古典芸能に於いて身体を楽器とするならば才能のある無しは関係してきてしまう。それを生かす環境が近くにあるとすればある種の自由は狭まる。受け入れて折り合いをつけて生きる必要がある。
演技力や音楽、映画でしか見られない映像などを引き立てるならば、ストーリーは単純な方が良い。何度見ても振れ方が大胆でそこに才能を感じてしまう。
ソビエト連邦時代の強制収容所を背景に有名俳優を起用してそこにも愛があった的な事を描こうとする理由が商業以外にわからない。
もっと前提を丁寧にしないと、国策により個人の人生がどれだけめちゃくちゃにされ>>続きを読む
九州北部に限定された設定が(ボンボンが逃げた先は別として)ユニーク。
生まれた場所で生きる事を必然とする者の中でも状況や想いは様々で、性が「交差点」となり物語が動く。
逃亡を共にする女性の動機は薄>>続きを読む
才能と努力とストラテジックによって望む地位に登り、君臨し続けているTAR。(レズビアンではあるが、男性的)
ある授業「内容」とデジタルによってそれに加えられた「捏造」を皮切りに築いてきた物が瓦解され>>続きを読む
子供と大人。ドキュメンタリーと劇映画。
立場や位置付けが固定化されているはずが、恣意的だったり、交錯したり逆転したりしながらの進行がユニークで、気付くと今何を見ているのだろうか?となる。素朴でタイト>>続きを読む
センシティブで重いテーマを時間をかけて作り上げた感が伝わる一方で、アニメーションを仕様したりと軽く見せてくれる工夫も感じられた。
冒頭と締めの詩が全てで、社会の「ヒビ」のような物があるとして、そこか>>続きを読む
「ヤジ」と言うと良い印象を持つ方は少ないと思うのだが、マイノリティの側からの声としてはこれ位の強さがある言葉使いがベストでセンスのよさを感じた。どこからかトーンポリシングが立ち上がるのも折り込み済みな>>続きを読む
久しぶりに見返して。
個人の自由と尊重を勝ち取る戦いの作品として感動して見た覚えがあったのだが、今見ると白人伝統男子校のホモホビアの物語でしたね。
作品を責めるというよりは自分のバイアスに驚く。今>>続きを読む
取材や専門知が生かされて、元受刑者の方が出所してから(主人公は複数回)の様子を周りも含めて見応えがあった。それが、役者の表情やちょっとしたセリフで表現されているとなると、没頭してしまう。
問題提起の>>続きを読む
空港に於ける「」付きの自治や多様性が描かれ、映像もダイナミックで見応えがあった。
また、難民になり得る人々への対応は日本ほど酷くは無いものの、管轄の外に追いやろうとする発想は物語の上での重要なステレ>>続きを読む
成長し成人までした主人公の女性を「バトン」と形容するのは、親や結婚相手からしてみたらおかしくはないのだろうか?
この日本においてそれぞれにできたり、やれる親を全うし、繋ぎ、人を育てあげるというストー>>続きを読む
畠山さんの旧ツイッターをフォローしているだけの者ですが、辞めてしまうとは寂しすぎる。
いわゆる泡沫候補も平等に報じようとする姿勢は、バリューの点で省かれる事が多いし、取り上げても色物扱いされる中で価>>続きを読む
才能と環境の相互関係について考えさせられる。
奴隷時代から黒人に対しての恐怖からパノプティコンともとれる仲間の監視を敷き、不審感を植えつけて内側を割る。それさえも芸術になり昇華されようとするのだが、>>続きを読む
オットーのお隣に越して来たご夫婦は初めから彼の死相に気づいていたのだろうか?
面倒を掛け合い豊かに生きる。
やや盛り込み過ぎといった感想を持ってしまった。思い切って見る者の想像に任せてみてもよい描写もあっていいと思う。
主人公の女性にとっては大変に難しい役だったのではないでしょうか。
あれだけ重い背景を>>続きを読む
プロットがしっかりとしていてわかりやすかった。
お上の都合で民衆が不利益を被るならば、そんな社会構造どうなのよ。一族を守る事を一番に考える老害が院政を敷きイングランドと繋がっているなんて。どこかの国>>続きを読む
領土問題と大きく語られがちですが、じっくりと現在の状態と暮らす人々を描く事により、見えてくる物がある。
ルーツや郷里に基づいて戻って暮らしたい方や、他国になった今を嘆く方がいらっしゃる一方で、それら>>続きを読む
映画制作におけるギフ・デッド。遺伝の面と環境面での作用のように描かれている。大変だったサイドも。
映画ではドラマセラピーの上映後、これでもかというくらいに立場による発言が飛び交い、議題提起され、見ていて苦しくなった。
被害者家族や社会構造にそれなりに上手く乗れている方々の多くは、自らも加害者にな>>続きを読む