小林モンジャさんの映画レビュー・感想・評価

小林モンジャ

小林モンジャ

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.6

1期と2期の間のストーリーなので1期を見終わった方はこちらをどうぞ。

主人公に対する伝説の探検家の1人、ボンドルドとその娘プルシュカのお話。知れば知るほどボンドルドに対して軽蔑する気持ちも湧きながら
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A2 完全版(2015年製作の映画)

4.3

ネタバレかなり含みます。

Aでは1996年を舞台にしていたが、今作は2000年のオウムからアレフへと名称変更する時期が舞台のドキュメンタリー。

この森監督はアレフ内部はもちろん、地元住民、そして右
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「A」(1998年製作の映画)

4.2

オウム真理教における1996年、麻原彰晃を始めとする主要幹部や上祐が逮捕された中で警察、マスコミ、地元住民との対応に追われる荒木浩広報副部長にフォーカスしたドキュメンタリー。

オウム崩壊以降に生まれ
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わたしの魔境(2022年製作の映画)

2.0

令和に台頭するカルト宗教のストーリーをオウム真理教に関係した人物とのインタビューパートと織り交ぜながら進行する。

カルト関連は少し齧っている自負があるものとしては期待していただけにガッカリの出来。
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メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

3.7

内容は主人公がリッキーに代わった事以外は前作からのほぼ焼き直し。

今作は童貞でメンタル弱のキャッチャー、テイラーとそして石橋貴明演じるタカタナカが追加。この2人が存在感あって良かった。

ここからは
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メジャーリーグ(1989年製作の映画)

3.7

万年お荷物球団のインディアンスのオーナーの妻が最下位になって移転する為にわざとクセしかいない選手を取って最下位を目指す。

…もののそいつらは一芸に優れていた!覚醒して目指せ地区優勝!という単純明快な
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.5

テレビドラマを映画化した際によくある、「これわざわざ映画にする意味あったか?SPで良くない?」という気持ちになるパターンになってしまっている。

一番個人的に盛り上がったのが、小日向&航と佳代子さんが
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.9

金持ちのイケイケ白人によるボス猿の争いばりのマウント合戦。
名刺のクオリティの高さでバトルになっているわりには、作中に主人公が仕事で有能さを見せつけるシーンがないのは皮肉。

他人の感情などどうでもよ
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.8

「SAW」シリーズのジェームズワン監督という事で否応なく期待しちゃう。
結論から言うとこの手のジャンルが好きなら見てみてオッケー。
ラストは結末に向けて急激にギューッと締めにかかってきたので、思わず心
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.2

このパッケージのインパクトに釣られて見たらすごく記憶に刻まれた。
この独特過ぎるアニメーションと世界観は大人になった今からでも忘れないし、子供の頃に見たら三日三晩夢に出てくる。

巨人のドラーグ族(こ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.7

1の犬がやられて怒るのは亡き妻からの形見という意味も込めて分かるけど、まさか家でもあそこまで怒るとは。
頭文字が「い」から始まるものに特別な執着を覚えるタイプの人なんですか。

1がノンストップでター
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

親切なほどに明確な復讐の理由を序盤に据えて、そこからはもうひたすら追いかけ続けてボコボコにするのはシンプルかつスッキリしてて俺好み。

オフェンスにパラメータ全振りしすぎてて回避に関してはご愛嬌。
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

戦争物でもその中で撤退戦を描くっていくのがノーランらしい。

陸海空それぞれの主人公が異なる時間からスタートさせて一瞬重なるっていうのはノーランとしてはわりとベタで混乱はしない。

「誰が死ぬかわから
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

予備知識無しで見ました。
多分スパンを置いて複数回見ると思うので、1回目の感想を書いておく。

この作品を攻略するには、今の俺と未来の俺とによる挟撃作戦が必要なんだと理解しました。

解説サイト、動画
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.6

公開当時、今作を見た友達の間で「300」ごっこと称し、互いに殴りあうマネをして寸前でめっちゃスローに動き合う遊びをしていたのを思い出した。
確かにこれを見たあとだとやりたくなるわな。

上記のようなス
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

3.5

これ絶対に邦題も「グラビティ」にした方が良かったと思うんだよね。

「重力」という文字通りにその力が感じられて好きなラスト。

当時映画館で見て久しぶりに見たけど、これはやっぱり映画館で見なくちゃいけ
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RRR(2022年製作の映画)

4.4

こんなパワーに溢れる映画撮れるのはやっぱりインドだけなんだろうな!

18歳のときに一本4000円のユンケルを3本飲んだら、マリオで言うスター状態になってママチャリに跨り東京ー九十九里浜の往復160k
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.8

病気を患い麻痺で車椅子生活にもめげずに勉学に励む娘、そんな彼女を献身的に介護する母による寒いシアトルの寒さすら吹き飛ばすような心温まるハートフルストーリー

…ではありません。母の挙動が怪しいです。ネ
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

原作も死滅回遊入ったくらいまでは見てたくらいの人間です。

正直原作はあんまピンと来なかったけど、今作はそんな自分でも楽しめました。

原作の3人+五条よりも、乙骨&真希狗巻パンダ+五条の方がキャラの
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

Adoの歌ありきで作った感があって映画としては完成度が低くて不出来だと思います。

ミュージカル映画のように曲とリンクして自然とストーリーが進む感じではなく、ウタの見せ場プラスαストーリーが一応進む感
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.5

よく「この映画は劇場で見たほうがいい」ってフレーズを耳にすることがあるけど、今作は逆で家でまったり見るほうが適していると思う。
正直2時間ノンストップは疲れる。

中盤の過去編は久しぶりに映画館で寝そ
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.3

Amazon様々ですわ。
映画仕様なので音響がとても良い。臨場感と迫力がテレビ放送よりも増すのでなるべく大画面でこれは見たくなる。

前半の選考は栗山監督を始めとする首脳陣やスタッフの苦悩や考えが伺い
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.3

北野武監督のセンスはとんでもねぇなこれ。
前作がデビューだけど脚本はベースがあったので完全な脚本は初なのにこんなストーリーで挑む肝っ玉の強さよ。

とてもスローペースでゆっくりと頭のおかしい展開に入っ
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監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

2.5

いわゆる北野武モラトリアム三部作の二部作目。

一応コメディタッチに作っているけど俺には怖いと言うか北野武監督の精神状態が悪い意味で心配になったなこれ。

新しいジャンルの映画が上手く行かないキタノ監
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.1

子供の頃から久石譲のsummerが好きでようやく作品の方も見れた。
その音楽も合わせて「もう戻れない夏」が体感できた。
毎年夏になったら扇風機を回し、スイカでも食べながらこの映画を見たくなる。

祖母
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.8

これは北野武作品どころか映画全体でも上位に入る好きな作品。
見終わったらまた最初に戻りたくなるなぁ…

カツアゲや教師へのイタズラなどしょうもない事で学生生活を過ごすマサルと、彼に何故か敬語を使いなが
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R100(2013年製作の映画)

1.5

松本4作品の評価は
大日本人>しんぼる>さや侍=R100かな。順を追うごとに深みにハマって酷いことになってる。


・キャストが豪華
・サトエリがエッチ
・渡辺直美も痩せてる時期はわりと好き
・BG
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さや侍(2011年製作の映画)

1.9

半端に置きにいって失敗した駄作。攻めて撃沈した1,2作目よりある意味ダメージがでかい。

30日以内に若君を笑わせなければ切腹という話が面白そうで期待したけど、
『用意された体を張る仕掛け』に対して野
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しんぼる(2009年製作の映画)

2.1

チャップリンやMr.ビーン的な笑いと意味ありげで哲学的なものを狙って大失敗してます。海外の自分を知らない観客を意識した結果、国内外問わずウケないという最悪の末路を辿っています。

今作は09年。07-
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.0

原作が大好きで10周はしています。原作も有害図書指定されていましたが、こちらも海外ではカットされていたりするとか。

90年代末〜00年代初頭のアングラ感があって雰囲気はむしろこっちのほうが好き。
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座頭市(2003年製作の映画)

4.0

全体3.5評価だけど俺は好き。たけしがエンタメに振り切った感じは無印アウトレイジと重なる。


・按摩が金髪なのに不思議と江戸の風景で浮きつつもマッチしている
・斬った際の血しぶきの表現が浮き上がっ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.1

急遽監督になった芸人北野武のデビュー作品。

脚本は野沢尚のものを一部たけしが書き直したらしいが、とてもダーク。以降の作品は希死念慮のようなものを持っている主人公(たけし)が朽ちるまでを描くことが多い
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.8

舞台がロサンゼルスで分かりやすい物語ではあるが、ハリウッドものとは一線を画している。

日本にいられなくなった主人公(たけし)がロスに渡り、マフィアとドンパチをしながら向こうのワルを束ねていくという話
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.3

刹那的すぎてたまらない。

瞬間的にやってくる無慈悲な暴力、残酷な運命から逃れられない主人公たちと美しい沖縄の砂浜との対比が感情を揺さぶり続けた。

都会の東京で抗争に巻き込まれて死んだ死なせたという
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.5

前作で魅力的だった西田敏行、塩見三省両者とも実際に大病を患い満身創痍での演技。
それでも気迫迫るものは伝わってきたのだが、特に塩見三省は前作から比べるとあまりにも様変わりしてしまったのが残念でならない
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.8

前作が好評で2,3の制作が決定したのかな?と序盤から思わされるストーリーの引き継ぎ方、そして次作への繋ぎ方であった。

ヤクザに出入りしてる刑事が「〇〇は死にましたよ!」って言っといて間違ってましたよ
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