boismortierさんの映画レビュー・感想・評価

boismortier

boismortier

映画(698)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.9

友だちを守るために走り続ける少年の姿
大人になると分からなくなる大切なもの

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

ヴィルヌーヴの映像を包み込む
ハンス・ジマーの超越的音響美
欲望と権力抗争を繰り返す砂丘
青い瞳と新たな伝説がスタート

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

生まれたての脳細胞から覗いた人間社会 
不思議の国のアリスがベラに転生したか
ヒトという動物はセックスを超えてゆけ

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

原作キャラクターの多彩な魅力
アイヌ伝統文化と北海道の自然
躍動する多面体に光が照射され
樺太からユーラシアに広がって
国家間の軋轢や民族同士の野望
映画はまだスタートしたばかり
さらに面白く壮大な展
>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

不寛容な馬鹿げた世界に生きるうちに
歌に溢れた場所で惹かれてしまう男女
それなりに齢を重ねながらも初々しい
逢瀬というにはぎこちなくいじらしい
劇中歌が心情とユニゾンする可笑しさ
どんな不幸があろうと
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.9

ゴジラの怒り大暴れの不条理が
単なる暴れん坊と違うのにねぇ
物語の展開があまりにもチープ
伊福部昭の音楽に相応しくない

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

清く貧しく美しかった日本人への憧憬
都会の狭間に生きる男のアナログ生活
小さな声や生命の息吹に耳を澄ませて
わずかな触れ合いに喜び心を動かされ
音楽と本と少しの酒を友に日を重ねる
ヴィム・ヴェンダース
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.1

オレゴントレイルへの郷愁は幻想
開拓という名の強奪と欲望に抗争
牝牛を搾乳する男と搾取する強者
最初から間違いを繰り返す人間達
美しい自然と動物たちが愛おしい

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.7

ウェンディ役の愛犬ルーシーから
今回のリジーには猫と鳩なんだね
ポートランドのアート&クラフト
DJの選曲も60年代後半の空気感
自由な表現を何かが抑圧している
不安な時代の女性ふたりの生き様

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

墓場鬼太郎までの物語がまるで横溝正史
水木の立ち位置がブレブレなのがご愛嬌
祖先の霊毛で編んだちゃんちゃんこの力

ジャム DJAM(2017年製作の映画)

4.0

トルコとギリシャの地政学的位置役割
東西文明の衝突と融合がもたらす陰影
十字軍レコンキスタに翻弄された歴史
ウードの響き流浪の調レンベーティカ
蠱惑的な踊りとセファルディの哀切感
アヴリルとジャムの旅
>>続きを読む

ガッジョ・ディーロ デジタルリマスター版(1997年製作の映画)

3.8

不思議な出会いとインスピレーション
ひとりひとり究極の個性は身体の表現

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.9

魔境上海の租界に女スパイそして雨
モノクローム映像に舞台そして煙草
銃撃のスリルと音楽の使い方が絶妙

アアルト(2020年製作の映画)

3.6

アアルトの作品・人生を淡々と 
プライベート映像が多くて吃驚
バウハウスの影響やグロピウス
ル・コルビュジェとの関係性も
モホリ・ナジやジャン・アルプ
盗作でないが影響受けた剽窃か
モダニズム建築で孤
>>続きを読む

リバイバル69 ~伝説のロックフェス~(2022年製作の映画)

3.9

関係者の証言とライブ映像ユニゾン
当時の音楽状況と空気感が伝わって
楽し過ぎるドキュメンタリー証言で
レジェンド達のライブの魅力が増幅

ひなぎく(1966年製作の映画)

4.0

はちゃめちゃに刺激されるジジイ
チェコのヌーヴェルバーグ破壊力
舐めんなってか若い女王の底力を

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.0

時代の空気に翻弄される芸能の道
アーティストとパトロンの関係性
師匠と弟子の相互依存に性的暴力
古今東西変容しつつ繰り返される
鍛錬可愛がりジャニー喜多川の姿
傾城の花魁や歌舞伎すみれの花園
どうなる
>>続きを読む

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

4.0

戦争する人間 瓦礫にハイヒール
結婚する男女 その愛の姿と行方

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

テナーサックスだけを吹きまくる大
情熱的ブローが魅力だけど一本調子
レジェンド達も音量や音色に悩んだ
コルトレーンにソニー・スティット
バードやプレスのフレージングには
出町座のクセツヨ音響が良かった
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.4

既成概念と個がせめぎ合う社会
何処から誰にでも憑依する怪物
のっぺらぼーな管理体制の皮肉
欲望の肥大化による抑圧と統制
どうってことない世界への咆哮
未来を映す鏡が壊れ始めている
子ども達の適応力の凄
>>続きを読む

ひまわり デジタルリマスター版(1970年製作の映画)

4.2

ソフィア・ローレンの女優っぷりと
ヘンリー・マンシーニに泣かされて

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.4

このペースで描くと合従連衡まで5年
映画的魅力をどう打ち出すのか心配だ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

トムがよく走るカーチェイス面白い
時代の風IT社会が善悪を超えている
デジタルとAIが暴走する世界の未来
映画製作にも影を落とす皮肉な内容
デジタルの未処理示す膨らんだ面相
アナログな戦いは繰り返され
>>続きを読む

コンサート・フォー・ジョージ(2022年製作の映画)

4.1

ゴージャスな演奏に嬉しさと懐かしさが
ずっと聴いていたいけどジョンも不在で
楽しくて踊りたくなったのにこれは映画
喪失感と哀切な思いがどんどん込み上げ
不覚にも泣きたい気分になってしまった
♪Hors
>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.2

自由であること個と宇宙そしてアート
当たり前じゃない自らの表現とロック
ジギーからヒーロー個性の収集と変化
美醜を超越する両性具有から六道輪廻
辺境からの豊饒世界と色即是空に無常
デヴィッド・ボウイの
>>続きを読む

小説家の映画(2022年製作の映画)

3.9

煙草もどんどん隅にやられて
不自由な世界にどう向き合う
老いと死に向き合う信条告白
ガラス越しの少女キム・ミニ
ホン・サンスの映像と終末観

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

列車に馬がハリウッド映画らしい
悪党ぶん殴るのもアメリカっぽい
スピルバーグの映画の原点と魅力
ジョン・ウィリアムズのテーマ曲
ヘレナのテーマをムターが弾いて
10代から楽しんだシリーズ最終作
さよな
>>続きを読む

エリック・クラプトン アクロス24ナイツ(2023年製作の映画)

2.8

ロイヤルアルバートホールだから?
なんであんなオケとコラボするの?
ライブの一体感グルーヴを無視して
人数かけて時間と才能の無駄使いだ
♪White Room最高だったのになぁ
オケのコラボ曲で盛り下
>>続きを読む

>|