kissenger800さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

警官の血(2022年製作の映画)

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不条理が不条理のままおさまる、それが世の常だ。
という原作コンセプト、もやもや世界の一翼を担わせれば安定のチョ・ジヌンを配して万全のはずが最後に「もっていく」のが爽やかチェ・ウシク。って世知辛い仕上が
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

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冒頭3分で提示される以上のものは出てこないんですよね? という予感の確認作業に費やした140分でしたがそんなことよりジェフ・ゴールドブラムですよ。前からこんなグランドマスター(as in MCU)な設>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

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語りに笑いを持ち込まずにはいられない、という理解されづらい心性に共感するのは当事者にとってどれだけ笑えないことでも究極、笑うことでしか救済は訪れない。って価値観を持っている関西ネイティブだから(かも)>>続きを読む

キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

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ソル・ギョングが扮していた人物の拉致誘拐報道、新聞の見出し実物を目にした気がしてならないんですけど当時5歳だしさすがに記憶の捏造だと思うんです。
ただ、実家にあった長谷川町子「サザエさん」単行本に当時
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ライ・レーン(2023年製作の映画)

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こじんまりlovableに整えられた作風と、画面を通して生じる印象からウェス・アンダーソンと比較したくなる向きには-言うまいと頑張ってみたけどやっぱりぜんぜん無理-腹の底からの「おまえは何も分かってね>>続きを読む

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

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よーしよーし雑音が入ってくる前に自分の目で見ることが出来たのでよーし。何が良いってソル・ギョングがギャラ相応の仕事をする場面を久しぶりに目撃できたことですよマジでものすごく久しぶりな気がしたけど俺が彼>>続きを読む

花の手(2018年製作の映画)

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あらー平和だわー。
という感想が湧くのは狙いがそこにあると分かりすぎるぐらい分かるので業腹だし岩井俊二苦手派なので全編を覆うおいこれもう中山美穂が出てくるんじゃないのか感、これといった必然性なく英語楽
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モンスター(2003年製作の映画)

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長らく、公開時からずっと『ボーイズ・ドント・クライ』(1999)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)と同じ箱にしまってきた作品で、つまり俺は見ることができない。ヘタレだから。
……と固く信じて
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プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

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競馬ファンなので(そんな書き出し)ポール・マッカートニーがa pretty nice girlとかつて歌った女王の訃報時、それなりの哀悼心は抱いたものの、あまりに無定見な声が大きくなってくるとムカムカ>>続きを読む

ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

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これにはカネ払いたくねーなー。という予感に基づいて放置していたやつが7日なら無料で見れるのか。という認識とともにうかうか見終えて事前の予感を修正する必要性が皆無だった、って落胆とともにお送りする「書く>>続きを読む

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

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地上波で部分的に見てたわ。以外の感想としては

- 初代iMacにプリインストールされていたPCゲーム、nanosaurを思い出して懐かしさの極みに至るの巻
- クリプラのハリウッドにおける微妙な立ち
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

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バカ映画が好きだ。

と自らを規定することは、なにがしかの良心あるいはインテリジェンスを捨てる覚悟と同義なんだな。と、この紛れもないバカ映画を見て、かつ、やべえ嫌いになれねえ。
心の奥底から出てくる感
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プレイヤー/死の祈り(1997年製作の映画)

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なぜ見た。という疑問が見終わっても捨てきれず。

『パルプ・フィクション』(1994)から『SWエピソード1』(1999)までのエアポケット期サミュエル・L・ジャクソンがこの規模の作品で真面目に働く姿
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密偵(2016年製作の映画)

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未完成タグを完成させるためだけに書くレビュー。しかもほぼ別作品の話題。

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このオールスター・アンサンブルでいちばんの衝撃を持っていったのは誰でしたかアンケートを視聴後画面でやったら名だたる有名
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復讐者に憐れみを(2002年製作の映画)

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久々に見たけど特に追記するようなことも思い浮かばず

- いまより圧倒的に若いシン・ジョングンがエンディング直前に出てくるほかリュ・スンワンがジャージャー麺を配達しリュ・スンボムは河原でそこそこ重要な
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アルゼンチン1985 ~歴史を変えた裁判~(2022年製作の映画)

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物語をよこせマンなので逆にこういうbased on historical eventsモノにはすべからく警戒心が働くことになっていまして、すなわち割り引きながら映画を見ることになるん。

- 全編通し
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飛べ、ペンギン(2009年製作の映画)

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俺が見る韓国映画だいたいムン・ソリかチョ・ジヌン出てる説。を再検討したくなる昨今、両者が出ているコレ。

4話オムニバス、って紹介されるせいで物語至上主義者(俺だよ俺)からは一枚下の扱いを受けるわけで
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プリティ・ウーマン(1990年製作の映画)

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地上波放映をスルーしたうえでいま見たら何を感じるかチャレンジをわざわざ日曜の晩に開催したんですが

- ジュリア・ロバーツの売価3,000USDいまの貨幣価値に換算したら88.5万円らしく、そうよねさ
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手錠のまゝの脱獄(1958年製作の映画)

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30数年ぶり俺再見シリーズが定着してくると感想もパターン化して変わらざること山のごとしで

・俺は本当に何も覚えていない
・だがいま見て初めて理解した点がこんなに
・結論? 面白かったねえ

構文にな
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ディーバ 殺意の水底(2020年製作の映画)

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パッと見よくあるサスペンスですが、これが監督デビュー作というわりに『隠された時間』(2016)の脚本、『タクシー運転手 約束は海を越えて』(2017)脚色という履歴*が頷ける商業作っぽい仕上げ。
何度
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ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

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むしゃくしゃして見た。そういう勢いでもないといつまでも積みっぱなしだろ、という予想通りで鑑賞前むしゃくしゃとは異なるむしゃくしゃが残って、話が違うのでは。って感想が残ったんですが。

誰もが開口一番触
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エルヴィス(2022年製作の映画)

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エルヴィスが亡くなったころ小学生でしたけど(=語り手は老人であるということの解説)その後、中学生でビートルズに傾倒したのでさかのぼって本作主人公のあれこれ長らくインプット済の者として比較的警戒しながら>>続きを読む

犯人は生首に訊け(2015年製作の映画)

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オーソドックスな「信頼できない語り手」ジャンル作として悪くない出来なんですが、そんなことよりこのタイミングでうっかりプロポフォール映画を再生してしまう俺の引きの強さをドヤりたい。
(ユ・アイン、敵多数
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ライセンス・トゥ・キル 殺しのライセンス(1983年製作の映画)

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コメント書くには見ないと。というだけの理由で鋭意継続中のデンゼル出演作再訪の旅、ぜんぜん終わらないんですが、このTVムービーの見どころはジム・クロウチの「タイム・イン・ア・ボトル」が流れるところです。>>続きを読む

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)

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はーアガるー。

デンゼル、ニューヨーク、この映画。
それぞれへの愛では人後に落ちぬ。という自負があったので
デンゼル×ニューヨーク×この映画
なリメイクのニュースにまず狂喜し、そこから日を措かずやっ
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スマホを落としただけなのに(2022年製作の映画)

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開票率数パーセントで選挙の当落が分かっちゃうのは味噌汁の塩梅をたしかめるのに丼いっぱい飲む必要ないでしょあれと同じよ。って確率エピソードがあるじゃないですか。
これ、まあ原作読むまでもないっすな。タイ
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扉をたたく人(2007年製作の映画)

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公開時にエラく感銘を受けた作品ながら、入管の仕組み知らなかったし『アイアンマン』(2008)は既に公開されていたもののMCUの認識は無かったあの頃……ええとね、オコエいますでしょ、ドーラ・ミラージュ最>>続きを読む

ノット・オッケー!(2022年製作の映画)

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油断してたら1月はディズニー+を一度も使わないまま990円、さらに恐ろしいことにネトフリ1本も見ないプレミアム会費1,980円、計3,000円弱を無自覚のうちに道に捨てていたんですオッサンが社会に貢献>>続きを読む

頑張れ!グムスン(2002年製作の映画)

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アマプラの良いところに表示されるようになったせいで、かつて
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われわれでいう平成14年作品なのに全体を覆う昭和臭がいっそ新鮮なのですが、下敷きになっている同名トロットの(直接の関係はない)(とはい
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極秘捜査(2015年製作の映画)

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サスペンス+権力争い+実話ベース、ってヤサイマシニンニクアブラカラメみたいな呪文を唱えた奴が制作サイドのどこかにいて、一応「クライムストーリーではなくふたりの男親の話を描こうとした」痕跡はあるんですけ>>続きを読む

ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

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ネトフリで『平和の木々』(2021)を再生し終えた瞬間からこっちももう一回見ようとしたのに配信にないのよね。
それは主人公にまつわる(映画で描かれていたような善良な人間じゃなかった)糾弾が影を落として
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アイ・キャン・スピーク(2017年製作の映画)

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アマプラ新規登録作としてPV良い枠に大々的に流れていたので「こういう作品」と知ったうえで見たんですけど、もっとうっかり再生して後半でダメージ受ける勢が増えるのも悪くないんじゃないですかね。

第2次大
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ヒンディー・ミディアム(2017年製作の映画)

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韓国映画の字幕に載ってこない「社会の無意識」をうすうす察することができるようになったのが100本見たあたりからだった例に照らせばヒンディー・テルグ・タミル・マラヤーラム・マラーティーetc., あわせ>>続きを読む

リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

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こういうテイストの作品を楽しむにはヒネすぎおっさんの自覚はある。あとキム・テリは『お嬢さん』(2016)を先に片付けるべき。
と、これまで手が伸びなかったのを翻心させたのは河出が昨夏出した書籍「韓国女
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マルコムX(1992年製作の映画)

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映画公開当時ニューヨークの家賃お安いエリアことワシントンハイツに住んでたから公開前の盛り上がりの記憶は鮮明で、アフリカン・アメリカン・コミュニティーではブロンクスからブルックリンまで小学校休校にして映>>続きを読む

ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

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感想が面倒な作品を見てしまったよ、おい。

これ朝鮮戦争を「忘れられた戦争」呼ばわりするUS史観が前提にあるわけで、こんな物語、それこそ古今東西の戦死者の数だけ無限にあるわけじゃないですか。
未勝利戦
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