内田けんじ監督って仕掛けに日本人離れしたセンスを感じる職人、その小物使いはB・ワイルダーを彷彿させるくらい、本作はその仕掛けとエンタテイメントが塩梅よく共鳴してる。
ラストシーンも手前の森口瑤子でアン>>続きを読む
ロシア(ウクライナ)の大地で慎ましく懸命に生きるユダヤ人の理不尽な受難。
ユダヤ人のユダヤ人によるユダヤ人の為の映画。
バイオリン弾きはユダヤ人の守護神、作家 遠藤周作氏によれば「神は何の力もなく無>>続きを読む
隙あらば出てくるライ・クーダーに目を瞑れば、とてもゴキゲンなキューバン・サウンド。
ラストのキューバ国旗と誇らしげな演奏者に胸熱。
※控え目なトランペット奏者マヌエル・"グアヒーロ"・ミラバールに惹>>続きを読む
この作品を一言でいえば「アンニュイ」、死でさえもアンニュイの衣に包まれている。
当時のフランソワーズ・アルヌールが日本受けしたのが何となく判る、ギャバンとアルヌールのアンニュイ感が日本人の持つフランス>>続きを読む
「 7人の危ない教授たち」、「10人の怒れる教授たち」に続く三部作の完結編。
「7人の〜」も「10人の〜」もそこそこ面白く、この「闘う〜」も更に面白い、全体を通しで見れば伏線の回収が見事で80点以上の>>続きを読む
シアーシャ・ローナンって凄く上手い役者さんなんだけど、これは駄目でしたね。女王としての威厳がまるで無い、マーゴット・ロビーの威厳あるエリザベスと並ぶと只の傲慢で強欲、家柄だけの女、スコットランド・イン>>続きを読む
「シェルブールの雨傘」、「太陽がいっぱい」、「第三の男」、「地下室のメロディ−」これが個人的名ラストシーンのベスト4なのですが、その中でも一番好きなのが「シェルブールの雨傘」。
「人生はままならぬもの>>続きを読む
伝令繋がりで。
日本と似た新参国オーストラリアの悲劇と誇り。
旅順要塞攻略戦を極東の黄色人種による特異な事例と軽視した白人優越意識が招いた第一次大戦の悲劇の一つ。
徒競走のライバル二人が純真ゆえに>>続きを読む
映画ビジネスは日本市場(水銀入りの寿司)から中国市場(太極拳)へ。(笑)
デ・ニーロはアメリカ版「ドラえもん」だね、アン・ハサウェイが綺麗。
フローレンス・ビューが噂に違わず良かった。(以上)
アメリカ合衆国が歩んで来た道のりの反動と必然なのだろうが、歴史上有り得ない事をポリコレで正当化するのならハリウッドは映画芸術という面から衰退してい>>続きを読む
「寅さん」の中では当初一番嫌いな作品だった。「寅さん」って人情ファンタジーだと思ってたのに、この作品に限って妙にリアルに「金」という現実が絡むのが嫌だった。でも、2年位したらこの異色の物語が何とも言え>>続きを読む
「犬神家の一族」が大輪の花火なら、こちらは職人が丹精込めて作った線香花火、もの哀しくも味わい深い。
個人的に幾つか思い出のある作品です。
知る人ぞ知る伝説?のカーリングチーム「シムソンズ」を題材にしたお手軽にも程があるガールズムービー。
簡単に言えば1993年の米映画「クール・ランニング」のパクリと言われても反論できない作品。
けれど、>>続きを読む
「パットン大戦車軍団」のパットン将軍と同じで見てる分にはいいけど傍にいたら迷惑でしかない。(笑)
タンゴのパートナーになるドナ(ガブリエル・アンウォー)が可愛く美しかった。
♪ひとこと言ってもいいか>>続きを読む
ロバート・ワイズ監督はミュージカルの巨匠と認知されてるけど、心理スリラー「たたり」(今の人が見るとまどろっこしいんじゃないかな)とか、「砲艦サンパブロ」のような濃厚なドラマ、「ふたり」の恋愛劇、何でも>>続きを読む
やれば出来る男(こ)、丹波哲郎。(笑)
好きな作品ですよ、何度も観てる。
でも、最後の遍路+宿命で何か上手く誤魔化されたような気が・・・。(汗)
「知らん、知らん、そ、そんな人知らねぇ!!」、加藤>>続きを読む
師範学校の卒業証書を手に帰郷したお嬢様キャサリンが父を殺され復讐の為、列車強盗、殺人犯キャット・バルーとなり遂には絞首台へと転落していく物語、なんだけど徹底的に軽〜い西部劇コメディ。
半世紀前、映画>>続きを読む
リチャード・ドレイファス絶頂期の作品でありニール・サイモンの妻でもあったマーシャ・メイスンの代表作、ニューヨーク派が作った'70〜’80年代の大人の恋愛劇の秀作、作風はスクリューボウル風味でそれ故、怒>>続きを読む
ブレイク・エドワーズ監督作では、これが一番好き。
テンションは彼の他の喜劇に比べるとやや落ちるけどTHE ENDまでパワーを維持できた希少な作品(彼の作品は必ずと言っていいくらいハイテンションが続かず>>続きを読む
紆余曲折を経て歴史を刻んで来たミュージカル映画の一つの屈折点となる作品なのかも。
パリ、ベル・エポックの時代、作中の登場人物として遊び心で出てくるロートレック、その絵のように独特の色彩で描かれた作品。>>続きを読む
「酔いどれ天使」の原型なのかも。
酔いどれ医者(志村喬) 河野秋武(文科省推薦、毒気ゼロ)
松永(三船敏郎) 志村喬
岡田(山本禮三郎) 三船敏郎
セーラー服の少女(久我美子) 若山セツ子
邦画史上>>続きを読む
中国の山岳農村地帯を舞台にした一編の叙情詩であり、一つの家族の家族史、家族詩でもある優れた作品。
実に淡々としてますが、例えば「砂の器」の遍路旅が音楽無しにずっと続く感じで、その中で描かれる父と子が>>続きを読む
中々、ビターなお伽話(1960年代までのハリウッド映画でもあるまいに皆、英語喋ってる)、終盤、手榴弾背中に背負わされたドイツ少年兵が指導官の元、嬉々として米兵に自爆攻撃させられるシーンとかもある。で>>続きを読む
ちょいと口うるさく講釈好きで、金に細かく融通の利かない男だけど、飯は作ってくれる、洗濯は勿論アイロン掛けまでしてくれる、上手くおだてりゃ(わざと雑、手抜きという手も)多分掃除もしてくれる、オマケにハン>>続きを読む
戦争は人間を変えてしまう。
公開当時三番館で観たが、その時は若いせいもあり感動もしたがアナクロニズムが鼻についてそれ程評価しなかったが何年か前、再見したら庶民視点の反戦映画だと気付いた、所々、アナク>>続きを読む
「イヨッ!パイプカット!!」
桃井かおりが唐津城を子供目線で見上げるシーンが印象的。
鞍馬天狗のお爺ちゃんと吉行和子が儲け役。
※1979年、既に「神田川」は懐メロだった。(笑)
自分にとって日活ロマンポルノの最高傑作。
日活の強姦魔だった蟹江敬三の出世作。
堕ちた女の台詞と村木の偽善のバケの皮を剥がされた情けなくてみっともない絶品の表情。
男という生き物。
男映画専門と言われる黒澤明監督が作った女性が主役の映画、おくに、狂女、おなか、おとよの物語(長次は反則!~笑)。
確かにおとよ、長次の話はタオル無しには観れないし大好きだけど個人的に一番気に入ってるの>>続きを読む
轟天号という男子垂涎のフォルムを持つ軍艦と秘密基地、田崎潤の神宮寺大佐、小林哲子のムウ帝国皇帝という強烈なキャラクター、地底深く繁栄していたムウ帝国が自然現象により存亡の危機を迎え地上に活路を求めると>>続きを読む
成瀬監督は「浮雲」よりこっちが好き。
中盤までは成瀬版「東京物語」の趣き、だが本当に面白くなるのは礼子(高峰秀子)と孝司(加山雄三)が礼子の故郷 山形へ向かう列車の中から、この心理描写が秀逸だった、そ>>続きを読む
ポーランド板「浮雲」(1955年、成瀬巳喜男監督)、つまり戦後の腐れ縁物語、綺麗なモノクロ作品。
ここ1週間頭の中で巡ってる歌、
♪疲れ果てていることは 誰にも隠せはしないだろぅ〜ああ、この気怠さはな>>続きを読む
監督の思想と製作年からしたらもっとバイアスの掛かった作品になってもおかしくなかったけど、バランスの取れた良質の反戦映画になってる。
ちばてつやの戦記マンガ「紫電改のタカ」のラストシーンが名シーンで子供>>続きを読む
見ものはラストシーンだけかも、というかそれしか憶えていない。(汗)
蓮っ葉女を演らせたら当代イチだったスーザン・ジョージ目当てだったような記憶がある。
「続・激突!/カージャック」と少しゴッチャになっ>>続きを読む