このレビューはネタバレを含みます
ナチスとクルップ製鉄所の関係をヒントに、現代の「マクベス」(トーマス・マン『ブッデンブローク家の人々』も)として描かれた傑作。
ヘルムート・バーガーや「長いナイフの夜」に見る退廃美、数々の思惑と陰謀。>>続きを読む
中盤までは面白い、勢いが失せた後半は凡庸なスター映画。
バルドー「これは、私の映画よ」
モロー「あら、そうかしら」
不協和音がスクリーンのこちらまで伝わってくる。
この作品はラストの狂気、スターの狂気に尽きる。
そしてコメディ作品が多いB・ワイルダーの持つ、内面の毒を発散させた作品だとも思う、起用された俳優、監督の面々を見よ。
悲劇と喜劇はコインの裏表と言うが>>続きを読む
これは面白かった。
ゾンビの疾走感よ!マ・ドンソクの守護神感!!
あのクソ野郎の容赦ないクソっぷり。(笑)
観かたによれば韓国版「そして父になる」
※主人公が若い頃の仲村トオルに見えてしょうがなかっ>>続きを読む
そういう人間も居るだろうが、自分だったら絶対、あの服を箪笥に仕舞わないな。
全てを・・・。
撮影は良かったと思う。
どうも台湾映画は波長が合わなくて困る
アメリカ資本のインド映画、当然ながらダンスはない。
インド版「羅生門」、割り切れない物語(π)。
3Dで描く主人公の話が美しい、壮大な楽園、夜空の星々、幻想的な鯨、そして、トラ。
宗教の存在意義を考>>続きを読む
お調子者サラリーマンの出世術をユーモアで包みペーソスの苦味をふりかける、深い味わいのある名作。
大晦日のパーティ、蛍の光からシャンパン、トランプゲームへの流れが素晴らしく、温かいカタルシスに包まれる。>>続きを読む
「荒野の決闘」がOnce Upon a Time Tombstoneなら、こちらはバート・ランカスターとカーク・ダグラスを見る作品。
酒場の前で椅子に座って、あの時代に一刻身を置いて開拓期の西部を感じ>>続きを読む
清楚なクレメンタイン、情熱のチワワ、そして二人の男ワイアット・アープ、ドク・ホリデイ。
西部の日常、西部の祝祭、男の決闘。
カメラがいい、西部の町の埃っぽさ、高く乾燥した青空、絵本のような風景の中、巧>>続きを読む
荒唐無稽も疑似神話である「パーフバリ」なら面白いが、現実が絡む本作ではシラけてしまう。
現実世界で有り得ない事ばかりの中、敵であるイギリス人にバラーラデーヴァのような葛藤がないから物語が平面的でカタル>>続きを読む
ヤモメ男とサレ妻が弁当配達の間違いから、弁当を文通手段に使い惹かれあっていく物語。
定年間近の男と中年になりかけの女、それぞれの孤独を抱えながら文通を糧に生きていこうとする心情が上手く描かれている。>>続きを読む
ニューシネマ以前の自伝映画としては最高の部類の作品。
古き良きアメリカ家庭、良妻賢母の奥さん、才能があって働き者の賢夫、そしてビックバンドで演奏される名曲の数々。
特に「ムーンライト・セレナーデ」が出>>続きを読む
俺たち金持ち、やりたい事全部したから、みんなで死ぬ事にしました。
どうやって?
一流シェフの作るものを食って食って食いまくりSEXもして死ぬまで食う。
これほど何の意味もない映画も珍しい(笑)、そし>>続きを読む
眼高手低。
大人のお伽話としてやりたい事は解るつもり、でも、出来たモノは余りにも志から遠いものだった。
失敗の95%はヒロインにB・バルドーを使った事に尽きる。
憧れの対象だからソフトフォーカスなんだ>>続きを読む
ジョン・ウェインは西部劇を、楽しませて夢を見させる「イリュージョン」だと認識していた、それ故、市民が正義を追い出す「真昼の決闘」を嫌い、人殺しの数を誇るようなS・ペキンパーを嫌った。(リアリティを嫌っ>>続きを読む
1世紀近く前、ヒトラーとナチスが始めた差別と迫害と領土強奪戦を、笑いで皮肉り優しさと寛容を訴えた優れた作品、それを作った国と資本が、今、同じ事をやっている。
現実にはトランプのソックリさんがTVで愛と>>続きを読む
失敗が確定してるのに2時間半緊張を緩めずスクリーンに引き付けられる。
原作がいいのだろうが脚本と演出が素晴らしい。(もうちょっと縮めてくれると観やすいのだが)
主演のエドワード・フォックスがいい、>>続きを読む
金とアイデアとパイクリームで作った本気の学芸会。
好みは分かれるだろうけど気合いと愛嬌で僕は楽しめた。
胸より腹が出てるのに妖艶さを感じるJ・フォスターの天性。
スターも雰囲気も金掛けましたのしょうもない大人の学芸会。
船頭多くして船山に登る。
マックイーンはいいし、ホフマン上手いし、カメラもいいテーマ曲は名曲、物語も面白い。
けれど、当時、名画座で観た時から「自伝モノ原作だから幾らでも嘘つける、ほんとに冤罪かよ?」という感覚がついて回りス>>続きを読む
この作品に出てくる料理は全部食べたい!
・ホットサンド ・パスタ ・勿論、キューバンサンド ・ベニエ ・テキサスBBQ
美味しい料理にゴキゲンなキューバン・サウンド、男三人のロードムーヴイ、取り敢え>>続きを読む
極限の自然環境、男だけの密室空間、三谷幸喜なら涎垂らしそうな美味しい設定。
なのに、ヌルいヌルすぎる!喜劇に一番必要な「テンポと間」に締まりがない、これが全て。
(伊勢)海老フライの件は面白かった。
2008年に起きたムンバイ同時多発テロを題材にした作品。
あの白人女は腹が立つ、アイツのお陰で何人死ななくていい人が殺されたか、で、当人は生き残り被害者となる。
一神教の基本は「神の存在と言葉を疑っ>>続きを読む
妄想と現実!
その落差が上手くパート分けされて、そこへ突然のミュージカル風味、そんな遊び心も楽しかった。
そして松岡茉優がチャーミング、そこも見どころかと。
・「若草物語」と作者の生活の二重構造が上手くはめ込まれ、そこへ監督グレタ・ガーウィグの想いが程よく練り込まれている。
・何よりリズム、テンポがいい。
・シアーシャ・ローナン、フローレンス・ビュー、ティ>>続きを読む
僕は基本的に映画で夢を見たい、例えそれが悲劇でも不条理でも上手に騙して欲しい。
この作品、話は悪くないと思うし、佐々木蔵之介の惚けた感じ麻生久美子の美人ぶりや花火の件など見るところもある。
だけど作品>>続きを読む
親子三人で食べるすき焼きのシーンが1番良かった。
もし自分だったら親不孝の自責に泣いてとても食べるどころじゃない。(シーンは浅草今半別館に似せたセット)
秋吉久美子ってデビューから知ってるけど世間と>>続きを読む
「小さな恋のメロディ」高校生BL編。
同性愛、障がい要素が入ってるけど主眼は思春期特有の揺らぎや性、束縛への反抗等、誰もが経験する事を丁寧に描いてます。
物語はレオの視点でのみ進行していくので彼>>続きを読む
イギリス、ウェールズ地方の漁師たちの瓢箪から駒の物語。
漁師たちの労働歌(民謡)に潜むエネルギーと素朴さが都会人の共感を得ていく過程が面白い。
ロンドンのパブでの大合唱。
番組で国歌を歌うシーンでのウ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイの善良な秀才男子が哀れに闇堕ちする物語。
先に闇堕ちした女子リンが人の良いライバルを闇に引き摺り込む。
その男子バンクの将来を散々、滅茶苦茶にした挙句、先に更生したリンは「全て新しく最初からやり直>>続きを読む
郵便配達夫シュヴァル個人のサグラダ・ファミリアというか太陽の塔と言うか、哀しみを秘めた偉業の物語。
初志一念を貫く凄さを感じるが狂気も感じる。
ただ彼個人としては悔いのない人生だったと思う。
狂気の>>続きを読む
傑作「きっと、うまくいく」と同じ学園モノ。
あっちが素晴らしすぎるからどうしても見劣りしないでもない、それでもかなりの高水準で楽しめる。
いわゆる「負け組」のリベンジものだが、その後の其々の長い人生も>>続きを読む
自分の中で否定しようとして否定しきれず自己嫌悪に足掻いてたあの頃。
この作品のナタリー・ドロンは僕にとって、永遠のミューズ(映画に於いて)なのかもしれない
このポスターの強烈な印象。
やってるコトはイ>>続きを読む
50年前観た時は面白かった、でも5年くらい前に再見した時は「終わりだけは良かった」と・・・。
話自体はウディ・アレン脚本だし僕の好きなハーバード・ロス監督で悪くないんだけど、W・アレンの芸がクドすぎて>>続きを読む
地方の町のドロドロした見えない閉塞感、束縛。
原田芳雄演じる小ワルが繰り返すバンザイ!優しく心に響いた。
神(ジェルソミーナ)を捨てた人間(暴力、強欲、淫欲=ザンパノ)は暗闇の中、救われない孤独に泣くしかないのだ。
黒澤作品「乱」で盲目(暗闇)の鶴丸の手から経典(仏)が落ちていく、あのシーンと似た意味な>>続きを読む