Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

ホームランが聞こえた夏(2011年製作の映画)

3.4

実話ベースのフィクション。こんなハートフルな作品にとやかく言うのは気が引けるけれど、気になった点。元々話せていた人が聞こえなくなると数年であんなに話せなくなるものなのか。聞こえないことによって出るプレ>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.1

これは良い話なのだろうか。良い悪いで語るのは違うかもしれない。自分の経験や感情とシンクロする部分はほとんどなく、理解が及ばなかった。ビートルズの曲名を直訳したタイトル。台本の見える箇所と見えない箇所。>>続きを読む

全身小説家(1994年製作の映画)

3.4

小説家・井上光晴。序盤から人間の多面性を見せつけられる。3割バッター。心の中の夫。何度も差し込まれる女性たちの惚れ込みエピソード。皆さん何だか肌艶がいい。マットレス下の写経。本物の手術シーンはフィクシ>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.9

黒沢清監督作品は数本しか見たことがない。『CURE キュア』の印象が強かったので、最初の数分は“それっぽい”と感じさせられた。それ以降は“意外”が続く。概念を奪うという斬新な設定。どこまで既知でどこか>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.3

パトリオット・デイ=愛国者の日。嵐の前の静けさ。静寂を感じる序盤。日常を送る人々。事件の発生についてはニュースで見て知っていた。その後のことはほとんど知らずに視聴。緊迫感。凄惨な現場。遺体のそばに立ち>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.3

ジョージWブッシュ大統領の下で副大統領を務めたディック・チェイニー。皮肉の効いたタイトル。ドナルド・ラムズフェルドの濃いキャラクター。コリン・パウエルの葛藤。有名政治家たちの人間性を垣間見る。政界を去>>続きを読む

REDLINE(2010年製作の映画)

3.1

製作期間7年。手描き10万枚。映画の予告みたいなオープニング文字。独特のビジュアル。説明台詞。詰め込み感とわかりづらさ。なぜここを走るのか。作画のすごさは伝わる。演技はそれぞれ良かった。でも声優さん担>>続きを読む

氷の微笑(1992年製作の映画)

3.5

足を組みかえるシーンで有名。その印象が強く、ストーリーには期待できないのかな…と何となく後回しになっていた本作。ようやく視聴。ホラー映画顔負けの惨殺。伝説のシーンは割とすぐに登場。危険運転。男も女も翻>>続きを読む

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.0

近すぎる視点。レール撮影。ジムノペディ。変わった撮り方。酔いそうな映像。制服姿の仲間由紀恵さんが新鮮。食事シーンがどれもちょっと汚いもしくは気持ち悪い。シカゴブルズ。ロン毛の吹越満さん。トパーズの指輪>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

3.7

15歳と36歳。“そのことで頭がいっぱい”という表現がうまい。なぜ自分で読まないのか、なぜ自分で注文しないのか。2両目。前半と後半でガラリと変わる雰囲気。選別。「あなたなら どうされます?」。行進では>>続きを読む

いなくなれ、群青(2019年製作の映画)

3.2

捨てられた人が行き着く場所、階段島。落ち着いたトーンの映像が綺麗。独特のファンタジー設定が壮大。リアル目線で考えると気になる点と謎が多い。生活面、年齢層、人口など。真相に関しては、なるほど分からんとい>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.7

実際の事件は知らない状態で視聴。インタビュー映像とドラマパート。第四の壁を使った演出。スケート靴でタバコの火を消す描写は初めて見た。登場するのは一癖も二癖もある人物ばかり。母、夫、友人。一人につき一本>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.8

石油採掘。手段を選ばない男。双子。裏声。福音派。炎上。泥。血のつながり。彼は何のために頑張るのか。財を成したその先。手に入れたいもの。埋まりそうもない孤独。ただ目の前のことをこなす。罰が当たるとはこう>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.1

2を見れば前作でタイムループした理由が明かされると知り視聴。本作もUNIVERSAL登場から工夫されている。シシュポス量子冷却反応器。怒り爆発で当たり散らす主人公に笑う。6次元。世界線の分岐。音楽の使>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.6

落ち着いたシンプルなBGM。誰も何も説明してくれないまま約30分経過。サングラス。ようやく見え始めるストーリー。テレビ越しでも通用。真下ショットからの殴打と突き破りはびっくりした。サングラスをかけるか>>続きを読む

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.8

“暗い才能”。理由もなく6歳で話すことをやめた主人公エイダ。“神も口をきかぬ動物を愛す”。浜辺に置き去りのピアノ。結婚写真。雷。親子で首を傾けるシーンが可愛い。紙とペン。怒っていても崩れない気品。蓋に>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.4

UNIVERSALのロゴ登場シーンからすでに工夫されていて、面白いものが始まりそうだと期待させられる。タイムループ×ホラー×コメディ×青春。主人公の焦りが表情や行動からよく伝わってくる。チョコレートミ>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

3.4

迫力ある映像と重厚感。ローマ帝国。持てる者と持たざる者。どんな場面でもカリスマ性を発揮する主人公マクシムス。位は高いが孤独と葛藤に苛まれる皇帝コモドゥス。本作のホアキンフェニックスを見ていると北村一輝>>続きを読む

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖(1973年製作の映画)

3.3

初めましてのジョージAロメロ。B級感。映像自体は安っぽいのに、テンポよく切り替わる編集のおかげで上手いと感じさせられる。全員が一画面に収まるシーンは少なく、一人ずつバラバラが多め。注射の打ち方が雑。編>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.3

実話ベース。山火事。ヤーネルヒル火災。『セッション』のお兄さん…マイルズテラーを久しぶりに見た。日本では聞き馴染みのない部隊ホットショット。わざと燃やして止める手法。たくさん散りばめられた伏線らしき描>>続きを読む

バカ昔ばなし(2011年製作の映画)

3.1

オマリーの六甲おろしを思い出すオープニング。文・細川徹さん。え・五月女ケイ子さん。ナレーションと吹替は温水洋一さんが一人で担当。全9話。1話ずつが短いので見やすい。内容はタイトル通り。それ以上でもそれ>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

3.5

記録漏れ。劇場鑑賞。カジモド。エスメラルダ。フロロー。フィーバス。ディズニー作品の中ではシリアス且つ重め。音楽と歌声が壮大。

カリートの道(1993年製作の映画)

3.5

結末から始まるオープニング。元麻薬王。犯罪から足を洗いたい主人公。レンタカー屋の夢。安定のアルパチーノ。ショーンペンもなかなかハマり役。駅のシーンは『アンタッチャブル』を想起せずにはいられない。アクシ>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.2

原作未読。アニメ版は視聴済み。吹替キャストはアニメ版と同じ声優さん。思っていたよりも映像のクオリティが高くて驚く。街並みはブレードランナー感濃いめ。芸者ロボット。満遍ない配役にポリコレの気配。アニメ版>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.1

相変わらず色の使い方が独特。暗い色調に原色が映える。ただ同時に気付くのは、色の美しさと映像の美しさは同じではないということ。自分はもちろん本物の太宰治氏に会ったことはない。知り得る情報を統合する限り、>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.4

友人関係、恋愛、親子関係。お年頃なTHE思春期という描写がリアル。お肌も肉体も当時16歳のエルシーフィッシャーならでは。いわゆる陰キャな主人公。決して意志が弱い訳ではなく手探りな状態。大人から見れば1>>続きを読む

ブラック・ハッカー(2014年製作の映画)

3.4

最初の映像は違う映画が始まったかと思った。パソコンの画面上でどんどん展開していくストーリー。『search/サーチ』に比べると画面越しとカメラ越しの割合は半々ほど。どんなURLでもホイホイ踏んじゃう主>>続きを読む

あの子を探して(1999年製作の映画)

3.5

質素な風景と素朴で自然体な子どもたち。アッバスキアロスタミ監督の『友だちのうちはどこ?』を思い出す雰囲気。日本では考えられないような教育体制。レンガ。だんだんと変化する主人公の心情。さまざまな大人の姿>>続きを読む

ブルーノ(2009年製作の映画)

3.3

気になっていた作品。サシャバロンコーエン演じる“ブルーノ”というキャラクターが主人公。設定はフィクションだけど中身はドキュメンタリーという変わった構造。夢はセレブになること。ときどきドラマパートが挟ま>>続きを読む

八月のクリスマス(1998年製作の映画)

4.0

とても丁寧で静かな作品。心情説明はほぼなし。優しく微笑む主人公。常に聖人ではなく、返ってその姿がやるせなさと切迫感を際立たせる。集合写真。手順書。アルバム。本来なら消すであろう机の軋む音。外から入る光>>続きを読む

ホノカアボーイ(2008年製作の映画)

3.1

頭に水滴。ちょい役の蒼井優さんが贅沢。マラサダ。いとしこいしの喜味こいしさんを久しぶりに見られて嬉しい。意訳「愛に壁はない」。倍賞千恵子さんの声が良い。横向きテレビ。ポキバーガー。心地よい環境音の重な>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

3.5

結末のみ知った状態での初見。異常気象かと思いきや得体の知れない“何か”の恐怖に包まれる。あれよあれよと地獄絵図。虫。走光性。パニック。残酷描写はまあまあキツめ。CGは分かりやすい。副店長の活躍。崇拝者>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.1

告知するかしないか。主題はブレていないはずなのに、どの目線で見ればいいか分からないままエンドロールを迎えてしまった。あまり付き合いのない親族の結婚式に呼ばれたような気分。入り込みづらい。cancerや>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.0

ハーマンメルヴィル『白鯨』。禁酒1000日。確執。ポケットの薬。「知らぬ仏より馴染みの鬼」。テアゲネス1415勝。ベートーヴェン『歓喜の歌』。主人公が一人の格闘モノはどうしても先が読める。本作は兄と弟>>続きを読む

海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

3.3

出光興産創業者・出光佐三(いでみつさぞう)さんがモデル。日章丸事件など初めて知ることが多く興味深かった。惜しいと感じるのは大袈裟に見える演出とウェット感。脚色度合いはさておき、連続してドラマチックに盛>>続きを読む

VHSテープを巻き戻せ!(2013年製作の映画)

3.5

VHSに触れたことのある世代なら共感できる部分があると思う。定番2本組のタイタニック。次から次へと登場するマイナー映画。『ウィンドウズ95 ガイド』が気になる。日本ビクターのVHSとソニーのベータマッ>>続きを読む