けんくりさんの映画レビュー・感想・評価

けんくり

けんくり

学生です。評価基準は琴線に触れたかどうか。基本は0.5単位の10段階評価。

映画(802)
ドラマ(6)

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

4.5


このトロさがたまらない。

クセが強すぎる登場人物たちと、牧歌的な雰囲気、安っぽいクリーチャーが妙にクセになる。

可愛らしい映画。

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0


もはや職人技の脱獄劇。

囚人たちの義理や友情がとにかく熱い。対する看守側が非常にクズに描かれており、この対比はニューシネマ的。

基になった実話も当然凄いのだが、無骨なクリント・イーストウッドを主
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

4.0


オフビートに描かれる映画業界。
名優たちのアホ演技が非常に楽しい。

そんな世界を嘘っぱちと小馬鹿にしながらも、映画のために尽くす人々への讃歌となっている。

大勢の人々の大変な苦労を経て、映画とい
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デスペラード(1995年製作の映画)

4.0


外連味の大暴走。

アクの強すぎるキャラクターに、クールすぎる二丁拳銃アクション。

もはやマンガの世界。
ドーパミンが湧き出る。

タランティーノやダニー・トレホの顔見せも嬉しい。

アントニオ・ダス・モルテス(1969年製作の映画)

4.5


お祭り騒ぎと静寂が同居したカオス。

カラフルな色彩の中、農民たちが歌い踊る様は、まるでブリューゲルの美しい絵画のよう。

福音的な物語。古臭い剣による決闘。アントニオの闘う理由。ラストバトルの胸ア
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チェイサー(2008年製作の映画)

4.5


色調を落とした映像、重苦しい描写。
とにかくドス黒い映画。

弱々しくてどこまでも普通なのに、狡猾で内に凶暴性を潜ませているサイコパス。

追いかける執念の元警察官。彼には奴を捕まえなければならない
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

4.0


ゆったりした展開とお洒落な音楽、粋な演出が紡ぎ出す人生の物語。

押し付けがましくなく、それでいて確かに心に残るような、パイを食べ終わるまでに聴き終わってしまった曲。そんな印象の映画。

死刑台のエレベーター(1957年製作の映画)

4.5


ダサいけどカッコいい。

こんな時に限って止まるエレベーター。しかも車まで盗まれてしまう。ああ、完全犯罪のはずだったのに…。

基本的には犯罪を題材にしたドタバタ劇。しかし、とにかくお洒落に撮られて
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.0


閉鎖的な村で起こる連続殺人事件。これは村に伝わる祟りなのか、それとも人間による殺人か。

金田一シリーズは知らないので、オカルトかミステリーか最後まで目を離さずに観ることができた。

それにしても多
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.0


心がほぐれ、優しさで満たされる映画。

人それぞれ抱えている過去があって、それ故に頑なになってしまっている人もいる。

日常でそういう人と出会うと煙たがってしまうもの。この映画を観た後なら、少しは寛
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.0


テロとの戦い最前線。
政府、軍、そして国家の苦悩。

本当に対テロ・シミュレーションのような映画。実際に軍人たちは、日々命の重みについて葛藤しているのだろう。答えは誰にもわからない。

一つの問題に
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最初に父が殺された(2017年製作の映画)

3.5


少女の目から見たカンボジアの地獄。
極限状況下でも強く生きる子どもたちが素晴らしい。

ただ過酷さを写しても凄惨さは映さないというスタンスなのかな?
過酷な労働や家族の分断などは描かれているが、一番
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デッドクリフ(2009年製作の映画)

3.0


一人の女性をめぐり、今彼と元彼がギクシャクする前半の不穏さと、スリリングなクライミングが一番面白かった。

中盤から加速度的につまらなくなっていく。

序盤が良かっただけに、盛大な肩透かし。
まあこ
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フォーリング・ダウン(1993年製作の映画)

4.5


二人の人物の対比が見事。

マイケル・ダグラス演じる主人公。
ふっかける店主に、カツアゲしてくるギャングに、融通の利かないチェーン店に、とにかく暴力で応える。上記はほんの数例で、もう挙げ始めたらきり
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アンダー・ザ・シャドウ(2016年製作の映画)

4.0



社会派の側面も持つホラー映画。
戦争やイランのジェンダー問題など、フィクション中に社会問題を潜ませる手法はアスガー・ファルハディ監督みたい。

もう終始イライライライラ。育児のストレスや逃げ場のな
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ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.5


映画狂の三人。ドリーマーズ。

合間合間に実際の映画のシーンが挟み込まれ、それを登場人物たちがコピーして遊ぶ。
まさに映画を愛する者たちによる映画的な世界。

自分も映画好きに出会うと、いつまでも話
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

5.0


荒野をさまよう不死身の一匹狼。
打ち捨てられた世界で、それでも冷酷になりきれない義理堅いマックスが良い。

だが本作において、とにかく魅力的なのは悪役たち。指導者ヒューマンガスと狂犬ウェズのイかれっ
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.5


家族による家族のための映画。

もう大笑いした。このシリーズは家族の立場によるすれ違いを描くのが上手くて、家族喧嘩など日常での既視感たっぷりのシーンに思わずクスりとしてしまう。しかも今回は、前作のよ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.5


面白かった。
ただそう言って席を立つことができる至極のエンタメ。

前作とは打って変わり、シリアスなトーンで幕開け。少し趣が異なるかと思いきや、勢力図が複雑に入れ替わるストーリーとケレン味溢れるアク
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.5


伝説の始まり。

冒頭のカーチェイスシーンの疾走感とスリルがたまらない。これはCG全盛の現代ではめったに感じられないもの。もうスタントがほとんど事故しているから。公開当時は死人が出ていると噂されてい
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.5


カオス。

韓国の風俗にキリスト教、日本人など様々な要素がごちゃ混ぜになって一つの物語を構築している。
ジャンルを軽々と飛び越えるフットワークの軽さも異常。

説明が難しい。もうカオスとしか言えない
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鬼談百景(2015年製作の映画)

4.0


「赤い女」と「続きをしよう」が突出していて、あとはほん怖よりも多少怖いといった程度。

暑くて眠れない夜の暇つぶしにはもってこい。良い具合にクールダウンできる。

最初の話にはなんと森崎ウィンくんが
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.0


愛を信じる男たち必死の足掻き。
その想いをボートに託して。

象徴的に描かれる川。泥まみれの川だとしても、そこで拾える大切なものはたくさんあるはず。

古き良きアメリカの田舎の風景にカントリーミュー
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スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1989年製作の映画)

4.0


人体自然発火。
この言葉のインパクトで突っ走る。

このキーワードからここまで壮大な物語に大風呂敷を広げているのが驚き。原子力問題、陰謀モノなどを包括しつつ、着地点が意外に切ないのも面白い。

さす
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カルト(2012年製作の映画)

4.0


唸らされる衝撃の展開。

テレビでやっている除霊や心霊番組とか、嘘くさいと思っている方に特にオススメ。その胡散臭さを逆手にとった映画。

こういうアイデア勝負の映画は好感が持てる。純粋に面白い。

マッドタウン(2016年製作の映画)

3.5


Netflixにしかできない映画。
こんなB級設定に予算をかけ、アーティスティックに昇華。劇場公開映画じゃまずできないだろう。

物語は変な方向に転がり続け、結局のところ良くわからない。とにかくジェ
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オマールの壁(2013年製作の映画)

4.0


日常に突如鳴り響く銃声。
この耳をつんざくような音が、パレスチナの日常なのか。

紛争地帯が舞台ではあるが、これは一種のノワール。

過酷な運命に対峙したオマールが最後に選択するもの。その覚悟に鳥肌
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.0


どこまでもありふれた家族が心中に至るまで。

何も語らない不気味なぶつ切り映像。とにかく理由がわからない不穏さが漂っている。

粛々と準備を進めるラスト30分間の狂気が印象的。

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

4.5


ドナルド・サザーランドの顔!!
彼の眼力と顔芸を楽しみましょう。

もし宇宙人が地球を侵略するとしたら、このように攻めるんじゃないかな。徐々に徐々に侵食していって、人間を骨抜きにしていく。「宇宙戦争
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オルカ(1977年製作の映画)

4.0


海における生態系の頂点。サメなんて一撃で葬ってしまうほどシャチは強い。

物語は「白鯨」に似ている。エイハブ船長を想起させる海の男とシャチによる仁義なき戦い。個人的にはシャチに感情移入して応援してい
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

4.5


本物の勇者。西部のおとぎ話。

生意気な少女、呑んだくれ保安官、ドジなレンジャーの珍道中。コーエン兄弟らしく憎めないキャラクターと軽妙な会話劇がクセになる。
特にマッド・デイモンのお尻ペンペンは本当
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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

4.0

大いなる西部にボブ・ディランの楽曲が良く似合う。ゆったりと時が流れている感覚がたまらない牧歌的な西部劇。

どこにいっても好かれるお尋ね者ビリーと、逆に嫌われる保安官パッド。天敵だけど親友同士、悪態を
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アウトロー(1976年製作の映画)

4.0


渋い顔で唾を吐きかける不死身のアウトロー。

勧善懲悪の西部劇として楽しめるのはもちろんのこと、主人公の旅路の中で、南北戦争やチェロキー族、コマンチ族など、アメリカ建国史における重要な要素がたくさん
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フッテージ(2012年製作の映画)

4.0


これは本当に怖い。

落ち目の作家が創作活動のため、いわく付き物件に移り住むという超ど定番の設定なのだが、この映画は一味違う。

まずキーアイテムとなる殺人を記録したスナッフフィルムが最高に怖い。こ
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ブロンソン(2008年製作の映画)

4.0


「有名になりたかった。」
暴力衝動に身を任せ、刑務所や精神病棟を転々とするブロンソン。なんと獄中で芸術の才能を開花させる。あまりに苛烈な生き方が不謹慎だけど面白い。

このブロンソンとレフン監督の芸
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