d0208さんの映画レビュー・感想・評価

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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.9

ゲームとか3Dとかで若者向けと思いきや、ネタがノスタルジックな分、結構おっさん向けの内容に感じた。80年代ハリウッドの娯楽を期待するには良いけど、今の娯楽なら普通にジャパニメーション映画を見た方がいい>>続きを読む

苦い銭(2016年製作の映画)

3.7

対象の人物をカメラが追いかけて行くところが印象的だった。人物が進んで行くのをずっと追わずに、途中立ち止まって、都市風景のなかに遠ざかってゆくのを見送る。すると風景美とともに、人物の抱える苦境の背景にあ>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.3

悪を涙の拳でぶち倒し、最後はまさしくスカッとする勧善懲悪。ラストの闘いはラオウ対ケンシロウです。スターウォーズが無駄に金かけているように見えてくる。倫理を超えた神話の世界を描いているので、ハリウッドと>>続きを読む

ライオンは今夜死ぬ(2017年製作の映画)

3.8

空と水の青さと南仏の光が、ただただ美しい。それだけで良い映画。ムーディな音楽がなければ、ロメールの映画だと言われてもわからないような映像美に満ちている。もっと何にも無い映画かと思いきや、結構ドラマチッ>>続きを読む

恋とボルバキア(2017年製作の映画)

4.0

トランス・ジェンダーって、心の問題もあるけど、やっぱりイメージの問題だなあ、と見ていて思う。映像としては鉄板ネタなので、作りはどうあれ面白い。対象の心の奥に踏む込むようなことまではしていないけど、みん>>続きを読む

52Hzのラヴソング(2017年製作の映画)

3.3

台湾的な何かは感じられないけど、ラ・ラ・ランドをそのままアジアに移植しても何の違和感もない、そういう時代になったんだなあ。これもCGのなせるワザか。ミュージカルの安定した楽しさが味わえた。バレンタイン>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.8

久しぶりに夜眠れなくなる映画みた。
話のすじはよくわからない。脚本もたいしたことなさそう。でも、あまりにもカットが速くて、説明も少ないから、「これどういうこと?」の連鎖が始まって、これがまさにサスペン
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花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

3.8

予告編で寺山修司みたいな作品でも作ったのかな、と思ったらバリバリ大林宣彦作品だった。

音を含めた映像表現がすごい。スクリーンプロセスやら、オーケストラとバッハのソナタを重ねてみたり、表現が何重にもな
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KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.4

木村多江に似たKuboの母親の姿が泣ける。母親がいなくなったあとのお話が、普通のキッズムービーみたくなってしまい残念。

ラスボスの骸骨や竜のアニメーションは、宣伝どおり圧巻。敵の姉たちの不気味さも、
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.5

新しさは感じないが、スターウォーズ・サーガを穏当に楽しめた。耳にのこるウィリアムスの音楽が心地よいが、良くも悪くも「オペラ」的。物語もベトナム戦争以前のハリウッド戦争映画を見ているよう(『頭上の敵機』>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

4.7

言うなれば巨匠監督の波瀾万丈な自叙伝だが、泣き笑いできるだけでなく価値観を揺さぶられる、ちょっとすごい映画。

演出は前衛舞台演劇的で、お金もあまりかかっていないように見える。そのためかえってホドロフ
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.0

埼玉北部の地方都市を舞台に展開する、現代日本のカラマーゾフ物語。
黒を強調した画面には、今までの入江作品にはない美しさを感じた。ただ『サイタマのラッパー』からのあの感じが好きな自分としては、新しいこと
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.5

ブレードランナー-フィルムノワール×タルコフスキー(S・レム)=本作、かな? マトリックスまで含めたSF映画史へのオマージュみたいなところがあるが、ロシア映画のような前半はすごく好き。元作品のノスタル>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.0

妙なカットバック編集の二人の会話ではじまる冒頭と、大友がいなくなったラストカットが『東京物語』ぽい。スタイリッシュで北野作品らしさが感じられるものの、物語があまりに実録すぎるせいか、昔の北野作品のよう>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.5

『岸辺の旅』を求めて見るとげんなりするかもしれないが、久しぶりに黒沢作品らしい作品だと思う。他の人の脚本で若返った感じがする。個人的に大好物です。

静岡の何気ない日常風景を選んで、SF物語を据えつけ
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バンコクナイツ(2016年製作の映画)

4.8

噂の空族映画をやっと鑑賞。冒頭から30分くらいはバンコクの風俗事情をまったり説明している感じで、もう少し短くならないかなあと思ってしまった。だが、その後の展開と作品全体の心地よいリズムを考えると、不必>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

色々な問題が描かれていて考えさせられる。宗教の問題は言うまでもないが、物語がコンラッドの『闇の奥』を踏襲した形なので、キリスト教にとって泥沼のようなアジア世界と言う面とともに、東洋を侵食する西洋文化と>>続きを読む

息の跡(2015年製作の映画)

3.0

対象の人物の面白さはもちろん見どころ。意図してかわからないが、道路を行く自動車の音など、店舗の生活で聞こえてくるノイズを良く拾っているため、受け答えする作者のかわいらしい声とともに、見ている私たちもそ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

アカデミー作品賞は、人気よりも与える意義みたいなことが考慮されるので、面白みにかけることがしばしば。これもそういうところがないわけではないが、映像美や演出で唸らせられるところも多かった。最後のダイナー>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

We will make Hollywood great again!
と言っているような映画でした。良い意味で。