theocatsさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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女ともだち(1956年製作の映画)

3.2

アントニオーニのカラー2作品の訳わからんけど芸術的作風に魅せられる感じは残念ながら本作品にはなかった。
しかし、イタリアにおける複数男女の早急・性急な恋の有り様とその結末までを描いた内容に、これが「イ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.1

殺人の前科ある元ヤクザ者、出所後いかにして小市民として真っ当に生きようとしたかを描いたドラマ。

キャスティング役所広司はどうなんだろうと疑問符だったが、元ヤクザ者から小市民への変貌をそつなく演じてい
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.2

私にとっての岩井俊二は「リリィシュシュ」であり、あのショックとカタルシスに心を激しくかき回され、嫉妬ジェラ男になったもんだ。笑

しかし、その他の作品はりりィ的なものを期待し過ぎるがために「ズコッ!!
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ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

3.0

これは文字通りボストン市庁において何がなされているかという完全なるドキュメンタリー。しかも説明ナレーションなしの実況垂れ流し。もちろん編集はしているけれど・・・

正直言えば一枚目の2時間時点でギブア
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TENET テネット(2020年製作の映画)

2.5

いやー…見事なまでに全く訳が分からなかったわ笑笑笑
お得意の「アナクロ頭による雰囲気察し」ではまるで追っつかず、ここまで分からないと逆に清々しいよ笑

解説を探して読んで、再視聴決定!! 多分もう2回
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グレムリン(1984年製作の映画)

1.0

記憶があやふやだったが、オープニング映像からしばらくたって初視聴であることを確信し「まだ見てなかったのか!・・」と驚く。

しかし、‥完全な子供向けエンタメということか(それにしては残虐バイオレンス場
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.9

実話ベースとのことだが、さて、日本でニュースとなったのか全く記憶がないので、そこらへんは投稿後に調べてみましょう。

で、映画としての総評は結構よかったんじゃないかな。

最初の方がごちゃごちゃしてい
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クレイジー・ハート(2009年製作の映画)

3.5

ヒットしたのは昔の話、今は場末のバーやボーリング場のどさ回りをしている初老のアル中カントリーシンガーソングライター。
新曲も作ることなく過去の遺産で食いつないでいる状態だが、巡業先で出会った女性記者と
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最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

1.1

犬童一心監督であれば「吉永小百合忖度」はないかもしれないだろうと期待したのだが、終わってみれば思いっきり忖度まみれで、それが少なからずショックだったわ・・・

まぁー吉永さんを憎んだり嫌悪しているわけ
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ラテン・アメリカ/光と影の詩(1992年製作の映画)

3.8

アルゼンチン最南端の町から家出した青年が、父を訪ねてチリ・ペルー・ブラジル・ボリビア・メキシコへと南米・中米を自転車とヒッチハイクで遡っていきながら、各地の歴史的経緯と現代政局を戯画的に風刺しつつ描い>>続きを読む

欲望(1966年製作の映画)

3.7

ネタバレかもしれないのでご注意






なんちゅう訳の分からん映画!! しかし惹きつける力があるということなのか最後まで集中せざるを得なかった。

「これは脈絡のない夢のようなドラマなのかもしれな
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歌え!ロレッタ愛のために(1980年製作の映画)

3.8

なるほどね、これが売れっ子カントリー歌手の生涯というわけだ。と、少なからず心が動かされた。感動とか感銘まではいかないけれどもね

炭鉱労働者の家に生まれ、14歳で元軍人と結婚!!
順風満帆な夫婦生活の
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キリマンジャロの雪(2011年製作の映画)

3.2

タイトルからてっきりヘミングウェイ原作かと思ったらさにあらず。

フランス、不況により造船会社の労働組合にて独自に「くじ引き」により人員カットを行使するが、なんと組合長自らそのくじを引き当て、合計20
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.4

あまりピリッとした印象を受けない作品ばかりの小泉監督ではあるけれど、この「雨あがる」は「ほのぼの武家おとぎ話」として監督ならではの世界観を表現しえていたと感じられた。
とはいえ故人となった黒澤明監督の
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朝が来る(2020年製作の映画)

2.5

パッケージのこまい文字が見えなかったので事前情報は河瀬監督のミステリー映画ということのみ。
あまり好きな監督ではないけど名作ということもありうるからね・・

で、見始めたらタワマンに住む児童を持つ家族
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赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.3

事前にパッケージの説明と、映像特典の中の解説を読んでから見始めたのだが・・・

イタリア的な芸術映画なのは間違いなく感じ取れたけれど、シュール・モダン・ポストモダン・・・いずれの様でもあり、別の何かの
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

2.8

いわば「アメリカ版・霊界の勧善懲悪ドラマ」

見たような見ていないような‥記憶があやふやながら、見ていたとしてもどうせ忘れているだろうからいいや、と見始めたら確実に未視聴映画だったので一安心。

結論
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

中野量太監督ということでそこそこアベレージの作品であろうことは予測できたが、ファミリーコメディドラマ路線に唐突という感じで3.11東日本大震災エピソードを挟みエレジーヒューマンに急転回!
その線でまと
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

3.6

イーストウッド物にしては平穏ほのぼの系かと思いきやそうは問屋が卸さず、「やっぱり暴力国家アメリカならではのバイオレンス解決になるのか・・・」とうんざり呆れていたところ、そういう復讐の仕方もあったのか!>>続きを読む

映画 太陽の子(2021年製作の映画)

3.4

太平洋戦争も戦局悪化となった1944年から翌年敗戦まで、京都大学にて開発実験をされていた「原子核爆弾」。
その研究に携わっていた学生とその家族、及び幼馴染の女子を軸とし、戦争の虚しさと、先進科学の意義
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山中静夫氏の尊厳死(2019年製作の映画)

3.8

よくは分からないまま見始め、「死にまつわる邦画あるある的凡庸な情緒劇」なんだろうと、弛緩した気分でダラダラ見進める。

しかし、末期がん患者が自分で墓を造った後から体調を崩し、いよいよ死期が迫って以降
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ガタカ(1997年製作の映画)

3.2

初視聴がもう20年くらい前。何気に見直したくなり再視聴。
のっけから結論を言えばムムムとかなり微妙。苦笑

まぁーしかし記憶としてはほんの一場面しか残っておらず、殆ど全面的に忘れていたので初視聴のよう
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.6

まずは戊辰戦争における長岡藩の立ち位置、及ぼ戦況のあらましを知りえたことに感謝。

その長岡藩老中:河井継之助としての役所広司をメインに据え、彼の生きざまが窺い知れたことも興味深いことではあった。
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野良犬(1949年製作の映画)

4.1

未視聴の黒澤映画まだあったかのかとレンタル。

結論は結構よかった。

まずうだる夏の暑さを執拗に演出し、客側に強く印象付ける。
狂暴な拳銃強盗事件の追跡ながらバイオレンス場面がないためにドキドキする
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青春残酷物語(1960年製作の映画)

3.9

安保闘争時のクサクサ刹那的やさぐれた時代。
共に学生である男女が明確な人生の指針を定められるまま、なし崩し的に付き合い始め、金を得る為に「つつもたせ」を重ね・・・

大島渚イズムらしさが出ていたか正直
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蟹工船(1953年製作の映画)

3.7

過酷・悲惨なのが分かり切っているだけにパッケージを見ても見る気にはなれず長らく回避。ようやく10年越しに気を奮い立たせてみた映画。苦笑

要は業突く張り資本家の下僕監督一味と、その下で奴隷労働をさせら
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阿部一族(1938年製作の映画)

4.1

注意:このレビューは深作欣二監督テレビドラマ版について。
テレビ版のせいか項目がなかったけど記録のために


一国の藩主が死の床に伏し、忠臣らが殿逝去の折には「殉死」したい旨申し出るが、死の際にありな
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キャプテンハーロック(2013年製作の映画)

3.2

「えーっ、キャプテンハーロック実写版なんてあったんだ・・」とパッケージを見て驚いた。もちろんそれは大いなる勘違いだったが笑

始まってみれば3Dアニメだったのでさらなる驚き!!
クオリティもよさそうだ
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

2.0

原作は知らないが、ちょっと前に原作に沿っていると思われる古いフランス映画を視聴済み。
で、本作は思いっきりアメリカンショービジゴージャスエンタメミュージカル路線。
序盤からそれなので早くもうんざりゲッ
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カラカラ(2012年製作の映画)

4.0

質的に期待できなさそうだが、沖縄舞台のロードムービーということで環境映画的にながら見できればと。

しかし、結論的にはまずまず。
とはいえ、序盤中盤は工藤ゆき演ずる人妻が白人男(老人!)とかんたんに寝
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大コメ騒動(2019年製作の映画)

2.6

大正時代に起きた富山での女主体米騒動を描いた映画らしい。

エピソードは興味深かったが、コメディ仕立てのせいで騒動に到るやむに已まれぬ極度の貧窮、騒動の際の迫真性は皆無。
シリアス仕立てにしてくれたら
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.2

ある意味ネタバレかもしれないのでご容赦





何らかのビートルズプロモーション映画ということか?・・・

英国の売れないシンガーソングライターが「全世界一切停電」による交通事故に遭い、怪我が癒えた
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戦場のアリア(2005年製作の映画)

4.6

どうせ「臭い映画」なんだろうと軽んじていたが、戦場でのクリスマスイブにドイツ軍とフランス英国連合軍の敵国兵士たちが、歌と音楽による越境セッションを皮切りに急場の「和平」状態となり、酒を酌み交わしたり、>>続きを読む

婦系図(おんなけいず)(1962年製作の映画)

3.8

「別れろ切れろは芸者の時に言う言葉。今の私にはいっそ死ねとおっしゃってください」というセリフは何かのドラマかコントで幾度となく耳にした記憶はあったが、まさかこの映画の原作が出所だったとはね・・・。>>続きを読む

ライラの冒険 黄金の羅針盤(2007年製作の映画)

2.6

単発作品と勘違いしていたが、そうかシリーズ物だったか・・・

やたら訳が分からないうちに話が進んでしまうし、壮大な世界観なんだろうけど深みが感じられず、キャラクター何れに対して共感も生じず、「冷めた傍
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エビータ(1996年製作の映画)

3.8

マドンナ主演よりはアランパーカー監督という点に焦点があったのだが、いやまぁ見事なまでの「マドンナシフト!」。
映画の中でも演技力はゼロとからかわれていたが(かどうかは分からないが苦笑)、とにかく大根演
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