柚彦さんの映画レビュー・感想・評価

柚彦

柚彦

監視者たち(2013年製作の映画)

3.2

天才的な記憶力と洞察力を持つ女性刑事ハ・ユンジュが新人として配属されたのは〝凶悪犯の行動監視〟を専門とする班だった。
そこでは守るべきルールがあった。怪しまれないこと。干渉しないこと。見過ごすこと。た
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

3.2

近年のJホラーの中でも珍しく〝しっかり怖い〟ホラー映画だった。
音で驚かせたりお約束のような演出で怖がらせたりせず、淡々とシナリオの質だけで観客をゾッとさせてくる。それどころでなく、この映画は見終えた
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アテナ(2022年製作の映画)

3.5

みんなも言ってるように、冒頭10分間の長回しの暴動シーンからオープニングに入る流れが圧巻。音楽も素晴らしく、緊迫感のある演出と相まってノーラン映画ばりにゾクゾクした。
テーマが〝憎しみの連鎖〟だったり
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.5

不快指数が高すぎるヴァイオレンスホラー。パスカル・ロジェ作品は避けてきたつもりなのに、タイトル的にイケるっしょ!のノリで生半可な気持ちで見た俺が馬鹿だった。これはダメだわ。
地獄から逃げられない恐怖、
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コナー・マクレガー: ノートリアス(2017年製作の映画)

3.0

メイウェザーとも善戦したUFCのスター、コナーマクレガーのドキュメンタリー映画だ。
コナーマクレガーといえば短気の荒くれ者で問題児のイメージが強い。バーでおっさんをボコボコにしたり婦女への性的暴行で逮
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ただ君だけ(2011年製作の映画)

4.5

元チャンピオンボクサーだが暗い過去を背負う死んだ目の男×視力を失ったが底なしの明るさを持つ女の韓流ラブロマンス映画だ。
最近日本でもリメイクされ、話題になっていた本作だが良すぎた。劇中声を出さずにいら
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Dearダニー 君へのうた(2015年製作の映画)

4.8

ビートルズに憧れ、破天荒に生き酒クスリ女に溺れながら〝典型的なロックスター〟の人生を歩んできたダニー。そんなある日、マネージャーから40年前にジョン・レノンがダニーに宛てたはずが紛失してしまった手紙を>>続きを読む

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.2

パンチドランクとは、ボクシングなどで多数のパンチを頭部にもらったときに平衡感覚や視力の神経支配を奪われ直立歩行ができなくなることを言う。
この映画の主人公バリーは、気の強い七人の姉たちに囲まれて育ち、
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.2

アルコール依存症の帰還兵フレディは、密航した船で「ザ・コーズ」という新興宗教の教祖〝マスター〟と出会う。前世の記憶と繋がる方法を見つけたとかいう怪しげな触れ込みだったが、フレディはマスターを信頼し、右>>続きを読む

ホテル・エルロワイヤル(2018年製作の映画)

4.0

凄い映画だったので、解説します。

ホテルエルロワイヤルに集まってきたのは、何やら隠したい過去を持つ七人の宿泊客。
いったい誰が嘘をついていて、七人の客は何者なのか?
謎が謎を呼ぶストーリー展開である
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ベスト・オブ・エネミーズ ~価値ある闘い~(2019年製作の映画)

4.2

──肌の色は違うが、血の色は同じだ。
人種差別をテーマにした社会派ドラマかと思って見たら、究極のディベート映画だった。
KKK(過激派白人至上主義)の代表おじさんVS頑固な下町代表の黒人おばちゃん。
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

3.2

無骨で酔いどれだが優秀な保安官コグバーンとテキサスレンジャーであるラビーフの元へやって来たのは14歳の少女だった。
「父親が殺された。犯人を捕まえて復讐したい。」
二人の渋い頑固オヤジが弁舌家の少女に
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恋のドッグファイト(1991年製作の映画)

3.0

一番好きな俳優は?と聞かれたらこうだ。
俺はゲイじゃないが、リヴァー・フェニックスとなら結婚できる。
リヴァーが死んだ年に見ると決めてた恋のドッグファイトをやっと鑑賞した。

ベトナム出征前夜の海兵隊
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

もしも女子高生が殺し屋だったら…ゆる〜いJK二人のリアルな日常パートと裏の顔である殺し屋として激しいアクションをこなす非日常パートが描かれる漫画みたいな邦画だ。
ようやく俺も念願の阪元裕吾作品デビュー
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ライフ・イットセルフ 未来に続く物語(2018年製作の映画)

5.0

生涯のオールタイムベストが覆されるレベルの傑作に出会ってしまった。
〝人生〟を描いた映画。
人生は無数の選択肢の連続。何十億人の人が毎分毎秒選択し、選択と選択が交差し、人と人が繋がり、何かを起こしてい
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ビニー/信じる男(2015年製作の映画)

3.5

伝説のボクサー、ビニー・パジェンサの衝撃の実話を基にしたボクシング映画。
いやあ、実話とは思えない信じ難い男の執念が描かれてた。
この作品はいい意味でボクシング映画らしくない。描かれるのはかっこいい練
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

5.0

レビューに入る前に、少しだけ大事な小話をする。
この映画が作られるずっと前の話だ。
本作の監督&脚本を務めた平尾孝之は、専門学校を卒業したあと大手アニメーション会社に就職し順風満帆の生活を送っていた。
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

面白かった!さすがマイケル・ベイ。銀行強盗のシーンから始まり、まさかの2時間ぶっ続けで警察との逃走劇を撮るという脳筋っぷりwwwwwwwww
そして本作でも、もちろんとにかく大量の車がド派手にぶっ壊れ
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.8

「セブン・サイコパス」というタイトルの脚本を執筆中のマーティは、行き詰まっていた。
そんな彼を助けようと親友のビリーは、新聞に「サイコパス募集」という広告を勝手に出してしまう。マーティの前に次々とイカ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.2

「こんなん面白いに決まってますやん…」ってなる演出や展開がひたすら繰り出されるんだから、もうこんなん面白いに決まってますやん…。
とにかくアッツい。アツすぎて草。少年漫画のパッションがそのまんま映像化
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.5

俺が敬愛する映画作家の一人であるポール・トーマス・アンダーソン監督の最高傑作。
舞台はロサンゼルス。セックスを説くカリスマ青年、余命僅かの人気番組の司会者、ドラッグ中毒の女に恋する警官etc…。一見何
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ヘル・レイザー(1987年製作の映画)

3.0

表紙の頭にピンが刺さった男だけ知ってる!って人も多いんじゃないだろうか。何しろこの俗称〝ピンヘッド様〟はカルトホラー界では伝説的な人気キャラクターらしい。
映画自体はというと設定は荒唐無稽だし、ストー
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リメンバー・ミー(2010年製作の映画)

4.2

「もしかしたら突然隕石が降ってくるかもしれない。だから私はいつもデザートを先に頼むのよ。」
無名作家の脚本を読み惚れ込んだ、当時トワイライト出演直後でブレイク中だったロバパティが主演&制作総指揮を務め
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ヘラクレス(1997年製作の映画)

-

15年ぶりぐらいに見たけど、ギリシャ神話ってなんでこんなワクワクするんだろう。
さすがディズニー全盛期。とにかく掴みが素晴らしくテンポも快調、なんといってもヴィランのハデスのキャラの立ちっぷりが最高。
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

神映画。こういう映画こそ映画館で見るべきだったとマジで後悔した。
ストーリー展開も王道で、メッセージ性もシンプルな家族ドラマ。だが、時折細かい台詞回しや演出が神がかった瞬間がベストタイミングで訪れ、ま
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.2

あるあるネタやいるいるネタの連発はめっちゃ笑ったけど、とにかく序盤は会話とか行動が大衆ドラマ的すぎてサムい。
図書館で本を取ろうしたら隣の人と手が触れて「あっ…」みたいなシーンを延々見せられてる気分。
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スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)

3.2

天才とは孤独が確約された人間だ。何故なら、誰のことも理解できないし誰にも理解されないからだ。だが、それ以上に辛いのは自分自身すら理解することができないことだ。
スティーブ・ジョブズは紛うことなき天才だ
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マネーボール(2011年製作の映画)

4.0

ブラピ演じるビリーは短気で自分のチームの試合も見ない変わり者のGMだ。予算のない弱小チーム〝アスレチックス〟を再興するため、ビリーがとった行動は球団のはみ出し者たちをスカウトしチームを作り変えることだ>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.0

ウォール街の株式市場が舞台。実在の営業マンが型破りな方法で株を売りつけ、型破りな方法で会社を立ち上げ、ありあまるほどのドラッグと酒と女に溺れながら大富豪へのし上がっていくストーリー。
スコセッシ監督×
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.0

シャブ中が堕ちてく過程を疑似体験できる映画。
もう二度と見たくないというレビューもちらほら見かけるほど、観客から強烈に負の感情を引き出してくる怖い一作だ。
ストーリー展開も胸糞だが、とにかく後半にいく
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.0

スパイ映画としては面白くないが、アクション映画としては秀逸な映画だ。
俺が求めるスパイ映画の絶対要素は主人公の〝生き様〟だ。組織に命や家族、人生を捧げ過酷な運命に奉仕し続ける物悲しい男の行動原理やバッ
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大日本人(2007年製作の映画)

2.8

松本人志の監督デビュー作。
小さい頃に見てげらげら笑ってたなこれ。冴えないおっさんが血統のせいでスーパーヒーローにさせられ嘲笑われながら戦い続けるっていうなんとも切ないストーリーなわけだけど、コント仕
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.2

恋愛映画と見せかけて、70年代のカルチャーブームに青春を捧げた人々へのサプライズ映画だったので、ちょっと考察してみる。

高校生の頃、恋するように聴いてたロックバンドがある。ハイムという三姉妹バンドだ
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

4.0

原作はデンマークのミステリー小説。
脚本はドラゴンタトゥーの女のニコライ・アーセル。北欧を舞台に、二人の刑事が未解決事件を追いかけるシリーズモノの第一弾だ。
リスベットシリーズの時から思ってたけど、北
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王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件(2010年製作の映画)

4.5

タイトル損してる映画部門1位

『王朝の陰謀 判事ディーと人体発火怪奇事件』って…マジですげぇな。この世にある人の興味を削ぐワードを全て組み合わせたみたいな邦題で、考えた奴はもはや天才かもしれない。
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