キリコさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.3

人に勧められた映画を観る日②

124分の国際版鑑賞。
前半が好き。5分に一回は泣いていた。少年期の父の喪失、映写室という天国、アルフレードという父。映画観ながら必ず唾吐くおじさんいたよねとか、そのへ
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

3.5

人に勧められた映画を観る日①

3時間越えの方を鑑賞。
速さを求める気持ちはあまりわからないものの、何かの一番になりたい気持ちは少しわかる。宇宙が綺麗なのと、エド・ハリスが大変かっこいい。子供の頃宇宙
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.5

そんなに深く感銘を受けなかったけども、やっぱりクローネンバーグの作るキモさは好き。グチャッと潰れる甲虫など。気持ちいい気持ち悪さ。

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.7

変な映画〜。色調がパキッとしていてかっこいい。主人公のキモさで盛り上がれた。リッキーの父が深堀したいキャラクター性。

ホテル・ニューハンプシャー(1984年製作の映画)

3.5

なんだかんだみんな楽しそうでよかった。塞翁が馬型の話。村上春樹ってアーヴィング好きそう。それにしてもフラニー、とんでもない女だ。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

タイムラインが行ったり来たりする。時系列順に進まない若草物語って珍しい。少女期よりはむしろ成年期の苦悩や揺らぎに重心があってよかった。取ってつけたようなベアとの結婚の描き方もピリッとしていて現代的エッ>>続きを読む

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

3.7

中年夫婦が他人を巻き込んで凄まじい喧嘩をしてるだけなのにこんなにもおもしろい。イマジナリーな人生。

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.5

世話になってる女の顔殴る男と付き合わない方がいいですよ。
アヌーク・エーメ好き。終わり方の呆気なさが美しい。

キャリー(1976年製作の映画)

3.8

ポスターにも使われている有名なシーンだけ知っていたので、こんなん絶対パーティーで大変なことになるじゃんと暗澹たる気持ちになりながら観ていた。キャリーも先生もトミーもスーもいい人だったのにどうしてこんな>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.9

まっすぐにいいドラマ映画だったなぁ。展開にそうひねりはないながら、トム・ハンクスが演技で泣かせてくる。おじいちゃんがちょうどオットーくらい偏屈な人だったので、余計刺さった。

殺しのドレス(1980年製作の映画)

3.7

がっつりヒッチコックゆえ展開が読めてしまうのが難点といえば難点。『サイコ』同様、前半の、日常のちょっとした恥辱や後悔の積み重ねシークエンスもわりと好きだ。美術館での駆け引きとか。
ひとつツッコむとする
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.5

ティム・バートンが楽しそうでなによりという感想。

エレファント(2003年製作の映画)

3.6

日常生活のすべての音やざわめきに緊張感があるなぁ。

ロリータ(1962年製作の映画)

3.5

キューブリックの才能が噴き上がる前夜という感じ。70年代以降のフルスロットルの時代に作り直してほしかったな。撮り方とか話の流れは60年代らしさの範疇を出ない。ポスターが一番アイコニックなの映画としてど>>続きを読む

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.6

原作小説は何回か読んだんだけど、映画は前に観たような初めてだったような。最後の独白は映画オリジナルだっけ……?

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.6

ティム・バートン版と比較するとおもしろい。不条理なお仕置装置のワンカに動機と人間らしさを加えているなとか、チャーリーをよりクリーンで共感的ないい子にしているなとか。

フィアレス(1993年製作の映画)

4.4

変な映画。おもしろい。主人公の気持ちなんか全然わからないのに、彼らはどこに行ってしまうのか気になって、辛く、楽しかった。
序盤からフラッシュバックやセラピーで号泣。ラストシーンも訳分からないのに、なぜ
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

3.9

気持ち悪くて好き。公衆電話のシーン以降のサイコスリラーっぷりが素晴らしい。眉間に皺寄っちゃう。

スタア誕生(1954年製作の映画)

3.8

スタア誕生。歌声が力強くてとてもよかった。ある年齢以降のジュディの「精神的に無理してそうな顔つき」が後半の役回りともマッチしていた。実人生に通ずる役って力が入るだけに、オスカーを取れなかったのは本当に>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.7

世界で一番美しいことが世界で一番の幸せではないと、言葉ではなく佇まいで伝えてくるので残酷。
「(『ベニスに死す』は)成長過程の一瞬の美しさを切り取ったような作品に思える」という旨のインタビュー音声に、
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裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

3.7

クローズアップショットで恍惚と諦念と絶望の目まぐるしい行き来を見せてくれる。ときどき助けを求めて視線をさまよわせるのも哀れで良い。火刑シークエンスも見応えある。

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

3.7

ハンサムなムルソーだなぁ。
窓から街並みを眺めるシーンなど、想像と全くおなじ映像化だったので、特に言うことがない。「今日、ママンが死んだ」から始めないんですねくらい。もしかしたら忘れてるだけで前に観た
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.5

序盤ゆるいテンポ。腐り落ちそうな木製デッキでUターンするあたりから波乱のアクシデント続き。主人公がなかなかクレイジーである。フェンスの問答良かった。ラストシーンおもしろすぎる。

フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.5

腰の二丁拳銃や教会での撃ち合い(鳩バサバサ)が大変セクシー。わりとツッコミどころや笑いどころが多くて楽しかった。

カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.3

脚本と撮影が不出来だと名優たちのオーラがこんなにもなくなってしまうんだ、と悲しくなりつつも、ストーリーは丸く収まったようでよかったです。導入部分がやや冗長に感じた。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.4

おもしろい!信頼できない語り手もとい視点。認知症が進んだ老人が施設で記憶を反芻しながら混乱するだけの話だが、胸を打つ。ラストカットの独白と青々と葉を茂らせる木。太陽光ってあたたかいから悲しいし辛い。

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.7

ポール・ウォルター・ハウザーさん唯一無二だな。年単位前のジョークを書き留めて引用する、家宅捜索中にO.J.シンプソンズを持ち出す、などの天然、悪く言えばマヌケなズレ。しかしよく気がつくし親切だし真面目>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.8

恋人ふたりの「何も言わずに抱きしめて」の次のカットで、ヴィースラーもその場で一緒にいたかのように体を傾けて居眠りする。つまり彼は抱きしめられて眠りたいのである。女を抱きたい、男に嫉妬しつつ同一化すると>>続きを読む

長ぐつをはいたネコと9つの命(2022年製作の映画)

3.8

猫かわいい、くまかわいい、ストーリー良し、アニメーション良しの快作。シュレックシリーズ一切未見ですが問題なかった。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

3.6

お、おもしろい……。投稿ビデオの時点で今までで一番怖く、実証パートも疾走感が凄まじい。終わり方すごく好き。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.4

おもしろくなってきたぜ……。file1の呪具いい加減捨てなって。河童と一緒に出てきた巨大夕子何?オチ好き。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.3

一挙同時視聴企画で観た。音量が急に爆音になるので調節が大変。1との連続性があり、それゆえにツッコミどころも増えている。その呪具お守り代わりにするなよ。

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7

「どうすればこの諍いは終わる?」

暗〜くて静かな映画。差し込まれる銃声のカット。ミニマムな戦争。
それにしても異常な田舎だ。ドアにアレを投げつけるところでは血が騒ぎました。
十字架、夕日、ロバ、犬あ
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.6

よくわかんないけど楽しい映画だ。ゴスな城なのに音楽性が全然ロックなのおもしろい。
『フラッシュ・ゴードン』で出てきた爆笑モノの「婚礼の合唱」ロックアレンジがまた聞けて嬉しい。スーザン・サランドンが体張
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.5

・闇落ちしていろいろ消し炭にして殺されて復活してまた闇落ちしていろいろ消し炭にして死んだ女こと、ジーン・グレイ。

・フューチャー&パストでローガンが帰ってきた2023年とはまた少し違う世界線の話とい
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