さみしいたけさんの映画レビュー・感想・評価

さみしいたけ

さみしいたけ

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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

4.0

こういうダメな人間の不器用だけど必死な話、好きです。

峯田和伸の魅力が存分に発揮されてる114分。
歌手なのに実に上手に演技しますね。

リリーフランキー演じる社長の「クビにはしませんので存分にやっ
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西成ゴローの四億円 死闘篇(2021年製作の映画)

3.5

闇金姉妹の姉の恋愛展開にいささか驚きつつもどうなるかドキドキしました。

登場人物が少し多い気はしましたが、話の大筋は王道というかベタな感じ。

ハゲの件は正直しつこかった。2~3回でよかった気がしま
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西成ゴローの四億円(2021年製作の映画)

3.5

「ひとくず」の上西雄大の作品ということで観てみました。

前後編の長編ですが、前編から受けた印象はだいぶエンタメ寄りかなと思いました。

登場人物の預貯金、借入額、所持金を表示する演出はとても面白く、
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死に損なった男(2024年製作の映画)

3.0

どっかで鈴木もぐらがちょっとだけ出てこないかなと思ってたけど出てきませんね。はい。

話的には突出したものはなかったけれど、終わり方すごくよかったです。

娘さんとくっつかないのも安易な方向に流れず好
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⾼野⾖腐店の春(2023年製作の映画)

4.0

豆腐屋のお父ちゃんと娘の春のお話。

思いやりの精神が随所にみられ優しい気持ちで見終えました。
ほんの数名を除いて、登場人物みんな思いやりがすごい。
家族、昔馴染みの友達、患者仲間、娘の婿など、みんな
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スイートプールサイド(2014年製作の映画)

3.5

高校生になっても毛が生えず悩んでいる男子と毛深い女子の物語。

しょうもない話といってしまえばそこまでなんですが、押見修造の作る話はどれも思春期のこじらせた性をうまく描いていて、独特の世界観になってい
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

-

そんなつもりではないとは分かっているんですが、序盤の汚物の描写が無理過ぎました。映像と音がきつい。白黒でも耐えれなかった。
挫折しました。申し訳ないです。

異端の純愛(2023年製作の映画)

2.5

究極の愛を描いたオムニバス作品だそうですが、全編を通して私にはなにがなんやらさっぱり。

一話で女性の出た直後のトイレに入ってスーハースーハーしてたのを見た瞬間、眉間に皺が寄りました。

二話は他の方
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夏の砂の上(2025年製作の映画)

3.5

オダギリジョー、髙石あかり、松たか子、満島ひかり、光石研。
豪華幕の内弁当、ごちそうさまです。

夏の長崎を舞台に、息子を失った治(オダギリジョー)と治の家に一時的にやっかいになることになった姪の優子
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ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

4.0

いいですね。
若者向けドラマみたいな雰囲気の作品ですが、石川瑠華がPOPな作風に見事にハマっていました。

BPMとはなんぞや?と思い調べたところ、音楽のテンポを表す単位だそうです。

石川瑠華は「う
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

-

自分の中の内なる思いが呼び起され、大変に有意義な時間でした。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.0

いくら夏とはいえ、こんなに不快指数の高い作品はあまり観たくなかった。

馬鹿でガキで自分に正直なみなさん。

女友達とのやりとりをみて、なぜこんなに気分が悪いのか考えこみましたが、単純に子どもだからか
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悪い夏(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

生活保護不正受給をめぐる作品。
ついこないだ上映してたのに、もうアマプラで配信されるとは。ありがとうございます。

エンタメとしてよくできてるなと思いました。最後までまったく飽きずに観れました。

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チィファの手紙(2018年製作の映画)

3.5

「ラストレター」が個人的にあまり好みではなく、中国版のこちらも敬遠していましたが、岩井熱が出てきたので観てみました。

設定はとても練り込まれていて、名前も最初あまり覚えられず理解するのに少し時間を要
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

3.5

自動車整備工場で働く隆太郎の悶々とした日々を描いた作品。

職場の同僚や飲み屋の女のくだらないどうでもいい話を聞かされて辟易している隆太郎。隆太郎は無口なのであまり喋りません。

隆太郎が外を歩くカッ
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閃光(2018年製作の映画)

3.5

元カノが結婚することを知った和也。
帰り道に公園で出会った名前も知らない女と関係を持ち、そこから二人のひと時が始まります。

大きなことは起こりません。平凡でなにげない日常のやりとりを切り取っただけで
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YOUNG&FINE(2025年製作の映画)

4.0

山本直樹作品が上映されているではないか。ということで久しぶりに新宿まで足を延ばしました。

予告を見て、適度なエロスだといいなと思ってたのですが、希望通り適度でした。

新帆ゆきという子が主人公の新原
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コーポ・ア・コーポ(2023年製作の映画)

4.5

お世辞にも綺麗とは言えない安アパートに暮らす人々の群像劇。

原作の漫画の雰囲気が大好きなので、映画を見つけて興奮しました。

個人的に原作で一番印象的だった、ポルノ小屋が観れたので大満足です。改変さ
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

金田明夫演じる父親が金田明夫らしくていいなと思ったくらいで、前半の展開はどうした岩井俊二と思いながら、数回損切りして観るのやめようかと思っていましたが、最後まで観てよかった。

何でも屋の安室(綾野剛
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溶ける(2015年製作の映画)

3.5

田舎のやることのなさとその寂しさを描いた作品。

私は東京生まれ東京育ちで、田舎で暮らした経験がないのでわからないのですが、本当に田舎の人はやることなくて、みんなsexに逃げるんでしょうか。
創作でよ
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回復タイム(2023年製作の映画)

3.0

その意気込みは買いますが、ちょっと変化球過ぎた印象。

ちょっとした優しさを表現するなら他のアプローチがよかったかな。

ヒーロー役の浅見紘至の喋り方はそれっぽかったです。

リッちゃん、健ちゃんの夏。(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観てからずっと心に残っていて、定期的に配信されないかチェックしておりましたところ、youtubeにてついに動画が上がっているのを発見。誠にありがとうございます。約4年ぶりに観ることができました>>続きを読む

放課後たち(2013年製作の映画)

3.5

家庭教師と生徒を描いた四遍から成るオムニバス映画。

「井の中の僕等」
よくできた話でした。最初はいきなり入ってきた家庭教師を名乗る女が誰なのかよくわからず観ていましたが、観終わったら全部つながって気
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いつか輝いていた彼女は(2018年製作の映画)

3.0

音楽、モデル、役者、すべてにおいて勝っていたらそりゃねとは思いますが、「妬み」は怖いし嫌ですね。
こんな人っているかなと思いましたが、柴咲コウとか土屋アンナあたりかな。彼女らがOLになる世界線か。
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思春期ごっこ(2014年製作の映画)

3.5

20代の頃、磯山さやかよりも断然に川村ゆきえ派で、なおかつ逢沢りなの顔面がどストライクだった私には嬉しい作品。

処女作以降書けず図書館で働く小説家、その小説家に憧れる少女、美術を夢見る少女、同性愛、
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四月物語(1998年製作の映画)

4.0

昔、一度観たんですがいまいち覚えてなかったので再鑑賞。

岩井俊二作品と知らずに見ても、岩井俊二っぽいねと思いそうな作品でした。
本屋で本を選んでいるだけのシーンに音楽を当てているだけなのですが、なぜ
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花とアリス(2004年製作の映画)

5.0

当時、鈴木杏が苦手というだけの理由で、岩井作品と知りながら距離をとっていた作品ですが、月日が流れ、そんな苦手意識もまったくなくなり、思い出したように観てみました。

とにかく豪華なメンツで、主役級の俳
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中山教頭の人生テスト(2025年製作の映画)

4.0

とてもリアルに感じられる学校ものでした。

学校だけあって生徒の数だけ問題があり、ほとんどの問題が解決しないあたりがリアルでした。

生徒にも問題がありますが、先生たちにも先生が必要なんじゃない?くら
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(2018年製作の映画)

3.0

ショートでも胸糞は胸糞。

頭が痛いと言いながら耳当たりを押さえてたのはそこを殴られたのかな。

泣きながら震えて手を出してるところで胸糞MAXでした。

これを映像化した意味は単純にDVはいけません
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あおい(2018年製作の映画)

3.0

空回りモテない男子の鈴木君が空回りっぷりと鈍感さをみせつけてくれますが、なんともいえず。

あおいが、鈴木君を全否定しないで「頑張れー」とかあしらう感じが悲しさを加速させますね。鈴木君がダメなのはわか
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雨のやむとき(2019年製作の映画)

3.5

ありがちな話だし特別には感じなかったけど割と楽しめました。

家庭に不満がある中学生の男女のちょっとした話。

男の子が内気な少し弱弱しい優しい子でよかった。女の子は家庭の問題もあるけど、それが性格に
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この森で、天使はバスを降りた(1996年製作の映画)

4.0

刑期を終えて、静かな町で新たな生活を始めようとする女性、パーシーの話。

所々で流れるBGMが、ひと昔前の洋画によくあるものでとても懐かしく心地よかったです。

売れないレストランを作文コンテストなる
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転がるビー玉(2019年製作の映画)

3.0

退去が決まっている部屋で期間限定でルームシェアをしている三人の女性のそれぞれの物語。

萩原みのり目当てで鑑賞しましたが、いまいちでした。
三人それぞれに悩みがあって、苦悩しているのはわかるんですけど
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ケンとカズ(2015年製作の映画)

4.0

車の整備工場で働きながらシャブ売りをしてるケンとカズ。
ケンはもうすぐ子どもが生まれる。
カズは幼少期に虐待されていた痴呆の母親がおり、息子という立場に縛られている。

真面目で、硬派で、きっちりとは
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アイスクリームフィーバー(2023年製作の映画)

4.5

とても上質でよくできた作りの映画でした。

まず、冒頭のタイトル出しがめちゃくちゃセンスあります。そこだけでも見ていただきたい。
しかし、センスが光るのはそこだけでなく、全体的に撮影手法やアングルもア
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雨のまにまに(2020年製作の映画)

3.5

こういうのを見るたびに、積極的に青春しなかった自分の人生に対する後悔が湧いてきます。

女の子が「好き」というフレーズを意図的に言ったのか、本当に無意識で言ってしまったのか気になりました。
どっちにし
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