kirioさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

もはやコメディな一本
90歳のイーストウッド、そこまでやるかと見せ物的な感覚
4,50年前にやっていたものを、同じ本人が撮った衝撃は、逆に見せ場かもしれない…

STORY
1978年のテキサス。かつ
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ルパン三世 風魔一族の陰謀(1987年製作の映画)

3.7

声優の総入れ替えによる唯一の異色作
アニメーションの完成度は高く、
よく言われるように、それがなければ今の扱いも違うだろう

第一シリーズやカリオストロを牽引した、往年の名アニメーター大塚康生が総括
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ガールズ&パンツァー 最終章 第4話(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

もう何年おきのオリンピックみたいなシリーズ
それでも毎回、奇想天外な戦車戦で楽しませてくれるのはありがたい

大手みたいのは、既に劇場版で決着がついていて、あとは戦車戦を極めるばかり
ちょうど最近見て
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

フィンランド発のシュールな間と尖ったヴィジュアルが目印のコミックバンド「レニングラードカウボーイズ」
「ブルースブラザーズ」を思わせる架空バンドのロードムービーだった

STORY
異様なリーゼントと
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レッズ(1981年製作の映画)

3.8

ロシア革命をルポに残したアメリカ人記者ジョン・リードの夫婦の生涯
実在の証言を混ぜ歴史的な事件を軸にしつつ、「ひまわり」のような純愛ロマンス、の3時間ちょっと

STORY
1915年のアメリカ、女性
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俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク(2013年製作の映画)

3.8

期間の空いた第二弾
テーマは前作より社会派気取りだが、しっかり笑える映画でよかった

STORY
ニューヨーク大手のチャンネルWBCのキャスターとなったロンとヴェロニカの夫婦。しかし、唐突にヴェロニカ
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.6

少し距離を置いていた岡田麿里の監督最新作
思っていたよりは平和な内容だった

STORY
製鉄所の企業城下町である見伏(みふせ)。ある夜、その製鉄所で爆発事故が起き、その日を境に、街は時間も空間も閉鎖
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.6

戦争体験者のアナーキスト奥崎謙三の奇行を追うドキュメンタリー
戦争体験を尊ぶとか、社会性がとうとかそういう真面目な映画ではない
はたからプロレスの余興試合を見るような感じ

STORY?
1980年代
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.8

三池崇史、ラストが一押しの本作
意外にも真面目なバイオレンス・サスペンスだった

STORY
中国マフィアとヤクザの抗争が勃発。そして現金輸送車が襲撃される。二つの事件を捜査する刑事 城島の元に、一人
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リトル・チルドレン(2006年製作の映画)

3.8

「TAR」があまりにわからなかったので、過去監督作を鑑賞
一味違う違う趣で、社会の救いようのなさとわずかな希望を描く本作
いい感じに沈んだ気分にさせてくれる映画だった
何気に「ウォッチメン」の2人が共
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.9

ホラー映画といっても過言ではない映像センスだが、久々に難解な一本だった
権力の横暴とも少しズレ、言葉や行動だけでは見えないテーマもあるよう
とにかくケイト・ブランシェットの熱演が強い意志を感じさせる
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

3.6

レディース・アクションもの
マカロニウエスタン ・香港ノワール・OVA…古今東西の渋めのオタク・コンテンツのいいとこどりをしたような映画だった

STORY
 サムは、12歳の時に別れて以来、母と同じ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.5

日本でも海外でも、殺し屋女の子ものが流行りなのか、いくつか目立つ気がする
アニメのキャッチーな部分や、声優のキャラ作りと同じくらいの感覚で、楽しめるようにできていた


STORY
ある組織に属する殺
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続・世界残酷物語(1963年製作の映画)

3.4

前作に続き、一応ドキュメンタリーの体裁だが、ヤコペッティのナレはほぼ無視

実はヤコペッティ本人はあまり関与していないらしく、前作以上に演出を狙ったカットが多く、作者の作家性が表れる
特にラストのビン
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世界残酷物語(1962年製作の映画)

3.3

60〜70年代にかけて「パニックもの」や「オカルト」と並んで一世を風靡した「モンド映画」と呼ばれるやらせドキュメンタリーのヤコペッティの原点

今で言えば、モキュメンタリーにも近いのかもしれないが、そ
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殺人ワークショップ(2012年製作の映画)

3.5

白石晃士と宇野祥平の一本
どうやら実際の映画ワークショップの卒業作品として制作されたらしく、ストーリーと実際のワークショップがリンクする形になっている

STORY
同棲の男からひどいDVを受けていた
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ズーランダー(2001年製作の映画)

3.7

ベンスティラーのインテリコメディ
「3%の体脂肪率。1%の知能。」
アメリカファーストの資本社会とファッション業界をネタに
ストレートに風刺チックだが、普通に笑える
下ネタは薄いので比較的日本人にも見
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

大戦争と化したジョンウィックシリーズ
最後はチャンバラとガンファイトで、アクション映画の原点に帰る
西部劇映画として完結した微笑ましいラストだった

STORY
コンチネンタルの戦いで全てを失ったジョ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

やっぱり見たいのはアクション
人間の体をおもちゃにしたようなバトルが続く
武器も殺し方も急激にバリエーションが増え、それだけで面白い映画になっている

ストーリー的にはかなり情けない感じになっているが
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

一作目がはまれず、先回しにしていたシリーズ
一作目以上に無双っぽくなってきて、現在の路線に近い?のか
ラストの引きが最高に面白い

STORY
前作から5日後。愛車を取り戻したジョンは、かつて血の「誓
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ユニバーサル・ソルジャー:リジェネレーション(2009年製作の映画)

3.6

ごちゃごちゃしてるらしいシリーズ。
久々のヴァンダム VSラングレン
ターミネーターやゴジラのごとく、本作も新たに一作目の正当続編にあたるらしい

もとよりグロテスクな部分のあるストーリーだが、傭兵も
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ドラゴン×マッハ!(2015年製作の映画)

4.2

トニージャー×ウージン
ムエタイと香港アクションの見事なコンピネーションが見れる
何度見ても飽きないタッグバトルは名シーン

STORY
タイの刑務所の看守チャイ(トニージャー)は、白血病の娘のドナー
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.7

広瀬すず、松坂桃李を主演に、演技の大御所が少ない布陣で、質感あるドラマを展開する

STORY
ある日、更紗と文は再会する。15年前、2人は誘拐された少女と小児性愛の犯人として世間を騒がせた。その再会
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フリードキン・アンカット(2018年製作の映画)

-

ウィリアム・フリードキン
変人、厄介者のイメージはあったが、あらためて「ボケ老人」的なユーモラス感もある人物だったのかと知った

マッドゴッド(2021年製作の映画)

3.5

往年の特殊効果の巨匠フィルティペットの監督作
足掛け30年、クラウドファンディング形式で徐々に公開されたらしい本作
とにかく悪趣味な90分
その執念の塊のような作品


牢獄とも言えるスチームパンクの
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荒鷲の要塞(1968年製作の映画)

3.7

リチャード・バートンとクリント・イーストウッドのミリタリー・スパイアクション

今見ると、ツッコミどころ満載のご都合主義だが、当時を思えばアクション・サスペンスに徹した2時間半

STORY
第二次世
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オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(2002年製作の映画)

3.5

続いてしまったシリーズ第三弾
ヒロインはビヨンセ、父はマイケルケイン、ゲストはトムクルーズ、トラボルタ、クインシージョーンズ、スピルバーグ…ゲスト出演が豪華になりすぎて、いつものギャグが手に負えない感
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映画プリキュアオールスターズF(2023年製作の映画)

3.9

20周年のオールスターズ
現在放送中、第18代目「ひろがるスカイ」を中心に大集合!

総シリーズの「思い出」シーンを追体験
にぎやかなお祭り騒ぎより、余すとこなくクロスオーバーのバトル展開に特化
シリ
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THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(2014年製作の映画)

3.8

「THE IDOLM@STER」劇場版
ガイナ系出身のスター・アニメーター錦織敦史が全責任を担った765プロの正統リメイク版
他のアイドルアニメとは一線を画す作画アニメのおもしろさ
高品質、高評価のT
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オーディション(2000年製作の映画)

3.6

三池崇史×村上龍のバイオレンスサイコホラー
前の鑑賞をかなり忘れていたので、新鮮に見れた

各国で「退出者続出」の触れ込みの本作
今でこそ、暴力は見慣れたが、語り口のシュールさとキャストの豪華さはさす
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バイス(2018年製作の映画)

3.7

子ブッシュ政権下の副大統領ディック・チェイニーの野望を描く

もはや、主演が誰だか気にしなくなる
クリスチャン・ベイル圧巻の肉体作りと演技

日本人が思うピカレスクより、アメリカ人の政治意識を問うテー
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俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

3.7

70年代アメリカのTV業界を皮肉ったコメディ
びっくりするくらいアホで笑える
一つ、ネタがアメリカ人の文化に根ざしているのは、少し距離感があるかもしれない

STORY
TV業界が覇権を奪い合う 19
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

3.5

アメリカン80sヒーロー スネーク・プリスキンの登場!
カーペンターの代表作でもあるアクションシリーズ第1弾

素材は揃っているのに、まったく盛り上がらないのがおしい


STORY
1997年、大統
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Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

3.8

もう一つの「エクソシスト ビギニング」
同じくスカルスガルドが若きメリンを演じ、こちらは「タクシードライバー」脚本のポール・シュレイダーが監督
宗教家らしく、「信仰」をテーマにしたシンボリックな物語が
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エクソシスト ビギニング(2004年製作の映画)

3.8

レニ・ハーリン版「エクソシスト」前日弾
若きメリン神父をステラン・スカルスガルドが演じる
オカルト・アクションが強めで、どことなくインディジョーズ味
その俗っぽさがファンから不評だが、これはこれで形に
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キャビン(2011年製作の映画)

3.7

ウワサはかねがねー
なかなかに笑えるブラックコメディもとい…ホラームービー

STORY
ディナと4人の大学生は、ハメを外しすため週末にある森小屋にやってきた。しかし、近隣に住む老人から小屋にまつわる
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