theocatsさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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嘘八百 京町ロワイヤル(2019年製作の映画)

2.8

全く腑抜けとしかいようがなかった前作よりは少しマシと感じられなくもないが、やっぱり評価は芳しくない。
まぁそれでも「弛緩系エンタメ」として一定のラインを保持していたと言えるのかもしれないね。

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.2

9.11自作自演テロ事件の容疑者として、不条理にグアンタナモに強制収容されたモーリタニア人釈放までの軌跡を綴る実話ベース映画。

・・・「狂った強権国家アメリカ」を知らしめる意味で、本作品も有用な映画
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.8

盛り込み過ぎでは?
辻褄合わせが過ぎないか?
大団円フィナーレを意識し過ぎていないか?

など批判精神が頭をもたげたのは事実ではあるが、それでもエンドを迎えた時に「これで良かったのだろう・・・」と得心
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塀の中のジュリアス・シーザー(2012年製作の映画)

3.6

シェイクスピア「ジュリアス・シーザー」の教養がないことをこれほど悔やんだことはない・・・

イタリア刑務所、囚人たちが文芸活動の一環としてシェイクスピアのジュリアス・シーザーを演ずることとなり、稽古を
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.5

しまった・・・これが最終作じゃなかったなんて・・・
ビギニングとあるから誰だってこっちが最初だと思うっつーの。苦笑

というはこちらの確認不足として、見ちまった物はしょうがない笑

結論から言えば見事
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大河への道(2022年製作の映画)

5.0

素晴らしい・・・
まさか邦画でこれほどの深い感慨を得られるとは思わなかった。

江戸時代、過去の導入で始まり、現代、そして現代のキャストで過去の映像を再現し、伊能忠敬の日本地図完成にはそんなドラマがあ
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トップガン(1986年製作の映画)

4.0

ストーリーとして恋バナは不要だし、本筋もベタすぎる。新鋭ミグ機が小型旧型F5なんて興醒めもいいところ。
しかし、いまだに造形的に大好きなF14トムキャットが縦横無尽に駆け巡る映像を堪能できただけで価値
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るろうに剣心 伝説の最期編(2014年製作の映画)

4.2

2作目終り、福山雅治が出た時点で「大丈夫か??・・」と危ぶまれたが笑
3作目の本作は突っ込み所がないわけではないにしても、終わってみればアクションエンタメとして申し分なく、明治維新その後の番外物語とし
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るろうに剣心 京都大火編(2014年製作の映画)

4.0

一作目がなかなかの見応えだったので2作目はどうかな? と。
続きでこけるパターンかなと思ったら、いやいやどうして、世界観ががっちり堅固で芯が通っているし、何より剣術を含めたアクションがちゃんと「魅せる
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.0

展開や映像的には絵巻き物的な彫りの浅さであり、エピソードも殆どフィクションだろうけど、葛飾北斎とその周辺の有様を垣間見させてくれたことには素直に感謝。
特に、吹替による本物の絵師の「線描」の描き方、掘
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戦争は終った(1965年製作の映画)

2.4

スペイン内乱における反体制的革命家と、彼がフランス入りした後の「同士・仲間」や「妻」らとの「活動の様子」を描いた、ドンパチアクションなきひどく内省的な映像作品。

正直言えば、自分にとっては「催眠映画
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

4.2

見ようか見まいかずっと悩んでいた作品。
トランスジェンダー問題には眉を顰めることが多いのでね。

で、見始めて拍子抜けしたのが、トランスジェンダー問題などないかのように既に社会的に受容された雰囲気で始
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ガンパウダー・ミルクシェイク(2021年製作の映画)

2.6

うーん‥肝心かなめとなる女性陣のバイオレンスアクションが足を引っ張ってしまった‥

女殺し屋とその母親、そして仲間たちが「大組織」の追手たちと繰り広げるスタイリッシュバイオレンスヒューマンドラマ。
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クイズ・ショウ(1994年製作の映画)

3.3

1994年製作、30年前の当時であればテレビ局の「やらせ」発覚は社会的インパクトも大きかったのかもしれないが、さすがにやらせなんて在り来たり過ぎる現代的視点で見ると、なんとまぁクイズ番組のインチキ程度>>続きを読む

るろうに剣心(2012年製作の映画)

3.8

原作は知らないが、エンタメ剣術活劇としてなかなか見せてくれたと思う。

邦画あるあるの薄くて安っぽい感じがあまり感じられず、中華や韓流の活劇っぽさと感じたので、「監督は誰だろう? もしかしたらプロデュ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.3

1980年代イギリス、ブルーススプリングティーンの曲で綴る、パキスタン人移民一家の青年を主人公としたファミリードラマであり恋バナ、かつ夢追い物語。
実話ベースとのこと

年代的にもろ被る世代であり、M
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

2.8

旧作を見た記憶があるようなないような・・・いずれにしろ豪華スター版リメイクでどんな仕上がりなのか興味津々で見始める。

しかし、基調がシリアスというよりはライトな張りぼて(金はかけているけどね)エンタ
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英雄の証明(2021年製作の映画)

2.8

イラン映画
囚人でありながら、塀の外に出られる境遇らしい。
借金の返済に困っている状態でたまたま路上で金貨を拾い、その拾った金貨を換金しようとしたが、思った金額より低値になりそうなので(?)換金はせず
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オルフェ(1950年製作の映画)

3.6

原作ギリシャ悲劇オルフェウスを知らず果たしてついていけるのか不安だった。ましてや70年以上前のモノクロだし・・・

正直言えば全て腑に落ちたというわけではなく途中眠くなったりもしたが、冥界の魔女と地上
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九月の恋と出会うまで(2019年製作の映画)

1.2

江の島の見える砂浜でのクライマックス場面に、思わず「しどい、しど過ぎる・・・監督誰だつ―!!!」と怒り呆れてしまったよ。苦笑

まぁ、邦画あるある的な「軽薄ファンタジックラブロマンス」
これ以上言うこ
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ドン・ジュアン(1998年製作の映画)

3.0

なるほどね、これが映画版ドン・ジュアンなのかという感慨はあるものの、舞台的演出の文芸映画といった風で、現代的視点では物足りない思いも残る。

モーツァルトオペラ「ドン・ジョバンニ」はやはり素晴らしい音
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ザ・シークレット・サービス(1993年製作の映画)

3.2

プロットは悪くない印象だったが、本当に「暗殺」されそうなハラハラする緊迫感が不足。
結果的にはそこそこまあまあという評価。

監督も兼ねていると思い込んでいたが俳優専念のイーストウッドは悪くなかったけ
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グンダーマン 優しき裏切り者の歌(2018年製作の映画)

2.6

東ドイツ時代、秘密警察シュタージに協力し身近な人間の「密告」をしていたミュージッシャンがいた・・・
というテーマは非常に興味深いものがあったのだが、映画は酷く分かり辛いものになっていたというネガな印象
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COME & GO カム・アンド・ゴー(2020年製作の映画)

2.0

現代の大阪、アジア系外国人達と彼らに関与する日本人たちを描いた、並行同時進行的マルチドラマ。

「外国人監督目線の大阪」を、各国アジア俳優たちに再現させたということなのかどうかはわからないが、日本にお
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タイタンの逆襲(2012年製作の映画)

2.7

「度外れの壮大すぎるミュートス(神話)」ゆえに感情移入する余地が全くなく、ポカーンとしたアホ面のまんま訳が分からないうちに(ということもないけど苦笑)エンドを迎えてしまったという感じ。

まぁある程度
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台北セブンラブ(2014年製作の映画)

4.2

10年ほど前の現代台湾映画。

よくは分からぬまま見始めたら、とにかくスタイリッシュさを前面に出した映像作品らしい。
ストーリーはデザイン会社内とクライアント間における人間関係、恋愛模様を、一人一人に
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

2.3

庶民感覚で作られた悲しく貧相な上流階級物語・・・という側面が最後まで付きまとうトホホな映画ではあるが、恐らくそこそこヒットしたのだろうし、大多数がエンタメ作品として楽しめたのであれば、それもまた素晴ら>>続きを読む

トレジャー オトナタチの贈り物。(2015年製作の映画)

4.0

ああ‥そういう落ちか笑
とエンディングでちょっと笑ってしまった。ホコッとするというのかね

ルーマニア産の「宝探し」をテーマとした異色のファミリードラマ。

借金返済に困っているそれほど親しくなさそう
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星守る犬(2011年製作の映画)

1.8

西田敏行の存在感と演技でどうにか持ちこたえられたような印象。

北海道のめったに人が訪れない森林、乗り捨てられた車中に高齢と思しき人間の白骨死体と犬の死骸。
なぜそんなことになったのかを市役所勤務の男
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海と大陸(2011年製作の映画)

3.0

イタリアの小島。どうやら漁業と観光が主たる産業みたい。

お爺ちゃんと孫で漁業を営む一家。
ある日の漁の最中、不法難民の小舟を見つけ、そこから海に飛び込んだ難民を幾人か助け、妊婦とその子供を人道的観点
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

1.1

いかにも三谷幸喜監督的なオールスターキャスト平板劇

喜劇とは言っても、曲がりなりにも法廷劇なので、知的に唸らされるような高度なトリックやロジックを見せてほしかった。
そして感動ドラマというのであれば
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トラック野郎 天下御免(1976年製作の映画)

4.2

正月はやっぱりトラック野郎!! というわけではないが、無料配信されたらそりゃ見てしまうよね。笑

子供の頃に映画館で見て、10年くらいのスパンで忘れた頃に見返しているからか、いい具合に何度見ても楽しめ
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パリ20区、僕たちのクラス(2008年製作の映画)

2.7

パッケージの「一人の教師と24人の生徒の個々の交流を描いた感動ドラマ」というのはまるで嘘のようなキャッチコピー。
金八先生とか、シドニーポワチエ主演「いつも心に太陽を」などの熱血教師物語とは全く違うベ
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モーツァルト・レクイエム(2004年製作の映画)

3.0

さてさてソクーロフ監督によるどんなモーツアルト・レクイエムなのかと興味津々。

演奏会場は全くの映画的演出のない「素」の様子で聴衆を映し出す。

演奏が始まると黒い修道僧(モンク)の格好をした男女合唱
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ホテル・ハイビスカス(2002年製作の映画)

3.8

沖縄が香る、気分が朗らかになる楽しい映画 笑
ゆるいようでいて締めるとこはちゃんと締めている