よくある叙述トリック作品だか、上手くまとめられていて面白い。
エンドロールが最大の種明かしであり、本作が、ホラー映画(ドラマ)→ホラー映画を撮る監督の映画→それを実際に撮るスタッフの3層構造であると気>>続きを読む
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本作の最大トリックは、ストーリーのほぼ全てが、ケヴィン・スペイシー演じるヴァーバルから明かされるという点。どこまでが本当で、どこまでが嘘か、結局のところ視聴者は分からない。ヴァーバルが、カイザーソゼな>>続きを読む
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様々な人の死を看取ってきた彼が、最後に呆気なく亡くなるのは、考えさせられる。
誰しもが、いずれは死に、そしてそれはどんな形で訪れるのか、全く分からないと改めて気づかされる。
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綺麗にまとまってはいるが、予想の範囲を超えず、凡作と言わざるを得ない。
例えば、ダミアンが身体を乗っ取った相手が、善良な一般人だと思えたが、実は凶悪犯だったなど、脚本にもう一捻り欲しかった。
タランティーノ節が随所に垣間見えるが、クセは強くなく、万人ウケしそうな作品。
寄せ集めの犯罪集団が、強盗を失敗し、その原因を探るなかで、潜入捜査官が紛れていることが明らかになる。
潜入捜査官は誰なのか>>続きを読む
主人公の名前を知ったのはエンドロール。それまで個人を特定する情報は、いっさい与えられない。故郷がどこだとか、帰りを待つ家族がいるだとか、戦争映画にありがちな、感動への布石は一切ない。ただ、ある1人の歩>>続きを読む
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まず、俳優陣の豪華さと、その演技の素晴らしさに触れなければならない。特にキャロリンの遺体を発見した際のキウェテル・イジョフォーの演技は圧巻。
ジュリアロバーツは、事件前と13年後では全く別人のよう。贖>>続きを読む
CSRが実在するのか、実在したとして何が目的なのか、最後の最後まで結末が読めないのは、さすがデヴィッドフィンチャーと言わざるを得ない。
ラストも深読みしなければハッピーエンド。娯楽映画としても楽しめる>>続きを読む
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ストーリーは凡庸だが、俳優陣の演技力と、映像技術によって、良作に仕上がった。
宇宙空間という極限環境で、たとえ一時的であっても生存できるカルビンが、なぜ火星で休眠状態になっていたのか。餌となる生物を食>>続きを読む
戦争下で生きる人々の日常や人生を丁寧に描いた作品。
あの時代にどんな理不尽があって、どう立ち向かい、どんな幸せを感じていたのかを想起させられる。
ゆれる吊橋で起こった事件をきっかけに、人間関係のゆらぎ、記憶のゆらぎなど、様々な「ゆれ」がもたらす人間の不確実さを描き切った作品。
受け取る角度によって結末の印象が変わり、そこで初めて、自分も「ゆれる>>続きを読む
さすが西川監督としか言えない作品。
映像、脚本、音楽全てが揃った稀に見る名作。
人物の描写が非常に丁寧で、何気ないひとつひとつのシーンが、人物の輪郭を形作り、作品にある種のリアリティを与えている。
主>>続きを読む
本作はSF映画というよりも、近未来を舞台にしたヒューマンドラマといえる。デザインベビーが一般化した世の中で、遺伝的なハンディキャップを抱えたビィンセント。生まれながらにして「劣等生」のラベルを貼られ>>続きを読む