きりんせんぱいさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

きりんせんぱい

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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世界中に突然現れた宇宙人との交信を試みた言語学者ルイーズの運命の話。
宇宙人VS地球人みたいなSFの話ではなくあくまでルイーズの個人の話に終結しているので、それによって観客が自分の話として落としこめる
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

ノーランが2時間以下で映画を撮るとこれほど濃密になるのか。
正直ノーラン作品は好きなんだけどいつも長尺なのが減点対象になってたので、その意味ではやっとこういうの作ってくれたかという感じ。

やっぱりノ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.2

「ガーディアンズオブギャラクシー」しかり「オデッセイ」しかり最近は古い音楽の使い方がうまい映画が多いけど、これはその集大成みたいな作品。

音楽と動作がシンクロしてるって、脚本段階から相当練ってないと
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

120年間冷凍保存された状態での宇宙旅行のはずが、装置のエラーで残り90年もあるのに一人だけ目覚めてしまった孤独な男と、彼が起こした罪。

序盤は「孤独」について、中盤は「仕方なく犯してしまった、しか
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ギフト 僕がきみに残せるもの(2016年製作の映画)

3.8

ものすごく意義のある映画だと思う。こんなに多くのビデオを残していたこともすごいし、そしてそれを映画としてまとめあげたことにも感心せざるをえない。

ALSという病気の実情を伝えるというだけではなく、全
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.7

現代社会の問題をテーマにし、そして人間の醜さを見事に描いているという点でゾンビ映画としてはかなり政治的に正しい内容だったと思う。
そしてかなり面白い。

グロテスクさは控えめだけど、普通に怖いし、そし
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インセプション(2010年製作の映画)

3.7

やっと見た。映像はすごい。しかし、長い。ノーランはいつも長い。
夢の中の夢の中の夢の中の、、
すごいトリッキーな話なので、一見不気味で難しいことを語っているように見える。が、よくよく考えるとそれ程でも
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.9

この映像美を50年前に作ったんだから、単純にすごいと言わざるを得ない。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.8

前作も好きだったけど、正直皆が盛り上がってるほどでは無かったんだよね。。でも今作はとにかく楽くて本当に最高!そして泣ける!!
前作のヒットを受けてしっかりとお金をかけることができた感じが強いんだけど、
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.3

自分にも子供がいるせいで余計に胸が苦しくなるし、かつ感動も一際強くなる。

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.4

IMAX 3Dで視聴。
原作の映画化作品とかで「原作と違う」という批判はあまりしたくないけど、この作品の「そんな話にしちゃったか」感は半端ない。
よく言われるホワイトウォッシュ問題についてはなんとかス
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キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.3

IMAX 3Dで鑑賞。
そりゃハリウッドが本気を出せば、怪獣映画でこのクオリティを出せるはず。「シン・ゴジラ」に足りない部分を補ってる大作。
リアルで怖くて楽しくて、そして色々なオマージュがある。
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.1

登場人物がほぼ全員どうしようもない人間ばっかりで、でも彼ら彼女らもそれぞれが歯を食いしばって生きてるんだよね。どこか憎めない面々。
でもそんなダメ人間から抜け出そうと、諦めずに最後まで勝利を求めた一子
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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年製作の映画)

3.8

THIS IS トムクルーズ。
それ以上でもそれ以下でもないかな。
普通に楽しめます。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハリポタシリーズにもそこまではまってないので、これにもそこまでのめり込めなかったのが正直なところ。
序盤〜中盤までは自分が逃したモンスターを捕獲するというただの尻拭い的な話だし、やっと終盤に盛り上がる
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聖の青春(2016年製作の映画)

3.6

脚本、演出が安っぽいというか、、
大阪の古本屋さんの件とかこの映画の中では全く不要だと思うし、羽生さんとの食堂での会話をもう1回流すとか、色々と陳腐だったな。

文化系競技ものだったら「ちはやふる」の
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0(2008年製作の映画)

4.5

今見るとやっぱりCGは物足りないけど、何れにしても20年以上前にこの世界観を創った士郎正宗とか押井守には尊敬の念しかない。

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.1

カンバーバッチカッコ良い。
全体的には「マトリックス−攻殻機動隊」なイメージ。
CGは素晴らしいしアクションはいいんだけど、哲学的な話が少し浅いかな。でもそれを映像美とギャグセンスで取り戻してる感じ。

ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.7

気持ちの良い純愛映画。
人は見た目ではなく、中身が大事なのだ。
整形文化の韓国人が作るからこそなおさら面白い。

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.7

ボーダーライン=境界。
国と国の境界、善悪の境界。

出てきた瞬間に「こいつ色々背負ってるな」と思わせるベニチオ・デル・トロの存在感。

息苦しくて、エンディングは何とも言えない。
ハッピーエンドでも
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.9

オープニングは圧巻だった。

夢を追い掛ける者に与えられる試練、その先に待っている未来、とか考えるとセッションとかなり通ずるものもある。

個人的な好みの問題だけど、皆が盛り上がってるほど満足って作品
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

あれマルーン5の人だったんだね。最後の一曲は圧巻だった。
キーラ・ナイトレイが可愛い。
そして今年のグラミーの司会者ジェームズ・コーデンも可愛い笑

歌が良いだけでもう満足。サントラ聞こう。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.2

密室ミステリーと見せかけて、結局はタランティーノお得意の会話劇+バイオレンス映画、しかも最近はまってる西部劇風。
「レザボア・ドッグス」が好きなので、必然的にこれも好き。
ジェニファー・ジェイソン・リ
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

3.5

柳楽君と菅田君と小松奈菜ちゃん。
おまけに池松君と村上虹郎君。
このメンバーでインディーズっぽい映画を作ってみました。
それで満足。あまり深く理解しようとしない方が良いよね。

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.2

スピンオフなだけに本来のSWシリーズではやらないであろうことに挑戦してたし、フォースを「持たざる者」の物語になっているので今時っぽくて好き。
ゴールが一つなので細かい物語に左右されずSFを重視して吹っ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

戦時中の広島を描いているんだけど、あくまで物語の中心には「すずの日常(世界の片隅)」があるので、よくある反戦映画のようなプロバガンダの強い映画にはなっていない。「日常」を描いているので、心も温まるシー>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

今年一番泣いたと思う。でも悲しいだけではない心温まる作品。
伏線が派手すぎることなく、それらを丁寧に回収していく脚本も秀逸。

え、この旅の目的はそういうことだったの?
だったらあの時のあのセリフは意
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.8

日本のゾンビ映画の最高傑作、といった所でしょうか。
とにかく最近の大泉洋氏は神がかってますね。
ゾンビ描写もリアルで素晴らしい。

比呂美ちゃんの扱いが雑だとか、色々と消化不良な謎も多いのですが、それ
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WE ARE Perfume WORLD TOUR 3rd DOCUMENT(2015年製作の映画)

3.8

perfumeのライブの裏側、彼女たちの人間性が非常に効果的に映像化されていて素晴らしい。

スター・トレック(2009年製作の映画)

3.7

リブート版の一作目としては、「過去をやり直して並行世界を描く」という巧みな設定でうまく乗り切っていたので、良いスタートを切れていると思う。
SFとしては素晴らしい。
ただやっぱりJJエイブラムス作品だ
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スター・トレック BEYOND(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

IMAX3Dで鑑賞。

監督と脚本家(今回はサイモン・ペッグなんですね)も変わって、前2作とは違ったテイストに仕上がってましたね。

1つは各クルーにスポットが当たってた点。
今までには無いバディを組
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ペンギン夫婦の作りかた(2012年製作の映画)

3.5

石垣の景色、小池栄子さんのお芝居、美味しそうな料理。
これだけで満足な作品ですね。
全体的にとても美しい作品。

最近「料理映画」が増えてるけど、この映画は実際に辺銀夫婦さんが作ってるんですね。
出て
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

耳で聞く「声」だけが思いを伝える手段ではない。
むしろ「声」で届けようとするとすれ違いが生じてしまう。

圧巻の京都アニメーション。女の子が皆個性的で可愛い。

そして永束君の使い方が絶妙。
重たくな
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

「シン・ゴジラ」が3.11後の日本人に対する希望(=絶望)を描いた作品だとすれば、この映画は3.11への弔い・鎮魂の作品といったところだろうか。
そういう意味ではこちらの方が心に刺さる内容でした。
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