ワナドワさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

限りなき追跡(1953年製作の映画)

3.9

90分未満の活劇を求めて観た。交渉の際の二つの丘がある空間を示す切り返しのキマリ具合とインディアンの能力の高さにビビる。

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

人生は映画とは違うと平気で言ってくる映画。モリコーネ音楽が情緒を煽ってきます。前にみたときの記憶だと最後のフィルム、みてから燃やす筈だったのに。不思議だ。

アーティスト(2011年製作の映画)

3.3

犬を飼いたい。おセンチ過ぎて泣ける。サイレントである必要がよくわかんない。所作で見せるとみせかけて原因と結果の紙芝居。懐古趣味のMV感。この映画の音楽好きです。同じ題材ならば『雨に唄えば』の方が好きで>>続きを読む

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.7

主人公の目的が頂点に達した瞬間映画が終わる潔さ。フランスの景色ってのは何処をどうみても。特に水辺が

野郎どもと女たち(1955年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

マンキーウィッツのミュージカルコメディ。初マンキーウィッツでいつもみたいと思っていた純な娯楽映画に出逢えた。冒頭の余りにも長い無言の末のミュージカルシーンに異常を感じつつ視線の攻防とスリの循環を楽しむ>>続きを読む

ふるえて眠れ(1964年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アルドリッチのサイコなメロドラマ。ドアの開け閉めの回数を数えたら面白いかもしれない。妹が見る幻影とそれを見ることの叶わない姉。姉の椅子を振り下ろすショットの凄味。冒頭では十代だった二人の姉妹が一つのカ>>続きを読む

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.5

何度みても良き映画。アメリカ映画の強みの一つに誰もが何となくダンスを踊ることができるということが在ると思う。メリル・ストリープを美しく撮るということを要請されたイーストウッドの本気を見た。鏡の前に立つ>>続きを読む

君も出世ができる(1964年製作の映画)

3.8

感動しました
フランキー堺はゴツいラム・シューって感じです
落とし穴に落ちないと星空も見上げられないっていう

だれかのまなざし(2013年製作の映画)

-

こういう紙芝居に近い系統。近未来っていう設定に驚きがありました

星を追う子ども(2011年製作の映画)

3.5

魂の表象が液体で日の光と影のやりとりとか星の無い空とか魅力的。ジブリへの敬意みたいな要素が多かったけれど矢っ張り新海誠節。教師の目に関するやりとりがイイ

彼女と彼女の猫 -Their standing points-(1999年製作の映画)

3.9

何処かで見たことある気がする小さな景色と雨とか雪が綺麗です

ほしのこえ(2002年製作の映画)

3.3

惑星から惑星ほどの距離に声を阻まれるという。携帯電話の画面でこのメッセージが届くまで1年ちょい と表示するしか距離の描きようがない

秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前に観た時はつまんなかったけれど高画質でみると変わる。画面は動き回ってるのにひたすら時間が流れるのを耐えるという一話を耐えたあとの、宇宙を示し総てをどうでもよくさせてくる二話。山崎まさよし。

①15
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

4.4

雨とか木々に伴う光のぶっとい輪郭とか物と人間の輪郭の色使いと横顔から正面への輪郭の色の変化とかレンズフレアと虹とか画面の驚きが沢山あっておもしろい。マルチプレーンが凄すぎるし木々の揺れがリアル過ぎて気>>続きを読む

荒野のストレンジャー(1972年製作の映画)

4.5

鞭と赤い家が衝撃。湖と青空と砂浜の西部劇。イーストウッドが自らで組み立てた協力の運動を微塵に砕く。鞭に打たれる回想とWho are youとか名前を問われるイーストウッドの関係の格好良さと去るイースト>>続きを読む

午後の網目(1943年製作の映画)

-

鍵の扱いとか道と家の見下ろす関係がおもろかったです

ONE PIECE 春コレクション(1998年製作の映画)

4.4

一つのショットで起承転結すべて語ってしまう訓練か何か。矢口史靖と鈴木卓爾

チキンラン(2000年製作の映画)

4.2

養鶏場は監獄で人間は看守で老兵はイカれていて可愛い。独房はゴミ箱で策を越えた先の丘の向こうには楽園があると信じている。クレイアニメの表現。水と風と炎。距離感の提示。みんな大好き『大脱走』と『飛べ!フェ>>続きを読む

グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

3.4

ムーンライトセレナーデ完成の瞬間のショットのさり気ない難易度の高さと凄まじさ。リマスター版というのをみると曲名が あと からくる面白さがある場面で演奏が始まった途端に字幕で曲名が出てしまう。傾斜の>>続きを読む

ロック・スター(2001年製作の映画)

3.7

初めてレコーディングをするウォルバーグを見つめるキャラクター達のクローズアップに感動しました。80sロックへの愛と旅情と月並みなロックスターの堕落。偉い映画ではないにしろ堪らなく好きな。初ライブでズッ>>続きを読む

いつも2人で(1967年製作の映画)

3.9

オープニングのアニメーションがお洒落で異なる時間を全て旅のみで描くのも面白い。何処かで見たことあるシーンだと思ったらハリウッド白熱教室だった。なんなんだあの番組わ

座頭市物語(1962年製作の映画)

4.5

勝新のフィルモグラフィをみているとイーストウッド的な歩み方を感じる。市が剣客に惚れてゆく過程のおもしろさと格好良さ。長屋を捉えるカメラの動きの的確さと心地よさ

ハッシュ!(2001年製作の映画)

4.3

田辺誠一と片岡礼子が格好良いし個々の長めなショットのキマってる感じが凄い

思春期ごっこ(2014年製作の映画)

3.5

人が横たわってる時にカメラも横たわる視線ショットで『泥棒成金』やら『パレルモ・シューティング』を思い出ス。前半が視線の映画。最後に描かれる対象の女の子にキャンバスを見せないってとこがキマってる。終盤に>>続きを読む

危険なメソッド(2011年製作の映画)

4.3

ポスターの"メソット"の文字は何故"メソッド"ではないのか。何故トに " を付けると ド に見えるのか。クローネンバーグの心理学を学ぶ人々の心理的なドラマ映画。俳優達の喋りと細かな動作、背景に含まれる>>続きを読む

それでも、愛してる(2009年製作の映画)

4.0

ジョディ・フォスター監督・出演のもとでメル・ギブソンが自身の鬱と付き合って挑むドラマ。メルギブが家を追い出されるか、という時のシーン運びの潔さや如何にビーバー人形に支配されるかという段階が面白い。分離>>続きを読む

ゲルニカ(1950年製作の映画)

-

13分。高速のパンやズーム、多重露光かディゾルブか。余りにも面白いモンタージュの中にゲルニカという都市の悪夢。絵画の断片が画面になる感じ。1902~1949のピカソ。ニューヨーク近代美術館、ルイーズ・>>続きを読む