KenzOasisさんの映画レビュー・感想・評価

KenzOasis

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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.5

スティーブン・チョボスキーによる、誰かには深く刺さるエモーショナルな感情の描き方と、ベン・プラットによる表現力の高さ、音楽の良さで突っ走る映画。

「今の意味わからんけど歌はイイぜ……!」そんな一本で
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.5

「船がきた」

子どもが生まれなくなって18年が経つ2027年。人々は常に争い、疫病や移民問題により世界は瓦解している。そこへ現れた1人の女性をめぐる話。

2008年にインフルエンザの大流行によって
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名探偵コナン 緋色の弾丸(2021年製作の映画)

3.0

赤井秀一の異次元狙撃と羽田秀吉とのコンビネーションシーンをやりたいがための映画という感じで、犯人がこんなにもモブな感じだったのが新鮮。

また、映画1本につき1「らぁーん!」、1大爆発が定石なところ、
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アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.0

「怒りは君を幸せにしたか?」

ネオナチ軍団を率いる兄貴デレクが黒人を殺害して刑務所に入り、3年後に真逆の大人しさをもった男になって出所。一方で昔の兄に憧れて軍団入りしていた弟ダニーを取り囲む人種差別
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

-

「世界は破壊されたよ」

ようやく観ることができた。
原爆の父・オッペンハイマー博士の物語をノーランが描いた一本。
この映画にとっての真実は劇中のアインシュタインが語っている。罰を受けた後で表彰があり
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

コナンも灰原も、安室さんもなに勝手にロシア語しゃべっとんねん!
という感じだが、これまでにない設定のストーリーでなかなか面白かった。
原作のなかでもめちゃいい部分と絡んでたのもいいね。
ロシアが関わっ
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.5

青い肌に真っ赤な目のドラーグ族の前では人間は愛玩動物であり、飼われ狩られる存在である。ドラーグ族に飼われるなかで知識を手に入れた少年テールを軸にしたSF。

総じてキモいが、総じてクリエイティブ。
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

前作に続き、お手本のような脚本が見事。映画作りの基礎を学べるような内容だと思うし、こんなにも観る人全員が楽しく、安心して観られる作品もなかなかないよね。

何をやってもまともにいかないパディントンが刑
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

4.0

「スコシオサエテ」

映画史に燦然と輝くスコシオサエテシーンも忘れられないが、圧倒的なエネルギーで突っ走る演出が最高だった。ツッコミどころはたくさんあるんだが、このエネルギーがどうでもよくさせる。
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名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.0

過去鑑賞メモより。

スケボー大車輪、アクロバティックバイクと衰えを感じさせる平次の声。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.5

過去鑑賞メモ。

劇場で観た若い頃、ちょうどスーツやスーツにまつわるアイテムのもつ歴史のおもしろさにハマっていて、スーツ屋でありスパイ組織であるという設定がかっこいいと思ったのを良く覚えている。正直そ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

宇宙にロマンがあることは確かだ。一方でほとんどすべてが未知である世界に踏み出すということは、恐怖そのものであるとも思わせる、不穏な描写が印象深い映画。

ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズがと
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

大人気ゲームからの映画。こういう、莫大な財宝をめぐるアクションと謎解きって面白いもので、例に漏れず私も少年時代から大好きだったのだが、映画とするとあまり面白くないな……

自分の力でやってるからゲーム
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アラビアのロレンス/完全版(1988年製作の映画)

4.5

3時間47分は確かにすごいボリュームだが、紛うことなき超大作にして名作であることは間違いない……。とんでもないものを観た。礎。
監督、脚本、撮影、音楽、美術、キャスト。ありとあらゆる傑物がそろってない
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砂の惑星(1984年製作の映画)

3.0

「浮かんでるデブ」

デヴィッド・リンチってこんな作品も撮るんだ、というのが素直な気持ち。昔に作られたSFであることや、原作が圧倒的にSF過ぎることもあって今観ると「うーむ」となりやすいことは仕方ない
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.5

「もう大丈夫だ」

離婚して、マンハッタンのど真ん中にある家を買った母と娘。金持ちが住んでいたというその家には、パニックルームと呼ばれる無欠のセキュリティ部屋を備えていたのだが、引越し当日に強盗に入ら
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

やりやがったなヨルゴス・ランティモス!!それに尽きる映画かもしれないし、それ以上の驚異的な何かかもしれない。フランケンシュタイン・ギアセカンド。

とことん強烈な作品だけど、総じて抜群の美術と、抑圧を
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

「幸福とは誰かを傷つけずに真実を伝えること」

序盤にある、海岸にいる男が引くロープに繋がれた足のカット。この超有名なシーンが観たくてずっと気になっていた作品をようやく。期せずして「パルプ・フィクショ
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.5

ヒップホップが特別好きなわけではないのだが、僕個人は「音」が特に好きで、言葉のリズム感や響き、その音がもたらすものに興味がある。

エミネムが作る音楽において、背景がとかは一旦置いておいて、とにかくこ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

東京都内に点在する、美しくデザインされた公衆トイレを掃除するおじさんの日常話。

多くを語らず、同じような日々を淡々と過ごしながらも、木々の揺れや光の反射、移動時間の音楽という小さな変化を楽しんでいる
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.0

「教会で罪は贖えない」

のっけからスコセッシ監督の永遠のテーマといえる「贖罪」に言及しているのが印象的。

マーティン・スコセッシ監督作であることと、メインビジュアルがやたらカッコよくて気になってい
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スピード(1994年製作の映画)

3.5

たんまりお金がほしいブチギレ爆弾魔の巧妙なテロ事件に挑む若き警官の話。キアヌ・リーブスの出世作を久々に。

バスが飛ぶシーンとか、事件真っ只中なのに乗客めっちゃ和やか、マック隊長に笑顔が多いのとかなか
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.0

「信じはじめたんだ」

久々に鑑賞したので……
プログラマーでありながら、ハッカーとしての裏の顔ももつ男が、自分の今いる世界が仮想のものであると知り、機械と人間との戦いに挑む話。

最初に観た時なんか
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

「I was cured alright」

ベートーベンの第九を愛し、ミルクバーでミルクを嗜み、暴力に明け暮れる青年が刑期と引き換えに受けることにした、新治療という名の洗脳の話。

のっけから驚きの
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

3.5

「グランツーリスモ」にどハマりしていた青年が、その経験を活かして本物のカーレーサーになる話。

物語そのものは凄まじいものがあって、否が応でもアツくなる!ただのゲーマーが本物のレーサーとして結果を出す
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007/ゴールデンアイ(1995年製作の映画)

3.0

「乗り物はもう嫌」

仕事の仲間であり、友人であり兄弟でもあったはずの006が敵となる、ピアース・ブロスナン最初のボンド。小さい頃に観て昔はものすごく大人で、かつスマートでかっこいい印象を受けていた。
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

「タイミングチェーン」

マフィアのヒットマンとして暗躍したフランク・シーラン(演:ロバート・デ・ニーロ)の伝記映画。長いからなあ、と置いてしまっていたのだが、先日「キラーズオブザフラワムーン」がハマ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.5

フルフェイスマスクの目的の見えないやばいおっさんに誘拐された気弱な少年。監禁部屋の地下室にある、線の切れたはずの黒電話がなぜか鳴り響き、少年にアドバイスを送る。

随所の理由づけみたいなのの意味がわか
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.5

「インスリン」

油田を掘り当て、大金持ちになったネイティブアメリカンの部族とともに暮らす叔父を頼り、オクラホマへやってきた男が、莫大な資産をめぐる「殺人事件」に巻き込まれていく。

人類の歴史に争い
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

英雄か悪魔か。
ナポレオンの生涯を見るに、「英雄であり悪魔でもあった」というのが正解な気がする。いずれにしても、彼が良くも悪くもとんでもねぇ人物の1人であることに変わりはない。

美術面と、いくつかの
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

「何がおかしいってんだ?言ってみろよ」

もうとにかく、ジョー・ペシ。最高だな。いつ銃をぶっ放すのか読めない。神経質に警戒する非情な男でありながら、Goodfellasの不幸に打ちひしがれるロバート・
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ゲーム(1997年製作の映画)

4.5

ある大富豪が、疎遠だった弟に“ゲーム”をプレゼントされ、気がつくとあらゆるプライベートが侵食されていく。何がなんだかわからないまま襲撃に次ぐ襲撃、そしてトラブル。とにかく振り回される話。
「トゥルーマ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.5

プロフェッショナル/仕事の流儀。今回は殺し屋、マイケル・ファスベンダーさんに密着です!

どんなプロにも不測の事態はあって、いかにそれらを考慮して準備しておけるかが全て。では失敗の許されない殺し屋の場
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メイズ 大脱走(2017年製作の映画)

3.0

何となく観た。アイルランドやイギリスの歴史を語る上で外せない一件だと思うけど、短くまとめている割にそれぞれの主張や事実との関係性がわかりにくく、めちゃくちゃあっさりしている。

ちょっと調べただけでも
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

本当の意味で息をもつかせない、純度100%の殺し合い!
復讐に次ぐ復讐は何をもたらすのか。

これまでよりグッと長くなったのにアクションは止むことがない。用法容量守ってねーだろというぐらい濃厚。
IM
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バービー(2023年製作の映画)

3.5

おママごとでしかなかった人形遊びに革新をもたらしたバービー人形の登場により、女の子は救われた!毎日がハッピー。すべてがパーフェクト……のはずなのに。という話。

監督のグレタガーウィグも結構好きだし、
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