ちょうどいいさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ちょうどいい

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小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.0

『グッド・ウィル・ハンティング』に軍配。

教授と主人公の対比を鮮明に描いておりそこそこ楽しめたのだが、前半からサワリまでがいささか冗漫だった。

佳境からは快哉の颯然ご心地よく十分に楽しめるので見て
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危険な関係(1988年製作の映画)

2.0

途中で遁走してもよかったが倍速にて視聴。

虚栄と欺瞞に満ちた狡猾な連中の奸計を平板にくだくだしく描いた凡作。

貴族の権力闘争による奸計なら感興が湧くが、有閑な連中の欲望を満たすだけの享楽では…。
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.3

究極の予定調和型ホラー(と言うよりスリラー)なのに十分楽しめる。

つっこみ所はあるものの、死亡フラグもしっかり立っていて飽きさせない。

短尺で頭空っぽにして見られる暇つぶし映画。

ミーガンの正面
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マグノリア(1999年製作の映画)

1.0

『ブギーナイツ』と同じだが、単なる作り手のマスターベーションにしか見えない。

雑駁で晦渋でくだくだしいだけ。

レビューには伏線の回収が…的な書き込みが散見されるが、回収までが苦行。

極めて映画的
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追いつめられて(1987年製作の映画)

3.7

その昔、確かVHSで視聴した記憶あり。

ジーン・ハックマンに胸糞だった記憶あり。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

『グリーンマイル』や『ジョー・ブラックをよろしく』と同様長尺で特段何が起こるわけでもないのに、しっかり物語として楽しめる。

もちろんいささかの冗長さと平板さは否めないので起伏を求める人には向かないが
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.5

テンポ悪し、敵弱し。

やはり舞台は陽気な南欧ではなく、東欧もしくは中東でないと。

パート1は中弛みがなくかなりよかったが、2と3は失速感が否めない。

無敵感は健在なので終始楽しめはできるがその程
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.0

これ楽しめるのお子ちゃまだけでしょ?

全くハラハラもせず精緻さも伝わらず。

死亡フラグが裏切られた点はよかったが、その他はさしてぞっとせず。

途中からながら見でした。

牽強付会な点ばかりで感興
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

惜しいっ!見ても全く損はないが実に惜しいっ!

社会にはびこる宿痾を炙り出した社会派ドラマ。

心身ともに筋肉で父権的でお為ごかしの父親がうまく描写されているので感情の忙しさに拍車がかかる。

後半の
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ビフォア・ザ・レイン(1994年製作の映画)

2.0

何これ?

平板で冗長で盛り上がりに欠ける。

よしんば旧ユーゴやバルカン半島の歴史をある程度理解していても映画的でないので楽しめないのでは?

『アイダよ、何処へ?』のような陰惨、切迫感、顛末を期待
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未成年(2018年製作の映画)

3.7

『わたしたち』のような感情をヒリヒリさせ、三角絞めで抉ってくるような感興さはなし。

佳境からは幾分かは、ざわざわと揺さぶってきたので楽しめたが時すでに遅し。

心身ともに犠牲になるのが、決まって子供
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

3.5

上映当時(2013年)神保町の今は無き岩波ホールで鑑賞。

既知な点も多々ありドキュメンタリーで十分、と記憶。

この手の映画は“映画的”でないと感興湧かずか。

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.3

まさにプロットの妙。

これぞThis is 佳作。サクッと短尺でいかにもフランスらしい作品。

劇中PACSを使ってくるところもいかにもフランスらしい。

ジャケットからは、運転手と客のドタバタコメ
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.5

社会の宿痾が全て詰まった圧巻の社会派ドラマ。

特に刺さる対象は当事者と数周廻った辛酸舐めオトナか。

中盤にかけての群像劇が嵐の前の静けさをいい感じで演出。

サワリからは感情が忙しく、ヒリヒリと三
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テキサスの五人の仲間(1965年製作の映画)

1.0

あらすじを読んで食指が動いて視聴。

が、全くぞっとせず睡魔が。

これが何故に評価3.9(2023/12/30現在)なのか理解に苦しむ。

古作に特有の白人オンリーのキャスティングにも違和感。

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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

1.0

現場を知っている人は既知の部分がほとんどでは?

映画的な面白さがのっけからほとんどなく、平板でくだくだしい。

マイノリティものが高評価を得る典型的な作品。

ドキュメンタリーで十分では?

50分
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カレンダー・ガールズ(2003年製作の映画)

4.3

中弛みもなく短尺でサクッと見られる“ジェンダー”コメディ。

中世以降教会と家庭に縛られ、初期設定を疑わない女性と、アンコンシャスに女性の役割を決定する男性の典型がなんとも“面白い”。

抑圧の生産物
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

4.3

昨今のWW2、とりわけナチを扱った作品にいささかの食傷感を覚えながら視聴開始。

蹂躙され収容、潜伏の連続でハラハラさせられるのはある意味予定調和で既知なのだが、見終わった後に重厚な三角絞めが始まる感
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冒険者たち(1967年製作の映画)

2.0

何でこれが評価3.9(2023/12/24現在)なのか理解に苦しむ凡作。

ドキドキワクワクハラハラを微塵も感じずのお宝探し&顛末

映画的な面白さがあまりない典型的な古作と言った感じ。

もちろんア
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

絵に描いたような石部金吉の凡庸な生活を描いたにしてはなかなか滋味ある内容。

言外に潜む機微がよく表現されているのは素地のある英俳優のなせる技か。ペラい日本人俳優じゃ無理だろう。

元ネタは未見だが、
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.7

どこまでも石部金吉ないわゆる英国紳士の回想録なのだが、豈図らんや普通に楽しめる。

凡庸な執事の屋敷内でのドラマを終始感興を持たせ続けられるのはプロットの妙か。

顛末も本意ではなかったが納得させられ
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クライング・ゲーム(1992年製作の映画)

2.0

これのどこが脚本賞なのか、理解に苦しむ。

あっと驚く展開を期待したがまるで二転三転せず。

拙劣さも相まって後半はコントに見えてきたのは私だけ?

IRAもさほど関係ないので全くの期待はずれ。

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アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

2.0

序盤だけ惹きつけられたが、それ以降は何のこっちゃ?という感じ。

ラストのどんでん返しを見せられても、ああそうですか、って感じ。

口コミ3.5(2023/12/22現在)は信じるべきだった。

『カ
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怒り(2016年製作の映画)

2.0

70分過ぎからようやく動きだすが、いかんせんそれまでが凪でくだくだしい。

しかも、気持ちよく点と点が繋がって伏線の回収へと向かい…。

とはならず、点と点は全くつながらずそのまま終了。

まさに“怒
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ベスト・キッド(2010年製作の映画)

3.5

もちろん石丸博也で視聴。

が、吹き替えがどことなく衰えたと思ったのは私だけか。

彼の悲しい過去や大仰な高説や音楽にいささか鼻白んでしまった。

リメイクじゃなくて、100分程度の短尺にして酔拳よろ
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エスケーピング・マッドハウス(2019年製作の映画)

1.0

何も面白くない…。

精神病棟での愚挙はある程度既知なので目新しさを感じず。

顛末が少し気になったものの、特段何も起こらない中盤までがくだくだしいので60分過ぎで遁走。

口コミ点数3.3は見る価値
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アポカリプト(2006年製作の映画)

4.0

ロナウジーニョ?

主人公が主人公然としていないのでドラマに厚みがないと思ったのは私だけか。

サワリまでがいかんせんくだくだしいので、逃亡劇の面白さが減殺している。

手負いの猪なのに強すぎないか?
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パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

4.3

全編を通し名状しがたい変態臭がぷんぷんし、飽きなく楽しめるファンタジーサスペンス。

150分の長尺ながらくだくだしさも感じず、終始緊張感を持って見られる作品。

惜しむらくは、
①パリが舞台なのに、
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マイケル・コリンズ(1996年製作の映画)

3.5

世紀末のIRAによる独立戦争、休戦、条約による分裂からの内戦など非常に勉強にはなったのだが、都度ストップしてWikiで検索…。

駆け足感が否めず映画的な感興が湧かず。

この手の内容はドキュメンタリ
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幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

4.3

涙腺崩壊で感動の過剰摂取、とまではいかないが涙する場面が割とあり、十分に楽しめる作品。

ちょっぴりおませな娘と父親とのやり取りは『リトル・ミス・サンシャイン』を思い出させる。

プロットそのものに特
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

劇中何度となく涙したので良作なのは間違いないのだが、終始漂うセットや衣装、大仰な演技といった軽薄さが興趣を削いでしまっていてもったいない。

主人公のミスキャストは明々白々。

ソ連人にも胡乱さがあり
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

1.0

何も面白くない。

何も起こらず、何も感じず。

短尺だったが苦行と判断。残り15分で遁走。

音楽って映画に肝要ということを再認識。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

華麗なるどんでん返しを期待したが、凡庸な展開にいささか鼻白む。

言うほどテンポも良くなく、現実離れした風俗に感興が湧かず。

過激な性描写もストーリーを邪魔していて閉口。

統治下の朝鮮なのは分かる
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

1.0

これはいただけない。

改めて『IT』的世界観のホラーが全くもって受け付けないことを確認。

何も怖くもなくハラハラもせず。

軽々に手を出し自責の念。

時間の無駄でした。

もちろん顛末も気になら
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

利害関係(ぶら下がれる夫と座りのいい妻)の一致したふたりに必須の条件が教科書通りに揃っているので、不快を通り越してある意味気持ちいいくらい。

・無機質で下品なリッチな住居
・庇護欲と騎士道精神を重ん
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.7

「権力は腐敗する」を具現化した好例。というより「腐敗したものが権力」と言った方が適言か。

退廃と虚飾、狡猾さに塗れた権力闘争という愚挙の描写がうまく表現されているので“不快感”を十分に摂取できる。
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