アニサキスけすけさんの映画レビュー・感想・評価

アニサキスけすけ

アニサキスけすけ

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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

4.0

劇場(東宝日本橋)で冒頭5分氷の切り出しから涙した以来のアナ雪。

機能的で完璧な音楽、結晶から雪描いてるらしい美しいアニメーション(構図も優等生)、「王子様が助けてくれる」をディズニーが裏切る(しか
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.4

先の見えないトンネルは小さな排水溝から大きな列車のトンネルへ

理論派の刑事は容疑者に銃を抜く

もがきながら見えない光を追う苦しさを大袈裟ではなくしかし確信的にいくつも表現してくれているのが嬉しい。
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セブン(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

妻の死亡フラグがすごいオールタイムベスト

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.4

思春期に見たらそれ相応の影響を受けそうな感じがした

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.3

・霧の街カッコいい
・ベートーベン7番はカッコいい
・世界大戦が強度を保ってる

トータルでの感動は意外にそこまでなかったかも

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

2.8

なんかキャラも歌もストーリーも全部が共感性羞恥って感じで恥ずかしさのサウナみたいな感じだったんだけど、最後ととのった(?)

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.4

邦題が気持ち悪くてずっと見てなかった作品、やっぱり見た上でも原題の方がいいと思う。

金持ちと貧乏人、健常者と障がい者。
食材は日本でもよく好まれるありきたりな組み合わせ、でも調理が上手いとここまで上
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

話が最高なのは漫画で知ってたし映像が最高なのはTVアニメで知ってたから、映画に限って最高だと思ったのは緒方さんと花澤さん。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

バラバラの言語で演劇をするという演出家である主人公。
同一言語であるとどうしても生まれてしまう文脈や言語外の意味を一度解体・再構築することでそこに生まれる新しい物語を観客(と演者自身)に突きつける。
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

半年前に見たの思い出した。

アニメ版をはじめて見たのが高3で、その年に序が公開され、大学卒業する頃には完結してるかなぁとか思ってたら30歳を超えてしまっていただけでもう感慨深かった。

カッコいいな
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青髭八人目の妻(1938年製作の映画)

3.5

半パジャマ社長、ブラボーからのブラボー、効果のないシェイクスピア、同席できないネギからのキス、ワンワンで精神病院通過…

人が笑えることって定型が決まっていて過去から現在までそれをアレンジしているだけ
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天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)

3.4

この映画ほどコタツが活躍する映画はないだろう。

ホテルでの監視カメラへの切り替えとか、管理人への怒りから犯すことを想像するシーンなど、映像表現への実験的愛をとても感じる良作。

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

3.4

ダッチワイフ爆弾とか飛び道具に目をやりたくなるけど、兄弟への想いとか身籠った母親を見た時に感じた自分の出生とか、性はあるが生はない荒廃した土地での生き様を強く訴えられた。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

3.5

4度目くらいの鑑賞。
4KやIMAXでの感動は特にはなかったが、観るたび好きになっている気がする。
構図と台詞の美しさ。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.3

1年前新文芸坐行ったのを思い出した。
4度目くらいの鑑賞。

見知らぬ街、ホテルの中、匿名性のあるカラオケやバー、空間的な全体像が分からないままふわふわストーリーが進行する感じがストレンジャー感を増幅
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.2

1年前観たの思い出した。
1,2回CMの打ち合わせで「ヴァージンスーサイズ的な」というワード聞いたことがあったので映像的なギミックなり象徴的なアイデアがあるのかなと思ったけど、特に見当たらず、まあまあ
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桜桃の味(1997年製作の映画)

3.6

長く続く荒れた道も、唐突に出会う(何なら出会うシーンすらない)自分を変えるような存在も、曖昧な心が変わる瞬間も、
全てが人生みたいだ。

そして余りにも掟破りなラストシーンだが。キアロスタミはインタビ
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.2

オールナイト@新文芸坐

たぶん10回目以上。
よく聞く死ぬ前の走馬灯って一生分の時間が1/∞に収束していくようなイメージなんですが、それに近いような、永遠に続くような気もしつつ刹那的な気もする、それ
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

新文芸坐オールナイトにて。

たぶん3度目。
Xゲームとは野球において裏側のチームが勝ち越しており9回裏の攻撃を待たずして9回表で試合が終了すること。
「バットを振らなければ何も始まらない」という冒頭
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.3

新文芸坐オールナイトにて。
座席指定になったの知らんかった。席を時々変えたりするの好きだったのに。

たぶん2度目の観賞。
この倫理観マックスな時代においてはその辺の戦争映画より北野映画のほうが破壊的
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.5

男と女の言動が思惑というレベルでは重なり合い信条というレベルではすれ違い合って物語を展開させていく美しい構造。
ただ黒沢清みをもっと感じる何かが欲しかったとやや消化不良になってしまったのは僕だけだろう
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

初飯田橋ギンレイホール@競合プレ帰り

戦争(ファシズム)からの解放と子の乳(母)離れを重ね合わせながら少年の成長を描くパワフルな良作。
ギャグセン高めなのも良き。

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

ミシェルルグラン特集@新文芸坐にて。
たぶん10年ぶりくらいの観賞。10年前観たときは「これが…フランスなんだ…!」って思った気がする(頭弱い)

ゴダールで一番好きだった(と記憶している)映画。なぜ
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.0

ミシェルルグラン特集@新文芸坐にて

売春婦として確立していくにつれ自信を持った良い表情になっていく主人公が、それに反比例して本来持っていた舞台女優という華やかな夢とはかけ離れていく皮肉が悲しかった。
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

無念の初日行けずで2日目に2回観賞。

ストイックなSF或いはスパイアクション。
時間のトリックを使えばいくらでももっと友情モノやラブストーリーとして感動要素強めにできただろうけど硬派だった。

安易
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

グランドシネマサンシャインにて2度目の観賞。1度目はたしか公開当初川崎で自身初IMAXだった。あの頃は新宿とかはもちろん二子玉もなくて都心から一番近いIMAXはとしまえんとか木場とかだった気が(回想)>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.2

2020.08.16追記
7回目くらいの観賞ではじめて映画館で観れた。倉庫の雨音とかはじめて聴こえたし街角の爆発シーンとか感度高くなって最高だったけどテネットの予告編のあと観ると「IMAXで撮って欲し
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.7

久しぶりに観賞。
メイキングで久石譲さんが「北野監督には美学があるからよい」と言っていてそれでハッとしたのだが、この映画は物語のために青春を消費してなくて美学のために青春が動員されているのだ、だから好
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.9

こちらはかなり久しぶりに観賞。映画館ははじめて。

宮崎駿が好きなものが詰め込まれてる幕の内弁当みたいな印象。
腐海の植物、空と飛行船、戦闘と構図、少女の動きと表情、
美しいものがこれでもかというくら
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もののけ姫(1997年製作の映画)

4.9

何回目か分からないけど映画館でははじめての観賞。

すべてがとんでもない。作画もストーリーも展開のスピード感も音楽も全部最高。
こんな大きなテーマを簡単な二項対立にせずに物語にするのがまずすごい。
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南極料理人(2009年製作の映画)

3.0

髪の長い堺雅人にぐっと来た。

映画の必然性というか、映画として満足できる映画ってなんだろう。
演劇だったらもっとおもしろいと思った。

万引き家族(2018年製作の映画)

3.4

正義と悪(あるいは無意識の好意と悪意)、その受け取りかたは登場人物同士でも製作者と視聴者でも人それぞれ。終始その問題意識を突きつけられている感じが良かった。

ただ、是枝さんの映画の締め方はやはり好き
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.7

惚れたり惚れられたり、
浮気したりされたり、
出会ったり出会っちゃったり、
嘘つかれたり本当だったり、
短いなかにロメールが詰まっててよかった。

一番最初のエピソードが好き。

木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.6

これを映画にできるのがすごい。
何が映画を映画たらしめるのかをとても考えさせられた。もし(Si)の重なりにフォーカスしなかったら見え方はどう変わったのだろうとか。
小学校教諭の娘がイカしてる

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.3

最初のシーンと最後のシーンが同じ場面であることからしてこの女性はこんなことを繰り返す人生なんだと暗示されている。が、彼女に限らずそれこそが人生なのかもしれない。
細かいとこだと、車窓からのカットで素早
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