オパイダーマンさんの映画レビュー・感想・評価

オパイダーマン

オパイダーマン

揺れる胸の破壊力学を追究し、作品を通して他者の人生を覗き見る変態心を、溢れんばかりに満たしてくれる映画とそのレビューとの出会いに日々感謝して、此処に綴る。

胸ときめくレビューと出会った時、救われたような気持ちになる為、日夜Filmarksを散歩しております。突然のいいね!やコメントをお許し下さい。

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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.7

「ゾンビランド」を観たことがある人にはきっと伝わると思いますが、僕は上映中、事あるごとに【子供を授かった時の心得】を頭の中に記していました。

【ルール#1】家事は積極的に参加する
茶碗を洗ったり、風
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.8

インターネットやSNSが無かった時代だからこそ人と人とが向き合う事を避けないというか、逃げ場のない人間関係がすぐそこにあった。

皆の力を結集しなければ生きられなかった時代で、いつ空爆が襲いかかってく
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.2

廃人寸前まで落魄れたひとりの男を救った、慈悲深い一匹の茶トラ猫の無表情な演技が素晴らしかった。

眼に映るすべてを見下しているような天上天下唯我独尊的な生き物にも見えれば、世の中すべてを見渡してひたす
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オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

他校のオーケストラ・クラスと初めて合同練習を行ったとき、演奏の途中から弾けなくなった一人の女の子がいた。

彼女はクラスの中でもあまり目立たない存在ながらも、真面目にひたむきにヴァイオリンと向き合って
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.5

僕が知っているソ連の歴史なんて、ゴルバチョフ書記長の顔を知っている程度のことだ。

歴史に対する知識が浅い人間が、この映画に触れて何を感じられるのか初めは心配だったものの、この映画の予告編がとても愉快
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

4.5

僕はこの映画が音楽ドキュメンタリーであること以外なにも知らない。

この人たちがどれだけ多くの人に影響を与えたのか、心を豊かに、幸せにしたのか、なにも知らない。

そんな無知なる僕ですら、心を激しく揺
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

4.3

物語の締めの台詞が、こういうラブコメにおいて月並みではあるものの、その月並みな台詞を口にするのが40歳の童貞男だからこそ、身震いするほどピュアで感動した。

遠回りしてでもたどり着けてよかったよ。
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

4.3

異なる人間が揃うからこそ生まれる凸凹がすでに可笑しいのに、さらに多国籍の民族性による違いまでもが加わる、笑いに笑いを重ねた、おフレンチドタバタコメディ。

それはまるで、出てきた料理はフレンチなのに、
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俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク(2013年製作の映画)

4.3

前作の「俺たちニュースキャスター」を観ていれば、それは分かる。ポスタービジュアルだけでも、それは分かる。

スティーヴ・カレルが大出世している!!!!

出番が、セリフの数が、めちゃくちゃ増えてる!!
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.5

アメリカ映画のなかで度々出てくる女性の名前、ビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)。

ラストネーム(名字)がキングだということ、テニスプレイヤーであるということ、男女平等の権利獲得に向けて奮闘した
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俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

4.2

スティーヴ・カレルを拝みたくてレンタルした一品が、まさかまさかの無駄を極め尽くした、超絶下らないコメディだった(褒め言葉)。

まさに、予期せぬ出会いだ。

薄っぺらくてどうでもいい、内容なんて無いよ
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

4.3

どうも最近、時計の調子がおかしい。

時々、針が止まるし、行ったり来たりして、おかしな動きをする。

電池を交換してもそれは変わらなかった。

一度分解して、錆びた部品に油を注し、丁寧に磨いて組み立て
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45歳からの恋の幕アケ!!(2013年製作の映画)

4.2

心の声?母親?誰かが語りかけてきて、英文学教師リンダ(ジュリアン・ムーア)を“平凡な女”として居させる不思議な展開に興味津々なわたし。

アクションがないデッドプールでも観ているような感覚になった。
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みんな元気(2009年製作の映画)

4.3

最近、母ちゃんと話したのいつだっけ?

いつも居てくれることが、決して当たり前じゃない。

いつも居てくれることが、もし“普通なこと”であるなら、その普通を大切にしたい。

豪華なキャストたちが、当た
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

4.3

他人に対して強く警戒心を抱く人は、この映画を観たあと何を思うのでしょうか。

ロイ(ニコラス・ケイジ)は、本当に“幸せ”を手に入れたのでしょうか。

最後の瞬き?発作?は、何を意味しているのでしょうか
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白い嵐(1996年製作の映画)

4.7

オンリーザブレイブのパンフレットで紹介されていて、TSUTAYAでレンタルしてきた。

洗濯物を畳みながらでも観るかと軽い気持ちでDVDを回したら、もう靴下しか畳めないほど見入ってしまった。

観てい
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.9

マーシュさん(ジョシュ・ブローリン)の叫び声が、耳の奥にへばりついてしまって消えない。

思い出すだけで、呼吸が乱れる。

観ている最中は、胸の奥や腹の底で、感情が燃え上がってグッチャグチャになり、本
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.6

君には、彼(ブリグズビー)がいるように、僕には、君(ジェームス)がいる。

僕の心は、相当汚れてるわ。

観る前の自分と観た後の自分が、明らかに違うような気がする。

まるで、心に溜まった汚れをろ過す
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ディス/コネクト(2012年製作の映画)

4.5

この梅雨時期に打って付けというか、下手すればいたる所にカビがわいてしまいそうな、終始ジトッと湿気を帯びた映画と出会った。

まるで雨が降る日のように清々しさとは無縁で、嫌悪感が身体中にまとわりつくよう
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ウィークエンドはパリで(2013年製作の映画)

4.5

僕の30年後がこの映画のようであればいいなぁと、羨望の眼差しで観守った93分間。

こんなフルムーンに、心底憧れる。

僕は日頃から散歩が大好きで、時々2〜3時間歩くこともあるほどの散歩愛好家だ。
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ALONE/アローン(2016年製作の映画)

4.7

まるで本でも手に取っているかのような感覚を、僕は終始味わっていた。

主人公が置かれた極限状況を綴った一行ずつ、一文字ずつを丁寧に噛み締めながら、一刻一刻と時を刻むように浸りつつ堪能する106分の、ま
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.6

昇って沈んでまた昇って沈むように、微笑みと沈黙を何度も繰り返しながら、昼と夜の温もりと冷たさを知りつつ、誰もが闘う心の揺らぎの中に隠れた“小さな太陽”を、奇跡の少年が呼び起こす。

太陽なのは、オギー
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.5

何かのDVDをレンタルしたときに予告編で付いていて、キャストが豪華だなぁと気になっていた今作。

観る前は正直、それほど期待してはいなかった。

いざ本編が始まるとマーティ(コリン・ファレル)とビリー
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.8

不満や怒りに震えて振り上げた拳を己のためではなく誰かのために使い、紙一重の差で掴み得た男の美学。

エンドロールに入った瞬間、思わず唸り声をあげた。

完膚無きまでに酔い痴れた。

正直なことを言うと
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

4.9

世間から憎まれて、堕ちるところまでとことん落ちた、母(ティルダ・スウィントン)と息子(エズラ・ミラー)。

あの時に投げた“ボール”を今になってようやく投げ返してくれる、その切なくて、もどかしくて、歯
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.3

絡み合った糸の結び目がひとつまたひとつとゆっくり時間をかけて解けていく様は、見ていて心地よかった。

まるで散歩するかのように、退屈で有意義なひと時を満喫した。

無難な暮らしを刺激する種は、どこにだ
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.7

どれだけ悔やんでも、あの時には戻れず、まるで蓋をするかのように苦痛な過去を閉じ籠めて、歳を重ねる。

何かを我慢するかのように、格好をつけるかのように、数十年ぶりにあった三人のぎこちなさが最初は可笑し
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

4.5

2011年の夏、僕は同じ職場の主婦さんの息子さん(5歳)と仲良くなった勢いで、ふたりしてプールへ遊びに行くことになった。

《半日パパ》

これがまあ大変で、ずっとそばにいるように言ってもそうはいかず
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.5

教室のなかでは淡々と大人しく、「えーっとハイハイあの子ね」という地味でも派手でもない絶妙なバランスの存在感でいつもそこにいて、クラスメイトの動向や見える景色をメモでも取るかのようにジーッと観察しながら>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.9

もうこれ以上は耐えられないほど、限界まで張りつめていた緊張の糸が最後の最後にプチッと切れてしまった途端、押さえ付けていたものから溢れ出したのは、赦しという物静かな「愛の癒し」でした。

言葉数が少ない
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デッドプール2(2018年製作の映画)

5.0

いやぁ、いまチョット冷静になれない自分がいて、勢いに任せて必死に文字を探しながら並べてますよ!!

僕が超ハイスコア(4.6〜5.0)をつける時は《感情が激しく揺さぶられた時》なんだけども、映画館でこ
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

4.5

誰かのために生きるのって、どういう毎日なんだろうかとよく考える。

子どもが出来たら、人生がガラリと変わるらしい。

ええ歳こいたオッさんだけど、中身が子どもなので、全く想像がつかない。

子どもに愛
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.5

「感情の潤滑剤」

まさにその通りで、音楽しだいで観る者の感情の動き方が左右され、鈍くなったり滑らかになったりする。

「作品を昇華させる」

傑作名作とされる映画に昇りつめるには、映画音楽は必要不可
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歓びのトスカーナ(2016年製作の映画)

4.3

生涯の友といつどこで出会うのか、誰にも分からない。

「普通が一番よ」

その一言にありとあらゆる経験と感情が込められていて、笑いながらもそう言える状態であることに胸を撫でる。

人生は過酷で、悲しさ
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いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.7

まるでサッカーの試合でも観ているかのような、終始白熱した物語の展開に、ただこの身を預けて熱い眼差しで見守った119分は、あっという間に過ぎ去った。

いつだってやめられる10人の怒れるファンタジスタ結
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

初っ端からウェス・アンダーソンの術中に見事ハマって、「この人たちは一体何を喋っているんだろうか」と、まるで犬になったような気持ちにさせてくれて、改めて人間はめんどくさい生き物だなぁと人事をあざ笑う。>>続きを読む

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