クノールさんの映画レビュー・感想・評価

クノール

クノール

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

昔、女性ドラァグクイーンのレジェンドと話してたときに、「私は女性にセックスワークを勧める、そうすることで、タダで男に搾取されることに疑問を感じるようになって、男との距離感と自分の価値を確立できるように>>続きを読む

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.5

これは何回も見直したい映画。
自分マイク・ミルズ好きなんだわ。映像も、引用される本の一節も、70年代バイブスも良い。

オカンがかなりのナイスキャラで良かった。干渉したいけど干渉しないように頑張ってる
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

グレタ・カーウィグが描く、女ふたりの友情が好きすぎる。方向性の違いによる別離を経ての再会、それこそ女の友情よ。

泣き崩れる元彼や友達を抱きしめる、シアーシャ・ローナンのたくましさよ。シャラメの青さも
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.2

原作オタク大歓喜のキャスティングだった
二階堂一人二役してるのかな、立ち回りすごい
かなり細かく丁寧に拾っていて、これは映画10本くらい必要になるのでは??

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

首都高ロードムービー。
役所広司は詩です。
最後、Feeling Good流れながら長回しの役所広司と目が合いながら、一緒に泣いてた。

パティ・スミスを口ずさむ日本人女子ってのはちょいと無理あるんじ
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.3

吹っ切れた人間は強い
フェイクな世界を笑い飛ばし続けて行きたいものである
あと、しゃべるようになってからのポール・ダノがセクシー

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.7

8年ぶりくらいに見返したけれど名作だわ
アダムはクズ野郎だけど、最後に一瞬だけ『Lost Stars』原曲アレンジで歌ってるところで感動する〜
ラファロとの、ふたまた有線イヤホンNYデートは恋に落ちざ
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スモーク(1995年製作の映画)

3.8

初見。呼吸をするように、タバコを吸ってるオーギーが良かったな

最後の寓話、、、人は何かの「ふりをする」ことで、お互いを救えることがあるということなのかなって

嘘か本当かとか、道徳の有無については煙
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.7

アニメーションとして大傑作
下衆な男から逃げ出して十二単を一枚ずつ脱ぎ捨てて月夜の道を駆けていく描写が凄い

(スンッ...)って無の表情になる箇所が何度かあって、女の強さであり苦しみであり、つらい
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.0

期待しすぎたからか全然グッとこなかった〜
戦いを淡々と追うような感じで、ナポレオンが目指してる理想みたいなのが全然見えてこなかったな

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

ずっと悪の重低音のようなベースの音を鳴らしながら、植民地主義の不条理がまかりとおってきたことの恐ろしさを206分の人間ドラマでちゃんと魅せられるスコセッシはすごい

しかしレオのクズ感は凄い!しらじら
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

クッパええキャラすぎて、倒すのちょっと可哀想やったやん

スーパーマリオ64は、ピーチは助けを待ってるだけ&ルイージ不在だったので、ピーチは戦うしブラザーフッドも見れて楽しかった

マッドマックス状態
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

泣くと思ってなかった〜
後半はパパ出てくるたびに涙腺弱くなっていった...
エモいシーンで、ポルシェかよ(笑)ってツッコんでしまったけど

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.6

面白すぎた
映画好きのおじさんが二人集ったらそうなるよね笑 ニック・ファッキーーン・ケイジもペドロ・パスカルも抱きしめたくなった🥹アツい男たちだ

「一番好きな映画なに」と聞かれて、難しすぎてジタバタ
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エリザベート 1878(2022年製作の映画)

3.8

なるほど、こう来たかー!と思った。宝塚やミュージカルで描かれてる「エリザベート」を知らなかったら、ちんぷんかんぷんかも。エリザベートにまとわる「死」のテーマを、ルッキズムとの闘い、満たされない自己承認>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.6

グレタ・カーウィグ天才!
おばあちゃんにYou are beautiful. って話しかけるシーンは泣いたよね
懐かしいバービーグッズいっぱい出てきたし、30代女子にドンピシャ刺さるのでは?
マスキ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

内容は目に見えない脅威のAIとかめっちゃテクノロジーなのに、終始鍵を奪い合ってて、デジタルなんかアナログなんか分からなかった笑
イタリア車カーチェイス祭りが楽しかった〜爆走する旧式FIAT500可愛
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

これはハヤオ解釈による「神話」
この世ならざるものとの対話
タイトルに反して説教じみてないのが良い
ハヤオますます本質的な仕事しててかっこいいな〜 辞めるって言いながら作り続けてほしいよ 同じ時代に生
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雄獅少年/ライオン少年(2021年製作の映画)

3.8

中国発、獅子舞スポ根アニメという新ジャンル、激アツだった〜
逆境から立ち上がって頂上目指すっていう意味合いが、やっぱ中国発だとメッセージの重みが違ってくるよな
最後の大会で、獅子舞を水に蹴落として勝ち
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.6

音楽・映像が前回にまして最&高
冒頭からグッゲンハイム美術館でマルチバースから先鋭スパイディー軍団が大集合して現代アート破壊しながらドンパチするなんてイカしすぎ〜
スパイダーパンクの声がダニエル・カル
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.2

はじめはPart of the world だったところ、エリックに会ってからはPart of "your" worldになるんだな、一緒に観に行った人に教えてもらえて目からウロコ🥹

ツッコミどころ
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.6

NYのイタリアンレストランのディナー中に起こる事件をものすごいテンポで描いた映画。映画自体が、ありえない具材をすごい勢いで調理して最後にまさかの隠し味を投入して強引に仕上げました!という料理みたいで、>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

3.9

落語かコントのようでめっちゃ面白かった。
エディが賭けに負けて茫然自失とするシーンのモンタージュとI wanna be your dogの曲が相まってカッコ良かった

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

音がない漫画も良かったけれど、音があるのもまた良かった。色の洪水みたいなアニメーションも。踏み台、と言ったら語弊があるけれど、天才は、無意識的に、いろんな人を超えて上に上に行ってしまうよなぁという。「>>続きを読む

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

3.7

ラストのシュリが海岸で白い礼服を燃やす静かなシーンからのリアーナの"Lift Me Up"が流れてエンドロール、涙なしには観られないよ〜
あのシーンで改めてチャドウィックが亡くなったことを実感してしま
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

Be kind!というシンプルな呼びかけが、宇宙の広がりを一点に収束させて、今ここにいる自分に戻ってくるシーン、もはや禅の悟りだった。ラストの、人間として一山越えるミシェル・ヨーの表情は泣けたな〜

スナッチ(2000年製作の映画)

4.5

初見。ブラピのカッコ良さを差し置き、かなり最高な犬映画だった。黒人トリオのゆるさは、もはや、ちいかわワールドだった。

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

森のシーン、良かった。。。
だれかに心を開くことや、だれかを受け入れるのとは、とてもとても痛いんだけど、その先には人間に生まれたことの希望のような、一筋の光が差し込むような。

ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

4.0

主人公は頭も回るしとにかくカッコよく決まってるので、すべて計画の上と思わせるけれども、結果オーライなことも割とあるのも少し笑えて、その絶妙なズレ感みたいなのがコーエン兄弟のユーモアなのかなと思ったりし>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

ゆかり号、どのディテールも日本じゃないけど、もはや日本じゃなさすぎて楽しかった。それより、久しぶりに見たアーロン・テイラー=ジョンソンの仕上がりが1000点

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

これ見てからハイム聴きまくっている。こういうお騒がせラブストーリー好き。主人公が爆走してる映画はだいたい名作。唐突に出てきたショーンペン、ああいう過去の幻想だけ見て生きてるオッサンおるわ〜と思って面白>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

色んな要素詰まりすぎ、ディープでダークで掴み所のない女心の機微や子を持つことへの葛藤がかなり鮮烈に描かれておりビシビシ突き刺さる。自分で選択していく人生を歩んでいるユリアは偉い!でも女の友情is th>>続きを読む

マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.8

失恋の翌日もヨガマットで淡々と太陽礼拝してワークアウト欠かさないJ.Loが好きよ〜 人で悲しみを埋めてはいけません、と言うけれどJ.Loは何しても良いのよ、彼女が輝けば人は幸せになる

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