KoKoさんの映画レビュー・感想・評価

KoKo

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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.2

言わずとしれたカルト的B級映画。
もうホントに全編通じてふざけている感じ。
逆にツッコミどころがないところを教えて欲しいくらい。

殺人トマトVS人間という一目瞭然なB級設定なんだけど、まあ時代も時代
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キラー・ジーンズ(2020年製作の映画)

3.4

めちゃくちゃB級。とはいえVHSのような荒い映像ではなく現代のきれいさで、演出もCGも見ていられるレベル。
ユニクロみたいな巨大ファストファッションブランドの店舗が舞台になっていて、新作のジーンズに意
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.3

冒頭のいかにもな"野郎の会話"と、その後の有名な黒スーツに身を包んだ集団が闊歩するシーン、正直それだけで満足するレベルの興奮があった。
モノトーンの記号のような服装は、濃いキャラクターを引き立てるのに
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

デュア・リパ好きなので冒頭のチェイスシーンはかなり盛り上がったけど、正直このシーンがピークだったかもしれない。
とにかくストーリー展開が二転三転しすぎて常に「え、なにそれ、、、???」と戸惑いの連続。
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

言わずとしれたカップル強盗団ボニー&クライドの話。
二人は強盗を稼業とし、その出会いすら窃盗がきっかけで、スリルを関係の基礎に据え置くわけだけど、それは悪徳であり、最後には誅される。
この二人に爽快感
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

野郎二人が麻薬取引で儲けた金で何故わざわざ南部の謝肉祭に参加するんだろう。
そんな疑問から始まる映画だった。
旅の中で風変わりな人々と出会ったり、残酷な経験をしたり、旅路を進むに連れて、段々と映画の主
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルのカッコよさに惹かれて観たけど、内容も推理&法廷サスペンスで面白かった。
150分ながら大筋はシンプルで、夫サミュエルの落下死が自殺か他殺か、ってだけだけど、アカデミー脚本賞も納得の構成で、終
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

原作漫画を本屋でよく見かけるので、この映画は結構気になっていたものの、テーマがジャズなので、高尚で取っ付き辛いなと思っていた。
いざ観てみたらスポ根に近いストーリーで親しみやすく惹き込まれた。
背景や
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

-

前情報無かったので、広島の田舎町でのゆったりとした少女の日常映画と思いきや、ガッツリと加配児童とその周囲の人々の人間ドラマを描いていた。
主人公のあみ子がそうな訳だけど、ただの"変わった子"ではなく、
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.8

1970年代のニューヨーク。ドラッグ、売春、暴力と、戦争から復員した不眠に悩む主人公トラビスがタクシーの運転席から見る社会は救いようがなく、彼からは厭世観ってものがにじみ出ている。
どうしようもない病
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

草なぎ剛の演技で泣くと思わなかった。
正直、彼が演じるニューハーフは、お世辞にも綺麗ではなかったし、なんなら醜悪ですらある。でも彼だからこその役であったと思う。
どこか虚ろで諦めたような顔をしていて、
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

個人的に都市伝説やオカルトが好きなので、閉鎖的な村の因習とか妖怪伝説って、ワクワクするものがある。
鬼太郎のオリジンということで、「墓場鬼太郎」のようなおどろおどろしく不気味なビジュアルと思いきや、キ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

※完成披露試写会で観た

現代に混ざる終末モノの世界観に、リアルで緩い主人公達の掛け合い、宇宙人が合わさり独特な雰囲気がある。浅野いにお作品の"嫌なリアルさ"もあって良かった。そこにSFがぶち込まれる
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フレディ・マーキュリーThe Show Must Go On(2023年製作の映画)

-

フレディのオリジンから亡くなるまでをドキュメンタリー方式で映した映画。

フレディのジェンダーレスで挑戦的な姿は、彼の前にデイヴィッド・ボウイが先駆けてやっていた事を今更知った。
フレディ・マーキュリ
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

「死ぬこと」が前提の戦場で、一兵卒を捜し出し本国へ送り返すっていうテーマ自体が新鮮さと同時にアメリカらしさを感じた。日本の戦争映画じゃありえませんぜ。

フランスはオマハビーチでのバカみたいに激しい銃
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

ドイツ側から見た第一次世界大戦の映画。1930年に公開された同名映画のリメイク版で、アカデミー賞を獲るのも納得の見応えがあった。

冒頭から塹壕戦のシーンで死屍累々。戦死した兵士の軍服が回収され、工場
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

30分でこの内容の濃さ、、、
フォトロマンと呼ばれる静止画のみで表現される映画だったので新鮮に感じられた。
ただ、静止画の連続なので序盤から中盤は退屈に感じたが、ラストは圧巻の展開。
星新一のショート
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ノスタルジア 4K修復版(1983年製作の映画)

3.9

圧巻の映像美だった。ヴィヴィッドというよりは、少し緑がかったくすんだ色使いが退廃的で、まさしく"幽玄"な感じ。額縁に入れて飾りたい程良かった。正直それだけで満足だった。
内容は非常に文学的というか、観
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

-

言葉が出ない。良すぎる。
こういうジュブナイル映画、かなり刺さる。
昭和の長崎、海辺町の夏休み。小学生二人の旅、そして、、、

旅の道中、タンタン岩頂上での、
──どうやぁ、良か景色やろ?
──自分の
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プロメア(2019年製作の映画)

4.0

ガイナックスの血脈を感じる映画
ガロみたいな向こう見ずで熱血な主人公憧れるし好み。彼を見てると「グレンラガン」のカミナを思い出す。
男って熱く眩しいものだよなぁと見惚れる。
この映画、シモン不在の「グ
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ゴジラ-1.0/C(2023年製作の映画)

-

ただの彩度0と思いきや、全体的に粒度は抑えめながらも粗っぽく、それでいて人の顔はのっぺりとした滑らかな感じがあり、微量に緑っぽさもあるモノクロ映画でちゃんと昭和感が出ていた。
人が背景から浮いたような
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イノセンツ(2021年製作の映画)

3.4

※序盤から猫を惨たらしく痛めつける描写があるので注意

猫のみならず人への残虐描写が割りとあるのでビビりな自分は終始ドキドキだった。
大人が子どもに抱く"無垢さ"みたいなものが見えないところで牙を剥く
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

AI技術が発達し、生活が便利になった未来の世界。突如ロサンゼルスで核爆発が起きる。アメリカはAIによる反乱だとしてAIの抹殺を宣言する。のっけからトンデモ急展開である。

ストーリーはツッコミどころが
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

冒頭に結末が映り、ストーリーは二人の男の出会いからそこへ向かって進んでいく。
西部開拓時代、オレゴン・トレイルの成立前後のアメリカを舞台にした男の友情物語。とはいってもむさ苦しい友情ではなく、「ドーナ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.2

ゴジラとか人類に仇なす超越的な脅威との戦いって、ある種神への挑戦や神殺し的な意味があるんだろうなと思う。凄くそれを感じた映画だった。

戦中の出来事から自分の戦争を終えられなかった復員兵と戦後間もない
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(2023年製作の映画)

4.0

徹底して"男の世界"が描かれている。
戦国時代後半、三英傑+明智光秀が絡む、山崎の戦いまでの一連の天下の奪い合いを男同士の愛憎や衆道の要素交えながら説明している。
あの時代を象徴する、濃姫、寧々、淀殿
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

パートナーと別れた父と、その娘がトルコのリゾート地で一夏のバカンスを過ごす映画。
予告編で得た"30歳の父と11歳の娘"という設定から既に若干事情を察する。
滞在先の浮かれ具合とは裏腹に、親子の関係は
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

男の友情って、時として奇妙な形で顕れ出ますね。「耽美」ってこういうものを言うのかも。

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

4.0

「エクソシスト(以下、「本家」)」の正統な続編として良くできた素晴らしい映画。本家との一貫したテーマは「信仰」。
今回は少女アンジェラとキャサリンが、早世したアンジェラママの霊と交信するため入った薄暗
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

3.9

富・名声・美貌、この世の全てを手に入れたかのように思われたスター女優アナと、ロンドンで小さな旅行専門本屋をやっている主人公ウィリアムのアクシデンタリーな出会いから始まるラブコメ。
展開はベタベタで、住
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ティム・バートンの「チャーリーとチョコレート工場」(以下、「チャリチョコ」)の前日譚かのような触れ込みだったけど、実際はそれとは全然異なる"別世界線のウィリー・ウォンカ立志伝"だった。
とはいえ、別物
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.6

STAR WARSや風の谷のナウシカにも影響を与えたという同名小説の実写化ということで、かなり期待していたけど、過去の実写化が失敗したことが理解できる難解な映画だった。
主人公一家を取り巻く背景、母の
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.8

ガイ・リッチー監督映画だけあって、ストーリーだけでなく、アクションもしっかりキレがある。終盤の展開もハラハラかつ痛快で良かった。
さすが舞台がイギリスなだけあって、登場人物の煽り合いが特徴的。口を開け
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

スピルバーグの自伝的映画ということで、予告編まんまの映画への夢と理想に溢れたストーリーを想像していたけど、それだけのものではなかった。
"映画制作は綺麗事じゃない"ということなのか、妙に現実感があると
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