kikiさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

トランスジェンダーの凪沙が、一果と関わりあう中で徐々に母性が芽生えていくにつれて、
所作だけではなく本当の女性のように見えた。

LGBTQという言葉が知られるようになっているとはいえ、昼の世界で職に
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

シャシは妻として母として毎日奮闘し、お菓子作りの手はピカイチだけど、家族から英語ができないとバカにされるのが悩み。

一番小さな世界である家族に、1人の人間として尊重されず、バカにされるのは辛い、、、
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食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

3.2

仕事は充実しているけれど、離婚後に付き合った彼とは上手くいかなくなる。
そこで1年間かけてイタリア・インド・バリへ自分を見つめ直す旅をする話。

いつかいろんな国や価値観を感じて学んでみたい。

ステ
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.6

また騙された。

どこが計算でどこが巻き込まれて本当に困っているのか全然わからなかった。

ここは計算のうちなんでしょ?って思いながら見てたけど、え!?そこ!!?みたいな(笑)

やっぱりネタバレ解説
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ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020年製作の映画)

3.9

日本のほぼ反対側にある小さな国「ウルグアイ」

ゲリラ活動を行う中で逮捕され刑務所で12年過ごし、農業を行いながら再びゲリラ活動の仲間と政治の世界に入り大統領へ。
壮絶な人生を歩んでいるホセ氏から見た
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

定年を迎えたベンは、第2の人生を謳歌しようと様々なことに取り組んでいた。
ある日社会復帰するべくシニア・インターンを受け、女社長ジュールズの部下となる。

ゆっくり着実に多くの人と関係性ができていく様
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アメリ(2001年製作の映画)

3.6

クリームブリュレが日本で大流行するきっかけになった作品。


家庭環境から人とのコミュニケーションを取らずに過ごしてきたアメリの、22歳で初めて不器用ながらも自分で一生懸命考えて行動する姿。
ハラハラ
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GO(2001年製作の映画)

3.8

窪塚洋介の少年っぽい幼さが垣間見えながらも、キラキラ眩しくてカッコいい。

在日韓国人だから血が汚いなんて、誰が決めたんだ。
日本人だって先祖に遡ると辿っていくのに、血筋で人を判別するのは嫌いだ。
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.7


コレぞTHE エンターテイメント。

テンポ感が良く、話がどんどん進んでいくにつれて4人のマジシャンの行動の意味が明かされていき、あっという間にクライマックス。

ラストシーンになるまで全くわからな
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.0

「何者かになりたい」と思って、地方の人間が東京に憧れを抱いて上京する気持ち、わたしも同じだからわかる。

というわけで予告編を見たときに、惹かれるものがあって鑑賞。

上京しても結局明確なイメージや希
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窓から見える世界(2017年製作の映画)

3.6

セリフがほとんどない、切ない音楽とともに、表情と行動だけで紡がれていく15分。

友達と少年が協力して、父と子がゆっくりと前を向いていく。″父と子のラブストーリー″と表した監督の想い。
これから一歩進
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ミスター・ガスパッチョ(2016年製作の映画)

3.6

奥手なヒロインが、意中の彼との距離を縮めて女性になっていく話。

たった15分のなかに優しさがたくさん詰まっていて、少女から女性に成長していた。

恋する少女の表情がかわいい。

なぜヒロインが奥手な
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

武田先生が樹木希林だと思い浮かべながら、原作を読んだ。だから読後にとても映画を見たくなった。

日本の四季は気にかけるけれど、これまで大寒や小暑など言葉を少し聞くだけで二十四節気を意識したことが全くな
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ローマの休日(1953年製作の映画)

4.0

言わずもがな名作。

70年近く前の作品が名作として伝わり続けている理由が見るとわかる。
圧倒的なオードリー・ヘップバーンの美しさ。モノクロにも関わらず色が見えるような。

一言で書けば、王女様の一夜
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

女性が今、バリバリ社会で働くことができているのは、この作品の女性たちのようにどんな困難があろうとも闘ってきたから。

有能であっても、有色人種である理由でコーヒーが別、トイレは800m先という差別。
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.0

人間の脳は10%しか機能していない。

割合がどんどん増えて100%になったら?という仮説。

時を操れるようになり、コンピュータのようになってしまうのか。

モーガンフリーマンの存在感と安定感抜群。

ただ君だけ(2011年製作の映画)

3.8

チャップリンの「街の灯」をモチーフとして作られた、
視力を失った女と夢を失い過去も抱えて生きていく男の数奇な愛のお話。

本当にタイトルどおり「ただ君だけ」を想う純愛ストーリーだった。

彼女の明るさ
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.6

3年目に恋人を亡くした喪失感の中にいるヒロイン・初海。
慎ましくもただ静かに過ぎていく毎日が、ちょっとしたきっかけで少しずつ変わっていく。

清楚な中にどこか切ない表情をしている初海の、最後の顔がと
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いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

3.7

公開当初、原作を読んでいたはずだけど、内容が全然記憶になかった。
こんなにステキな話だとは。

竹内結子の瑞々しさと美しさ。

梅雨の時期にピッタリな作品。雨が少し好きになる。

いつでも何度でも好き
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.5

『21世紀の資本』の著者である経済学者トマ・ピケティ自らが、解説するドキュメンタリー映画。

18世紀から描かれる格差社会・戦争・革命の数々…そして21世紀も恐らく繰り返される。

経済のことを何も知
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IDOL-あゝ無情-(2019年製作の映画)

3.2

グループ名も会社名もメンバーも誰一人知らないけれど、一度見るべきと言われて映画館で鑑賞。

日本のアイドルになるためには、それ相応の覚悟が必要で、本気にならなければならない。
その目的と気持ちをエゴで
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天気の子(2019年製作の映画)

3.7

ヒロインは、祈るだけで晴れる力をもっていた。

その力を生かして、自分ができる最大限を発揮して、人が喜ぶことをする。

それを彼女が体現している。

現代において皆が生きていく上で求められる部分。
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.7

幼少期から重度のリウマチで家族からも煙たがれているモード・ルイス。束縛から逃れるために住み込みの家政婦を募集していた魚商との実話に基づくお話。

ハンディを持っていたとしても、自分の特技やすきなことに
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

あらすじも何も知らず、予告編を一切見ず先入観全くなしで見に行ったら、衝撃が大きくてレビューを書くのを忘れていた。上映中に何度も目を背けそうになった。


母の介護をしながら、人を笑わせることを使命とし
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

3.6

細野晴臣氏のデビュー50周年ドキュメンタリー映画「NO SMOKING」、
この映画写真を見た時からワクワクして鑑賞しました。

飾らない姿とユーモア。音楽だけではなくて、タイトルにも関わらず、紫煙が
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.1

セックスするから愛が生まれるのか
愛があるからセックスするのか。

ただ性欲を満たすためだけのセックスか。
愛を試すためのセックスか。

体をさらけ出してしまうと、心もさらけ出せるようになってしまうも
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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

3.7

幼き頃に5億円の寄付金で心臓移植を受けて、問題なく高校生になった主人公。
しかし周囲から期待されマスコミに晒されて窮屈な日々を送っていた。
ある日自殺するとSNSに宣言すると、“五億円返してから自殺し
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

前作『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督。
題材は”認知症と家族”

認知症の役を演じた山崎努氏が、症状や反応があまりにも寄せていて素晴らしい。
進行の具合や展開には少々物語部分が否めないけれど、
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

3.8

現役最高裁判事ルース・ベイダー・ギンズバーグのドキュメンタリー。

弁護士時代から女性やマイノリティの権利発展に努めてきて、
男子大学の女性排除、女性の投票権、賃金差別など法の下の平等の実現に向けて突
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.5

平凡に暮らしていた主人公がある日突然監禁される。監禁され続けて15年。突如解放される。何故監禁されたのか真相に迫る5日間の話。

韓国の餃子 マンドゥが印象的に出てくるからと聞いて、気になって見たけれ
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.6

大統領の警護をしていた男が、ここ数ヶ月不審なできごとが続いている人気歌手のボディガードになる。

仕事としてしっかり状況把握して命と隣り合わせで守る姿がかっこいい。ここぞという時のケビン・コスナー特に
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.6

亡くなった恋人と同じ名前で自分と似た顔をしている人と文通をするお話。

はじめの音のない真っ白い雪のシーンが印象的。
遺された人の気持ちが表現されていて、静かでキュッと切なくなるけれど心があたたまる。
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エデンの東(1954年製作の映画)

3.7

父親は双子の兄を愛しており、母親は亡くなった。肉親からの愛に飢えている孤独の主人公。しかしひょんなことから実は母親が生きていることを知り、探しに会いに行くのだが・・・。

愛はいつの時代もテーマになる
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P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.7

愛する夫が亡くなった。落ち込んで何をするにも気力がなくなった妻。そこに夫から手紙が届く。

数々の手紙の内容から、彼女のことを知り尽くしていないとなかなか難しいことがわかる。

一緒に過ごした時間から
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.4


原題は irrational man
直訳して 不合理な男

なんで邦題にするとこう安っぽくて陳腐な印象になるかなあ・・

様々な経験を経て”人生は無意味”の境地に至った変人と呼ばれる大学の教授。
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.7

亡くなったが幽霊となり、危険が迫る彼女を懸命に助けようとするお話。

幽霊である自分は直接伝えられないけれど、手段を考えに考えて伝えようとする設定が斬新。

名作中の名作。30年程経っても、時代を感じ
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