こーじさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

3.0

フレッドの演説のカリスマ感、オニールの迷い。2人の演技は素晴らしい。全体に漂う緊張感も良い。が、実話ベースの場合、どうしてもストーリーを追うのがメインになり、感情移入には至らない。知識のなさ故、物語へ>>続きを読む

はじまりの街(2016年製作の映画)

4.0

罪などなくとも辛い思いをする人生もある。行き場のない処理し切れぬ思いが溢れることもある。でも適切な距離感で温かく見守ってくれる人がいれば、何かが少しずつ変わって行く。日々の変化は小さくとも、気付けば空>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.0

予算の殆どを使ったのではないかと思うような冒頭のシーンにワクワク。が、本題に入ると展開の遅さが気になる。まあホラーはそんなもんか。音を出せない必死感は前作よりも落ちた感じ。知り合いに娘を助けに行かせる>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.0

それは和解ではないかもしれない。でも、お互いの行動の理由を理解すること、まずはそれが始まりだろう。根は深いとは言え個人間の問題だったはずが、本人たちの意図を超えた大きな問題となるのは、現実にもあり得て>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

3.0

母国との関連性の異なる3世代の韓国系移民一家とアメリカの美しい農地風景が融合した、不思議な感覚。移民の差別とかではなく、家族の物語が主。それでも、共感点は見知らぬ古き母国の如き祖母を嫌うデビッドだけだ>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.0

可愛い女子高生のような大きいおじさんを観たいときには、断然おすすめ。いくらなんでもそんな気分にはならんだろうという車内のシーンがシュール。おじさんのモジモジ姿を狙ったのだろうが、ミリーはもっと元気なキ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

眩しく理想的な青春もあれば、悩みや不安を抱えた青春もある。周りからどう思われようとも、そこに希望が見えるなら、それはやはりかけがえのない希望なのだ。間違いのない人生だけが正解じゃない。みんなそれぞれの>>続きを読む

叫びとささやき(1972年製作の映画)

2.0

自分には高尚すぎて、ぶっちゃけ面白さがわからない。絵画のような映像は印象的だけど、恥ずかしながら、あとはなんか退屈で不気味な映画としか言いようがない。こういう映画を語るには、知識も読み取る力も必要なの>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

何も悩まずとも人生上手く生きられる人もいれば、どうにもままならない人生を歩む人もいる。それでも人生捨てたもんじゃない。愛に気付かないこともあろうと、捨てなければ未来はある。ラストシーンの爽快感とままな>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

2.0

アルコール依存の怖さへの啓蒙と、赦しの物語。物語を楽しむというよりも、教育的な印象。時系列を弄っているせいもあるが、話が断続的なための分かりにくさがある。演技や映像の雰囲気は良い。自分の知識の無さのせ>>続きを読む

フランクおじさん(2020年製作の映画)

4.0

それは罪ではない。しかし罪と感じた心の傷は、あまりに深く大きい。そして傷をえぐる残酷な遺言。一見穏やかな男は、心の中でどれほど苦しんできたのだろう。しかし、最後のベスの見事な切り返し。全てが上手くいく>>続きを読む

水を抱く女(2020年製作の映画)

3.0

察しの良さは凄いが、だから何なんだよクリストフ。と思ったら、その辺りから話は良くわからない展開の連続に。ウンディーネの正体が何であれ、実在はしているらしい。謎めいた怪談や悲しいお伽話といった感じだが、>>続きを読む

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

だったら、いくらなら貸してくれる?という言葉。くるくると回る椅子。結局これが彼の人生。後悔は遅い程に取り返しがつかない。彼は遅過ぎた。共に過ごした時間の違う孫と娘では思いも違かろう。それでも最後は神の>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

5.0

忘れられない、耐え難い思いがつかえた人生。それを取り除き、乗り越えるための旅。道中で出会う人々との交流。ゆっくりと変わっていく心情。静かに進む物語は、観る者の心にも深く染み込む。硝子越しのラストシーン>>続きを読む

君への誓い(2012年製作の映画)

4.0

ラブストーリーはこういうのでいい。一つ一つのエピソードを丁寧に描いてくれれば、驚きの展開なんてなくたって、恋する2人の、愛する2人の、幸せや苦しみをロマンティックに楽しめれば、それでいい。嫌味のない可>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

2.0

前半は悪くない。が、後半は話を無駄に複雑にしただけで、肝心なキャラへの共感描写が不足。前半の内容を掘り下げて終わらせた方が良かった。全体的に色々な作品の寄せ集めだし、驚かせたり迫力だけあっても、魅力は>>続きを読む

ジャック&クロックハート 鳩時計の心臓をもつ少年(2013年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーのような明るさや正しさはなく、大人向きなダークで儚い恋物語。独特な映像や世界観は間違いなく魅力的。が、音楽は合っていないし、面白くもない。盛り上がりに欠けるが、雪を登る悲しいハッピーエンドは>>続きを読む

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

4.0

いい意味でアン・ハサウェイの無駄遣い。いろんなキャラのアンを楽しめる。レベル・ウィルソンも何をしても面白くて良し。2人の掛け合いが実に楽しい。後半はややグダグダ感があるけれど、頭空っぽで笑えるB級感は>>続きを読む

白い家の少女(1976年製作の映画)

3.0

それしか生きる道を知らない少女。善悪でなく、生きるために必要なことを冷静に落ち着いてこなす様が、恐ろしくもあり悲しくもある。未来に影があろうと、支え合う存在を求めるのも理解はできる。エンディングで瞬き>>続きを読む

トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.0

トムとジェリーよりも、クロエがひたすら可愛い映画。喋らない2匹が昔ながらの追いかけっこをする場面はぶっちゃけ退屈だし、落ちたり潰れたりの表現は昔から苦手。でもクロエがひたすら可愛いから、まあこれはこれ>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

なんとも頼りない2人のロードムービー。だが、水辺を進む少し引いた画角が印象的な美しい景色の中、そんな2人のかっこ悪さが、いつしか愛おしさに変わっていく。いや、タイラーなんて全然ダメな奴なのだけども。タ>>続きを読む

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.0

設定も先の読めない展開も面白い。ただ、カニバリズム等、かなりグロい。穴の目的も認定証も最後の伝言も意味不明なまま。社会の縮図を描いたようでも、宗教的であるようにも見えて、ただ怖くて気持ち悪いだけの気も>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

2.0

TV版を観ていないと意味不明というのは諦めるとして、観ていても煉獄との絆が見えず、突然出てきた人が、かっこいいことを言いながら死闘を繰り広げただけ。夢の世界を描くよりも、主人公たちとの戦い前の交流を描>>続きを読む

ケミカル・ハーツ(2020年製作の映画)

3.0

文学を美しく映像化した雰囲気の作品。ティーンの悩みとしては、あまりに重い。それを抱える主人公2人がティーンらしからぬ落ち着きとはいえ、やっぱり重い。若者らしい明るく前向きな姿を見たいが、世の中そんなに>>続きを読む

ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

4.0

ガーンジー島の自然の美しさの中、ナチスドイツ占領下の体験を下敷きに、人々の心を優しく紐解いていく物語。奇をてらわずとも、登場人物の気持ちを丁寧に描く作品は心地よい。辛くても人は癒しを与え合える。美しさ>>続きを読む

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

3.0

傾いたゲイバー立て直し物。ただ、立て直すのは、ここに夢を懸けているわけではない、年老いた母親。仲違いしたまま失った息子への想いと、息子の愛したものたちへの思いやりで、小さな奇跡を積み重ねる。話は上手く>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

3.0

なんてぴったりなロケーションと思ったら、全てセットとは驚き。それ故に、ほぼ主人公の部屋から見た光景だけに限った設定が、存分に活きている。真実なのか妄想による勘違いなのか最後まで分からないのも上手い。オ>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.0

自分もこちら側の人間だから、陽キャで楽しく生きられないもどかしさに共感。そのくせ何か出来るはずと、誰も見ない動画をアップし続ける無益さも分かる。でも、いつかは自分の居場所が見つかるはず。他人との比較な>>続きを読む

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.0

ホラーというよりは、誰が「物体」なのかという心理サスペンス。とはいえ、しっかりグロいし、何度か画面の前で叫んじゃうシーンもあって、バッチリ怖い。最初はややスローで眠くなるし、B級感もあるけれど、なるほ>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

3.0

よくわからないけれど、そのよくわからないダラーっとしたユルさや、細かい笑いを楽しむ映画。無駄な物にこだわりまくっている感じにこそ、価値がある。真剣に観るような作品ではないが、観るほどにハマりそう。価値>>続きを読む

マーメイド・イン・パリ(2020年製作の映画)

2.0

良く言えばポップで可愛い映像だけど、悪く言うとB級で安っぽい気もする。この美術がハマるかどうかは、評価のひとつのポイント。人魚役のマリリンは綺麗だが、演技が出来ているのかは微妙。展開も案外現実的。全体>>続きを読む

明日への地図を探して(2020年製作の映画)

3.0

ティーン向けだから基本的に軽いけど、その前向きな軽さが心地良いループ物。驚くような展開はないけれど、小さな奇跡の小ささが可愛かったり、青春ループ物はこういうのでいいんだよ、という丁度良さがある。マーガ>>続きを読む

魔女がいっぱい(2020年製作の映画)

3.0

ノリノリのアン・ハサウェイが楽しそうで良い。内容は子供向けだけど、子供が観たら絶対トラウマになりそうな映像が多く、魔女は怖いって記憶に刻み込まれるはず。でも、そんな魔女たちが吹っ飛びまくる姿は、なかな>>続きを読む

ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

3.0

結構な大失敗もしでかすけれど、ライトな雰囲気で観れるのが嬉しい。その才能はどこから?とかも思わなくはないが、そこの努力とかを描いても仕方がないか。ちょっとしたサプライズを経てのラストライブ。ベタなハッ>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.0

実話ベースのような、比較的淡々とした展開。立て篭もりと言いながら、何度もドアを開けていたりと、そこまで緊迫したことにもならない。落ち着いて問題提起する静かな作品だが、最後の撤退方法には、口をあんぐり開>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.0

DC映画も段々と気楽に観やすくなってきた。ガル・ガドットは相変わらず強くて美しいが、恋する今作では、かなり普通の女の子っぽい感じで描かれていて、やや違和感もなくはない。クライマックスも戦わないバトルな>>続きを読む