わかさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.2

ごく平凡な主婦のエブリンが、ある日突然マルチバースを行き来し、世界を救うために戦うことになる。

序盤からフルスロットル、無数にある並行世界を行ったり来たり、眼の前で起きている出来事の処理に脳が追いつ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.6

音の波に包まれて、気付けば彼らの演奏に熱狂している2時間。

大と雪祈と玉田、3人のジャズプレイヤーが、大舞台での演奏を目指すまでの物語。

特筆したいのはもちろん演奏シーンの臨場感。
映画館の環境も
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

お弁当屋で働くちひろさんは誰に対してもフラットで、小学生だろうとホームレスだろうと別け隔てなく接する魅力的な女性だった。

その一方でどこか浮世離れしてて、手を離したら遠くへ飛んでいってしまう風船のよ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.9

たとえピラミッドの頂点と底辺が入れ替わっても、その本質は変わらない、クソとゲロにまみれたものであると言いたいのだと感じた。

金持ちと貧乏人たちの立場逆転をブラックユーモアたっぷりに皮肉った作品だった
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

各ヒーローの物語には進展があったけど、今ひとつ全体的な方向性が見えてこなかったフェーズ4にようやく輪郭が見えてきたって感じだった。

なんか、スターウォーズの焼き増し感強くて個人的にはそこまでだったん
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

5.0

映画館でタイタニックを観ていること、とても不思議な気持ちになりました。

そして、これまで沢山の映画を映画館で観てきたけど、エンドロールが終わるまで誰一人席を立たないという光景を初めて見ました。

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#マンホール(2023年製作の映画)

3.9

マンホールに落ちた男のSNSを駆使した脱出劇。

常識的に考えるとおかしいだろって感じた違和感や、偶発的に起こる事象すべてが終盤への伏線になってて、最終的に1つの線になっていくのが気持ちよかった。
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対峙(2021年製作の映画)

4.2

教会の一室に集まった二組の夫婦。
銃乱射事件の被害者の両親と加害者の両親による対話の時間。

子どもを失った悲しみとどう向き合えばよいのか、我が子が他人の命を奪ってしまった事実とどう向き合えば良いのか
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Sin Clock(2023年製作の映画)

3.8

堪え性のない性格で、職を転々としているタクシー運転手の信司の崖っぷちな人生。
そして、同じく人生が上手く行かない、ダイゴとキョウと共に、一発逆転を狙うが。。

乗客たちにとって、タクシー運転手は空気み
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

約100年前のハリウッド。
まるで夢のようにキラキラしていて、派手な酒池肉林の世界だった。

この頃はまだ無声映画で、もちろん白黒で、字幕はきれいなフォントのスクリプトだけのシーンがあって、今の映画し
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.7

終盤で橋本愛さんのインスタライブ観ちゃって、ちょっとながらになってしまった。

ヤクザのボディガード兼殺し屋の深見の命がけの護衛ミッション。

次から次に現れる個性的な刺客とのアクションシーンが凄い見
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それからのこと、これからのこと(2016年製作の映画)

3.8

15分の中に収められた2つの短編。

卒業式の後、胸に秘めた思いがあるけど、伝えられない子たちの物語。
言いたいけど、言えないというか、もう遅いと感じてるところがなんだか切なかった。

それぞれが最後
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

4.5

観ているうちに自分の高校時代が走馬灯のようにフラッシュバックしてきて、とても懐かしい気持ちになりました。

今まで、「卒業したくないなぁ」という言葉は今が楽しいからずっとこのままでいたいという意味だと
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0

「茶飲友達」という高齢者向けの風俗を経営するマナとそこで働く高齢女性たちの物語。

性風俗の話と言ってしまえばそれまでだけど、根底には高齢化社会で話し相手もおらず、知らず知らずのうちに孤独死してしまう
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

4.0

トイ・ストーリー3でアンディが間違った選択をしていたら、トイ・ストーリー4はこうなっていたのかもしれない。。

いつまでも親のスネかじりが抜けないジャックが、ある出来事をきっかけに一念発起、部屋にある
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

地上600mの鉄塔の頂上に取り残された、2人の女性。

狭い足場の上に二人きり、電波も無ければ下に降りる階段もない、絶望的状況下でのシチュエーションスリラー。

映像にとてつもない臨場感があって、観て
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暗殺(2022年製作の映画)

3.4

映画のジャケットに先行してSNSにあがっていたサムネイル画像が、You Tubeとかの広告とかで出てくる若干R-指定入ってる系のギャルゲーのそれだった。

とりあえずあらすじは読んでから観たほうが良い
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あつい胸さわぎ(2023年製作の映画)

4.1

胸がときめいたり、しめつけられたり、撫で下ろしたり、胸騒ぎがしたり。
胸という単語を使った慣用句は思いのほか沢山あって、千夏は胸が無くなることでそんな感情たちもどこかに行ってしまうような気がしたのかな
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劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕(ばくたん)(1999年製作の映画)

3.2

エンディングが安室奈美恵だった記憶があり鑑賞。
引退の時のベストアルバムにこれの主題歌の「toi et moi」が収録されてないなと思ってたらこの曲の権利が無いらしい。
(改めて聞いてもサビ以外の歌詞
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.0

橋本愛が出てるってことだけをモチベーションに観たら、まさかの数秒だけという。。(めちゃくちゃ可愛かった。)

他にも場面ごと衣装が違う柴咲コウとか、ネコの西野七瀬とか、訳分からんくらいセクシーな吉岡里
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ルパン三世 VS キャッツ・アイ(2023年製作の映画)

3.6

ルパンといえば、ずっと日テレが放送してきたから、Huluではなくアマプラで独占配信になってることがまず驚きだった。

舞台はキャッツ・アイの世界、ストーリーは最近のルパンのTVスペシャルって感じ。
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

ある日突然、友人のコルムから絶縁を言い渡されたパードリック。

理由も分からず、ただ一方的に関係を切られ戸惑いつつも、一生懸命彼に食い下がり理由を問い質そうとする。
そして、ようやくコルムの口から絶縁
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

4.0

触れたら10秒で死ぬ雲に汚染された世界で、屋内に留まることを余儀なくされた人々たち。

それは突然やってきて、日常を奪っていった。
自宅にいるときに、食料が十分あるタイミングでなんてことはもちろんなく
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エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.9

前作を映画館で観て続編ありそうだなと待ってたんですが、いつの間にか公開され配信されてたという。。

謎解き×デスゲームの相変わらずの面白さとテンポの良さで最後まで飽きることなく観れた。

いきなり連行
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サウンド・オブ・007(2022年製作の映画)

4.0

007シリーズの楽曲にまつわるドキュメンタリー。

数あるシリーズで、毎回テイストの異なる主題歌が用意されているにも関わらず、総じて007っぽいと感じられるのは、楽曲制作に関わる人間たちの007らしさ
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.9

仲間由紀恵がちょい役で出てて、結構悲惨な死に方するでおなじみ。
高校生の頃、修学旅行で沖縄行った時、自由行動のタクシー運転手さんが、沖縄の有名人として仲間由紀恵を出してきて、出演作でガメラに出てるって
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ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.8

東宝のゴジラ、大映のガメラ。
大映って名前はもう無いんですね。

平成ガメラは年齢的に小さい頃丁度観ていた世代(ゴジラとごっちゃにしてた)。

ゴジラは近未来的な兵器とか登場するけど、ガメラはそういっ
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スクリーマーズ(1996年製作の映画)

3.8

20年以上前、一回だけ日曜洋画劇場かなんかで観た。
しかも、当時は30分くらいしか観てないはずなのに、その30分に凝縮されたインパクトのせいで未だに記憶に残ってた。

原作はブレード・ランナーの作者、
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恋のいばら(2023年製作の映画)

3.7

カップルでこの映画を観終わった時に、恐らくお互いに根本に立ち返ってあの確認をするのかも知れない。

シンプルな言葉が故に、鋭く胸に深く突き刺さる言葉で、言った方はほぼ考えなしに、言われた方はとても傷つ
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

4.0

自分にとって都合が悪い出来事があると、すぐに逃げる男、裕一。

恋人、友人、先輩、家族。
寄生虫の様にすがりついて、都合が悪くなったらすぐに逃げる。

逃げて、逃げて、逃げ続けた男がたどり着いた先に見
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マンイーター 捕食(2022年製作の映画)

3.5

バカンスに来た男女を襲う巨大ザメと、サメに娘を殺され復讐を誓う漁師。

The 王道のサメ映画って感じで裏切りもなければ、衝撃もないからよく言えば安心して最後まで見られる。

CGが全編通してちゃっち
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ヒトラーの死体を奪え!(2022年製作の映画)

3.7

ヒトラーの死体を運ぶ極秘任務を帯びた軍人たちと、その死体を狙うドイツ残像兵たち。

歴史は大枠の概要ばかり語られていて、その詳細は語られずに闇に葬られてることが多のかもと思った。

歴史は勝者が語るの
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ルーシーのセックス・リスト(2020年製作の映画)

3.7

いや、邦題もうちょいなんとかならなかったの?(笑)
そう思うけど、このタイトルしかないくらいしっくりくる内容。。
(内容はわりとラブコメ。)

ルーシーの性に関するTo Do リスト。
性の話題・セッ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

権力者たちは札束で被害者たちの口をふさぐ。
被害者たちは心に消えることのない傷を抱えながら、未来まで壊す訳にはいかないと口をつぐむ。

目の前に真実があるのに触れることができない、あと一歩が届かない記
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ジャパニーズ スタイル Japanese Style(2020年製作の映画)

3.4

多分これはクリスマス後から新年迎えるまでの異様に高揚してて、絶妙に忙しい時期にどさくさに紛れて観るのが一番丁度良かったのかも知れない。
年末のモヤモヤしてるときに観たら、めちゃくちゃスッキリした気分で
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.9

機内で発生した未曾有のウイルステロ、そして感染拡大、着陸拒否。

非常時における人の善意が試される作品だった。
自分の命、他人の命、家族の命、国民の命。
それぞれの立場で、それぞれが命を救うため必死に
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