オパイダーマンさんの映画レビュー・感想・評価

オパイダーマン

オパイダーマン

揺れる胸の破壊力学を追究し、作品を通して他者の人生を覗き見る変態心を、溢れんばかりに満たしてくれる映画とそのレビューとの出会いに日々感謝して、此処に綴る。

胸ときめくレビューと出会った時、救われたような気持ちになる為、日夜Filmarksを散歩しております。突然のいいね!やコメントをお許し下さい。

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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

4.8

上映時間79分が、もう本当に濃厚なバニラアイスを食べているかのようなひと時だった。

滑らかな味わいに胸ときめきながらも、少しずつ減っていく寂しさ。

いつかは無くなってしまう怖さや哀しみとも向き合わ
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.8

変わっているように見えて実は何も変わっていない、見栄や嘘の衣で着飾る幼稚な弟、猛(オダギリジョー)。

変わっていないように見えて刻々と移り変わる姿を次から次に曝け出していく正直者の兄、稔(香川照之)
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.8

ほぼ僕だ、なんてことを思った男子がたくさんいると思いたい。

見よう知ろう感じようとしない限り全く気づけない、潜在意識の奥底に潜んでいる、もはや遺伝子レベルで勝手に植え付けられたモノに四六時中、僕は操
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.7

オープニングの前説(あっさり全貌を見せてしまうところ)が大ッ好きです!!!

「さぁ、いよいよ始まります今作品は、先ず◯◯と◯◯が◯◯となりまして、続けて◯◯と◯◯が◯◯になりますが、いよいよ◯◯が◯
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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

4.8

天才音楽家チリー・ゴンザレスと、まるでオセロをするように戯れたひと時を満喫した。

ゴンゾが置く石に挟まれてひっくり返されると、ナンジャコレ!?と驚く鮮やかな色が現れて、盤上が次々とゴンゾ色に染まって
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人生万歳!(2009年製作の映画)

4.7

ズバ抜けて天才的にズルくて、ズルズルを極めた偏屈じいさんボリス(ラリー・デビッド)が魅せてくれる、悲劇的な喜劇の物語。

常に懐疑的で、捻くれた気難しい嫌味なじいさんが、時折凄まじい皮肉をブチかまして
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ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)

4.6

四季の移り変わりのごとく、女へのときめきだけは枯れることがない男の性。

陽気な春に体を温められ、活発な夏に体は踊り、遊び疲れた体を秋が癒してくれ、息をひそめて穏やかに堕ちる冬を越せば、また再び春が訪
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.9

父親なんだから、長男なんだから、お兄ちゃんなんだから、男なんだから、なんて誰が最初に言ったのだろうか。

「男の務め」

それは、この世に生まれた瞬間から、まるで遺伝子レベルの決まり事のように定められ
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天国は、ほんとうにある(2014年製作の映画)

4.3

天国という場所は、この世界と似ているものの、もう少しだけ綺麗なところらしい。

なるほど、紙一重なのね。

美しさは心に宿るものなのかぁ、腑に落ちるとはまさにこのことを言うのだろう。

断つ、捨てる、
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死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

4.5

死と向き合うことは決して楽な作業ではない。

残された者の心にも大きくダメージが残る。

死活は生きる上で大事なテーマのひとつ。

僕もやっておきたいことはできるだけ実行しておきたい。

とりあえずは
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父の秘密(2012年製作の映画)

4.9

体の内側の上らへんか真ん中あたりか、ズキズキと鈍い痛みがエンドロールが終わる瞬間まで治らなかった。

修理に出していた車を引き取り、エンジンをかけて数分間ドライブしただけで乗り捨てたオープニングが、既
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ディヴァイン・ディーバ(2016年製作の映画)

4.7

愛すること、そして愛されることに貪欲な人は、どうしてこうも魅力的に見えるのだろう。

ディーバ(歌姫)ひとりひとりが語る渾身の歩みを覗かせてもらうたびに、胸がときめいて、呼吸が早くなった。

笑うこと
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

4.8

生き物は、年齢を重ねるたびに、歳の数は増えていくものの、少しずつゼロに近づいていく。

歯、視力、髪の毛、自力で上れる階段、胸の鼓動。

ひとつ、またひとつとゼロに近づいていくそれらに、女性映画監督の
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.3

大人をしている皆さんへ

僕は以前の子供をしていた頃に比べると、はるかに大人をして遊んでいます。

毎週映画館で何かしらの作品を観て、大好きなキャラメルポップコーンを食べながら、泣いたり笑ったり怒った
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.6

僕も去年の夏に緊急入院からの即手術という疾患になったんだけど、カイル(セス・ローゲン)みたいな我が身のことのように親身になってバカをやってくれる親友は僕にはいないし、お節介を焼いてくれる母親は遠く離れ>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.3

僕は常々、歳を重ねることに魅力を抱いている。

1秒、1分、1時間と過ぎていく12年ものあいだには、泣いたり笑ったり怒ったり、煩わしいことも喜ばしいことも、たくさん巻き起こる。

いじめられたり、喧嘩
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.9

この映画から漂ってくる“そよ風”というか、夜明け前の目覚めるときに肌をさりげなく撫でるような感触というか、穏やかに流れていく時間が、この上なく心地よい。

人間の親友が必ずしも人間とは限らない。

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しあわせはどこにある(2014年製作の映画)

4.2

あれこれいろいろ“しあわせ”についてヘクター(サイモン・ペッグ)が語ってくれるじゃないの。

とても有り難いねぇ。

その日その日で、“今日はOKだな”とか、“今日はイマイチだった”とか、なんとなく忙
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少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

4.3

ファニー(レオニー・スーショー)を中心としたユダヤ人の子どもたちは、ドイツ軍から逃れるために旅に出る。

至ってシンプルな物語の映画でありながら、要所要所では娯楽性を高めるために、ドラマチックな展開や
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若い女(2017年製作の映画)

4.3

ノリ一発のゴーイングマイウェイ女子に、僕は一喜一憂させられてしまった。

誰にも媚びたりせず、その一瞬の煌めき(ノリの良さ)でこれまで生きてきたポーラ(レティシア・ドッシュ)の変わりゆく生活と、変わら
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.5

50年後のボクたちは、何も変わってないのか、それとも変わったと思うのか。

そう考えただけでも、自然と胸が踊る。

ジジイやババアになってもまた会いたいと思える出会いが素晴らしい、というよりも妬ましい
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

4.9

オリバー(ジェイデン・リーベラー)はヴィンセント(ビル・マーレイ)と話すとき、語尾に必ず「Sir」を付けて喋っていた。

喋る度に、「ボクはアナタに対して一切の嘘や敵意、悪意はありません」そう意思表示
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

4.7

まるで洗濯物を一枚一枚丁寧にたたんで、マットレスの上で整えながら、一枚一枚丁寧にクローゼットに収めていくような、93分の物語。

ウェンディ(ダコタ・ファニング)が決めたルーティーンをひとつ、またひと
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輝ける人生(2017年製作の映画)

4.8

全編を通して主人公のサンドラ(イメルダ・スタウントン)がもう可愛いすぎて可愛すぎて(僕にとっては大事なことなので2回言いました)、ずーっと胸がときめいてしまって何故か少し辛かった。

この魅力的な女性
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ポルト(2016年製作の映画)

4.5

愛する人がもし傍にいてくれたら、僕はそのとき他に何を望むんだろうかと、己の欲求を探る意味でも挑戦してみたい暮らしスタイル。

部屋にはテレビもない、本棚もオーディオラックもない。

あるのは寝床のマッ
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.8

人格が歪む、もしくは整うほどの衝撃的な出来事があると、その後の人生に多大なる影響を与える。

自分はどの道をどのように歩んでいくのか、その先にある終着点で待ち受けるものは一体何なのか。

未来の自分は
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僕らのミライへ逆回転(2008年製作の映画)

4.6

喩え時代の変化に順応できなくたって、胸を張って誇らしく、空を見上げるように清々しく、微笑みながら生きることはできる。

愛情や情熱は、言葉よりも行動で示す方が伝わりやすい。

嫌いなところはあっても、
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.5

目の前の物事に、ただひたすら真面目に取り組んでさえいれば、誰一人として間違った生き方をしている人はいないんだ。

そんな風に語りかけてくれているかのような作品全体から漂う、この妙な肯定感は一体何なんだ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.6

「ゾンビランド」を観たことがある人にはきっと伝わると思いますが、僕は上映中、事あるごとに【子供を授かった時の心得】を頭の中に記していました。

【ルール#1】家事は積極的に参加する
茶碗を洗ったり、風
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.7

インターネットやSNSが無かった時代だからこそ人と人とが向き合う事を避けないというか、逃げ場のない人間関係がすぐそこにあった。

皆の力を結集しなければ生きられなかった時代で、いつ空爆が襲いかかってく
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.2

廃人寸前まで落魄れたひとりの男を救った、慈悲深い一匹の茶トラ猫の無表情な演技が素晴らしかった。

眼に映るすべてを見下しているような天上天下唯我独尊的な生き物にも見えれば、世の中すべてを見渡してひたす
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オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

他校のオーケストラ・クラスと初めて合同練習を行ったとき、演奏の途中から弾けなくなった一人の女の子がいた。

彼女はクラスの中でもあまり目立たない存在ながらも、真面目にひたむきにヴァイオリンと向き合って
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

4.5

僕が知っているソ連の歴史なんて、ゴルバチョフ書記長の顔を知っている程度のことだ。

歴史に対する知識が浅い人間が、この映画に触れて何を感じられるのか初めは心配だったものの、この映画の予告編がとても愉快
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

4.5

僕はこの映画が音楽ドキュメンタリーであること以外なにも知らない。

この人たちがどれだけ多くの人に影響を与えたのか、心を豊かに、幸せにしたのか、なにも知らない。

そんな無知なる僕ですら、心を激しく揺
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40歳の童貞男(2005年製作の映画)

4.3

物語の締めの台詞が、こういうラブコメにおいて月並みではあるものの、その月並みな台詞を口にするのが40歳の童貞男だからこそ、身震いするほどピュアで感動した。

遠回りしてでもたどり着けてよかったよ。
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