【世界は正直キツいけど、のその先】
リトルマーメイドでアリエルが「なぜ火は燃えるの 教えて」と歌う時、半ば反射的に目が潤む。
世界を知りたい(知らねば)と焦ったり夢見たりする気持ちは苦しいけれど>>続きを読む
「首」ってタイトルだけに、序盤から首もげ死体の登場バーゲンセール。首をやる、首をとる、そのやりとりに自分自身の値打ちを託すように生きている男たちなのだけれど、こうもゴロンゴロンと首が出てきちゃ普通にあ>>続きを読む
俊敏な安藤サクラ、ずっと見ていたい。ネリが走れば走るほど、ナイフをぶん回すほど、なぜか切なくなる。朝焼けの空にグッドラックと大声で届けたい。
ダメ弟役の山田くんは結構良かった!
あの憎めない感がある>>続きを読む
ホン・サンス作品は『逃げた女』以来だけど大好きで、ただのおしゃべりを見てるだけで何でか楽しい。謎のズームは今回も健在。
「あー今スベったな」とか「お、意外と非常識だな…」とか、そういう地味な可笑しさま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
宮崎駿、終活入ったんか?笑
宮崎じいさんの遠い日の原体験というか、精神世界をずっと見せられてるようで、なんか分からないけどずっと不穏で怖かった。
ラピュタもトトロももののけ姫も、こっから生まれたんだな>>続きを読む
「キムタクと信長がタメらしい」と誰かが言ったのがいまだにジワジワ面白くて笑ってしまう。
アラフィフを迎えたキムタクの恋愛ものって久々かつ貴重なのでは…?!
今回の主軸は夫婦のラブなので、史実的にど>>続きを読む
うぅ〜怖かった〜!笑
ケイトブランシェットが指揮者役?!絶対に惚れるだろ…と思って楽しみにしてたやつ。めちゃめちゃハマってた(歓喜
さすがエリザベス女王役経験者、演技で権威を醸し出せるってすごい。>>続きを読む
家族の物語を描きつつ、救済の意味について想像を巡らせられる作品だった。
誰しも心の内に愛情とか思いやりみたいな温もりがあるのと同じくらい、何も立ち入らせない孤独な空間やどうしようもないだらしなさを抱>>続きを読む
ある主婦の、マルチバースを巻き込んだ覚醒の物語
笑い泣きしてるうちに本当に泣いてた(笑)
ボヘミアンラプソディーを初めて聴いたあとの感覚に似ているな。
こっちの方が元気で下品でラブリー。
目まぐる>>続きを読む
序盤から色々めちゃくちゃですごいけど、これをわざわざ人の手で作り込んでるって思うとさらに凄みが増す。
今回、役者が好きな人たちばかりで。
やっぱりマーゴットロビーには見惚れてしまう。
彼女はほんとう>>続きを読む
観て数日経つけど、うまい言葉が見つからないや
とりあえずすごく良かった。
「話したって結局一人」だという苛立ちや意固地な孤独は闘志の源。自分を救うのは自分だ。そんな中でも温かな方にゆっくりと開かれて>>続きを読む
初めて観たのは高校生の時だったかな、全然意味分からなくて話も覚えてなかったんだけど、今回はちゃんと追えたので自分の成長を感じた(笑)
『花様年華』でのプラトニックラブにてすっかり性格を拗らせたトニーレ>>続きを読む
何となく自分や世の中というものが分かりかけてきた中、今後の住処や人生における大体の方向性についてどこで手を打つか、はたまた「まだ打てぬ」と新たなコマ送りを模索したり、進むにしても勢いだけではなく戦略が>>続きを読む
一通り伝記か何かで読んだことがあったんだけど、時勢も重なって結構ハードな生い立ち。
心の傷とコンプレックスに向き合いながら、それでも愛情というテーマから目を逸らさなかった人なんだと思う。
ロマンチック>>続きを読む
ちょっと見た後言葉が出なかった。
高齢化社会が限界にきた日本で、国推奨により75歳以上の人間に自らの生死の選択権を与えるというPLAN75が制定された、一見価値観が崩壊したように思える世界。
だけ>>続きを読む
観ていると、とにかくお肉が食べたくなる。
美味しそうなごはんが繰り返し出てくるんだけど、すき焼き、ステーキ、豚カツ、などなど。この方本当にお肉が好きなんだなと思った。
17年の密着を通して、監督>>続きを読む
斎藤工が序盤から例の数奇な運命を辿りながらも無駄にフェロモンを放ち続けるので「あぁ災難だ…ところでなんで君エロいねん?」って我に帰らされて面白かった。
そして最後はウルトラマンの生還を切に願って爽やか>>続きを読む
さすが、仕掛け満載な構図はどこを切り取っても美しい〜。
シナリオ付きの長編ピタゴラスイッチを見ているようだった(笑)
3つの物語それぞれがとてもチャーミングで、迎えるラストは温かいほろ苦さ。
2時間>>続きを読む
大抵、色々周り道したけど私は私の道を歩みます、ってなるんだけど、最後「幸せです!」って言い切らないとだめなのかな?
寂しい時は誰かとくっつけばいいし、違うと思ったら別れればいい。
気持ちの変化を恥じ>>続きを読む
意味を見出せない体験、宙に浮いたままの白黒の仕分け。
分かりやすいラベルを貼れない不安を抱えながら、同時に自分なりの愛着を持って胸に留めていたりする。
形が無いと思っていた領域が、ある偶然によってポ>>続きを読む
おもろい、かっこいいのシンパシーのみで全員が進んでくのがいい。
あと森田くんのモードチェンジっぷりが証明する、彼の音楽への造詣の深さ。さすが3万枚のCDを聴いているだけあって幅が広い(笑)
バンド再結>>続きを読む
村上春樹の物語っていつも、他人の気持ちが分からなくて苦しいとか、後悔してるとか死にたいとか、普遍的な感情をわざわざ回りくどい暗喩で描いてる気がするのだけど、とりあえず想像を巡らせてるうちに自分の不安と>>続きを読む
脳内に相談役住まわせてるところ、ファンタジーとは切り捨てられぬ。
かなりデリカシーに欠けてるこの渡る世間、油断してると勝手に心を踏みにじられる怖さがある(という気持ちに多々なるのは、すでに色々拗らせ>>続きを読む
何も成し遂げられないのが人生だ、という語りがあったけれども、
戦争には本来意味など持たない人間の命が、まるで意味とか目的を持つかのように錯覚させる作用があったのかもしれない。
幼馴染3人の会話中、こ>>続きを読む
トーベには芸術家としての野心、埋め方の分からぬ好奇心と寂しさが漂っていた。
自分の心から目を逸らせないからこその自由と孤独。その正直さが魅力的な人だった。
思い通りにならない自他の情熱に揉まれる中、>>続きを読む
あぁよかった、かなり不穏だった…親指が…
親指の位置をあんなに怖いと思ったことはない。
鈴木亮平のオーラがマジすぎて文字通りブルブル震えながら観た。
前作は大上とのバディな日々を通した日岡の成長譚的>>続きを読む
友達と自然に人生の話をできるようになったのは、いつ頃からだろうか。
わたしにもあの子にも、それぞれに心地よい形があるんだな
そんなことをやっと実感として憶えつつある中で、言葉にできなくてもいい優しさ>>続きを読む
中村佳穂、友達のすすめでライブに行ってから好きになって、そんな彼女が主役なら間違いない!と思って劇場へ。
いやほんと、歌声を堪能するためだけでも、映画館で見る価値があると思う。
それくらい歌の力がすご>>続きを読む
ナイトタウンでゴジラのネオンブルーが映えるって気づいた時、大発見だっただろうな🤔
コングが可愛くて頭いい愛されキャラだった(笑)
個人的にはvsムートーの時のような渋かっこいい感じが好きなんだけど、>>続きを読む
北斎ってこだわりつよつよ面白じいさんのイメージだったんだけど、柳楽くん演じる若かりし頃の北斎は意外にも、自らの承認欲求に翻弄されたり人との才能の差に苛立つなどしていて、しっかり青い時代を経ていたのがよ>>続きを読む
泥棒業のかたわらデザイナーになる夢を抱く女の子エステラが、ある時から復讐の炎を燃やして邪悪なクルエラへと変貌を遂げる。
いや〜むっちゃかっこよくて可愛かった!
エマ・ストーンのヴィラン最高。
使える>>続きを読む
太宰が創作に際し、実体験をどれくらい混ぜ合わせ切り離していたかは分からない。彼がこのような人物であったとは言い切れないし、あたり前にこの映画も考察の一部に過ぎない。
だからここは真偽から一旦離れ、>>続きを読む
チャーミングなビルマーレイに愛着を感じずにはいられない。
どちらかというと父親っ子として育った身としてはなかなかキュンとくる作品だった。
プレイボーイで陽気な父親は冒険を共にする相棒として、娘を色ん>>続きを読む
フランケンシュタインの作者が女性だなんて知らなかったけど、メアリーの女性としての体験がないと書けなかったんだな…としみじみ。
そんな傑作の(←説得力)誕生秘話を作者の人生をなぞらえて描いた物語。>>続きを読む
自分の境遇を受け入れきったようでありながら、その内には脆く繊細な心を抱える凪沙。その危うげなバランスで気高く生きる彼女の姿が見ていて刺さった。
草彅くんの視線、指の先、肩の揺れ全てに凪沙を感じた。素晴>>続きを読む
期限つきだからこそ、青春にかける情熱はミラクルを孕んでる。
少しの一歩が連鎖を呼び、いつの間にかこわごわしたスクールカーストも、HIPHOPに乗せてびゅーんと飛び越えて。見たことのない素顔、思いもしな>>続きを読む