不思議ラジオキンザザさんの映画レビュー・感想・評価

不思議ラジオキンザザ

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ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2022年製作の映画)

5.0

撮影及び照明の技術の確かさ、観客の視線の誘導、各カットのテンポ、ロケ地の良さ、お芝居の質、二手に分かれる構成、映像の質の違いを巧く使ったラスト。完璧です。すぐにでも映画館でみんなに見て欲しいです。

その音がきこえたら(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日本ホラー映画大賞特別上映会にて鑑賞。
受賞7作品の中でも明らかに飛び抜けてハイクオリティだった作品。

前半
Zoomをしている2人の男。
久しぶりの幼馴染だ。
コロナ以降PCによるビデオチャット画
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

5.0

【石山平成名画30/30】平成三十年アルフォンソ・キュアロン「ROMA」最後の名画は映画館ではなく平成の黒船NETFLIXに乗ってきた!
時代は個人の感慨をよそにうねるように変わる。過去にしがみつくの
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

【石山平成名画29/30】二十九年ジム・ジャームッシュ「パターソン」毎日の生活を生きる事は詩作に似ている。朝起きて、働いて、妻と食事して、犬の散歩して、バーで一杯飲む。大体おんなじような一日でも毎日少>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

【平成28/30】片渕須直「この世界の片隅に」
丹念にディティールを積み重ねる事によってのみ得られるリアリティが、あの戦争の時代の延長線上に今の我々があるという当たり前のことを忘れさせない。
すずとい
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

5.0

【石山平成名画27/30】ジョージ・ミラー「MadMax怒りのデスロード」あの世界では人の命に価値はない。もう先のないニュークにとって、短い人生の中であれ程のスペクタクルな一日はあり得なかったわけで、>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

【平成映画26/30】クリストファー・ノーラン「インターステラー」SNSとか炎上とか、なんか最近めっきり世界が狭い。内へ内へ向かってる。
子供の頃ブラックホールの本を読んで宇宙が好きで、色んな惑星を夢
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

【平成名画25/30】平成25年 宮崎駿「風立ちぬ」天才、というと聞こえはいいがその実、彼らは最高のアニメや飛行機を作る能力以外は、てんでからっきし。だからこそ孤独で傷ついている。ただただ奥さんを必死>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

5.0

【石山平成名画24/30】ニコラス・W・レフン「ドライヴ」
静かに鳴り始め、感情の高まりと共に音量が上がり、もともと在ったそれに突如、気づくような音の演出。
危険とわかっていても助けずにいられない、流
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

5.0

【石山平成名画23/30】二十三年デレク・シアンフランス「ブルーバレンタイン」
男と女の間には、
深くて暗い河がある、
誰も渡れぬ河なれど、
エンヤコラ今夜も舟を出す
(黒の舟歌:桜井順)
全くその通
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キック・アス(2010年製作の映画)

5.0

【石山平成名画22/30】平成二十二年マシュー・ヴォーン「キック・アス」HIT GIRL!ティーンポップスのスチャラカリズムにあわせて小悪党どもを血祭りにあげていく殺戮Cute天使は平成のアイコンだ!>>続きを読む

ウォッチメン(2009年製作の映画)

5.0

【石山平成名画21/30】二十一年ザック・スナイダー「ウォッチメン」オジマンディアスの掲げる正義は確かに強くて美しい。対してロールシャッハの突きつける“否”は汚く、卑怯で弱い。だが、それでもヒトは自分>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

5.0

【石山平成名画20/30】ポール・トーマス・アンダーソン「ゼアウィルビーブラッド」A・シンクレアのoil!の、監督が映像化したいと感じた部分だけを抜き出した映画。だからストーリー的にはわかりにくいけど>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

5.0

【石山平成名画19/30】十九年コーエン兄弟「ノーカントリー」冒頭20分で描かれる美しいテキサスの荒野。バルデムの恐ろしさ、冷酷さ。ブローリンの推理力、用心深さ。死んでいく男に水を与えなかった事が気に>>続きを読む

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

5.0

【石山平成名画18/30】平成十八年アルフォンソ・キュアロン「トゥモローワールド」人生でいったい何本の“完璧な映画”と出会えるのかわからないが、少なくとも今作は確実にそのうちの一本だ。観る者は何もわか>>続きを読む

宇宙戦争(2005年製作の映画)

5.0

【石山平成名画17/30】平成十七年スティーブン・スピルバーグ「宇宙戦争」妻に捨てられ、子供との接し方がイマイチ過ぎるブルーカラーのトムが、宇宙人の襲来という地球規模の困難を乗り越えて成長し、家族を再>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

5.0

【石山平成名画16/30】ソフィア・コッポラ「ロストイントランスレーション」異国の地で所在のない我らがビル・マーレイが、いいことも悪いことも含めて妻に言いたいことが沢山あって、でも言葉が出てこない。や>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

5.0

【石山平成名画15/30】十五年フェルナンド・メイレレス「シティオブゴッド」リオのファベーラ“神の街”の貧困と暴力の現実。仁義なき戦いブラジル死闘編。拳銃をオモチャのように振り回す陽気で邪悪なガキ共。>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

5.0

【石山平成名画14/30】平成十四年リドリー・スコット「ブラックホークダウン」
トム・サイズモア、ウィリアム・フィクトナー、エリック・バナ、サム・シェパード、といった好きな男たちの顔、油と血と埃と汗に
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

5.0

【石山平成名画13/30】平成十三年デヴィッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」悪夢、夜中に起きるとじっとりと汗ばんでいる。幻想への扉、深夜のダイナー。陽光の降り注ぐ庭の石の裏には...クラブシレンシ>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

5.0

【石山平成名画11/30】平成十一年スタンリー・キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」シュニッツラー「夢小説」を現代版にアレンジ。ニコール・キッドマンのある告白から妄想が止まらないトムの、自>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

5.0

【石山平成名画10/30】平成十年スティーブン・スピルバーグ「プライベートライアン」上陸作戦中のノルマンディーにカメラが入ったかのようなシークエンスから始まる、この完璧な映画について説明するなんて不毛>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

5.0

【石山平成名画8/30】八年コーエン兄弟「ファーゴ」雪深い土地を活かした映画が好き。赤い血が映える。マクドーマンドの朴訥ミネソタ訛り、ブシェミの変な顔、ストーメアの怖さ。そしてなんと言ってもERのモー>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

【石山平成名画6/30】平成六年クェンティン・タランティーノ「パルプフィクション」ペーパーバッグの安物犯罪小説をベースにタラの血肉カルチャーをサンプリング、VHS世代の多感な16歳の私(達)は「これで>>続きを読む

ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

【石山平成名画5/30】平成五年スティーブン・スピルバーグ「ジュラシックパーク」ILMとフィル・ティペットの生み出した実態のない異形の生命たち。その後のCGの発展の礎としてももちろん価値ある作品なのだ>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

【石山平成名画4/30】平成四年クェンティン・タランティーノ「レザボアドッグス」まず役者陣が素晴らしいのは言うまでもない。ギャングたちの雑談、ポップ音楽の多用、構成の妙味が今っぽくて(当時の)夢中にな>>続きを読む

バートン・フィンク(1991年製作の映画)

5.0

【石山の平成名画30】Vol.3平成三年のコーエン兄弟「バートンフィンク」画面に映っている事だけが映画じゃないんだと教えてくれる作品。
奇妙なホテル、書けない脚本家ジョン・タトゥーロ、蒸し暑い部屋、謎
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

【石山の平成名画30】Vol.2は平成二年ジョナサン・デミ「羊たちの沈黙」サイコサスペンスの1つの完成形。そしてなんといってもハンニバル・レクターという映画史に残るキャラクターの獲得。複雑なキャリアの>>続きを読む

アビス/完全版(1993年製作の映画)

5.0

【石山の平成名画30】Vol.1は平成元年ジェームズ・キャメロン「アビス」エド・ハリス主演ですねー。懐かしい。これも平成なんですね。ちなみに日本公開がってことですが。SFといえば宇宙が相場ですけど、海>>続きを読む

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

トム課長のゲームセンターCX
しょーもないミス(車に轢かれたり)でワンコインとかかなり笑えます。

ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987(2013年製作の映画)

4.0

ドキュメントの作り方としては下の下だけど、純粋に素材のパワーがデカいのでその貴重性とあいまって、非常に楽しめる。
特に印象的だったのは尾崎豊と渡辺美里のバックステージでのやり取り、美里の飲んでたお茶、
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凶悪(2013年製作の映画)

3.6


これはハネケのファニーゲームと同じテーマだなと思った。
ラスト、リリーさんがガラスをコンコンコンとやる意味。つまり「てめーだよ」ってこと。もっと観たいと願ったのは誰だ?

事実、やくざ者に「先生」と
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.1


災害に等しい存在シガー、畜生にも劣るカニバリズムときて、今作は生態系上の強者にして美しき野生。
「血と暴力の国」にて中途半端な小悪を駆逐する絶対的な破壊を、「ザ・ロード」では悪と暴力が支配する世界で
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

腰が抜けるほど面白いのに、ちゃんと良い映画だった。國村さんの代表作といっても差し支えあるまい。
ラストカット。カットの後も使った事の意味。俺たちもこういう風に撮ってます、ということかな?とにかく撮影関
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夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

5.0

映るもの、話される言葉の一つ一つを全てまぶたに刻み込みたい、と思うほど得難く、忘れがたい映像の連なり。
ジブリに、届いた荷物の一つ、貼り紙の一つ、本棚の資料の一冊、窓枠、屋上の植栽に至るまで一瞬たりと
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オブリビオン(2013年製作の映画)

4.2

ストーリー云々は置いといても、ドローンのキャラクター性やバブルジェットのデザイン、その他スカイタワーやトムさんの持ってる銃器類などの細部への作り込みにSF愛を感じた。
オープンワールドのTPSかなにか
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