この映画を鬱映画というのはあんまりに短絡的だ。賛否両論ある映画だとは思うけれど、私は今まで見た映画の中で一番号泣してしまった。
自分の命を投げ捨ててでも、息子の幸せを願う。美しい親子の愛情だ。
世間は>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ジョーは銃を撃てなかったのではない、撃たなかった。
しかし、結果的に彼女は人殺しになってしまった。彼女は自分自身を偽ることなく生きて、最後には価値ある人生を得ようとした。そのことを誰も止めることはでき>>続きを読む
欲望は満たそうと思えば、思うほど満たされなくなっていく。一時は気分が紛れたとしても、さらに欲望は貪欲に大きくなっていく。人間である以上、仕方のないことではあるのに罪の意識が芽生えてしまう。欲深さは罪な>>続きを読む
「もし、あの時その選択をしなければ」と思うことは誰にでもあるだろう。3人の人間がまるで川の支流のように別れ、再び交わる。それぞれに罪の意識を持ちながら、生きていく。もちろん罪のない人間なんて存在しない>>続きを読む
成り上がるためには、切り捨てなければいけないもの、人は少なからず存在する。ある意味残酷さにも似た冷酷さが必要だ。目的のために感情を捨て、合理的に物事を進めることは大切だ。しかし、それが本当に正しいもの>>続きを読む
なんともやるせない気持ちになる。
確実に殺しているに違いないのに、死刑にすることができない。罪に相当する刑罰を与えられない。社会のルールとして割り切らなくてはいけなくても、人間の心はそう簡単には割り切>>続きを読む
本当の好意を自分自身の絵で伝えることができたシーンは少し感動した。ストーリー自体も何か特別なことが起きるわけでもない。でも、日常の中に幸せも不幸も含まれている。
このレビューはネタバレを含みます
胸糞の悪くなる映画として有名。確かに最後のオチはあまりにも救いがない。
けれども、見方を考えると人知を超えた生物に人間は打ち勝つことができるという希望を持つこともできる。
こういう映画に言えることはた>>続きを読む
イーストウッドマラソン5作品目。
クリントイーストウッドらしくない映画とも言えるが、オチはなんとも彼らしい。地球を守るために犠牲になる。こう書くとよくありがちなストーリーだが、月に行ってみたかったとい>>続きを読む
世界のキタノとして一躍有名になった作品。「ありがとう、ごめんね」に込められた意味はあまりにも愛情に溢れ、悲しいものだ。人間は愛する人を守るためには、獣になることだって難しいことではない。
これは愛の話でありながら、人間の悲しみも表現している。悲惨とも言える少年時代、親友に裏切られる青年時代、そして社会のはぐれものとして生きる大人となったシャロン。彼は本当に優しい人間で、優しい人間だから>>続きを読む
ペニーワイズが襲ってくるところは、怖さよりも滑稽さが勝ってしまった。
最終的にはItの恐怖より、人間の怖さのほうが際立っていた。子供を様々な理由で押さえつける大人こそが子供たちの本当の恐怖なのでは?
前評判が高かっただけに、少し拍子抜けしてしまった。ストーリーはいたってよくあるものだが、曲や衣装、セットなどはこだわりを強く感じた。
夢を追うこととその実現のために諦めなければいけないもの、手放さなけ>>続きを読む
イーストウッドマラソン4作品目。掛け値無しの名作。感想を書き直して、ああでもないこうでもないを繰り返している。名作ほど感想というものはいらない。観て感じることがとても大切だ。
クリントイーストウッドマラソン3作品目。最初の津波シーンは圧巻。内容はかなりスピリチュアルな類でハリウッド映画としては珍しい。日本人は割とそういったところに偏見の目がないので、フラットに物語に没入でき>>続きを読む
「15時17分、パリ行き」に感化され、イーストウッドマラソンを実行中。
ここ最近は実在の人物の作品が多いが、彼の作品から感じるヒーロー像には考えさせられるものがある。人は英雄になろうと思ってなるのでは>>続きを読む
実際の事件に関わる人物が、映画で演技をするという斬新な作品。やはり演技は素人だから、お世辞にも上手いとは言えない。しかし、事件を実際に肌で感じていたからこそできる演技はやはりこれ以上にないリアリティだ>>続きを読む