ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ちょうどいい

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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

2.5

まぁこのレベルが限度でしょうね。

ノンストップで手に汗握る傑作…だったらとっくに小生も既知なわけで…。

もちろんサワリまでが冗長で平板。

拙劣さも否めず、結果ハラハラもせず。

ラストも何これ?
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

4.3

「いやいや、それは普通しないっしょ」的なツッコミどころも多々あるが、それでもかなり怖さ満載のサイコスリラー。

既視感やあまり好みでない“クリフハンガー”はいささかいただけないが…。

これpart2
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ドリーム・ホース(2020年製作の映画)

2.5

紋切り型の予定調和はいいのだが、凪のまま終了とは…。

人間の拝金主義丸出し感を再確認。

ほとんどの馬が殺処分、食用か肉食動物の餌用。デビュー前にも多くの馬が処分されているという経済動物の不都合な真
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

2.5

ワイン好きとフレンチ好きがラストのみかすかに、ほんとに僅かに楽しめるだけ。

パリ・コミューンを知らないと…。

プロテスタントのくどいまでの金科玉条に鼻白む。

これが評価3.9(2024/02/1
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーそのものは面白いが、いささかテンポが悪く、サワリまでがのペーっとしている。

秩序と様式、リズムを是とする四角四面さとストイックさ、そして庇護欲と権威主義に満ちた言行が嫌悪感に拍車をかけてよ
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奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

4.0

泣けた…けどラストだけ。

冒頭のボーイミーツガールに鼻白んでしまったため、佳境までグリップされず。

サワリからはもろ予定調和だけどそれなりに楽しめたからこの点数。

主人公の不遇さがうまく描写され
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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声(2014年製作の映画)

3.7

感動はしたがやはり一人ではパワー不足が否めずそこまでの抉り感はなかったかな。

当世、国立で当該楽団を残す必要が?とか、性被害の温床になっている宗教や洗脳するための聖歌はどうなの?は逆張りで敷衍しすぎ
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普通の人々(1980年製作の映画)

2.0

いかんせん中盤までが平板でくだくだしい。
後半もさして盛り上がりもせず。

秩序を重んじる頑迷固陋なWASPなら、さもありなんという感じ。

この手の内容は短尺にしてテンポよく描かないと。

もっと母
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おやすみなさいを言いたくて(2013年製作の映画)

3.7

立ち位置を激しく考えさせられたが、いささか間伸びした感は否めない。

日本人が刹那的な宴に興じている同時間に世界のそこかしこでは…。はメッセージにはなるが既視感ありで目新しさに欠ける。

もう少し抉っ
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

4.3

小品ながらプロットの妙。

「そうきたかぁ」が何度かあり、短尺も相俟って間断なく楽しめる隠れた佳作。

英国特有の湿った感が感情の三角絞めに拍車をかける。

卓抜した何かがあるわけでもなく、感動の過剰
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博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.5

紋切り型のミート・キュートで始まる展開。

サワリまでは不遇な夫にどこまでも献身的に尽くす妻という凡庸さに終始。

社会の障壁や制度不良をさほど描写していないのでいささかの感動ポルノさが否めないと思っ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

評価3.8の壁に阻まれているのも、むべなるかなぁという感じ。

盛り上がるんだけど続かない。ダメじゃないけど150分はやはり冗長かな。

もっとコンパクトにまとめて小気味よく映画的にすれば…。

顛末
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マッチポイント(2005年製作の映画)

4.0

間断なく“よせばいいのにぃ”が楽しめる不義密通モノ。

金かセックスか…。破滅の世界へウエルカム。

サワリまでの抑えられない姦通、色欲は経験した者なら尚楽しめるか。

いささかオツムの軽いスワリのい
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

2.5

これはいただけない。

古作にありがちは拙劣さ満載で牽強付会。

偶さか、が多すぎて鼻白む。

犯人も何だかなぁ。

当時でもこれ楽しめた人いるの?

怖くも、上手くも何ともない。

ミア・ファローの
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シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~(2019年製作の映画)

4.3

いい塩梅で座りがよく物わかりの良い“待つ妻”を礼賛したり、マッチポンプを続ける軍産複合体の米英を美化している点を踏まえながら俯瞰しても、十分に泣け楽しめる。

感動の過剰摂取もそこまでなく予定調和の紋
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ウィ、シェフ!(2022年製作の映画)

4.3

予定調和の捲土重来リベンジものと思いきや「そっちかぁ」といい意味で裏切ってくれました。

人物描写や社会、政治的背景をすっ飛ばしているので感情の三角絞めもそこまではなく浅薄さは否めないが、短尺で中弛み
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

2.5

これはいただけない。モキュメンタリーのようなタッチにも鼻白んだが「事の真相はこうだ」があまりにも雑すぎてうまくも何ともない。

クラシックなサスペンスに見られる拙劣さも満載。

華埠=中華街

ガープの世界(1982年製作の映画)

3.7

名状し難い感覚。

ジェンダーやセクシャルティといった肝要な問題を割とコミカルに描いており示唆に富んでいたが、テンポが良すぎて消化しきれなかった。

分かっちゃいるけどやめられない、不義密通のlust
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.0

緊張感がみなぎり緊迫した場面は何度かあったが、全体的に冗長でテンポが悪い。

殺し屋の怪演ぶりだけでは評価はたかが知れている。

キャストはかなり豪華なのに扱いが雑なのがもったいない。

なかんずく、
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ゴスフォード・パーク(2001年製作の映画)

3.7

人物相関図、時代背景、階級社会、風俗をある程度理解して初めて楽しめる「世紀末からWW2前までのイギリスのアッパーミドル以上の生活はこうなのよ」的な作品。

もちろんサスペンス要素ゼロなので、伏線の回収
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インテリア(1978年製作の映画)

4.3

絶妙な位置に置かれたコンソールや青磁はもちろん、アイスグレー、グレイッシュブルーなどのアースカラーによる徹底的に計算されたミニマルな室内はモダニズムのそれとはまた違った心地よさで、さながらハマスホイの>>続きを読む

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

4.3

画家への支援がプロテスタントから商人へ移ったオランダ黄金時代のバロックそのものが堪らない。

構図や光角、色彩、衣装、デルフトのタイルが美術好きの好奇心を掻き立てる。

もちろん浅慮な奸計をめぐらすス
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おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)

3.5

老人が小学生として学習に悪戦苦闘するほんわかストーリーではないということで視聴。

ちょいとした社会派ドラマで独立を果たしても隠然と残る負の遺産を描いた点はよかったが、いかんせんパンチがなく薄味感が否
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ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)

3.5

飽きずに見られたが明らかにパンチがないな。

大好物の脱走モノで期待していただけに物足りなさが否めない。

脱走までの件も感興湧かずで、サワリからも別段ドキドキハラハラもせず。

評価3.6(2024
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

4.0

知的好奇心のない人にはそこまで刺さらないかも。

歴史と美術好きには割と刺さる。何せ世紀末のパリが事件とのコントラストによって美しく絵画の如く描かれている(実際はもっと不衛生であったんでしょうけど)の
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最後のフェルメール ナチスを欺いた画家(2019年製作の映画)

4.3

何度かメーヘレンのドキュメンタリーを見ていたのでかなりの脚色はあるものの、中盤サワリ以降からは割とというかかなり楽しめる。

なかんずく、法廷シーンでは快哉を叫ばずにはいられない。

特に美術好きでな
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.7

サワリからは壮絶なアクションで楽しめたがそれまでの120分が冗長で凡庸。

映像美なぞは加点対象にならない。

ツッコミどころ満載で「おいおい」とついつい。

俳優がデフォルメされすぎて、当該俳優かど
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マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

2.5

保守的な田舎町を舞台に、抑圧と役割に気付かず単なるいい塩梅の添え物を無自覚に継承している“らしさ”と“こうあるべき”丸出しの犠牲者たちと、庇護欲と父権的な男性たちの話が前半から中盤。

白人しか出てこ
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.5

んー、「フォール」が関連作品だったので視聴したが伝記だったかぁ。

特段ハラハラもせず“安心して”見られた。

高度がありすぎていまいちそこまで臨場感が伝わってこず。

伝記でワンシチュエーションで映
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マダムと泥棒(1955年製作の映画)

3.5

元ネタとは言えやはり古作だけあって拙劣さたっぷり。

短尺で中弛みなくテンポ良く見られるが、ディテールが…。

リメイク版は良かったがこちらはツッコミどころ満載でどうにも。

ティソの時計

ドクトル・ジバゴ(1965年製作の映画)

3.0

あまりの長尺に遁走も考えたが、顛末が気になったので苦行に耐えてみた。

まぁ、拙劣さ満載の古典といった感じ。

これ礼賛する人って伝統やら格式、重厚といった古典主義者なんだろーなぁ。

質感やトーンが
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

4.0

短尺で見やすく、全く見て損はない作品なんだが、もう少し音楽やテンポで“映画的”に仕上げて欲しかった。

ただ大変示唆に富んでおり、劇中何度も倫理観を揺さぶってくるので尊厳や人種、芸術に関して視座を高め
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

1.0

最後まで観た過去作で最も唾棄すべき作品。

監督はもとより、本作を礼賛する人は極めて権威的且つ庇護欲に満ち溢れ、性差や社会システムに無関心で初期設定が昭和で停止し、そこからアップデートができていない脳
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.3

これは感情的にキツイな。

言外から伝わる苛烈なまでの切迫感が痛々しい。

本人や家族を孤立たらしめる社会の疎外性に名状し難い怒りを覚えると同時に、教育の大切さを再認識。

加害者は決して悪魔や怪物、
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ある日どこかで(1980年製作の映画)

2.5

刺さらなかったなぁ。

タイムトラベルがダメというより、単純に作品そのものにぞっとせず。

プロットもなんだか拙劣さが否めず。

評価がかなり高いので期待したのだが、さしてキュンキュンもせず。

なぜ
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第9地区(2009年製作の映画)

4.0

『NHKスペシャル』よろしくドキュメンタリータッチ、いわゆるモキュメンタリーでのスタート。 これにはいささかの違和感。

ただ、意外なストーリー展開に程なくそれも解消され割と楽しめた。

中弛みなくス
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