

不眠症の悩みを抱える男女の出会いが、それまでのお互いの人生を大きく変えるきっかけになる。

不眠症が物語のきっかけだけど、途中から不眠症の件は忘れて二人の青春に夢中になる。
でも、観終わって思い返した
>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.8

前作を超える不快感、グロさ。
あの無駄に耐久力高めのイカれたピエロが本作も大活躍。

相変わらず、綺麗な女性が原形を留めないくらいグッチャグチャになります。

前作より予算があるのか、内容もだけど2時
>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

これって仕事なんでしょうか?

朝誰よりも早く出社して、夜は誰よりも遅く帰る。
コーヒーを淹れたり、大量の資料をコピーしたり、チケットの手配をしたり。

総務とか庶務とか秘書とかもっと相応しそうな人が
>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

刑務所生活の8年半で培った、カードカウントのスキルを駆使して、カジノで生計を立てる男。
決して大勝はせず、小さな額でコツコツと。

そんな彼もある若者と女性との出会いで、少しずつその生き方を変えていく
>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.8

奇しくも同日公開のDC作品フラッシュと類似している点を多く感じる作品だった。

どちらも避けられない運命を目の前にしたときに、主人公がどう立ち向かうかをテーマにしているのに、双方で全く違うアプローチを
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.4

フラッシュというタイトルを冠しながら、これまでのDCシリーズの歴史を感じる、ファンの観たい!を映像化してくれている作品だった。

ヒーロー映画らしいアクションシーンもさることながら、タイムリープを題材
>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

3.7

なんか、変態的な映画だった。
女性を嬲って残虐に殺す、ただ殺すとは違うのが酷いところ。

登場する女性が皆美人なこともあって、その衝撃的なビフォーアフターに言葉も出ない。

ノコが有名って聞いてて、ま
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

小さい頃に見ていた大人たちって、本当に大人だなって思ってた。
でも、自分がその年になって初めて感じる、自分は子ども頃に見ていた大人みたいな大人になれてないってことに。

そして、昔のビデオを見て、大人
>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

持ち主への異常な執着と偏った愛情を持ったおもちゃ。
ベニー・ラブズ・ユーみたいな作品だなぁと思った。

リアルとCGの中間みたいな顔をしたミーガンのデザインがなんとも不気味だった。

執念深いミーガン
>>続きを読む

天使にラブ・ソングを2(1993年製作の映画)

4.0

小学生の時の音楽発表会の直前に観せられた記憶がある。。

前作では教会を、本作では学校を立て直すデロリス。
1作目のいい部分をそのままに、展開もそこまで変えず。
なんか、この頃の映画って一作目が成功す
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

一方から観た事実と、切り取られた事柄、それを信じて突き進んだ先に待つのは、罪のない人たちによる哀しい殴り合いでした。

月並なことを言えば、ボタンの掛け違いで起こってしまった悲劇だった。
改めて、双方
>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.8

停水、意味は何となく分かるけど、聞き慣れないこの言葉。

水道料金の滞納によって、水道を止められる人たちを描いた、なんともニッチな事柄にフォーカスを当てている作品なんだろうと思う。

ただ、停水の理由
>>続きを読む

ある日、ある女。(2022年製作の映画)

3.5

激情に駆られて元交際相手を刺殺してしまった女性をワンカットで描く。

殺人を犯すまで〜犯したあとの様子をシームレスに描くことで、殺人をより実体験に近い形で観客に届ける効果がある。

特殊な構成を使って
>>続きを読む

クリード 過去の逆襲(2023年製作の映画)

3.8

脱ロッキーをしてからの最初の作品。

やっぱりロッキーがいないとな。。とはなりませんでしたが、なんかイマイチ乗れず。。

アドニスの少年時代からの因縁の決着が描かれている本作、かつての兄弟分デイミアン
>>続きを読む

最後まで行く(2023年製作の映画)

4.1

自分で蒔いた種とは言え、冒頭から不運な出来事の連続で人生に追い詰められていることが分かる、刑事の工藤。
極めつけは、車で人を撥ねてしまい、まさに絶体絶命。

しかし、圧倒的に不利な状況・その場しのぎの
>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.0

唐突に蘇る、黒い絵の記憶。
それは露伴が忘却の彼方へと追いやっていた、かつての出来事。

A4サイズくらいあるちょっと高めの原作本買ったのはかれこれ10年前、、まだ実家にあるんだろうか。。
そこまで長
>>続きを読む

ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.0

あの昭和の台所にありそうな、緑の玉暖簾的ウィルスがとにかく印象に残ってる本作。

ちゃんと冒頭で敵のテロリストのバックグラウンドに触れていて、大義のある悪役として描いてるのが普通のアクション映画と違っ
>>続きを読む

ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

4.0

今年観た映画の中で1番の問題作だった。

人の心の中にあるドス黒い部分、仮に思っていたとしても言葉にできないような事を躊躇いなく口に出してしまっている。

同じ思想の仲間内で終わる話なら良いが、些細な
>>続きを読む

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.7

23年一緒に暮らしてきたはずの家族が、実は土星人だった。。。

主演中村倫也とは言え、終始イジられボケ続ける日村さん、まさに深夜ラジオのノリだった。

土星人であることをカミングアウトしてからの日出男
>>続きを読む

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.1

シリーズラストを目前に超絶怒涛の展開が多く、ストーリーが進むにつれ色んな驚きがあってどんどん前のめりになって観てた。

過去作を感じる演出も多め、これまでと同じような展開かと思いきや裏切りもあり、どう
>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

ケイト・ブランシェットの演技、流石としか言いようがなかった。
専門用語だらけの長台詞のシーンが多いけど、本当にその道のプロフェッショナルが喋ってるようにしか見えなかった。

マエストロという役割はオー
>>続きを読む

劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ(2023年製作の映画)

3.9

推しが推しメンの為にできること、アイドルがファンのためにできること。

当たり前のことだけど、ファンはステージ以外で苦悩するアイドルたちの心境や姿を知る術は無いし、逆にアイドルたちは自分を推してくれて
>>続きを読む

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.5

「法が人を守るんじゃない、人が法を守るの。」

劇場版一作目で常守が言ったこの言葉、当時は法律を人が守ってこそ秩序が守られるっていう意味だと思ってた。
まさか8年越しで、違った解釈を持つことになるとは
>>続きを読む

成れの果て(2021年製作の映画)

4.2

憎しみを心に抱えて生きる小夜の物語。

自分の人生は滅茶苦茶なのに、その原因となった人間がのうのうと幸せそうに生きてることがどうしても赦せない。
一方でこの憎しみから解放されたいとも思っている。

>>続きを読む

山猫は眠らない5 反逆の銃痕(2014年製作の映画)

3.7

いや、ベケットカムバックしてんじゃんw
世代交代失敗した感があって、なんかドラゴンボールみたいだった。

ポッと出の息子ベケットも、前作でスナイパーにはならないとか言っておきながら、ちゃっかりなってる
>>続きを読む

山猫は眠らない4 復活の銃弾(2011年製作の映画)

3.8

まさかの主人公交代、ベケットの息子が主人公。
しかも一作目で登場したビリー・ゼインが再登場とかなかなかアガった。
(タイタニックだとあんなにいやな婚約者だったのに。。)

ただ、ベケット息子はスナイパ
>>続きを読む

山猫は眠らない3 決別の照準(2004年製作の映画)

3.7

まず、「us-アス- 」に登場した「F**k the Police」が本作で先に登場してたことにビックリした。(全然ネタ感無しだったけど)

3年くらい前に録画した午後ローを今更観てるけど、どうやら今
>>続きを読む

ザ・グリード(1998年製作の映画)

3.8

昔日曜洋画劇場でよく放送してた記憶がある。
日曜洋画劇場といえば、本作とパラサイト、インビジブルとかよくやってた記憶がある。。

怪獣パニック映画としてはそこそこ面白い。
なんか、ちょっとエイリアン2
>>続きを読む

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.6

ロバのEO目線から人間の世界を見たロードムービー。

サーカスに居た冒頭から、色んな環境にたらい回しにされたり、時には自ら世界へ飛び出してみたり。

行く先々で目にする人間の姿を、EOはどんな風に思っ
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

格好良いヒーロー像とはかけ離れた、ダサくてフザケてて、泥くさくて、まとまりも無い、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの彼らが本当に最高だった。

多くのヒーロー映画が世界とか宇宙を救うために戦ってて、
>>続きを読む