タキキさんの映画レビュー・感想・評価

タキキ

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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.8

家族がいない、学校で教育も受けていない、湿地で暮らす才能のある1人の女性。

二人、ボーイフレンドなる男性が出てくる。
最初のエピソードは木綿のハンカチーフ思い出した。

本当に自分を愛してくれる人と
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

本当にヤバい奴は誰だろう。みんな自らの裁量で、人を許せなかったり勝手に自責したりしている。
若者だけで紡ぐ自意識と、少年時代最後の記憶の境目が印象的。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.8

下心が欲しいんじゃない、男も女も認められたいのだ。
結果的に互いを想いあって、必要としていても自意識が邪魔をして恋にならない。
そんなことってあるかもしれない。
youtubeでの争いは肉体のぶつかり
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.6

愛を育みながら成長してゆく様子がよい。
途中、嫉妬したり、心が揺れたりしながら。
年下男と歳上女性の王道ラブコメ。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

ウルトラマン愛が、ウルトラマンを詳しく知らない私にも伝わるものがあり、
色々観ていたら絶対より楽しめる作品。

でも、知らなくても面白かったです。
地球人じゃないからこそ、人間を想う気持ち。
人間とし
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

コミュ力おばけの死刑囚。
Fランク大のリアル。
みんな、特別になりたいし、自分を見つけてほしい。
見つけてくれたあなたの中の物語にいたい。
何者にもなれない人の、とある青春の話。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

有能な才能が人によって潰される。

あの頃は若かった。それだけで、どうしてそこまでの悪事をチャラに出来てしまうのか。男性が小心なのがリアル。
普通の男が普通にひどいことできちゃう感じが嫌だった。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.8

好きです。
主人公、直情的ともとれるし、行動は極端で大胆!だけど暑苦しいくらいの愛があってもよいかな。

愛を与えたい、感じたい、欲望を描いた話だと思っている。

母でありたいという望みが、どうして強
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犬猿(2017年製作の映画)

4.5

人間の嫌なところと愛しいところがストレートに描かれている。
新井浩文の、チャーハンのくだりが良い。
あんな風に、ラフでガサツな色香のある俳優さん貴重だった。

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

母になることの喜び以外について。

社会で、なぜか肩身が狭くなっている子育て中の母親。
「ひどい夫」ではなくても、子供が愛しくても、いやだからこそ葛藤する部分がリアルだ。
職業や仕事がアイデンティティ
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空白(2021年製作の映画)

3.5

善悪別にして、「この状況だったらそうしたくなっちゃうかもな...」という説得力が凄かった。

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

5.0

ドロドロした恋愛物苦手...と思って避けていたら、中身は壮大なボーイミーツガールだった。
最後のラスト何分間がそうさせている。
セカイ系を彷彿とさせる気もしてきた。
SFや地球や世界とは無関係のはずな
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キャラクター(2021年製作の映画)

3.0

設定や、正にキャラクターが少年漫画っぽい。ダークヒーロー。

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

5.0

男女の心のすれ違い、
どうしようもない毎日の中の一瞬の煌めき、その後すぐにまたくる厄介な出来事。
基本、「小さな世界の出来事」のはなしで大きな事件に発展しないからこそ、些細な出来事に翻弄される不器用な
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.6

よく言えば綺麗事がない。
弱肉強食、穴に落とされることなく、
油断することなく「生き抜く」
最初と最後に告げられる、彼女の独白に人間味を感じてしまうのは、人生で少しは苦い思いや屈辱から這いあがった経験
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

母親という存在に対する世間の押し付けって、ひと昔前は目を向けられなかったこと。だから映画の中でその描写があり、嬉しかった。
説明ではなく会話から関係性を想像させるシナリオが良くて、集中してもう1度観た
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偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

予想する流れとは全く違う展開に物語が進む!
変だけど、妙に「いそう」な人達。
男女の生々しい会話が続く...と思いきや、意表を突かれる。

人間の描き方が、表面的なステレオタイプはちゃんと層になってい
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ダンシングホームレス(2019年製作の映画)

4.0

身体と人生と肉体の繋がり。
ボランティアや社会復帰かと思い見始めたら、「創作したい」動機の強い欲望を感じて、引き込まれました。選ばなかった人生より、今が良いは本当の気持ちだったと思った。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.6

完璧な正義なんて、ないのだな...
善を信じきってしまうより、一度絶望して立ち上がる、再起も感じた。
弱者の様々な描き方がリアルだった。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

最初から終わりまでずっと面白い。
人生に期待を捨てずにいられたことが、さりげなくわかるラスト。
友情の描き方が良い。

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

4.0

寄生する悪、という設定がいじらしくて可愛らしい。
悪者でも友情が欲しい、愛が欲しい。
ラストははぐれ者同士が寄り添っていてほほえましい。
そして犯罪者は究極のはぐれ者。

キングスマン(2015年製作の映画)

5.0

負け組の一人の男性が、紳士になるまでのサクセスが気持ち良い。
母や囚われた姫、行き場のない女性にとっての救いになるのも良かった。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

5.0

不思議お洒落系のコメディと思って見たら、一人の女性の「夢」を軸とした人間の話だった。
「罪は償うもの」の一言が最後あんな意味を持つとは。
生きていくことが綺麗事ではないことにここまで繋がるように描かれ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.5

モブで終わる人生なんて1つもない。みんなちゃんと人生があった。
脇役だったり、端役だったりするけれど不意にスポットが当たる瞬間があって、設定の面白さだけで終わらない映画。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.8

ビートたけしさんの事が好きになる。優しい人だとわかる。
性善説でロマンチックでピュアすぎてクラクラしてしまうけど...

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

思い描いた物語と現実が脳内で離れてしまって、どうにかエイミーは軌道修正したかっただけのように思える。
極端なサイコホラーだけれど、人生を仕方のないものと諦めたくない想いは生きる上で潜んでいる。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

5.0

出会ってきた人みんな無駄じゃないし、何者にもなれなかった者にも光が当たっていた。閉まっていた感情がまた湧き上がるような、思い出すことでしか救われない気持ちになった。

エスター(2009年製作の映画)

4.5

残虐だけれど嫌いにはなれない。
子供らしさを無意識に期待している側のグロテスクさを感じるから。
悲しいくらいに愛を渇望している話。

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.2

王道のSFでした。
世界の始まりを見たような創世記の1つだった。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

見終わった後の余韻と残り香で1日作品を想える。
独白や長台詞など、日常から脱しているけれど、詩的な会話でしか成立しない世界観。
失ってからその人を想い、また始まる。
生きていかなければなかない人達が繋
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

話の内容は全く違うけど、最初は梨泰院クラスとパラサイトを混ぜた印象がした。
内容は殺伐さは少なく、零細企業の仕事ぶり+麻薬捜査のチーム愛。

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

失敗がなくては何もなし得ない。
酒に溺れていた写真家が、再起をするまでを描かれている。
芸術は、対象物にどこまで寄り添うべきか。
作品は、少なからず命を削っている。作品や芸術を通さなくても、命は削られ
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