けんくりさんの映画レビュー・感想・評価

けんくり

けんくり

学生です。アームチェアトラベラー。

映画(672)
ドラマ(6)

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.5


人類発展の神話。

瞑想を重視する巨大な青い異星人。人間が生態系の下層に位置し、蟻のように弄ばれ、バルサンで虐殺される。短い上映時間ながら、世界観の広がりがすごい。

最初は不気味に思えた映像に、徐
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.5


大好きなエンターテインメント。

クリーチャー、心理戦、密室劇、アクション。映画としての面白いものを詰め込んでいる。

これ観ると「ヘイトフル・エイト」見返したくなる。

オール・アバウト・マイ・マザー(1998年製作の映画)

4.0


人間讃歌。

登場するのは、いわゆる「伝統的な女性」像から逸脱した女性たち。自分自身を貫いて生きる彼女たちが勇ましい。

どんな生き方も肯定するような、優しさと強さに溢れた映画。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0


相変わらずのユーモアセンス。
序盤からクスクス笑っぱなし。

可愛い絵面なのに意外にもシビアな世界観は健在。そして今回の舞台はなんと日本。
あのウェス・アンダーソンが独自の解釈で日本を映像化してくれ
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.5


殺戮の女神。

表情を殺し、復讐に走る野崎が恐ろしくも美しい。山田杏奈の凛とした美しさが雪景色に生えていて目の保養になる。

いじめやら毒親やら社会問題が描かれるけれども、登場人物たちがあまりに常軌
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.0


懐かしい。

私の実家のすぐ横にはちょうど1000年前くらいの城跡がある。子どもの時は新子みたいに、大昔に想いを馳せたものだな。

そんな想像力を大人になっても大事にしていけたらと思う。

子どもの
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ファウンド(2012年製作の映画)

4.0


狂気。
観客のメンタルを本気で壊しにくる映画。

ただのスプラッターではなく、痛みを伴った暴力表現。それも身体だけでなく精神的な痛みの方が大きいのだから救いようがない。

ひたすら不快だが、映画とし
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.0


普通の人がパワーを得たからって、いきなりスーパーヒーローになれるわけない。

キャプテン・アメリカのような気狂いでもない限り、誰もが悪いことに使おうと考えてしまうことだろう。

ましてや主人公は中年
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.5


まるで舞台のようなドタバタコメディ。

色彩がお洒落。
女性たちが病んでいるものの、行動力に溢れている。

アルモドバル監督合わないのかも。物語的には少し退屈で睡魔との戦い。

ホステル(2005年製作の映画)

4.0


天国から地獄へ。前半と後半で画が対照的。前半のエロが後半のスプラッターの布石として聞いている。

プロットが面白い。
ホラーのお約束を良い意味で裏切り、盛大にフラグを折りに行く。ホラーファンほどうな
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0


子どもの夢。

好きな子と冒険に出て、嫌な奴はぶちのめして、理想的な結婚をする。

たぶん昔の思い出を美化したなら、このような綺麗なファンタジーになるのだろう。

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0


過去と現在が同居する街、パリ。
古都ってなんだか幻想的で良いよね。

自分も真夜中の伏見稲荷を散歩した時、なんだかタイムスリップをしたような、ふわふわした気持ちになった。

「あの頃は良かった」普遍
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

4.0


フェリスがカメラ越しに話しかけてくるため、こちらまで最高の悪友を得たような気分になれる。

誰もが人生で一度はやったことがあるだろう、「仮病で学校をサボる」というテーマで一本の映画になっているのが面
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0


よくできたエンタメ作品。

クローネンバーグだし「頭が破裂する」ゲテモノ映画だと思っていたが、グロ描写を除けば非常に観やすい。

グロ描写も大げさだから、痛々しくはない。笑っていいのかビビるべきなの
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カーゴ(2017年製作の映画)

4.0


遥かなる大地。

序盤に主人公が感染するため、感染者に襲われるという緊迫感は皆無。

その代わりに、父親が娘のためにとれる選択肢を描いたヒューマン要素が強い。

文明人が絶滅の危機にさらされ、狩猟採
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0


テンションが上がりまくるヒーロー活劇。ひたすら熱い。

豪華な役者陣、派手で息をつかせぬアクション、エンニオ・モリコーネの音楽。
観客のテンションをぶち上げる要素がてんこ盛り。

血生臭い映画の方が
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あなたのママになるために(2015年製作の映画)

4.0


最期の時まで希望を持ち続ける。

闘病映画ではあるが、決して暗く重苦しくはない。
余命を宣告されながらも、ポジティブに生きる主人公の姿に、勇気をもらえる。

誰もが限られた時間を生きている。その1分
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砂の器(1974年製作の映画)

4.5


パズルのピースがはまっていく。
親子の辿る長い長い旅路。

ひたすら泥臭く、現場に足を運ぶ地道な捜査、人情味溢れる熱血刑事たちがとにかく良い。
演じる役者たちが揃って「良い顔」してるんだよね。刑事じ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

5.0


血が沸き立つ。拳を握りしめるよね、これは。

過剰な暴力シーンの畳み掛けに笑いながら恐怖し、大御所が演じるキャラクターたちが生き生きとドラマを作り出す。

役所広司演じる大上が見事。倫理的に間違って
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

4.0


驚異のゴリラ萌え。
あんな腐ったユーモアのマブダチがいたら最高。

レジェンダリーより先に、怪獣アンサンブルをやってやろうという気概に溢れた作品。
ゴリラ・狼・ワニ・ロック様。巨獣たちの個性分けがし
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.5


森で遭難。しかも周囲には得体の知れない者たちの痕跡が…。

こんなストレス下で若者たちがおかしくなっていく。

ホラーではあるが、POVが狂気に陥るリアリティを醸し出し、神経がすり減るような感覚を味
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.5


これは無機質なアスファルトに降り注ぐ雨。
灰色の地面が色づくように、徐々に徐々に心に染み渡る。

決して押し付けがましくない、寄り添うような優しさを描いた映画。

グラン・ブルー/オリジナル・バージョン(1988年製作の映画)

4.0


綺麗…。
映像も音楽も物語も、溜息が出るくらい美しい。

人間を拒絶し、一方で惹きつけてやまない海。そんな海への強い畏敬の念を感じる。

付近が山ばかりだから、海が綺麗な街って憧れるなぁ。

ストーンウォール(2015年製作の映画)

3.5


「ゲイ・パワー!!」
掛け声のもと団結し立ち上がる。マイノリティたちの魂の叫び。

素直に胸が熱くなる。
ただ映画は記録としての役割を持つもの。
実際に自分も歴史を学ぶ上で、映画を参考にしたりもした
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

4.0


世界一ついてない女。
空き巣探しを始めたらとんでもない事に。

くだらない会話に意味不明なキャラクター、予想もできない展開。この監督、タランティーノが好きなんだろうなぁ。

不謹慎だけどユーモラスで
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ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0


年寄りを敬うのは社会の義務だ。
高度高齢化社会の日本だからこそ、意外にも他人事ではないかも。

「ドリーム」のセオドア・メルフィが脚本をやっているということで、軽妙で爽快感がある。

クリストファー
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0


中学時代トラウマ案件。チャイコフスキーを聞くと嫌でも思い出す。

ナタリー・ポートマン自身を反映したような主人公。いままで「良い子」の役を演じてきたポートマンが殻を破った新境地。

残酷でいて、この
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バイオハザードV リトリビューション(2012年製作の映画)

2.5


シリーズ中最低の作品。

いくら映画でもある程度のリアリズムを求めてしまう身としては、本作の意義がまったく感じられない。

ゲームのファンとしては、まったく似てないゲームキャラが実写で量産されるのも
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0


わざとらしさが全開で辟易。

戦時中という設定を生かした苦悩や苦労がいまいち感じられず…。主演二人が大スターだからだろうか。まあこれは好みの問題でしょう。

高評価の多い中でも珍しく少数派に。
最後
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ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

4.0


ヤク中が辿る皮肉な結末。

トリップ感のある映画だと思いきや、意外にも真面目なヒューマンドラマ。

賢いのに迷信にとらわれている主人公が面白い。薬局を襲うという絶妙な小物感も良い。帽子はベッドに置い
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.0


迫り来る睡魔との戦い。
こんなまったりしたSFは史上初。

でもクソ映画とは言い難いんだよな〜。
妙にクセになるというか。

恐怖のビーチボール。哲学的な爆弾。宇宙サーフィン。
ネタの宝庫に思わず口
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.5


まんまと魔法にかけられた。

陰鬱なノワールと魔法少女の異色すぎる組み合わせ。
これが頭のおかしい化学反応を起こしている。

観客の想像力に委ねる作りで、かなり難解。思わず二回観たけど、それでもわか
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バイオハザード IV アフターライフ(2010年製作の映画)

3.0


なんでこうなった?

中学生の時に劇場に観に行ったなぁ〜。
3Dに期待して拍子抜けしたのをよく覚えてる。

劇場でも微妙なら自宅じゃもうお察し。
ゲーム版のバイオハザード5で十分。

ゾンビものにス
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.5


至福の「ドーナッツ・タイム」。

舞台はクリスマスイブのロサンゼルス。

シンディは彼氏の浮気を知り、出所早々、相手の女をボコボコにする。
その親友の男娼アレクサンドラは金を払わない客を容赦なくブン
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ジョン・カーペンターの 要塞警察(1976年製作の映画)

4.5


かっこよすぎる…。

冒頭から血みどろシーンとシンセサイザーに痺れまくる。
徐々に徐々に煽っていって、遂に籠城バトルが始まるとノンストップ。

手に汗握り、何から何までアツ過ぎる映画。

ある戦争(2015年製作の映画)

4.0


あの選択を責めることはできない。
でも責めないといけない。

向けられる相手によって正義は如何様にも形を変える。部下たちのための正義が、現地の人々にとっては悪に。

結局何も正しくなくて、戦争が間違
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