けんたそさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

けんたそ

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運び屋(2018年製作の映画)

4.2

冒頭から作品のキーアイテムになる美しくも儚い短命の花デイリリーが印象的。鼻唄まじりで飄々とヤクを運び続けるお爺が寄り道をしながら、最後に咲かせたいと願う人生のひと花。時間は積み重なっていくもの。日々悔>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

4.0

ちょいウザキュートなシングルマザーのアナケンドリック、ゴージャスなセレブママのブレイクライヴリー。見た目も性格も正反対のママ友ふたりがお近づきになったらそりゃなんか起こるよねってゆう。オサレ風味サスペ>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.2

ネトフリ入ってないから半分諦めてたらまさかの劇場公開!なんかもう映画を巡る環境がどんどん変わってきてるよね。
モノクロの映像に水平方向に滑らかにパンするカメラ。繰り返される水に飛行機。そしてなにより音
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.8

思ったより薄味やった印象やけど、さりげなく挿入される差別描写がなかなかえげつない感じ。と同時に、ひとりの人間が自身のコンプレックスと向き合っていくお話でもある。そっちの方が心打たれたかな。メリークリス>>続きを読む

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

色彩や音楽も相まって、若いふたりのあまりに幻想的でロマンチックな愛の物語にぐさりと突き刺さる現実の刃。愛情が深く描かれるほど、怒りと悲しみに押しつぶされそうになる。すべてを内包したこの世界で信じるべき>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.5

愚かな選択と傍から見下すだけの人間にはなりたくないなあと。目を背けたくなる描写のオンパレードでずーっと悲惨な状況やのに、笑った笑った。生きるって美しいことなんやなあ。

チャンブラにて(2017年製作の映画)

3.8

大人になるための通過儀礼のような、取捨選択を迫られるその選択肢が痛く悲しい。我々が生きている世界の物差しで計れるほど真っ当な価値観などなくて、希望や明るい未来も見えない。僅かな良心のカケラにも蓋をして>>続きを読む

洗骨(2018年製作の映画)

4.8

ゆっくりと時間をかけて大切な人の死を受け入れること。洗骨という風習はある意味残された人が前を向いて生きて行くための時間を与えてくれるのだなあと。そして命は繋がっていく。
描かれる死生観も好き。日が上る
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.6

歌って踊るエミリーブラント最近重たい役多い印象やったから嬉しかった笑。子どもたちの衣装もかわいいしアニメ×実写もワクワクやねんけどあんまりこれってゆう曲がなかったかなあ。メリルストリープのひっくりカメ>>続きを読む

MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

3.4

煌びやかな街の裏の顔。底なし沼の闇が少し手を伸ばせばすぐそこに。生きていくために堕ちる。誰も守ってくれない、この街で私は生きていくのだと。なかなかショッキングな伏線は思い返してもゾワゾワ。事実に着想を>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.1

赤髪のメラ王女がまさに戦うアリエルでシャチのってて水属性強くて惚れた。王女verと地上verのフィギュア欲しい。水中のシーンは宇宙。ヴァレリアンみたときの興奮に近い。てかキングアーサーやん。ガイリッチ>>続きを読む

世界でいちばん悲しいオーディション(2018年製作の映画)

3.6

なんやかんや毎度見てしまうWACKオーディションのドキュメンタリー。今回はキャノンボールじゃないから愛しいハマジムのおじさん達が出てこない。カメラ回して女の子にインタビューするバク山さんくらい。
本当
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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.6

何よりもいちばんに守られるべき子どもがどうしてここまで必死に戦わなあかんのか。威圧感しかないDV親父の前では本当に無力でしかなくて、逃げ出したくても逃げ出せない。全編に漂う不穏さと法では守られない行き>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.5

リメイクじゃなくてカバーなるほど。とにかく踊る踊る。身体表現を強く意識させられる一方、肉体は肉片でしかなく死のシンクロ舞踏ではぎゅっと身体が強張る。ドイツ赤軍が暗躍する混沌とした時代の中で覚めない悪夢>>続きを読む

マイル22(2018年製作の映画)

3.5

Wバーグ最新作は絶対に巻き込まれたくない容赦なさすぎる市街戦でドンパチしまくり敵味方ばったばった死んでゆくけど、お前護衛なしでもめっさ強いやないかなイコウワイスの肉弾戦がすげえ。誕生日ケーキのくだりひ>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

3.5

池井戸作品お馴染みの濃ゆいメンツの中で、緊張を緩和してくれるミッチー&朝倉あきの凸凹探偵コンビが良い立ち回り。野村萬斎はぐうたらサラリーマンでも台詞回し含め艶を感じてしまうし、香川照之は最後まで香川照>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.9

誰よりも繊細で感受性豊かなサリンジャーに次々と襲いかかる痛みや苦しみに、見ているこちらまで心ががんじがらめになる。戦争のトラウマが彼の人生をこれほどまで大きく変えてしまうとは。最終的に不要な物を削ぎ落>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.8

青春の自爆テロをがっつり喰らう。あんな酒とタバコとビキニだらけのパリピな青春送ってないけど。誰よりも可愛くてキラキラしてて愛されて憧れられて嫉妬されるチワワちゃんはちゃんと"終わる覚悟"を持っていて、>>続きを読む

LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

3.2

デリヘルで40分コースでシャワーも浴びずに女の子にハンバーガー食わすおっさんすげぇよ!まずそこかよ!
まさに演劇的な面白さのワンシチュエーションもの。鞄に仕込んだカメラ、入れ替わる主従関係、張り巡らさ
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緊急検証!THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.1

ガイア理論に基づけば知らない間にネス湖に行っているかもしれない。らしい。ネッシー召喚術がいちばんグダグタやったけど笑
現代のサイキック少年しかり、胡散臭さも含めて楽しめる空気感がオカルトの面白さで懐の
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真っ赤な星(2017年製作の映画)

4.2

孤独を埋め合う存在になっていくのにお互いに魂を削りすぎてて、相手に近付くための選択肢もしんどかった。カーテンの穴をワッペンで塞ぐように、ぽっかり空虚な心の穴も埋め合うことができれば良いのに。
傷付いて
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ワイルド・ストーム(2018年製作の映画)

3.5

尿意催してちゃんとおしっこするとこ良かったわーだって映画のキャラクターみんなぜんぜんおしっこせえへんねんもんーバカでかいハリケーンきてあんだけびしょ濡れなったら絶対からだ冷えておしっこしたなるもんなー>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2018年製作の映画)

4.0

落ちぶれやさぐれボクサーのイビョンホン、結構珍しい役回りな気が。
いちばん手を繋いで欲しかったのは自分なのに、人に愛を与える存在になれたのに、与えられるべきものがまだまだ足りなすぎてしんどい。
涙ちょ
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来る(2018年製作の映画)

3.9

2019はじまりオムライスの国。クソ田舎にはじまる上っ面イクメン妻夫木&ノイローゼ黒木華の家庭崩壊パートからの、岡田&小松菜ちゃんの登場から除霊エンタメへと昇華する後半の展開が胸アツ!とりあえずホーム>>続きを読む

おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.7

ただひたすらにしゃべり倒す偏屈キアヌ&毒舌ウィノナライダー。終わってみればふたり以外誰もしゃべってなくない?
こじらせた大人ほどめんどくさいものはないと痛感する一方で要所要所でクスリしたし、やってる間
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FOR REAL-遠い、クライマックス。-(2018年製作の映画)

3.8

重い、去年に比べると余計に重い。画面もずっとどんよりしてるし。
4位でCSを逃した昨シーズン、届かなかったあと1勝。143試合のうちの1勝がこれほどまでにデカいってことを改めて思い知らされる。もちろん
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

3.4

これから「地獄に突き落とされる疑似体験をしたい」って人におすすめしようと思う。顔から足の先までもんもんだらけの、一目みてやばめ指数高めなおっさん達。しかも元囚人とか頭いかれボンバーやん。褒めてる
タイ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.6

家の前のおっきな木にふだんはおらんのめっちゃカラスがとまってて、「ホラー映画みる日に不穏!」ってなった。
何が怖いって夜部屋でなんか見えてまうやんぜったい。ってなるとこ
あとは音。コッコッとかまじでや
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あみこ(2017年製作の映画)

3.4

中川家がM1のあとラジオで「霜降りは漫才の中で世の中に言いたいことをちゃんとゆうてる」って評価してて、この映画もそやなって思った。好きな人が面白くなくなっていくんって絶対女の子目線のほうが面白いよな。>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.2

堂々地獄巡り。ポスタービジュアルにもなってる吊り橋のシーンが分かっていたけどとにかくスゴイのなんの!もちろんCGなし。完全に狂ってる。ハラハラドキドキを通り越して笑てまうやつ。
前半かったるいって言っ
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

4.2

前作の得体の知れない不穏さは息を潜め、"あっち側"の人間だったデルトロ&ブローリンを軸に再び終わりなき麻薬戦争の闇へ引きずり込まれる。冒頭の自爆テロから容赦なし。ほんで予告にもあったデルトロのアディオ>>続きを読む

くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.6

ディズニーの映画みたーーって感じで煌びやかな世界観や衣装デザインは眼福。マッケンジー・フォイちゃんもちょうかわいいね。あとバレエ!エンドロールでセルゲイポルーニンってクレジットされとったけど全然気づか>>続きを読む

ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)

3.5

あの時こうしていればという運命の分岐点をきっかけに、画面を分割して2つの物語として展開していく構成が面白い。見せ方って大事ね。勘違いや思い込みって恐ろしいね。いきなりの人間ミンチには笑った

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

うぇい!続くやつ!
キムダミちゃんの親思いなほんわかJKからの"覚醒"までが長い分だいぶ焦らされてる感はあるけど、その分爆発力が半端ないし変貌っぷりにニヤニヤが止まらない。サイキックアクションの見せ方
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ギャングース(2018年製作の映画)

3.4

クソまみれの世の中をーサバイブサバイブー!って熱弁する金子ノブアキやべぇかっけーって思ってたらもっとヤバイやつでてきたーってテンション上がるタイプの映画。大小様々なヒエラルキーの中で搾取され続ける負の>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

クイーンに対して無知すぎるが故にあ、この曲もクイーンなんやってゆうある意味めちゃくちゃ新鮮な気持ちで観てた。そして見終わったあとに案の定めちゃめちゃサントラ聞いてる。ドラマ部分はもちろん脚色もあるやろ>>続きを読む