思い入れの非常にある作品。(点数はおそらく思い入れ補正が効いてます)
「自分がどこにたっているのかわからないという現実感の喪失、そういったものを乗り越えて、私はここにいると自我を確立させるまでのプロ>>続きを読む
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面白かった。
独身者は連行されて45日以内にパートナーを見つけなければ家畜にされてしまうディストピア(あるいはユートピア)な世界。
主人公がホテルに収容される時、ヘテロかゲイかを問われるが、主人公はバ>>続きを読む
仲良くても生きるテンポのようなものは違う。そんな二人の少女の心の機敏やすれ違わざるをえない切なさを緻密に描いた作品。
スピンオフという位置付けだが本編に比べて頭身の高いキャラクターデザイン、日本アニメ>>続きを読む
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怪物はどこにいるのか。
怪物などいない。
なら、目の前にいる、この怪物みたいに見えるモノは何なのだろうか。
タイトルバック。夜の闇の中で燃え盛るビルは、あのカットが示す通り『怪物』の象徴なのだろう。皆>>続きを読む
ジェームズ・ワンが監督して超売れたという7作目。シリーズ7作目にして途中乗車してみようと思いたったが、ワイルドスピードというだけあって止まってくれたりしないのでハイスピードな車に飛び乗らなければならな>>続きを読む
過去に何度も戦争をし、国の関係がかなり悪いエジプトとイスラエル。イスラエルにやってきたエジプトの警察音楽隊が田舎で放り出される形になり、イスラエル人の家に一晩泊まることに。
国の関係が良くなくて、でも>>続きを読む
個人的に湯浅監督があまり合わないのだけれど、今作はやってくれるんじゃないかという思いがあった。「あの丸頭のオジサンはやれるコだ」と思っていた…。…思っていたけどやっぱり自分には微妙だった…。
クイーン>>続きを読む
イタリアの有名なヤツじゃなくて高橋洋監督の謎のカルトギャグ映画の方。
「女優霊」や「リング」の脚本で有名な人だが、そういうノリで観たらカウンター気味にぶった斬られた。
自分は10秒に一回くらいの頻度で>>続きを読む
かなり運動が苦手っぽい岸井ゆきの……の周り(ボクシング関連の演者と監督、編集、カメラマン)が頑張る、という映画のように感じてしまった…。
林海象が自主制作で作ったデビュー作。
探偵モノだけれど、「濱マイクシリーズ」ほどハードボイルド路線ではないが、「弥勒」ほど(いわゆる)アート路線でもない。幻想的でとてもカッコいい作品。
若かりし頃の林>>続きを読む
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『罪』は人の数だけあって「当事者」の価値観によってその重さは変わり、『罰』はそれに対して『適当』に人が感情で決めてしまうもの。だけど人はその罰を罪と同等のものだと信じようとする…という物語であるように>>続きを読む
何かと話題だったので観てみた。
スプラッター色有りのスラッシャームービーという感じ。
(このピエロ、どこでこんな斬鉄剣みたいに頑丈な糸ノコ買ってきたんだ)
スラッシャームービーとして観た時に、そのジ>>続きを読む
ずっと気になっていて、観てみた。
キャラクターは可愛いかった。
本作しか知らないが、あまり「すみっこ感」はなかった。めっちゃアグレッシブに世界に羽ばたいてる感があったが、映画だし仕方ないのかな。
ただ>>続きを読む
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他人の心の機敏や空気を読むということが苦手な(所謂、自閉症スペクトラム?と思われる)女性のラブストーリー。
淡々と続く二人のやりとりと鹿の綺麗な夢、生々しい本物の牛の屠殺シーン。
ポップで可愛いらしい>>続きを読む
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熊井啓と田中絹代タッグの名作。
所謂、外国売春婦(通称・からゆきさん)として海外に売られてしまった女性のルポルタージュをもとに映画化されたもの。
国に男に家族にまで手のひらを返され差別され、踏みにじら>>続きを読む
「サスペリア」のリメイク。
ダリオ版の思い切った証明や色彩・音楽演出はナリを潜め、今風の作りになっている。
印象に残りカッコいいのは私の場合、ダリオ版なんだけれど、本作が悪いかと言えばそういうわけでも>>続きを読む
個人的にデンゼル・ワシントンといえば未だに「マルコムX」のイメージがあり、そこからずっと更新されない…。
白人への憧れ、憎しみ、そして平等へと、マルコムの意識の変遷と(ある種の)成長が描かれる。>>続きを読む
上昇負荷……。
悲劇と絶望の冒険がお好きな方にお勧めのアニメシリーズ。
第一期と第二期の間にあるのが劇場版の本作。
黎明卿との対決が描かれます。
なので第一期を観てないと、いきなり一切説明無くダンジ>>続きを読む
電気をつけて、消して、つけて、消して、つけて、消したら何かいるーッ!!
ってやつ。
ハリウッドが大好きなこのホラーパターン一本推しでいこう。という潔い映画。
途中、強引に3~4分くらいでストーリーが説>>続きを読む
むちゃくちゃカッコいいカツシンのチャンバラアクション。完結編。勝新本人が監督。
乱闘シーンでは小物がバラバラと散らかり、物と一緒に人が斬られる(これは北野武もマネしてたけど)。男たちが狭い場所で暴れれ>>続きを読む
テレビでやっていたのを何気なく観ていて、面白くて最後まで熱心に観てしまった。
影のあまり描き込まれていないシンプルな色彩の絵。氷山や青空は綺麗で、そんな中で複雑なデザインの砕氷船なんかも印象的だった。>>続きを読む
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白夜で変わらぬ曇天。大自然、羊の群れ。良い雰囲気の映画だった。
とは言え解釈に困る作品だった。(ラストに大混乱に陥る)
最初、主人公夫婦は羊たちにとって『神』の隠喩だろうと思って観ていた。
(下位存>>続きを読む
低予算の本作をヒットさせたことにより、「デビット・ボウイの息子(七光り)」というレッテルをいきなり吹き飛ばしたダンカン・ジョーンズの出世作。
広大な宇宙で独りボッチ。
自分も含め、もはや何が確かなのか>>続きを読む
個人的に「ここが衝撃的なとこ!」「ここが驚くとこ!」みたいな過剰な『説明音』がとても気になった。
殺そうとしてる…そしてそのまま殺したー!
↑ドジャ~ン!
ずっとキレてる人が…、キレたー!
↑ドジャ>>続きを読む
セリフを決めず。素人の学生たち。役名も本名。ドキュメンタリーのように撮ったとガス・ヴァン・サントも言っていたように記憶している…。
…が、自分には全く自然に見えなかったのが残念だった。
日常も非日常も>>続きを読む
神父の主人公は目の前で何故か両親を爆殺される。悲嘆にくれる主人公は中国に旅行に行くが、そこで恐竜の化石を託される。それ以降、彼は怒ると恐竜に変身する体になってしまう。そして悪の組織チャイニーズ・ニンジ>>続きを読む
人間自身が作り出した時代の速さに人間自身がついていけない。
皆が浮かれていた時代に取り残された少女と青年は小さな命の喪失に足を止める。
青年が木切れを運ぶシーンに感動している自分がいた。おそらく足早>>続きを読む
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後半一時間がこの作品のキモであるように感じた。
一度狂わされた歯車は「ハッピーエンド」という魔法の言葉で簡単に元に戻ったりしない。噛み合わない歯車は軋み、お互いを傷つける。
悪の作った環境に郷愁を覚>>続きを読む
内田けんじ監督がPFFのスカラシップ賞で制作した作品。つまり自主制作に毛が生えた程度の状況で作られた映画。…なのだけれど、とても面白い!
脚本さえ優れていれば限られたロケーションや演出の中でこれだけ面>>続きを読む
チャーリー・パーカーのような本物の天才を生み出そうとする教師と何がなんでも音感の世界で成功したい青年のお話。
この作品を覆う緊張感や恐怖心は、(これ程じゃなくても)かつてどこかで、経験したことがあるよ>>続きを読む
有性生殖動物が皆、囚われる性の悦楽と衝動、そしてそこから必ず発生してしまう暴力。
倫理や宗教、常識、美意識といった人間が後付けで作った概念では到底それらの『原始の衝動』は乗り越えられないということが触>>続きを読む
ケネス・ブラナーの半自伝的映画。
自分には合わなかった…。
プロテスタントとカトリックの分断が中心に描かれるが、どの立場も深く描かれることはない。
貧しさは大きな問題だったかと思うが、深く描かれるこ>>続きを読む
ディストピア映画といえばコレダ!(と言える映画の中の一作)
凄い監督だけど決して運が良いとは言い難い監督、テリー・ギリアムの異質な才能がちゃんと爆発してる傑作。
一匹のハエから始まる奇抜なイメージの>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
幼女にイタズラされたと嘘をつかれ、それを聞いた大人たちが集団ヒステリーを巻き起こしてマッツさんがメチャんこハブられる。というお話。
(以下ネタバレありマス)
作中でも語られるように、子供は近くを見て>>続きを読む
結局、幽霊より独り暮らしの女性の部屋に誰かが入り込んでいる…、ってやつが普通に怖いんじゃね!?という若干、身も蓋もないド直球なサイコスリラー。
ツッコミどころが結構あったり、ホラー作品として特に変わっ>>続きを読む
イギリス古典名作を原作になるべく忠実に作る職人ケネス・ブラナー。
メアリー・シェリーの古典ゴシックホラー『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』の映画化。
メアリー・シェリーは怪奇小説と>>続きを読む