motchaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

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いいねえ。重くて暗い話なのに、シャープな演出力でぐいぐい見せてくれる。
底辺フランス人、ムスリム、移民、ロマ、貧しいことだけが共通の彼らが憎み合っている地域で平和なんて訪れるのだろうか……、と八方ふさ
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透明人間(2019年製作の映画)

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ラストで「へー」と思ったけれど、前半部分を思い出してみたら全然整合性が取れてないじゃないか。
行き当たりばったりのサプライズ優先、いわゆる「驚かしてナンボ」映画だった。

まあ、それならそれでもいいん
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盗まれたカラヴァッジョ(2018年製作の映画)

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出だしはとってもいい。
テンポよく謎がたたみかけられてわくわくさせてくれる。
さあ、あとは美人のヒロインの登場を待つばかり!

……と思っていると、まさかの展開。
ええっ、まさかこのビジュアル最低のお
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ジェクシー! スマホを変えただけなのに(2019年製作の映画)

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面白い映画の基準って何かと考えてみると「続けて3回観られるかどうか」だと思う。まず1回観て、面白かったから立て続けにもう1回観て、それから友達といっしょにもう1回観て。
この映画はまさに「三度見」の代
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

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こういう映画って「リアル優先なのか、サスペンス優先なのか」はっきりしてくれないと微妙にもやもやするんだよね。
この映画も落ち着いた演出でじっくりと見せてはくれるんだけど、最後までどっちつかずでお尻がむ
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

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アダム・ドライバーの「スター・ウォーズ」での黒歴史をあっさり更新。
中盤の、おそらく監督しか面白がっていないドタバタなんて哀れすぎて涙が出そうになる。
アダムも砂ぼこりと暑さで頭が少しおかしくなったん
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SHADOW/影武者(2018年製作の映画)

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どこかのタイミングで極彩色モードに突入するのかと思ったら最後までそのままだった。
ところどころにイーモウ監督らしい殺陣はあるけれど、おかげで最後まで煮え切らない感じ。
女の人はきれいだね。

次はまた
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ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

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「高速回線を使ってコンマゼロゼロ秒の差で大儲けする」という話は聞いたことがあったけれど、これはその顛末を描いた映画。
主人公が次々立ちはだかる難題を知恵と努力で切り抜けて、最後にはとうとう……、という
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ワールドエンド(2019年製作の映画)

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ビル破壊シーンはどの映画でもワクワクするよね。
でもこれくらいのVFXは世界的にはもう普通なんだ。それならもっとがんがん破壊するだけの映画を観たいもんだ。
この映画ではビル破壊シーンに加えて「襲ってく
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

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なろう系の反動なのかな、最近また真っ直ぐな「頑張れば夢はかなう」系の映画やドラマが増えてきたような。
これも、そう。
そしてこれも、大好き。
体育会系ドラマだから当然熱いんだけど、でもみんなの微妙な距
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

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最初の5分間でテレビ画面を蹴り割りたくなったけれど(佐藤二朗を面白いと思う人っているのかしらん)、そこを我慢すればあとはまあまあ面白かった。
可愛いのか不器量なのかよく分からない主役の女の子がやっぱり
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

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ははっ、これはなかなか面白い。
だって普通に考えれば原稿の漏洩ルートは他にもいっぱいあるのに、何となく「この9人が怪しい」って思わされちゃう。こういう勢いのある強引さは好きだよ。
そういうわけで謎解き
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ミスター・ルーキー(2002年製作の映画)

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阪神ファンじゃないんだけどなぜか気になって見てしまった。
そうしたら案外いい。
一茂が自然でいい。
奥さんとのやり取りもいい。
駒田の憎々しさもいいし、
橋爪功の、全国民がイメージするところのいかにも
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サーホー(2019年製作の映画)

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バーフバリとそっくり同じストーリーが現代に舞台を移して成立するのかって映画。
結論から言うとこれくらいケレン味ごてごてで初めて成り立ったかな、という印象。
タイトルが流れた時なんて腰抜けそうになったも
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フード・ラック!食運(2020年製作の映画)

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☆☆☆
2年ぶりの料理映画。
料理映画に限ってミシュラン風の評価を取り入れてます。
つまり「映像」「音」「食べる人の表情」の3ポイント。
今作は次々に出てくる肉が絵的にも美味しそうだし、脂がはぜるバチ
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シェイクスピアの庭(2018年製作の映画)

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ケネス・ブラナーはシェークスピア劇全映像化を目指しているのかと思ったら、今回取り組んだのはオリジナル脚本。
主人公はシェークスピア自身、いかにもシェークスピア的な対話シーンもあるし、映像もきれいだし、
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デンジャー・クロース 極限着弾(2019年製作の映画)

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オーストラリア映画というのは初めてだし、オーストラリアがベトナム戦争に参戦していたというのも初めて知った。ついでにデンジャー・クロースという言葉も初めて聞いて、てっきりこれがキイワードになるのかと思っ>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

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10分くらいにちょっとだけ怖いシーンがあったけど、それだけだった。
せっかく真夜中に部屋を暗くして一人で観たのに。
じゃあ逆にみんなでワイワイ言いながら観た方が楽しいかというとそういう映画でもないし。
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

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どん底から一念発起して復帰コンサートを成功させる、という話かと思ったら全然違ってた。
どん底からさらに沈んでいくジュディを淡々と描く。しかしそこで歌われる歌が素晴らしいのでついついサクセスストーリーの
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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テレビ放送のアニメ版が好調だったので「宇宙戦艦ヤマト」のリメイク版とか「ガンダムオリジン」みたいな劇場先行公開システムに切り替えてきたってことかな。
その分確かに作画には一層磨きがかかった。
やかまし
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冬時間のパリ(2018年製作の映画)

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どうせフランス映画だから分かったような分からないようなセリフの連続とすっきりしないエンディングなんだろうと予測。実際まあ、だいたいそんな感じだった。
ただ、セリフは出版業界の愚痴が中心なので分かりにく
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

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プロットとしては「ハドソン川の奇跡」と同じ。
アクロバティックなシナリオで素晴らしいクライマックスを作り上げた「ハドソン~」に対してこちらは愚直なまでに時系列きっちり。
しかも主役は根っからの英雄では
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架空OL日記(2020年製作の映画)

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本当にこの人のシナリオは天才的だね。
それに見事なキャスティング。脇役の隅々まで絶妙。もちろん主役の人たちはあまりに上手すぎてまるで演技じゃないみたい。

架空だったキャラクターたちが最後完全に独り立
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ダンサー そして私たちは踊った(2019年製作の映画)

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旧ソ連ジョージアの貧困の中でダンスに賭ける青春。
基本的に暗~い話だけれど、ダンスが面白いのでまあまあ退屈しない。

ただしダンスがすごいのは主役一人。
あとは兄も親友(?)もそれぞれ才能豊かという設
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新喜劇王(2019年製作の映画)

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とにかく頑張れば夢はかなう。最近では珍しいド根性礼賛の前向きムービー。

ここんところ「転生したら無敵能力ひゃっはー」「生きる理由もないけれど死ぬ理由もないからとりあえず生きている僕、かっこいい」「謎
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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助監督「監督う、その設定だったらニールはずっと後ろ向きに歩かないといけないんじゃないんですかあ?」「最後にセイターがこうなるんだったらこれまでの戦いはなかったことになるんじゃないんですかあ?」「そもそ>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

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出たっ。どっぷり自己陶酔オナニー映画。
ボクちゃんの演技上手いでしょ?
ボクちゃんのシナリオ詩的でしょ?
ボクちゃんのカメラきれいでしょ?

陶酔するのはいいけど真っ当な映画が撮りたければ自己抑制も必
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無敵のドラゴン(2019年製作の映画)

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ストーリーぐだぐだ、アクションしょぼしょぼ、特殊効果ちゃちちゃち。
昔の粗製濫造時代の香港映画を思い出した。

こんなの借りた覚えはないんだけど。
きっとIDを乗っ取られてリストに入れられたんだろうね
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

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爆発シーンが多くて退屈はしなかったです(小学生の感想文かよ)。

しかしハリウッド映画をそれなりに観てきたつもりだけど、この映画を観るとつくづく思うよね、白人はどれもいっしょに見えるって。
まあ、この
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

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女性がアクション映画の主役をはるのは本当に大変だね。
芸術的なカット割りと気の遠くなるような細かな編集でスタント映像を紛れ込ませる。製作者の頑張りには本当に頭が下がる。
でもそのアクションよりもラスト
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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今年最高傑作決定。
笑えて泣けて、見終わったらとにかく頑張りたくなるし人に優しくなれる。
叫ぶ映画は大嫌いだけどもちろんこの映画での叫びは最高のカタルシス。

もともとの演劇は60分。
これを15分水
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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これは面白かった。
抜群の発想と子役の見事な演技。女性二人がきれいで上手。いい映画ってこうやって作るんだってお手本の一作。

文句のつけようもないけれど敢えて言うなら、
1)ヒトラーが下手くそ。調べた
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

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実話を元にしたレース物というとしょぼしょぼ「ラッシュ~プライドと友情」をどうしても思い出してしまってあんまり食指が動かなかった。
でもこれは、いい。

よーく推敲された無駄のないシナリオ。迫力のレース
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

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神戸が舞台なので期待して観たのに二時間ドラマ並みの杜撰なシナリオ。
特に前半の一時間は拷問のような退屈さ。
後半にちょっと盛り返したかと思われたけれど、ラストのどんでん返し(と呼ぶのも恥ずかしいけど)
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決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

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全然期待していなかったけどとっても面白かった。
吉本芸人オンパレードなのに下品じゃないし、会計がテーマなのに堅苦しくない。
しかもしかも、ここが一番ポイントだけど「忠臣蔵」なのに湿っぽくないんだ。
湿
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デッド寿司(2012年製作の映画)

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もはや食の芸術と言っていい「寿司」、その芸術が完成するまでの孤独な闘いが美しい映像で描かれる。そこには外連味もはったりも一切、ない。あるのは寿司に対する畏敬の念だけ。寿司を愛する人にはぜひ見てほしい一>>続きを読む