わきなつみさんの映画レビュー・感想・評価

わきなつみ

わきなつみ

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

よく分からなかった、という感想を聞きすぎてどんな前衛的な映像を見せられるんだろうとドキドキしていたけど全然ちゃんとストーリーあったし 全然ジブリだし ふつうに楽しんだ。アニメにおける技巧を総動員させた>>続きを読む

リトル・エッラ(2022年製作の映画)

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ここ最近、友達のありがたみを噛み締めていたところだったのでタイミング含めてすごく良かった。異性間の友情と同性間の恋愛、お花屋さんの男の子とサッカーが好きな女の子。取り立てて考える必要ないのかもしれない>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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エマストーンの強い顔面がこのカオスを成立させていて見惚れてしまう。子供っぽいセリフを大人の女性の低い声で話すの、アンバランスでグッとくる。閉鎖された空間に閉じ込められていても絶え間なく学習し進歩する少>>続きを読む

CRANK-クランク-(2023年製作の映画)

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すんげ〜東京っぽさ強いな…と思って観てたけどわざとだよね。移住とか帰り道(たぶん多摩川を渡ってるから神奈川県に住んでるよね?)とかとの対比のための。わたしも行きつけの中華料理屋作りたい。

あんた(2022年製作の映画)

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推しという言葉が生まれる前からひっそりとずっと好きな千葉雄大さま。
何よりも楽しくて大切だけど名前がない関係性は 儚く不可抗力で変化してしまうということを描いてくれて嬉しいなあ

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.8

わたしが映画に求めているものが詰まっている。風が吹いて枝が揺れるくらいのストーリーで分り合いたいのだ。
これはわたしの話ですけど、気味の悪い同僚にやさしい想像力を持って接したり、疎遠のまま死んだ伯父を
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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映画はひとりで行くべきだと、こういう作品を観るとつくづく思う。まさに同じ体験が、わたし自身ではなく家族としてだけど、思い出されてあれこれ考えてしまった。
栗田科学の人たちの、優しさ、というと平たすぎる
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家畜追いの妻 モリー・ジョンソンの伝説(2021年製作の映画)

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人種差別と女性蔑視を取り上げているのだが問題が入り乱れている感じがして必死で着いていったよ、、という感想。
ヘンリー・ローソンの原作から、戯曲にする時に黒い蛇を黒人のヤダカに置き換え、さらに映画化する
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(2023年製作の映画)

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加瀬亮すご!というのがいちばんの感想。教科書で歴史をさらっても当時の言葉遣いや身振り・仕草などは分からないから、映像でこうやって再現してもらえるのは嬉しい。そして怖すぎるから笑、今までいろんな人が信長>>続きを読む

動物園日記(1957年製作の映画)

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1950年代の上野動物園の様子を映したドキュメンタリー。ナレーションで飼育員さんたちを「おじさん」と呼んでいるのがおもろい。でもまじでおじさんしか出てこなくて、女性の飼育員さんが増えたのっていつごろか>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

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とんえびが手を繋ぐのアニメで観るとよりかわいくてキュンとした。赤ずきんコスも良い。すみっコ農園のガチャでもゲットしました。
前半はシーンが独立してて飽きちゃうな〜と思っていたけど、後半はふつうに泣いた
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正欲(2023年製作の映画)

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原作から朝井リョウ味を削いで、ストーリーだけ掬い取ったかんじ。

分かり合える相手が生理的にムリじゃないひとでよかったねーとか思っちゃうな。そういう判断は性的指向と関係しないのか?

人と一緒に水を見
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キリエのうた(2023年製作の映画)

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わたしはこれまでの大きい災害をずっと免れてきて 同じだけの痛みを背負えてないなんて日本人じゃないみたい と勝手に感じることがあって。だから震災が題材になってるものに対して理解が及ばないことはあると思う>>続きを読む

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

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予告編を10回以上見た結果、まずKing Gnuの曲にハマり、なんだか映画も観てみたくなって鑑賞。
あまり観ないタイプだしドラマも見てないので知識ゼロで臨んだのだが、やはりこういうちゃんと予算を与えら
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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

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チチが平愛梨みたいでかわいいなぁとかしょうもない考えごとしながら観ていて、嫌いじゃないけどどう良いのかわからないなと思っていた、けども、youtubeで濱口竜介監督のトークショー見たらなんかジワジワ好>>続きを読む

BE:the ONE(2023年製作の映画)

5.0

猛烈強火BESTYなのでもちろん初日に来ました。4DXで1回見て、1時間後に舞台挨拶中継付2Dで鑑賞。
代々木の追加公演は現地参戦もしてるし、配信も何度も見たし、DVDも持っているけど、それでも初めて
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ラブゴーゴー(1997年製作の映画)

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この時代の台湾の、生活雑貨や服装、街の風景がとても愛おしい。今と変わらないところもあるけど、この時代特有のものもある(はず)。
糊にパンダのシールが貼ってあったり、ベッドの横にはレッサーパンダのぬいぐ
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あの頃、この時(2014年製作の映画)

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大学の授業2コマ分くらい勉強になりました。わたしはやっぱり歴史を勉強することに楽しさを感じるんだと再確認できて嬉しかった。映画を見るならばその作品がどういう社会の中で生まれて どういう立ち位置なのかを>>続きを読む

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

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晩年のジェーンバーキンの断片を並べたかんじで、ドキュメンタリーとして90分でまとまりや面白さを感じるためのものではないんだろうなと思った。でもやっぱり娘じゃないと撮れないだろうなと思う部分も多くて、日>>続きを読む

熱帯魚(1995年製作の映画)

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あまり予習せず観に行ったのでこんなにしっかりコメディだと思わなかった。でもギリギリ現実ってかんじがする。田舎(それも暖かい地域)の警察はあんなもんだ、多分。クレジットに胡定一の名前があって あ!となっ>>続きを読む

さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

5.0

こんなに集中力が続く3時間はなかなか無い。レスリーチャンがとにかく美しかった。芸は揺れる時代の中でもてはやされたり、利用されたり、排斥されたりと扱われ方が変わっていくけれど、当人たちはいつも100%の>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

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収蔵庫の棚倒したり遺跡(? 洞窟)の中で銃撃ち合ったりしないで〜!という毎度の感想。戦勝国でももちろん犠牲は出ているわけで、お祭りムードの社会とインディーの心の対比が切ない。帰りたくないインディーの、>>続きを読む

インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

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開始早々、華やかなネオンの上海にうっとりする。やっぱりアジアの景色が好きだなぁ。墜落する飛行機からゴムボートを使って着地したり、トロッコのジェットコースターが途中で線路が途絶えても無事だったりして、「>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

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インディージョーンズって人の名前だったんだ〜、というところからのスタートです。考古学を究めるためには運動神経も必要なのか。学問(?)への想いが強いところと肝が座ってて戦いにも強いところはすごいけど、ち>>続きを読む

本能寺ホテル(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

歴史にもしもは無いし、ロマンを感じるべきじゃないと思ってはいても、タイムスリップへの憧れはやっぱり捨てられない……ふつうに「良いな〜!わたしもいきたい」と思いながら見てた。400年も時差あって言葉通じ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

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欠片からじゃ全体を正しく想像できない
世界は何層にもなっていて 自分に見えているレイヤーだけじゃ現実を正しく理解できない

台湾、街かどの人形劇(2018年製作の映画)

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人形が筆をとったり判子を押したりするシーン、息を呑む繊細さでほんとうに感動する。しかしこんな技術を持っているひとでも、80歳を超えても人間国宝でも、父の存在が消せずに自分であることに悩むなんてことがあ>>続きを読む

フォーリー・アーティスト(2017年製作の映画)

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予告編では映画の音を作る職人に密着していろんなスゴ技を見せてもらえるのかと期待してしまったけど、台湾映画の歴史を遡りながらフォーリーアーティストというもの自体を説明しつつ胡定一個人についても紹介するっ>>続きを読む

鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言(2011年製作の映画)

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お祖父様に「宮大工の棟梁になるためには木を理解する必要がある」と言われ、工業ではなく農学校に行ったという話がすごかった。そんで木の種類が見分けられるようになったり、実際に使用する木材を選ぶ時にどういう>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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「夢の涯てまでも」(が好きですぐ名前を出してしまう)に近しいところありつつカオスに振り切ったかんじ…体力がすごい。家じゃきっと集中力がもたないから映画館で見てよかった。でも自分のベッドの上で観たら、も>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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純度の高い情熱と根性でイケると思ってるガタイのいい男子が苦手、そういうひとが「面白い」とか評価されて え〜ってなったりさ…でも隣の席のおじさん(他人)が演奏シーンをめっちゃノリノリで聴いてたから、ライ>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

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さっきわたしが歩いた道が映っているという偶然にわくわくしたけど、それ以上のことはなかったな…(山田杏奈ちゃんにハラハラすることはさせたくないと思ってしまうんよ)
でも原作は読んでみたいと思った

君の名は。(2016年製作の映画)

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TXTのボムギュが君の名はの聖地巡礼してて(去年の話)、いよいよ見なきゃと思ってついに鑑賞。
思い出せないけど大切で特別なひとがいる、というロマンチックは大好物なんだが、手に書いた言葉はダサかったので
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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なんて言ったらいいか分からないまま何日も経っちゃった。観た直後は「めっちゃ良かったなー!」みたいなハイだったけど、あとからいろいろ考えてしまうね。これ企画して実際映画にするの、すごい勇気だよなー、、。

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

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東京出身と地方出身で東京という街の感じ方はちがうよな。映画の雰囲気に反して所々ゲラゲラ笑ってしまった。(私だけ?)工事中の渋谷をたくさん映像で残してくれてありがとう。新宿東口の果物屋さんも映ってて泣け>>続きを読む

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