ケン太郎さんの映画レビュー・感想・評価

ケン太郎

ケン太郎

揺れる胸の破壊力学を追究し、作品を通して他者の人生を覗き見る変態心を、溢れんばかりに満たしてくれる映画とそのレビューとの出会いに日々感謝して、此処に綴る。

胸ときめくレビューと出会った時、救われたような気持ちになる為、日夜Filmarksを散歩しております。突然のいいね!やコメントをお許しください。

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モーツァルトとクジラ(2004年製作の映画)

4.7

よぉーし、洗濯物でも畳みながら観るかなぁー、本編時間も94分と短めだし、サクッと手軽に...

なんて思ってたら、トンデモナイやつだった。

ごめんけど、めちゃくちゃおもしろい。おもしろすぎて、タオル
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

5.0

溢れんばかりのお金があるわけでもないし、大空を自由に飛び回れるわけでもないし、腕からビームが出るでもなければ、無敵の怪力があるわけでもない。

村中の人から病気だ恥晒しだと散々罵られ、冷たい視線と悲痛
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セインツ -約束の果て-(2013年製作の映画)

4.3

愛しい人の元へと辿り着くために駆けずり回るボブ(ケイシー・アフレック)、愛しい人が迎えに来てくれることをひたすら待ち続けるルース(ルーニー・マーラ)、想いを寄せる人の身を案じて尽力を惜しまないパトリッ>>続きを読む

ツバル(1999年製作の映画)

4.7

数年前まで実家暮らしをしていた僕は、箱入り息子のアントン(ドニ・ラヴァン)に自分の姿を重ねてしまった。

プールを営む実家のなかでの小さな世界しか知らないアントンの元に、ある親子(父と娘)が訪れること
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おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

4.8

観終えて思わず地団駄を踏みたくなるほど大満足した。

2回連続で観たとしてもまだ笑えたと思うし、元来、ひねくれ者が好きな僕は終始頬が緩んだ。

ああいう“男女の営み”は僕が目指したいスタイルというか、
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へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.7

先日鑑賞した「マダムのおかしな晩餐会」がとても気に入ったため、トニ・コレットを続けて観たかった。

これが見事に正解だった。

ヘレディタリー/継承のトニ・コレットは顔圧が半端なくて、僕は終始気圧され
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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

4.8

いやぁ〜これはズルい。

物語の序盤から中盤にかけて、これでもかこれでもかと散々笑わせておきながら、ラストの数分間どんだけ追い込むんやオイと心のざわつき止まらず、メイドのマリア(ロッシ・デ・パルマ)の
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セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

4.3

友情の育み方がイマイチ分からない僕にとって、かなりのヒントを与えてくれた。

捻くれたモノの見方を、日頃からしてしまう癖がなかなか抜けなくて、常に疑ってかかるもんで。

セルジオ&セルゲイのように、ハ
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.7

この三部作は、最ッッッ高に笑える。

キャラクターがどれも愛着が湧くし、皆それぞれの分野で秀才で、だからこそ一人だと歯止めが効かない暴走っぷりが、見ていて底抜けに笑える。

この秀才ギャング団は、誰一
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

近しい人のそれを、上から眺めたことはありますか?僕はあります。

絶対に有り得ないのに、それに触れられたことはありますか?僕はあります。

何度も洗い流そうと磨いても落ちることのない汚れがあろうとも、
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.7

笑って、笑って、笑った!!!

悪運に取り憑かれた黄金のカルテット(四人組)が生き残りを賭けて挑む難儀に、これでもかこれでもかとありとあらゆる勢力が入り混じる、緻密に作り上げられた見事なドタバタ劇。
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.5

やりたい事やなりたい自分というものが明確にあるのに、それを実行するには隣に信頼できる誰かがいる、という事が僕にはとても重要なんです。

わかるなぁ、ものすごく共感できる。

ただ家に閉じこもって、風呂
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

4.9

僕は彼らよりも喋ることはできる。

遠くにあるものも、高い場所にあるものも、手を伸ばせば、何かに乗れば取ることかできる。

だけど、まるでバスケの一対一で一度も勝つことができないような、一度もボールを
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.7

劇場で観逃したことを心底後悔する。

緊張の糸が音を立てて切れる瞬間を味わった。

本物の混乱(カオス)に一度でも陥ると、もはや人ひとりの命や生き方なんて無に等しい。

そこに常識(モラル)なんてもの
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

4.6

劇場で観逃したことを心底後悔する。

捻くれ者のルイ(エイダン・ロングワース)は、少しばかり口が悪いところがあって、いわゆる“厄介者”であると初めは思っていた。

しかし、彼の言動をしっかりと目を離さ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.7

初のSCREEN Xで鑑賞した。

没入感が半端ない。

あれ?どうやって息するんだっけ?とパニックに陥った。

RADIO GA GAは思わず膝の上を叩いた。

ウェンブリーにいた。

僕は、ウェン
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

4.2

嗚呼、なぜそういう物語のピリオドを打ってしまうのか、残念でならない。

いや、そうなることは鼻から分かっていた。

だからこそ、その期待を裏切ってほしかった。

この結末を想像することなんて、男であれ
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

4.3

ジョー(シャルロット・ゲンズブール/ステイシー・マーティン)が語る性体験から見える、甘い蜜に群がった男たちの姿が、時に愛おしく時に滑稽で、思わず笑みをこぼす。

どれだけ格好を良く見せたところで、いざ
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バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

4.2

この世で最も恐ろしい事態とは、愛する人が何かによって壊されていく姿を、ただただ見守ることしか出来ない事実と向き合わなければいけない時が、いつか必ずやって来るということ。

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.7

尊いがすぎる。

終わった瞬間に感動を通り越して、少しイラッとした。

「うわぁ〜、もう何なん!」と思わず口から漏れた。

11個のショートムービー、いやコントといってもいいほど笑いであふれた、日常の
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嘘はフィクサーのはじまり(2016年製作の映画)

4.6

歳を重ねていく毎に、孤独感が増していく。

あらゆる人付き合いを損得勘定で推し量り、何が本当で、何が嘘なのか、そんな懐疑的なフィルター越しに世の中を見つめるオトナの世界。

年齢や性別、職業や宗教が何
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ライ麦畑で出会ったら(2015年製作の映画)

4.7

学校一さえない主人公が、どうやって最後まで走り抜けるのか、難題をやり遂げるのか。

僕は物語の展開に終始胸を踊らせて、期待感がドバドバとあふれ出し、終いには泣きながら笑ってしまった。

それはまるで競
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.5

女ひとりにフラレたからといって世界が終わるわけじゃああるまいし、女ひとりに侮辱されたからといって誇りまで失う必要なんてないと、劇中のマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は気高く胸を張り、>>続きを読む

アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.5

悩ましい青春、煩わしい性春。

そんなに先を急ぐ必要なんて本当はないのに、大人の階段を早く登りたがるのは、思春期真っ只中である証拠。

子供から大人へと変わる入り口に立たされて、否応無しに背中を押され
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キラー・メイズ(2017年製作の映画)

4.5

コレは一体、何なんすか。腹が立つレベルで胸がワクワクドキドキするし、時間を追う毎に体温があがった。

この作品の世界観が、もはや妬ましいほどに好きだ。

笑いのセンスがツボを刺激する。

お決まりのギ
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テルマ(2017年製作の映画)

4.7

何故か右手の震えが止まらない。

アイスコーヒーを飲んで体が冷えたせいだと何度も自分に言い聞かせてみても、水に垂らした油のようにその愚かな言い訳を弾いて「それを受け入れろ」と警告してくる。

僕はいま
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

4.5

純真無垢なキャリー(ベル・パウリー)がいつ殻を破って、羽を大きく広げて羽ばたいていくのか、最後の最後まで目が離せなかった。

知能指数がズバ抜けて高いが故に、心が幼いまま高いステージに立たされる。
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.7

仕事は決して手を抜くことがない真面目な性格で、自分の身内でさえも一度も迷惑をかけたことがなく、抜かりない気遣いを振る舞えるとても温厚なアデル(アデル・エグザルコプロス)が、いつからか笑うことを忘れてい>>続きを読む

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

5.0

生きにくいと感じているのなら、その場所からそそくさと退散したっていいじゃない。

適材適所はあるもの。

うまくいくまで続けるのも一つの手ではあるけど、喩え毎年同じことの繰り返しだとしても、今の自分を
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ひつじ村の兄弟(2015年製作の映画)

4.3

善悪の判断は本当に難しい。

羊コンテストで優勝を逃した弟のたった一滴の僅かな妬みが滴ると、村全体を飲み込む大波に変わるなんて誰が想像しただろうか。

羊を愛しすぎるが故に自分の肉親への愛も忘れてしま
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.6

時代と共にありとあらゆる物事が変わっていく。

煩わしくなったら簡単に切り離すことができる、ある意味で寛容な世間全体が所謂「ホワイト思考」に向かっている現代に、この映画は問い掛ける。

それ自体は何ら
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エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

4.8

上映時間79分が、もう本当に濃厚なバニラアイスを食べているかのようなひと時だった。

滑らかな味わいに胸ときめきながらも、少しずつ減っていく寂しさ。

いつかは無くなってしまう怖さや哀しみとも向き合わ
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.8

変わっているように見えて実は何も変わっていない、見栄や嘘の衣で着飾る幼稚な弟、猛(オダギリジョー)。

変わっていないように見えて刻々と移り変わる姿を次から次に曝け出していく正直者の兄、稔(香川照之)
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.8

ほぼ僕だ、なんてことを思った男子がたくさんいると思いたい。

見よう知ろう感じようとしない限り全く気づけない、潜在意識の奥底に潜んでいる、もはや遺伝子レベルで勝手に植え付けられたモノに四六時中、僕は操
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メランコリア(2011年製作の映画)

4.7

オープニングの前説(あっさり全貌を見せてしまうところ)が大ッ好きです!!!

「さぁ、いよいよ始まります今作品は、先ず◯◯と◯◯が◯◯となりまして、続けて◯◯と◯◯が◯◯になりますが、いよいよ◯◯が◯
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黙ってピアノを弾いてくれ(2018年製作の映画)

4.8

天才音楽家チリー・ゴンザレスと、まるでオセロをするように戯れたひと時を満喫した。

ゴンゾが置く石に挟まれてひっくり返されると、ナンジャコレ!?と驚く鮮やかな色が現れて、盤上が次々とゴンゾ色に染まって
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